地方への幅広い経済効果にも「Go Toトラベル事業継続は必要」 日本旅館協会

2021年10月28日(木) 配信

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 日本旅館協会(浜野浩二会長)は10月26日(火)、Go Toトラベル事業継続の必要性について、同協会役員に浜野会長名で資料を送付し、情報と認識を共有した。

 一部メディアでGo To不要論が出るなど、さまざまな動きがあるなかで、「財務を立て直し、再び成長軌道に戻すには、国の強力な後押しが必要」との考えを示している。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、旅館・ホテルは、政府や地方自治体から移動制限の要請を受け続けた。飲食店のように、休業・時短要請に伴う協力金もなく、厳しい経営状況におかれている。地域経済活性化に向けても、同協会は「地方での関連産業への経済効果を考えると、Go Toの再開による需要喚起が唯一の方策」とコメントしている。

山形の観光を応援! グランピング施設のヤマガタグラムが加茂水族館らとコラボ

2021年10月28日(木) 配信

Cheer UP!! yamagataを開催へ

 古窯ホールディングスグループ会社のリード(佐藤太一社長、山形県上山市)が運営する、全8室のグランピング施設「yamagata glam(ヤマガタグラム)」(山形県村山市)は11月1日(月)から、山形の観光を応援するコラボ企画「Cheer UP!! yamagata \フォトジェニックに山形を応援します/」を開始する。

 同施設は、グランピングやアクティビティを通して山形の魅力を発信し、「もう一度山形に来たい」と思える非日常体験の提供を目指している。こうしたなか、今回の企画では、コロナ禍で落ち込む山形の観光を応援するため、山形を代表する観光地「鶴岡市立加茂水族館」と、山形の工芸品「米織小紋(山口織物鷹山堂)」と協力し、山形の魅力を発信するコラボルームを展開する。

 ヤマガタグラムの8つのテントは、山形の山をコンセプトに、ドーム内のインテリアをそろえている。今回のコラボルームは、思わず写真が撮りたくなるような“フォトジェニック”をテーマに、インテリアを変更。山形の魅力をさらに発信できるテントに仕上げた。

 加茂水族館とのコラボルーム「sea×加茂水族館」では、鳥海山の「海(sea)」がコンセプト。加茂水族館の美しい「クラゲ」にインスピレーションを受け、クラゲに特化した部屋が完成した。たくさんのクラゲのぬいぐるみは加茂水族館オリジナル。インスタ映えすること間違いなしの写真が撮れそうだ。

 もう1つの「japan×米織小紋」ルームでは、山形の伝統工芸「米織小紋」を現代的にアレンジ。米織生地から作られたテディベア・くまじろうが飾られ、ベッドスローには山形の名産のさくらんぼ柄を生かした特注品を使用している。

 同企画は12月25日(土)までの予定。料金は1基4万4000円(税込)から。食事は1人5720円(税込)。

片柳学園、星野代表が講師に 宿泊施設の発展など学生と対話も

2021年10月28日(木) 配信

星野佳路代表。「〝期待外れ〟と思われないために情報量を極力少なくするべき」と持論を展開した

 日本工学院と東京工科大学を経営する片柳学園は10月15日(金)、ホテルコースや情報ビジネス科の学生ら約1千人に向けて、星野リゾートの星野佳路代表が「旅の楽しさをつくるテクノロジー」をテーマに、宿泊施設のさらなる発展について語る特別講義を開いた。

 片柳学園が4月から開始した星野リゾートとの連携協定を基に実施されたもので、これまでインターシップや、ホテル見学会の開催、社員による講義を実施している。

 星野代表は冒頭、CS(顧客満足度)を高める方法として、ホームページや雑誌などに掲載する情報について、「〝期待外れ〟と思われないために、情報量は極力少なくするべき」と持論を展開した。

具体的には、星のや富士では、客室から富士山が見えることを公表していない。

 「利用客は宿泊日にカーテンを開けた際、予想以上の体感を得て、満足度が向上する。宿は高評価のクチコミが拡散されることで、予約の増加と客室の単価上昇につなげることができる」と強調した。

 さらに、「消費者は価格が上がるほど、宿への期待を膨らませる」ことから、「さまざまなアクティビティの用意で応えている」と話した。

 質疑応答では、学生から「AI(人工知能)の普及によるホテルの変化」について問われ、星野代表は「AIは人間を超えられない。苦手とする新しい体験や料理に対する発想力を磨いてほしい」と求めた。

取手市で特別企画 11月5~21日の週末は小堀の渡しが無料に

2021年10月27日(水) 配信

小堀(おおほり)の渡しと旧取手宿本陣染野家住宅(本陣)

 茨城県取手市で、11月5日(金)~11月21日(日)の金・土・日曜日に特別企画が行われる。旧取手宿本陣染野家住宅(本陣)での特別展示や、「小堀(おおほり)の渡し」無料乗船のほか、それぞれの会場でオリジナルプチノベルティのプレゼントを予定する。

 取手市の観光資源として有名な旧取手宿本陣染野家住宅(本陣)と小堀の渡し。本陣は、今年の大河ドラマの主人公・渋沢栄一氏とつながりのある水戸徳川家とのゆかりが深い歴史的文化財として知られる。期間中は、水戸徳川家当主の直筆掛け軸を週替わりで特別展示する。

 一方、小堀の渡しは、江戸時代、水運の要としても栄えた旧宿場町・取手宿をしのぶことのできる観光資源で、利根川下流唯一の渡し船となっている。通常は乗船料は有料だが、上記期間内の金曜・土曜・日曜は、乗船料が無料になる。さらに、土・日曜日は2艘で運航する。

 

クラツー、11月6日「ひとり旅オンラインフェア」 参加無料

2021年10月27日(水) 配信

今後の海外旅行に関する疑問にも答える「ひとり旅で楽しむ海外旅行」

 クラブツーリズム(酒井博社長、東京都新宿区)は11月6日(土)、ツアー参加者全員が“おひとり様”の「ひとり旅」ツアーが誕生25周年を迎えたのを記念し、「ひとり旅オンラインフェア」を実施する。「ひとり旅」に関する説明会や、スタッフがおすすめする観光スポットの魅力や詳細を、Web会議システム「Zoom」を利用した全8回のオンライン講座で紹介する。参加無料。

 「ひとり旅」は、1997年の誕生から累計45万人以上が利用している。国内旅行のバス座席は、一部ツアーを除き1人2席確保するなど、お客の声を商品企画に反映しながら、幅広く商品を取りそろえている。自分の都合だけで参加を決められる個人旅行と、面倒な手配が不要な団体旅行のいいところ取りが魅力のツアーで、宿泊施設は1人1室を確約、全ツアー添乗員が同行するのも大きな魅力だ。

 オンライン講座では、「現地案内人が語る!知られざる神在の出雲 八百万の神々の道筋を辿る」、「ひとり旅で楽しむ海外旅行~海外旅行ニュースタイル通信~」など、各講座30~60分。午前9:15~午後6:30に掛けて、講座を開く。

 参加は要事前予約。「ひとり旅オンラインフェア」のウェブサイト上から各講座に申し込み後に届く、参加講座のURLから参加できる。

【静岡県松崎町】なまこ壁の街並みに花飾り 

2021年10月27日(水) 配信

各所に秋の花飾りが

 静岡県松崎町で、なまこ壁の続く街並みの各所に秋の花飾りを施す「松崎まちかど花飾り」が2021年11月7日(日)まで実施されている。

 昔の農具や桶などに秋の花を寄せ植えし、中宿通りやなまこ壁通り周辺など約100カ所に設置した。最終日の11月7日(日)には、オリジナルのレイを編み上げる花かんむり制作体験(要予約、参加費2千円)やコケ玉制作体験(同1千円)も行なわれる。

JTBら、東京圏で抗原検査 出張サービス事業始める

2021年10月26日(火) 配信

抗原検査車の外観と内装

 JTB(山北栄二郎社長、東京都品川区)らは10月25日(月)、東京圏で新型コロナウイルスの抗原検査出張サービスを始めた。同社と富士フイルムメディカル(川原芳博社長、東京都港区)、医療法人社団プラタナス(野間口聡理事長、東京都世田谷区)の3社協業。東京、神奈川、千葉、埼玉の経済活動の推進と、新型コロナウイルス感染症拡大防止の両立を目指す事業者を対象とする。

 各種イベントの運営や企業の業務受託のエキスパートであるJTBは、顧客事業者に感染症対策として、同サービスを紹介する。富士フイルムメディカルでは、自社独自の高感度検出技術「銀増幅イムノクロマト法」を応用。少ないウイルス量で検出できる新型コロナウイルス抗原検査キットと、感染症検査装置を提供する。また、プラタナスは、同サービスの利用を希望する事業者と「抗原検査出張サービス契約」を結び、サービスの提供と検査業務を行う。

 同サービスは東京、神奈川、千葉、埼玉の事業者の希望する場所で利用可能。抗原検査キットなどの医療資材や検査を行う医療従事者など、検査に必要な環境をまとめて提供する。検査場所は屋内のみならず、新型コロナウイルス抗原検査車を利用し、屋外に設営することも可能だ。

 抗原検査は、検体採取後、試薬に検体を滴下してから約15分で結果を得られ、検査結果が陽性の場合は速やかに検査結果を事業者に報告する。

 3社は抗原検査出張サービスを広く展開し、経済活動の推進と新型コロナウイルス感染症拡大防止の両立を目指す。

東武トップ、実証ツアーを実施 ワクチン接種証明アプリで

2021年10月26日(火) 配信

スマートコロナパスを提示して来場

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)は10月21日(木)~22日(金)、観光庁の「ワクチン・検査パッケージ」技術実証の対象ツアーを実施した。同社に2022年入社予定の内定者を対象とした研修旅行で、同ツアーから運用を始めたワクチンパスポートアプリ「スマートコロナパス」の実証実験も行った。

 スマートコロナパスは、国内でも利用者が多いLINE上で動作する民間のワクチンパスポートアプリ。同社とソーシャルデータバンク(伊藤俊輝社長、東京都港区)、アローリンク(蓬莱和真社長、兵庫県神戸市)、NoCode Japan(中川賢史朗代表、東京都足立区)の4社が共同で開発した。

 同アプリは、自治体や観光事業者、イベント事業者のLINE公式アカウントを登録するだけで、専用アプリをインストールすることなく各種サービスを利用できる。新型コロナワクチン接種済証やPCR検査結果、抗原検査結果を登録して提示することで、観光事業者などがアプリの管理画面から、接種済証や検査結果を確認できる。

アプリ画面

 加えて、旅行前後の健康チェック機能を有し、事業者側が回答内容や未回答者の有無を事前に確認可能。ほかにもツアー内容や店舗情報、イベント内容などの旅程情報を掲載でき、旅のしおりとして活用できる。

 同ツアーは内定者77人のうち58人が参加した。1日目の東京スカイツリー(東京都墨田区)で、スマートコロナパスの実証実験を実施。参加者はアプリ画面を掲示し、接種済証や検査結果を確認したうえで来場した。

 参加者からは、同アプリに対して「LINEでできるのが簡単で便利」と好評のうえ、旅行会社の一員として今後、ワクチンの普及によって旅行需要の回復に期待の声が上がった。

【札幌観光バス】大型バス運転体験ツアーを開催

2021年10月26日(火)配信

滑走路を貸し切り、運転を体験

 札幌観光バス(福村泰司社長、札幌市清田区)は2021年10月16日(土)、自社企画の日帰りバスツアー「夢が叶うとき♪大型バス運転体験と札幌観光バス車庫めぐり」を実施し、全国各地から15人が参加した。

 公有地を貸し切り運転体験を行うため、普通免許のみで参加できる、札幌発着の企画だ。札幌観光バス本社では、バスに乗車したまま洗車機をくぐる体験や、点呼台にてアルコールチェックと点呼を実施。白手(白い手袋)をつけて、本社構内で、指導員(現役ドライバー)のもと運転講習も行った。

 「スカイポート美唄」(美唄市)では、800メートルの滑走路を2時間貸し切り、2台の大型貸切バスに分かれて運転を楽しんだ。バスはいずれも、三菱ふそうのエアロエース、マニュアル車。1人ずつ交代で、計2周し、直線の運転や蛇行、後退などを体験した。

記念撮影

 札幌観光バスではこれまで、新車バスの納車時点検に立ちあうバスツアーやバスガイドによる音声番組配信など、観光バスやバスガイド付きのバス旅行を身近に感じてもらい、ファンになってもらう取り組みにも力を入れている。

京都市が持続可能な観光に向けてCP 「KYOTO again! ~京のため、明日のためにできること~」

2021年10月26日(火) 配信

京都観光モラルへの賛同求める(写真はイメージ)

 京都府京都市と京都市観光協会は11月1日(月)から、市民や観光客を対象にしたキャンペーン「KYOTO again! ~京のため、明日のためにできること~」を開始する。持続可能な観光の実現に向けて、市民生活との調和や環境・景観の保全などを記した「京都観光行動基準(京都観光モラル)」に沿った行動の実現を促進する。

 同CPでは、京都観光モラルの趣旨に賛同し、新型コロナウイルスワクチン接種証明またはPCR検査などで陰性が分かるものを提示した人を対象に、キャンペーン参加店舗で特典や、次回観光時に利用できる食事券などが当たる抽選応募券を用意する。

 CPへ参加するには、京都市観光協会公式LINEを友だち追加し、質問へ回答。京都観光モラルの趣旨に賛同し、「許可する」をタップすれば完了する。参加証の入手は11月1日から可能。期間は12月31日(金)まで。