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ブッキング、春夏の温泉旅の魅力を発信 「没入型リトリート」がトレンド

2025年4月16日
編集部:飯塚 小牧

2025年4月16日(水) 配信

(左から)信濃氏、早坂氏、渡辺氏、松野氏、川邉氏

 ブッキング・ドットコム・ジャパンは4月16日(水)に東京都内で会見を開き、世界的な最新旅行トレンドとして「没入型リトリート」が注目を集めていることを紹介した。日本ではリトリートに最適な“温泉”資源が豊富なことから、目前に迫るゴールデンウィーク(GW)から夏にかけて、春夏の温泉旅の魅力を発信した。

 同社の信濃伸明東日本統括部長は同社の調査から、長寿を得るためのより長期的な没入型リトリートの旅を求める旅行者が世界で増加しており、寿命の延伸と健康の増進を目的にした休暇に資金を費やす意向が増えていると紹介。直近のGW期間の日本旅の検索トレンドでは国内外客ともに大都市圏は依然として人気が高いものの、地方への広がりも出てきているという。

 一方で、同社が示した温泉地の年間トレンド推移によると、秋から冬の需要が高く春夏は谷間となっている。信濃部長は「繁忙期と閑散期の差が激しいが、インバウンドの温泉地への関心は高い」と述べ、オフピークともいえる春夏にビジネスチャンスがあると強調した。同社はこれに対するアプローチとして、生成AIによるサービス「AI Trip Planner 」などテクノロジーを積極的に活用していると言及。これまでの検索ではそもそも知識がなければたどり着けない情報が多かったが、「静かなところでゆっくりしたい」などの大まかな要望でも最適な旅を提案し、知名度が低い地域の情報も得ることができることが利点だと説明した。

 会では、国内でも温泉旅は冬のイメージが強いことから、春夏の温泉旅の魅力を知ってもらおうと、東京都市大学教授で医学博士・温泉療法専門医の早坂信哉氏と秘湯研究家の渡辺裕美氏、箱根・きのくにや旅館社長の川邉剛氏、別府・シーサイドホテル美松大江亭支配人の松野明希子氏の4人の「温泉のスペシャリスト」を招いてパネルディスカッションを行った。

 早坂氏は温泉の医学的な効果なども示したうえで、「温泉は現代医学では治療が難しい、“何となくの不調”の症状軽減に効くのではないか」とし、転地効果によるストレス緩和など考えられる理由を示した。「温泉入浴は日帰りでも1泊2日でも効果があるので、温泉だけでなくても、アクテビティなどと組み合わせて地域全体で楽しんでもらいたい」と話した。春夏の温泉については「健康的に考えると、温度差も少なく露天風呂なども安心して入ることができる季節」とすすめた。一方、温泉宿のホームページでは、泉質などの記載が誤っている部分も見受けられるため、「インバウンドに向けても正確な情報発信が大切だ」と述べた。

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