シーバスで横浜の桜名所を巡る 3月25日からポートサービスが特別便運航

2022年3月10日(木) 配信

シーバス エース

 ポートサービス(神奈川県横浜市)は3月25日(金)から、横浜の桜名所を巡る春季期間限定特別便「大岡川 桜 クルーズ Sakura Cruising」を運航する。

 同社初となる「SEA BASS 」での大岡川の運河クルーズ。昨年10月に就航した新型シーバス「SEA BASS ACE 」を使用する。

 横浜駅東口のりばを出発し、みなとみらい(観覧車前)から女神橋、国際橋、弁天橋、長者橋などを進み、横浜駅東口のりばへ戻る約60分の船旅となる。船内からは、美しい桜を見上げる臨場感が楽しめる。

 運航は4月10日(日)までで、料金は大人3500円、子供2000円。各便50人限定で、予約は同社予約センターと公式ホームページで受け付けている。

大正から昭和初期にかけての文化や流行を体感 ホテル雅叙園東京 で4月16日から「大正ロマン×百段階段」 

2022年3月10日(木) 配信♯旬刊旅行新聞 ♯ホテル雅叙園東京 ♯百段階段

「港屋絵草紙店」復刻木版画(部分)

 ホテル雅叙園東京 (東京都目黒区)内百段階段で4月16日(土 )から6月12日(日)まで、「大正ロマン×百段階段」が行われる。

大正時代を代表する画家・竹久夢二の作品や、 人気イラストレーター・マツオヒロミ氏の大ヒット作「百貨店ワルツ」とのコラボレーション展示など通じ、大正から昭和初期にかけての文化や流行を体感できる企画。

「百貨店ワルツ」より「美粧部」(部分)

 文明開化の明治時代を経て、それまでの日本には見られなかった新しい大衆文化が大きく花開いた時代、その独自の雰囲気や空気感を持つ華やかなりし「大正ロマン」の世界を、昭和初期の文化財建築で楽しめる。

 竹久夢二は大正ロマンを代表する画家の一人。同展覧会では直筆原画を含む約50点を「港屋絵草紙店」、「美人画」、「童画」、「セノオ楽譜」の4カテゴリーに分け展示する。

 また、会場内にはステンドグラスを配しモダンな喫茶室を再現した部屋も登場。室内に配したステンドグラスに囲まれながら、タイムスリップしたような空間で特別な時間を過ごすことができる。

自然や食などを楽しめる夜間、早朝のコンテンツ造成へ ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構 昨年モニターツアー実施

2022年3月10日(木) 配信

ぬかびら源泉郷・ナイトハイク

 ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構は昨年11月、全国4カ所でモニターツアーを行った。環境省の「2020(令和2)年度温泉地活性化のための夜間・早朝の魅力創出業務」を受託したもの。各地の魅力ある自然や食などを楽しめる夜間、早朝のコンテンツを造成し、新型コロナウイルス感染症などの影響で疲弊した温泉地の活性化をはかるのが目的だ。

 各地の魅力ある自然や食などを楽しめる夜間、早朝のコンテンツを造成し、新型コロナウイルス感染症などの影響で疲弊した温泉地の活性化をはかるのが目的だ。

□ 北海道・ぬかびら源泉郷

三股山荘の朝食

 北海道・上士幌町ぬかびら源泉郷で11月20~22日に行われたモニターツアーは、北海道の中央に位置する大雪山国立公園の東大雪エリアを舞台に、糠平湖畔の夜のネイチャーガイドツアーと、地元の人気喫茶店「三股山荘」が提供する朝食体験が盛り込まれた内容となった。

 「温泉と地域の魅力をもっと知ってほしい」という糠平温泉ホテルの若女将の想いを受けて実現した同ツアー。「人の温もりと自然の魅力が溢れる地域のポテンシャルに驚いた」という声が多くの参加者から上がった。

 一方で、「ぬかびら源泉郷を拠点とした四季折々の過ごし方や、帯広方面からの2次交通を分かりやすく提示する必要がある」など具体的な提案も得られたという。

 ツアーを振り返り担当者は、「今回のコンテンツに対する評価は高く、『車で自由に動いて参加したい』との回答も踏まえ、積極的なPRと、帯広・釧路・旭川など道内観光地と連携した周遊客の誘導戦略も有効」との見解を示した。

□ 福島県会津若松市

会津若松・テントサウナ体験

 福島県会津若松市で11月27~28日、「東山芸妓さんが案内するナイトホッピング」や「猪苗代湖畔でのテントサウナ体験」をメインに据えたモニターツアーが行われた。

 担当者は、「芸妓さんによるガイドや、テントサウナなどの特別なメニューを、通常のツアーでどうオペレーション化できるかが課題」とまとめた。また、ツアーが行われた会津若松市については、「個々の観光素材が充実しているので、それらを複合させ、より魅力的な滞在都市に磨き上げていくことが必要」とモニターツアーでの気付きを語った。

□ 長野県駒ケ根市

 

駒ヶ根でのモニターツアーの参加者-

 長野県駒ヶ根市で11月19~20日に実施されたモニターツアーでは、「たき火BARでの皆既月食見学」や、「千畳敷カールでの朝食と雲海鑑賞」などの体験メニューが提供された。

 担当者は事前アンケートで認知度が低かった「千畳敷カール」に対し、「2612㍍の高さまでロープウェイで上ることができ、頂上からは眼下に広がる雲海などを見ることができるのでポテンシャルは高い」と評価。「酒造工場見学やアウトドア体験などと組み合わせることもできるので、滞在型の魅力的な観光地」と語った。

□ 埼玉県秩父市

 

秩父のモニターツアーの参加者

 埼玉県秩父市では11月5~6日、「秩父地域のBARホッピング」や「夜景と星空観賞」、「早朝の雲海鑑賞」などの体験メニューが盛り込まれたモニターツアーが行われた。

 同ツアーの目玉である「雲海」は、気象条件がそろわず「期待していたほど鑑賞できなかった」との声も参加者から上がった。これに対し担当者は、「雲海の発生に関しては自然現象のため如何ともし難いが、逆に捉えれば再訪を促す理由になる」との見解を示し、「雲海以外のコンテンツを磨き上げ、秩父全体で旅の満足度を上げる必要があると感じた」と分析。

 またツアーに参加した在日外国人から「同じような旅費であれば箱根を選択する」といった声が多く聞かれたことを受け、「秩父と温泉のイメージが結びつかないという回答もあったので、今後は『温泉』を重点的にプロモーションする必要を感じた」とツアーを総括した。

ONSEN・ガストロノミーツーリズムコラム 明治期からSDGs意識(北海道・阿寒湖)

2022年3月10日(木) 配信

阿寒湖のフロストフラワー.

 北海道の阿寒湖は、雄阿寒岳と雌阿寒岳の間にあるカルデラ湖で、1934(昭和9)年に道内で初めて、国立公園に指定されました。域内に前田一歩園財団の私有地があり、ダブルトラップ状態で自然が守られている特異なエリアです。

 前田一歩園財団の初代園主・前田正名氏が1906(明治39)年、国から阿寒エリアの払い下げを受け、牧場として拓いたのが始まりです。正名氏は晩年、「この山は伐る山から観る山にすべき」と語ったそうです。115年前、先進的に始まったSDGsへの取り組みは、現在も受け継がれています。

 阿寒の知られざる魅力を2つ紹介しましょう。1つ目はヒメマスです。雄阿寒岳の噴火で、阿寒湖と阿寒川が一時遮断され、産卵で遡上した紅鮭が陸封されたことから、ヒメマスが生まれました。国内のヒメマスはすべてここから持ち込まれたもので、阿寒湖は日本の原産湖と言えます。2つ目はその特異性です。通常、カルデラ湖は円形ですが、阿寒湖は湖底噴火で隆起したため、大きな湖がいくつにも分断され、入り組んだ形をしています。この自然環境が特殊な風や潮流を生み、浮遊していた糸状のマリモが湖底を転がり、円形マリモができました。

 四季折々に美しい阿寒湖ですが、氷が張って間もない湖面がフロストフラワーで覆われたときや、日の入り直前の湖に釣り人がいる風景などは、ぜひ多くの人にご覧いただきたい一瞬です。

鶴雅アドベンチャーベースSIRI 髙田茂氏

KNTとJTB、共同で管理運営 鎌倉市に大河ドラマ館オープン

2022年3月10日(木)配信

開館初日に行われた開館記念式典のようす

 近畿日本ツーリスト(髙浦雅彦社長)とJTB(山北栄二郎社長)は3月1日(火)、神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮内にある鎌倉文華館鶴岡ミュージアムに、「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」を開館した。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」鎌倉市推進協議会からの業務委託を受けて、管理運営事業を共同で行い、入場券販売管理や運営業務にあたる。

 大河ドラマ館運営全般を担う近畿日本ツーリストは、入場者管理や販売管理などを行う。一方のJTBは、チケット販売システム構築や、広報物制作などの誘客宣伝を担当する。

 「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」は、鎌倉幕府の当時を忠実に再現したジオラマ展示や大型壁面に投影される、ドラマの雄大な背景映像の体感展示などを楽しめる。シアターは4Kスクリーンでドラマの魅力や、撮影・制作のウラ側などを深掘りし、ほかでは見られないオリジナル映像を中心に展開している。また、鎌倉幕府の一角を再現した大型展示の中で記念撮影も可能だ。

館内のようす

 なお、新型コロナウイルスの感染予防・拡散防止のため、大河ドラマ館の入場は日時指定制と定員制を導入している。

 入場料金は高校生以上が1000円、小中学生が500円、小学生未満は無料。開館時間は通常期が午前9時30分~午後5時(最終入館は4時30分)で、鶴岡八幡宮の祭事などに合わせて変動する場合あり。休館日は、展示替えの休館を除き無休。

 開設期間は2023年1月9日(月)まで。

甲府の「湯村ホテル」が民事再生法適用 負債は約11億円(帝国データバンク)

2022年3月10日(木) 配信

 湯村ホテル(山本邦子社長、山梨県甲府市)は2月28日(月)、甲府地裁に民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約11億円。

 同社は1930(昭和5)年4月創業、56(昭和31)年7月に法人改組。「湯村ホテルB&B」の名称で、湯村温泉郷でホテル経営を手掛けていた。客室数99室、収容人数138人で、平日素泊まり約6000円の値ごろ感から、シングルユースの宿泊客に好評を得て、2003年12月期には年間収入高約3億2400万円を計上していた。

 しかし、その後は当地に大手ビジネスホテルチェーンが相次いで進出し、業況が悪化。過去の設備投資を目的とした借入金の返済の目途が立たず、05年には金融負債の一部が代位弁済されるなど、厳しい資金繰りが表面化していた。

 近年は病院との連携で、温泉利用プログラム型健康増進施設として厚生労働大臣の認定を受け、湯治客の誘致に努めていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で客足が急減。20年12月期の年間収入高は約1億800万円に落ち込んだ。新型コロナ対応融資でしのいでいたが、スポンサー候補の目途がついたうえで、今回の措置となった。

 なお、ホテルは通常通り運営されている。

「夕日が見られる宿」  瀬波温泉・汐美荘が1位(楽天トラベル調べ)

2022年3月10日(木) 配信 

大江戸温泉物語 瀬波温泉 汐美荘・夕映えテラス

 楽天トラベル(三木谷浩史社長)はこのほど、「夕日が見られる人気の旅館ランキング」を発表した。夕日が見えることが記載された宿泊プランを対象に、宿泊人泊数の多い順に集計したところ、「大江戸温泉物語 瀬波温泉 汐美荘」(新潟県)が1位を獲得した。

 次いで、2位が「西伊豆小土肥温泉 茜色の海 あるじ栖」(静岡県)、3位「和モダンで愉しむ西伊豆ダイニング 西伊豆 今宵」(静岡県)、4位「漁火の宿 シーサイド観潮」(和歌山県)、5位「小浜温泉 春陽館」(長崎県)──と続いた。

 このランキングは、全国の旅館カテゴリに含まれる楽天トラベル登録宿泊施設を対象に、「夕日」または「夕陽」のキーワードを含み、夕日が見えることを記載する宿泊プランを調査。2021年2月1日~22年1月31日の期間中における宿泊人泊数を集計した。

 汐美荘が建つ新潟県村上市・瀬波温泉の温泉街は、日本海に沈む絶景の夕日で知られる。海岸が眼前に広がるロケーションの良さと、露天風呂や「夕映えテラス」から水平線に沈む夕日を観賞できるのが特徴。

 同館に寄せられた口コミでは、「バリ島のクタビーチのよう」、「オーシャンビュー部屋で、室内でも夕日を楽しめた」などの感想が集まった。

オクマ プライベートビーチ & リゾート、グランドコテージ全面改装 記念プランも販売

2022年3月10日(木) 配信

改装したグランドコテージ(イメージ)。オクマの碧い海と白砂のビーチを表現している
 オクマ プライベートビーチ & リゾート(小野寺剛総支配人、沖縄県・国頭村)は4月23日(土)、全面改装した全48室の「グランドコテージ」をリニューアルオープンする。記念して、「リニューアルオープン記念プラン」も販売している。
 
 同ホテルは全室コテージ&ヴィラタイプのリゾート。今回はバスルームや家具なども一新した。新しい客室は、ホテルのプライベートビーチの碧い海と白砂の砂浜を表現。青と白を基調にし、明るく開放的な内装に仕上げたという。冷蔵庫は、2ドア156㍑サイズを設けた。「リゾート感溢れるこれまで以上の上質なご滞在を約束する」(同ホテル)と自信をみせる。
 
 今回の改装は、17年に実施したロビーやレストランを含めた共用スペースのリニューアルと、20年の戸建てタイプの客室「ガーデンヴィラ」全36室のフルリノベーションに続いて行われた。
 
 同社は「5年間重ねてきた進化が真価となるよう、さらなるサービスの向上を追求する」と話した。
 
 また、リニューアルオープンを記念して、特別宿泊プランをホテル公式サイトで売り出している。2人で利用した際の料金はグランドコテージが4万円~15万4000円、ジュニアスイートが 7万4000円~20万8000円、グランドスイート11万4000円~23万8000円。すべてが、消費税とサービス料込みとなる。
 

豊岡市の「ホテル大丸」運営会社 負債は約8300万円(帝国データバンク)

2022年3月10日(木) 配信

 ホテル運営会社「コーポレーション大丸」(奥田会造社長、兵庫県豊岡市)は1月末に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任した。帝国データバンクによると、「今後自己破産を申請する見込み」で、負債は約8300万円。

 同社は1974(昭和49)年8月に設立。JR豊岡駅前に「ホテル大丸」の名称でホテルを運営していたほか、ホテル内の居酒屋や宴会場を併営して仕出し料理の提供も手掛け、2012年5月期には年間収入高約4億円を計上していた。

 しかし、その後は豊岡市内への交通アクセスの向上から出張需要が減少。近隣同業者との競合で宿泊客数も減少していた。さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた。

 20年7月に公休食パン小売店を開設する一方、9月に居酒屋や宴会場運営、仕出し料理から撤退。事業の再構築をはかったが、外出自粛などの影響が続き、21年5月期の年間収入高は約8200万円にとどまっていた。同年9月にはフレンチレストランの運営に進出したが、断続的な緊急事態宣言の発令などで集客は進まず、事業継続を断念した。

観光DX事業の成果報告会 3月15日(火)に配信 Next Tourism Summit2022

2022年3月10日(木) 配信

観光庁は3月15日、観光DX事業報告会「Next Tourism Summit 2022」を開く

 観光庁は3月15日(火)、DXの推進による観光サービスの変革と観光需要の創出事業の成果報告会「Next Tourism Summit 2022」を行う。21年度に採択した17実証事業のうち、6事業者が登壇し成果報告を行うほか、観光や地方創生・地域活性におけるDXについて、ゲストが講演を行う。

 同庁では、旅行者に対する消費機会の拡大や、消費単価の向上を目指し、新しい観光コンテンツや価値を生み出すべく、デジタル技術を活用する。

 21年度は「これまでにない観光コンテンツやエリアマネジメントを創出・実現するデジタル技術の開発事業」と、「来訪意欲を増進させるためのオンライン技術活用事業」の2つの実証事業を行った。

 開催日は3月15日(火)、午後4時~6時半にユーチューブで配信する。事前申し込みが必要となる。当日の申し込みも可能。

 また、同事業の成果報告内容は、NTTコミュニケーションズが提供するVR空間プラットフォーム「DOOR」でも報告している。