全旅連青年部、塚島体制2期目がスタート 世界に誇れる日本の基幹産業へ

2025年4月17日(木) 配信

塚島英太部長(中央)と新旧体制の副部長

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(塚島英太部長、1049部員)は4月16日(水)、東京都内で2025年度定時総会を開き、任期満了に伴う役員改選では、塚島部長の再任を決めた。青年部長はこれまで1期2年間の任期が通例だったが、塚島部長は初めて2期4年間を務める。2期目の(25~26年度)のテーマは「『温故知新』~観光の中心で咲き誇る礎たれ~“Always be yourself”」。

 塚島部長は「インバウンドの急増や地方観光の問題の解決など、誰も知らない答えを探し続けた」と振り返り、ともに活動してきた部員に謝意を述べた。今後については「2年間で培った知識や志を胸に、宿泊・観光産業を世界に誇れる日本の基幹産業に押し上げていく」と力説した。

塚島英太部長

 25~26年度は①宿泊産業の地位向上②ALL全旅連での活動を目指した親会との新たな関係性③政策提言活動④「温泉文化のユネスコ無形遺産登録」に向けた全国一斉活動⑤時流を見極めた販売流通戦略の策定⑥安定した雇用確保や次世代人材育成の強化――などに取り組む。

 2期目の塚島部長を支える7人の副部長は、総務研修担当=沖野恭彰氏(愛媛県)、財務広報担当=清都俊仁氏(千葉県)、組織戦略担当=佐藤雄二郎氏(宮崎県)、政策渉外担当=菅原真太郎氏(大阪府)、労務人材担当=小川尊也氏(神奈川県)、流通DX事業担当=上村領祐氏(三重県)、未来事業担当=小林篤史氏(長野県)に決まった。

 来賓として出席した全旅連の井上善博会長は「トランプ関税によって世界経済がリーマンショックと同様の影響を受け、観光立国の実現に水を差すことを心配している。消費マインドが冷え込まないよう、青年部としても協力してほしい」と語った。

井上善博会長

 全旅連女性経営者の会(JKK)の高橋美江会長は「JKKでは親会や青年部に支えられて、さまざまな事業を展開できた」と謝辞を述べた。任期満了に伴い4月17日で会長職を退任するため、「これからもJKKをサポートしてほしい」と話した。

高橋美江会長

 同会の山田佐知次期会長は「旅館の発展に向けて頑張っていきたい。新体制発足後も引き続き、連携・支援してほしい」と呼び掛けた。

山田佐知次期会長

 総会終了後には、東京・大手町のMARUNOUCHI BASEで懇親会を開き、親睦を深めた。

9つの貢献事業で地域と共に成長を 北海道・鶴雅グループが創業70周年 記念式典開く

2025年4月16日(水)

「100年企業」に向け鏡見開き

 鶴雅グループの創業70周年記念式典・レセプションが2025年4月15日(火)、北海道・阿寒湖温泉のあかん遊久の里鶴雅で開かれ、あいさつに立った鶴雅ホールディングスの大西雅之社長は、「地域と共に成長するという企業理念のもと、道内で9つの地域貢献事業に取り組んでいる」と報告した。

あいさつする鶴雅ホールディングスの大西雅之社長

 政財界から約290人が招かれ、同館の節目を祝った。大西社長は、1955(昭和30)年の阿寒グランドホテル開業に始まり、現在は道内に14軒のホテルを展開するまでの歩みを振り返り、支援に対して感謝の意を表した。「各ホテルは皆でつくりあげる作品」と位置付け日々来館者を迎えるほか、「地域づくりでは、その土地の持っている物語を深めていく」など、「覚悟をもって(グループが求められる)役割を果たしていきたい」と誓った。

 来賓として出席した鈴木宗男参議院議員、北海道経済産業局の鈴木洋一郎局長、鈴木直道北海道知事(VTR出演)らが、祝辞を述べた。式典ではこのほか、永年勤続表彰も行われ、代表してあかん遊久の里鶴雅の鳥居敏之料理長が登壇したほか、同館の小山あき女将に特別功労賞を贈った。

 地域貢献事業では「郷土力を磨き、地域と共に成長する百年ブランドを」という企業理念のもと、阿寒湖温泉では「まりも足湯横丁(仮称)」の新築を通じ飲食店街を再生させるほか、前田一歩園財団が取り組む植樹祭には今後10年間で3500本の苗木を寄贈する。南富良野エリアでは町と包括連携協定を交わし、「かなやま湖ログホテル・ラーチ」の増改築・運営を行うほか、千歳市と連携し、閑散期にイルミネーションイベントを開くなど、9事業を進める。

 鶴雅ホールディングスの大西希副社長は「アドベンチャートラベルを核とした、グローバルな感動体験の創出、北海道のサステナブルツーリズムをけん引できるような、鶴雅流のエコリゾートへの挑戦」に注力したいと、決意を新たにした。

ブッキング、春夏の温泉旅の魅力を発信 「没入型リトリート」がトレンド

2025年4月16日(水) 配信

(左から)信濃氏、早坂氏、渡辺氏、松野氏、川邉氏

 ブッキング・ドットコム・ジャパンは4月16日(水)に東京都内で会見を開き、世界的な最新旅行トレンドとして「没入型リトリート」が注目を集めていることを紹介した。日本ではリトリートに最適な“温泉”資源が豊富なことから、目前に迫るゴールデンウィーク(GW)から夏にかけて、春夏の温泉旅の魅力を発信した。

 同社の信濃伸明東日本統括部長は同社の調査から、長寿を得るためのより長期的な没入型リトリートの旅を求める旅行者が世界で増加しており、寿命の延伸と健康の増進を目的にした休暇に資金を費やす意向が増えていると紹介。直近のGW期間の日本旅の検索トレンドでは国内外客ともに大都市圏は依然として人気が高いものの、地方への広がりも出てきているという。

 一方で、同社が示した温泉地の年間トレンド推移によると、秋から冬の需要が高く春夏は谷間となっている。信濃部長は「繁忙期と閑散期の差が激しいが、インバウンドの温泉地への関心は高い」と述べ、オフピークともいえる春夏にビジネスチャンスがあると強調した。同社はこれに対するアプローチとして、生成AIによるサービス「AI Trip Planner 」などテクノロジーを積極的に活用していると言及。これまでの検索ではそもそも知識がなければたどり着けない情報が多かったが、「静かなところでゆっくりしたい」などの大まかな要望でも最適な旅を提案し、知名度が低い地域の情報も得ることができることが利点だと説明した。

 会では、国内でも温泉旅は冬のイメージが強いことから、春夏の温泉旅の魅力を知ってもらおうと、東京都市大学教授で医学博士・温泉療法専門医の早坂信哉氏と秘湯研究家の渡辺裕美氏、箱根・きのくにや旅館社長の川邉剛氏、別府・シーサイドホテル美松大江亭支配人の松野明希子氏の4人の「温泉のスペシャリスト」を招いてパネルディスカッションを行った。

 早坂氏は温泉の医学的な効果なども示したうえで、「温泉は現代医学では治療が難しい、“何となくの不調”の症状軽減に効くのではないか」とし、転地効果によるストレス緩和など考えられる理由を示した。「温泉入浴は日帰りでも1泊2日でも効果があるので、温泉だけでなくても、アクテビティなどと組み合わせて地域全体で楽しんでもらいたい」と話した。春夏の温泉については「健康的に考えると、温度差も少なく露天風呂なども安心して入ることができる季節」とすすめた。一方、温泉宿のホームページでは、泉質などの記載が誤っている部分も見受けられるため、「インバウンドに向けても正確な情報発信が大切だ」と述べた。

「宿泊業における事業再生調査事業」事業者を公募(観光庁)

2025年4月16日(水) 配信

観光庁(写真はイメージ)

 観光庁は4月16日(水)、「宿泊業における事業再生調査事業」の事業者公募を始めた。債務を抱えつつも再生能力があると見込まれる宿泊事業者に対して、公的支援制度と連携しつつ、宿泊業の再生ノウハウを集約したガイドラインの作成・周知を行い、宿泊事業者の再生機会の拡大をはかる。

 同調査では、中小企業活性化協議会などの公的な支援制度と連携し、経営状況が悪化しているものの事業再生の見込みのある宿泊事業者を選定。宿泊業に精通したコンサル事業者の派遣・アドバイスのもと、宿泊業に特化した事業再生のアクションプランを策定する。

 策定したアクションプランに基づき、選定された宿泊事業者が再生をはかるうえで必要となる最小限のシステム、備品および設備の改善費用を支援する。一例として軒先の補修、客室・ロビーの改善、PMSの導入など。補助率は3分の2で、上限は700万円。

 このうえで再生モデル事例より得られたノウハウを収集のうえ、ガイドラインを策定し、幅広く宿泊事業者や金融機関などの関係者に共有する。

 対象は宿泊事業者で、同一法人により複数運営している事業者は除く。運営関係者に暴力団または暴力団員の統制の下にある関係者が含まれていないこと。

 公募期間は4月16日(水)~5月16日(金)の午後5時必着まで。

福島県・大熊町に震災後初の民間ホテル開業 「タイズヴェルデホテル」 復興と未来に向けた街づくりの中核担う

2025年4月16日(水) 配信

12室のツインルームがある棟

 福島県双葉郡大熊町に2025年1月11日(土)、震災後初めての民間ホテル「タイズヴェルデホテル」(タイズはネクタイ、ヴェルデはイタリア語で「緑」という意味)がオープンした。JR常磐線・大野駅から車で10分、大熊町役場の目の前という好立地に加え、地域のランドマークとなる「大熊町交流ZONE」や飲食店、温浴施設へのアクセスにも優れた施設だ。大熊町の復興と未来に向けた街づくりの中核を担うという。3月15日(土)には、大野駅の西側に産業交流施設「CREVAおおくま」や飲食店など7つの店が集まる大野駅西商業施設「クマSUNタラス」も完成した。

 客室数はシングルルーム(7平方メートル)が72室、ツインルーム(12平方メートル)が10室。全客室に高品質なシーリー社製マットレスを採用し、快適な睡眠環境を提供するほか、Wi-Fiも完備している。素泊まりでシングル6500円から(税別)、ツインは1万2000円から(同)利用できるほか、「和食膳」の朝食付きプランもある。

【旅行ライター&エディター】三堀 裕雄

丹後ちりめんテーマに観光誘客の可能性探る 海の京都DMOが事業者招きモニターツアー実施

2025年4月16日(水) 配信

精錬のようす(丹後織物工業組合)

 海の京都DMOは2025年2月27(木)~28日(金)、丹後ちりめんをテーマにモニターツアーを行った。東京・八王子の繊維業関係者を招き、コンテンツの見せ方について意見交換を実施。織物の産地として素晴らしい資源を有する丹後地域の観光誘客の可能性を探った。また、時代に即した新しい取り組みを進める事業者との交流の機会も設けた。

 丹後地方は、日本のシェアの7~8割を占める着物用の正絹小幅後染め織物の産地。俗にいう「丹後ちりめん」のことで、シボと呼ばれる凹凸が特徴だ。撚糸と撚りのない生糸と交互に織り込んだ生地を精錬することで糸が収縮し、緯糸(よこいと)の撚りがもどることで、独特の形状が生まれる。凹凸があることで肌に触れたときに空気の層が生まれ、心地よい肌触りを生むという。

 丹後織物工業組合は丹後織物工業組合加工場(京丹後市)に「TANGO OPEN CENTER」を開設し、丹後ちりめんの魅力を発信している。「精練加工場見学 オープンファクトリー “精練の世界”」では、組合職員の案内を聞きながら入荷から精錬、乾燥、検査などを経て出荷するまでの一連の工程を見学できる。精錬とは、織り上がった後染絹織物の繊維に含まれる不純物や、「セリシン」と呼ばれるたんぱく質を取り除く重要な作業工程で、この工程を行うことで丹後ちりめん最大の特徴であるシボが作られる。TANGO OPEN CENTERでは、丹後ちりめんの面白さに触れられるワークショップや精錬体験なども開催している。

クスカのアイテム

 和装需要が減少するなか、丹後ちりめんの新しい展開も進んでいる。クスカ(与謝野町)は2010年に自社ブランドKUSKAを立ち上げ、手織りのネクタイを販売。現在は「kuska fabric」にリブランドし、アパレルを展開している。

 デザイン、紋紙、製織を一貫して制作する江原産業は(与謝野町)は、シルクブランド「create ebara」を立ち上げ、「シルクと共に新しいライフスタイルを創造する」のコンセプトのもとさまざまなシルク商品を世界各国に販売している。

ちりめんの歴史を感じる

宮津おどりを披露

 モニターツアーでは、丹後ちりめんに関わる地域の歴史も紹介した。旧尾藤家住宅(与謝野町)は、江戸時代に建てられた丹後ちりめん商家。関西北部の大型農家を基本として丹後ちりめん商家の要素を加え、さらに昭和初期の洋風住宅建築が付加されている貴重な建造物で、京都府の有形文化財に指定されている。

 旧三上家住宅は、江戸時代に酒造や廻船業、糸問屋などを営んでいた宮津城下有数の商家「元結屋(もっといや)三上家」の住宅。元首相の西園寺公望や有栖川宮熾仁親王らの目を楽しませたと言われる庭園は、京都府指定名勝で、奥座敷からの眺めが良く見えるようにつくられている。

 モニターツアーでは、同邸宅で「宮津おどり」も紹介した。「宮津おどり」とは、古くから宮津に伝わる「宮津節」「宮津盆おどり松坂」「あいやえおどり」の3曲を組み合わせたのの総称。日本遺産「300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊」の構成文化財の一つとして認定を受けており、今回踊りを披露した宮津おどり振興会が保存と伝承役を担っている。

【後藤 文昭】

H.I.S.ホテルHD、万博入場券付プラン発売 ホテルオリジナルのカバンとうちわの土産も用意

2025年4月15日(火) 配信

客室のイメージ

 H.I.S.ホテルホールディングス(澤田秀雄社長、東京都港区)は4月11日(金)から、運営する関西圏の変なホテルと変なリゾート&スパの6ホテルで、2025年日本国際博覧会の公式キャラクター・ミャクミャクとコラボしたミャクミャクコラボルームに宿泊するプランを売り出した。大阪・関西万博の入場チケットと土産としてホテルオリジナルのカバン、うちわを付ける。

 同プランは大阪府大阪市の変なホテル大阪 なんばと変なホテル大阪 心斎橋のほか、同県泉佐野市にある変なリゾート&スパ 関西空港で展開。京都府京都市の変なホテル京都 八条口駅前と変なホテルプレミア京都 五条烏丸、変なホテル 奈良(奈良県奈良市)でも展開する。1室1泊の宿泊料金は3万500円から。

「おいしい掛け算!ハイブリッド朝食」 WHGホテルズが4月22日から春の朝食フェア

2025年4月15日(火) 配信

意外な組み合わせで美味しさと栄養面も考慮

 藤田観光が運営するWHGホテルズの「ワシントンホテル」「ホテルグレイスリー」は4月22日(火)から、全国28施設で共通の朝食フェア「Spice Up Your Morning~おいしい掛け算!ハイブリッド朝食~」を開始する。意外な組み合わせで新たな食を楽しんでもらおうと、地域の特産なども盛り込み、各ホテル2~4メニュー、合計約80品を用意する。同フェアは料理研究家・管理栄養士でLuce代表の望月理恵子氏が監修しており、美味しさに加え、栄養面でも朝食にふさわしい「ハイブリッド」なメニューを提供する。

 WHGホテルズは「早起きしたくなる。朝ごはん。」をコンセプトに、季節や地域に合わせて手作りにこだわった朝食ビュッフェを提供しており、常時40メニュー以上が並ぶ。そのなかの一部メニューの企画として、昨年から、1日を“スパイスアップ(活気づける)”する朝食フェア「Spice Up Your Morning」を開始。全国共通のテーマで多様なメニューを考案し、好評を博しているという。

 今回は意外な組み合わせで変化する食感や新たな味の発見があるユニークなメニューを取りそろえた。4月15日(火)に新宿ワシントンホテルで開いた発表会で、藤田観光WHG事業部マーケティング室の二宮栄治料飲担当部長はクッキーとクロワッサンを合わせたクロッキーなどを例に挙げ、「こまでにない斬新な組み合わせのものが注目を集めていることから、今回のテーマに取り上げた」と経緯を語った。

 一例として、ホテルグレイスリー浅草では、牛肉とごぼうのしぐれ煮とプレーンヨーグルト、自家製ブルーベリーソースを合わせた「時雨煮ヨーグルトボウル」を提供する。一見躊躇する組み合わせだが、しぐれ煮の甘辛さとヨーグルトのまろやかさがマッチする絶妙な一品に仕上がっている。

 このほか、広島ワシントンホテルでは広島名物の揚げかまぼこ「がんす」とバケットを掛け合わせた「がんすの和風ブルスケッタ」を提供するなど、ご当地食材との“おいしい掛け算”も多数考案した。

望月理恵子氏

 発表会には望月氏も登壇し、今回は「時間栄養学を考慮して監修した」と紹介した。時間栄養学では、内臓は朝食で目覚めると考えられており、それには主食である炭水化物とたんぱく質が必要だという。望月氏は「朝食できちんと体内時計をリセットすると心地よいスタートが切れる」とし、意外な組み合わせは必要な栄養素も考慮した掛け合わせになっていることを説明。「美味しくて体にも優しい朝食を楽しんで食べてほしい」と呼び掛けた。

 同メニューの提供期間は4月22日(火)~6月10日(火)まで。全国のワシントンホテル20施設、ホテルグレイスリー7施設、ホテルフジタ福井で提供する。各施設のメニューや外来朝食料金などは公式HPから。

東武トップツアーズ、教育分野の強化へ「STATION Ai」と連携

2025年4月15日(火) 配信

スポンサーボードの東武トップツアーズロゴとスタッフ

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)はこのほど、愛知県名古屋市にあるオープンイノベーション拠点「STATION Ai(ステーションエーアイ)」とスポンサー契約を結んだ。4月から同施設に名古屋支店が入居した。

 「STATION Ai」は、スタートアップの創出と成長を支援するための総合拠点として2024年に開業し、国内外から多様なプレイヤーが集うイノベーションハブとして注目されている。

 同社は今回の契約と支店の入居を機に、既存の「探究学習プログラム」や「地域課題解決型の教育旅行」などの教育分野の取り組みを強化していく。「STATION Ai」が持つネットワークや資源を活用しながら、地元教育機関やスタートアップ企業と連携した新しい学びのプログラムの共同開発を行う。また、観光、地域振興、DXの領域においても新たなビジネスモデルの構築を目指し、オープンイノベーションの実現へ向けた取り組みを推進していく考え。

 今後、同社はスタートアップ企業と共創を通じた新規事業の創出や、地域との共創による持続可能な社会の実現に貢献をはかる。次世代を担う人材育成も積極的に取り組み、社会課題の解決と新たな価値の創出に挑戦していく方針だ。

万博会場内に無料給水スポット32カ所設置 OSGコーポレーション

2025年4月15日(火) 配信

エブリィ 西ゲートゾーン

 機能水メーカーのOSGコーポレーション(山田啓輔社長、大阪府大阪市)は4月13日(日)に開幕した、大阪・関西万博の会場内32カ所に「無料給水スポット」を設置した。運営参加サプライヤーとして協賛し、来場者や運営スタッフの熱中症予防とプラスチックごみ削減を目指す。「マイボトルの中身が無くなれば、給水する」を啓発して広めてきたい考え。

 給水スポット設置は、万博の公式プログラム「TEAM EXPO2025」の共創パートナーとして登録されている「ステハジ」プロジェクトの一環。ステハジは、「使い捨ては恥ずかしい」という考え方のもと、さまざまな社会課題に対し、個人や企業、自治体などが一体となって行動変容に取り組むプロジェクト。現在406団体が加盟しているという。

 設置したのはエブリィ3台(ウォータークーラー)、エブリィスリム21台(ウォータークーラー)、IDOVA1台(電解アルカリ水素水)、ウォーターサーバー7台。給水器には「給水カウンター」機能を搭載して給水回数を計測し、給水回数やCO2削減量などサステナブルアクションの進捗状況を万博会期中に発信していく。