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Visaタッチで改札通貨 南海電鉄が4月3日から実証実験開始

2021年3月31日
編集部:飯塚 小牧

2021年3月31日(水) 配信

ゲート型の改札機。専用改札機は2種類ある。

 南海電気鉄道(遠北光彦代表取締役兼CEO、大阪府大阪市)は4月3日(土)から12月12日(日)まで、Visaのタッチ決済ができるクレジットカード「Visaタッチ」を利用した乗車の実証実験を行う。同社の100駅のうち16駅で実験し、本格始動に向けた課題を摘出する。新たな決済手段の導入で、外的変化に対応し、新規顧客の開拓などを目指す。

 3月30日(火)にビザ・ワールドワイド・ジャパンが開いたオンライン説明会で、南海電鉄鉄道営業本部の桑菜良幸統括部長は導入の背景について、コロナ禍以前は急拡大するインバウンド客で、駅の窓口の混雑が課題だったと説明。クレジットカード1枚で直接改札機から乗車できるようにすることで、混雑緩和と利便性向上を狙う。

 また、国内においてもサービス革新で自家用車や他の交通機関、移動そのものと他の通信手段との対抗をはかりたい考え。外向きのイメージの刷新に加え、社内のマインドチェンジも目論む。「どちらにもワクワク、ドキドキの体験を提供したい」と期待する。

 今回は都心に近い駅や関西空港など主要な駅、また高野山方面の無人駅など多様な16駅を摘出し、実験する。改札機は計32台、係員端末は16台を用意。決済は、その場でカードをかざして乗車する「都度利用型」と、あらかじめ同社の販売サイトで購入した企画乗車券などの情報をQRコードにして改札を通過する「事前購入型」がある。

 ビザによると、現在国内での公共交通機関のVisaタッチ決済導入は、12都道府県で実証実験を含め10プロジェクトが始動している。

 また、国内のタッチ決済対応カードは2020年12月末時点で3670万枚発行されており、決済対応端末の台数は18~20年の2年間で約11倍の伸び、取引件数は19年と20年比で12倍以上伸びているという。コロナ禍で消費者の安全意識が高まっていることから、今後も非接触決済として順調に伸長するとみる。

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