北海道・岩宇地域のグルメと祭り紹介 7月18~19日「ANA LIVE SHOPPING」配信

2025年7月7日(月) 配信

初のお祭り参戦LIVE配信

 ANA X(神田真也社長、東京都中央区)は7月18(金)~19日(土)まで、ライブ配信を通じて日本各地の魅力ある商品・文化を発信する「ANA LIVE SHOPPING」を実施する。北海道・岩宇(がんう)地域のグルメと祭りをテーマに、配信を行う。

 ANA LIVE SHOPPINGは、2023年から継続して同地域を取り上げており、3年目となる今年は特産品の紹介に加え、初の“お祭り参戦LIVE”を行う。ANAスタッフが祭りやグルメのイベントのようすを現地から届け、一緒に祭りに参加しているかのような体験をオンラインで提供する。

 岩宇地域は、泊村・岩内町・共和町・神恵内村の4町村で構成されており、札幌市内から車で約2時間、道内各地からもアクセスしやすいという。海と山に囲まれた自然豊かな場所で、食も豊富。18日の午後8時からは、この特産品を紹介する「食べたら思わずリピート!涼を味わう海と陸の幸LIVE」を配信する。

 また、19日は午後2:30から、「岩宇へ脳内トリップ!お祭り参戦LIVE in群来祭り」を配信する。お祭りグルメやイベントなど、会場の賑わいを届ける。

 紹介した商品の購入は7月18日午後8時~7月31日午後11:59まで。在庫がなくなり次第、販売終了となる。

サービス連合、プライバシー保護体制を調査 カスハラ防止への一環で

2025年7月7日(月) 配信

 サービス・ツーリズム産業労働組合連合(サービス連合)はこのほど、加盟組合に行った従業員のプライバシー保護体制の調査結果を公表した。SNSでプライバシーを晒すなどのカスタマーハラスメントが人材不足の一因となっていることを受け、職場における扱われ方の実態を調べた。

 「ネームプレートはどのように取り扱われていますか」の問いには、「着用を義務付けられている」が78%、「付けていない」15%、「任意で着用」7%の順となった。

 着用している組織のうち、94%が実名を使用。6%がビジネスネームの表記を可能としていると回答した。

 電話応対のマニュアルが決められている組織を対象に「電話で名乗る名前」を聞くと、「実名」が65%で最多。2位は「お客様に名前を聞かれたら実名を伝える」で21%。次いで「ビジネスネームを伝える」(6%)、「わからない」(6%)、「名乗らない」(2%)と続いた。

 また、「お客様との連絡で個人用携帯を使用しているか」を尋ねた結果、使っているが32%、使用していないは49%だった。

 サービス連合は「宿泊業や旅行添乗の職場では、お客様に顔と名前を覚えてもらうことが勲章のように上司や先輩から言われてきた。これは必ずしも間違いではない」と考えを示した一方、「カスタマーハラスメントが社会で大きな問題となっているなか、観光産業でも看過できない実態が判明した」とコメントし、企業や業界、社会へプライバシー保護の在り方について問題を提起していく方針を示した。

茶の産地・牧之原市初の道の駅が7月18日にオープン 「道の駅そらっと牧之原」

2025年7月7日(月) 配信

「道の駅そらっと牧之原」外観

 静岡県牧之原市(杉本基久雄市長)が整備を進めてきた、同市初の道の駅「道の駅そらっと牧之原」(牧之原市坂部582―1)が7月18日(金)にグランドオープンする。同市は、「深蒸し茶」発祥の地として知られるお茶の一大産地。道の駅は日本茶の奥深さや食の魅力を国内外に発信する文化の交差点となり、歴史や文化、自然、人の想いが交わる交流拠点を目指していく。施設運営は村の駅(瀬上恭寛社長、静岡県三島市)。

提供メニューの一例

 明治の開墾以来、茶どころとして発展してきた同地は、牧之原市を中心に「牧之原大茶園」が広がっている。面積は約5000ヘクタールで、見渡す限り茶畑が続く。道の駅では、同地の茶文化を体感できる「お茶グルメ」を用意。食事処「お茶の間食堂」では、「茶畑そば」などを展開する。このほか、豊かな海産物を使った「富士山と飛行機丼」などをそろえる。

 物販エリアでは、生産者から届く地元産の食材や地元食材を使ったベーカリー、スイーツ、オリジナルの土産品も多数展開する予定だ。

 なお、オープン前日の7月17日(木)の午後1~4時までは、市民限定にプレオープンする。開業日は正午にオープンする。

HIS、格安SIM比較サイト開設 16社のプランなど掲載

2025年7月7日(月) 配信

サイトのイメージ
 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)はこのほど16社の格安SIMのプランをデータ容量や目的別にまとめて比較できるウェブサイト「HIS格安SIM比較サイト」をオープンした。
 
 インターネットが日常生活に欠かせないツールとなる一方、複数のサイトから必要な情報を引き出すには労力と時間を要することを受け、同社は適切なサービスとのマッチングを効率よく提供できるよう、ふるさと納税やウォーターサーバーなど5つの比較サイトを運営してきた。
 
 格安SIM市場は特定の用途やニーズに対応したサービス展開で、さらなる成長が期待されているという。同サイトでは、HISならではの提案として、海外旅行での利用におススメの格安SIMも紹介している。

道の駅伊豆月ケ瀬でコーヒースイーツフェアを開催中 有機焙煎珈が主役

2025年7月7日(月) 配信

「香る、ひとくち。初夏のごほうび」がテーマ

 静岡県伊豆市の「道の駅 伊豆月ケ瀬」は7月6日(日)から、伊豆の生産者「MOMI COFEE」とコラボレーションした「初夏のコーヒースイーツフェア」を開始した。

 フェアのテーマは「香る、ひとくち。初夏のごほうび」。自家焙煎された有機JAS認証取得豆を採用し、オリジナルの焙煎・ブレンドを施した。このオリジナルブレンドを使ったスイーツを「伊豆月ケ瀬リバーサイドスタンド」で販売する。

 フェアメニューは「天城高原ミルク珈琲ソフト」(税込450円)や、「コーヒーゼリーソフト」(650円)、「飲むコーヒーゼリー」(600円)など。また、リバーサイドブレンドは280円となっている。

「観光人文学への遡航(61)」 旧制高等学校の廃止

2025年7月7日(月) 配信

 連合国軍最高司令部(GHQ)による戦後日本の構想のなかで、教育制度の改革は最も大きな地位を占めるものの一つであった。

 GHQおよび民間情報教育局(CIE)の使節団の報告書に加えて、南原繁東京帝国大学総長が委員長となってとりまとめた「米国教育使節団に協力すべき日本側教育委員会の報告書(略称:日本教育家の委員会報告書)」によって、戦後日本の学校教育制度が、欧州型の複線型学校教育体系から、米国型の単線型教育体系、すなわち、6・3・3・4体制へと大幅に改変されることが決定された。

 ここで、戦前、戦中に存在した大学・専門学校・高等学校・師範学校の別はすべて廃止され、新制大学に再編統合されることとなった。

 そこには、専門学校出身者が大学出身者よりも恵まれない地位に置かれやすいことから、向上心、研究心などが鈍りやすい声があり、専門学校は内容を充実して大学となすことが望ましいと説明された。

 一方、廃止されることとなった高等学校に関しては、「高等学校の特色の一つが人物養成に在りとすれば、現在30余校の高等学校生徒のみが大学に進学する結果、彼らのみが将来国家社会の指導者となる特権を受けることとなり、望ましくない」と報告書には述べられている。

 実際、旧制高等学校は、東京帝国大学などへの進学を前提とする「超エリート校」として位置づけられており、入学者は限られた少数の男子学生のみであった。この環境が、選民思想や、学歴ヒエラルキーにつながり、戦後の民主主義や平等の理念とは最も相容れないものとされた。

 さらに、旧制高校では主に哲学、文学、ドイツ語、漢文などの「教養主義」に基づく教育が重視され、直接的な職業能力や実務的知識はほとんど教えられていなかった。

 それだけではなく、教養教育を施す理由として「人格陶冶」を掲げているものの、社会的実践からは乖離し、実社会との接点の希薄さが指摘されていた。その例として、制服、応援団、寮生活に伴う上下関係や強い規律、無頼的なバンカラ精神の礼賛、学業よりも寮歌、山岳登山、詩作などを重視する風潮があり、この独特な旧制高校文化は、「自由」と「自治」の名のもとに、放縦や排他性を助長し、近代的な学問追求や市民教育とはかけ離れていると批判された。

 さらに、旧制高校は、男子のみ入学可能であることと、都市部や特定階層の子弟に偏った入学者層であることから、教育の機会均等を妨げているとも指摘され、男女平等と、国土の均等な経済発展という戦後改革の流れに逆行するものとして、廃止の要因となった。

 旧制高校は、新制大学の一般教養課程(教養部)としてその組織を部分的に引き継ぐ形となった。

 

島川 崇 氏

神奈川大学国際日本学部・教授 島川 崇 氏

1970年愛媛県松山市生まれ。国際基督教大学卒。日本航空株式会社、財団法人松下政経塾、ロンドンメトロポリタン大学院MBA(Tourism & Hospitality)修了。韓国観光公社ソウル本社日本部客員研究員、株式会社日本総合研究所、東北福祉大学総合マネジメント学部、東洋大学国際観光学部国際観光学科長・教授を経て、神奈川大学国際日本学部教授。教員の傍ら、PHP総合研究所リサーチフェロー、藤沢市観光アドバイザー等を歴任。東京工業大学大学院情報理工学研究科博士後期課程満期退学。

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(246)」 「百景図」を活かす(島根県・津和野町)

2025年7月6日(日) 配信

茶業とB&Bを営むコーディネーター

 「アンノン族」という言葉は、若い人々には既に「廃語」だろうか。1970年代に創刊された女性向け雑誌「an・an」や「non・no」は、美しいカラー写真の旅行特集を掲載。これに魅了され、雑誌片手に多数の若い女性が各地に押し掛けた。山口百恵の旧国鉄ディスカバージャパン「いい日旅立ち」(1978年)の時代である。

 小京都と呼ばれた各地も、多くの女性たちで賑わった。その一つが山陰の小京都と呼ばれた津和野である。雑誌には、当地の美しい風景とともに、洒落たファッションに身を包んだ女性モデルがいた。その土地を訪れることで誌面と同化したいという気持ちもあったであろう。さながら、現在の「インスタ映え」にも通じている。

 6月初旬、その津和野を訪ねた。重伝建地区の街並みは、昔のままの重厚で落ち着いた風情である。地域の方々が、この町の変わらぬ姿を保ち続けているのであろう。

 しかし、その努力の反面で、津和野はいつの間にか古い観光地になっていた。「40年続く定型化された通過型観光モデル」を払拭できず、一時はホテル廃業や観光客の減少など大きな危機に直面していた。

 この危機を払拭すべく、2015年に日本遺産「津和野今昔~百景図を歩く」という物語が認定された。「百景図」とは、津和野藩の茶室管理などもする 「御数寄屋番」という役職にあった栗本里治が藩内をくまなく巡り、名所・風俗・食文化などをスケッチし、約4年の歳月をかけて描いた百枚の絵のことである。

 日本遺産第1号となって以降、行政が主導して、重伝建地区の入口に「日本遺産センター」を開設するなど、全国に先駆けたモデル的事業が高く評価された。しかし、これまで町並みの保全に力を入れてきた民間事業者たちの活動を必ずしも上手く取り込めず、活動は低迷していた。

 そこに、Uターンして地元で茶業とB&Bを営む女性プロデューサーが起用された。百景図と津和野物語を素材に、食や泊の再生など、地域再生計画を描き、若者たちに働きかけながら、一つずつ事業の形にする地道な活動が始まった。

青葉山と茶畑

 津和野百景図のシンボルの一つ、青葉山の麓の茶畑にデッキを設置し、風景とともに茶を愛でる事業、e―bikeで百景図の物語を巡るサイクルツーリズム、重伝建エリアの空き屋を活用した古民家ホテルやカフェの再生など、多くの事業が次々と動き出した。廃業していた旅館も観光庁補助金などを活用しながら、地域の拠点ホテルとして再生した。ホテルの料理には、百景図に因む食材が多用されている。このような津和野の計画と事業が評価され、昨年度は日本遺産の重点支援地域にも選ばれた。

 地域再生は何よりも地域の方々の想いと一つ一つの活動の積み重ねが重要である。津和野が若者や家族たちの新たな聖地になることを期待したい。

(観光未来プランナー 丁野 朗)

【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その51- 信玄公ゆかりの武田神社&恵林寺の神仏巡礼(山梨県甲府市、甲州市) 甲斐の虎・信玄公の聖地めぐり 瞑想時間を過ごせる庭園

2025年7月5日(土) 配信

 今回の精神性の高い旅は、甲斐国の戦国武将・武田信玄公ゆかりの神社仏閣の巡礼をご紹介します。武田神社も、恵林寺も、清々しい空気感があり、日ごろのストレスまみれの生活から脱出させてくれるような心地にさせてくれる聖地です。

 良い思考を保ち、プラスの流れを作るためには、成功者たちの95%が、瞑想や深い思考の時間を持っているというデータがあります。あのアップル社の創業者のスティーブ・ジョブズは瞑想を愛し、若いころから京都の禅寺を訪れていたり、曹洞宗の老師から直接指導を受けていたりしたといいます。 

 ときには1人だけの時間を持ち、神仏の空間に出向き、祈りを捧げたり、瞑想をしたりする時間を持つことで、不要なマイナス感情を断ち切り、今まで気づかなかった進むべき方向性が見えてくるはずです。

 

 

 そんなときこそ、お参りしていただきたい聖地の1つ目は、山梨県甲府市の武田神社です。甲府市はワイナリーや観光農園も多くあり、歴史的観光資源にも恵まれ、武田信玄ゆかりの「湯村温泉郷」「積翠寺温泉郷(せきすいじおんせんきょう)」などもあります。また、作家の太宰治が新婚時代に過ごした土地とのこと。

 さて、その武田神社は、「甲斐(かい)の虎(とら)」の異名を持ち、勇猛果敢な騎馬隊を率いて、徳川家康や上杉謙信にも怖れられた、戦国時代きっての名将「武田信玄」をご祭神としてお祀りする神社。武田信玄は、猛々しく戦うイメージが強い一方、法律の制定や当時としては珍しい合議制政治の導入など、内政においても手腕を発揮したことで知られ、高い人気を誇る武将です。また、「清和源氏」を祖とする名門「甲斐源氏」の流れをくみ、源頼朝や足利将軍家とも血縁関係にあり、「川中島の戦い」で、しのぎを削った上杉謙信とのライバル関係など、物語性の高い武将でもあります。

武田神社(山梨県甲府市)

 その武田神社は、「人生に勝つ、自分に勝つ」という願いが叶うといわれていて、とても強い勝運をいただける開運スポット。毎年、武田信玄公の命日である、4月12日には例祭という大きなお祭りが開催され、甲府の街が盛り上がります。JR甲府駅北口から、バスでも行けますが、おすすめは徒歩です。徒歩30分程度です。駅から真っ直ぐに、武田通りを歩いていくと、桜の並木道になっていて、山梨大学があり、武田家・家臣の武家屋敷跡もあり、かなり心地良い時間を過ごせます。

 格別の高貴な癒しに包んでくれる2つ目の聖地は、同じく山梨県の甲州市にある、恵林寺。こちらは、信玄公の菩提寺でもあります。JR塩山駅からバスでも行けますが、歩いていくことをおすすめします。塩山駅から、徒歩40分程度です。恵林寺へ行く途中には、600年の歴史を持つという塩山温泉もありますし、風光明媚な景色に心を潤してくれるでしょう。

恵林寺庭園(山梨県甲州市)

 恵林寺は臨済宗妙心寺派のお寺であり、1330年に禅僧の夢窓国師によって開かれ、江戸幕府5代将軍綱吉公の側用人である、柳沢吉保のお墓があることでも有名。こちらには、信玄公のお墓もあります。

 本堂の明王殿には、県指定文化財の「武田不動尊」が安置されています。生前に、信玄公が京から仏師を招き、自らと対面させて、そのお姿を摸刻させたという等身大の坐像です。信玄公は剃髪した毛髪を漆に混ぜ、自ら坐像の胸部に刷毛で塗り込めたといわれています。

 本堂の裏側にある庭園は、まさに瞑想時間を過ごすのに最適な場所。美しく静かなひとときを堪能できます。この庭園は国の名勝指定を受け、夢窓国師による築庭の代表作。心穏やかに禅を感じて、ただひたすらに寛いでみてはいかがでしょうか。

 

旅人・執筆 石井 亜由美
カラーセラピスト&心の旅研究家。和歌山大学、東洋大学国際観光学部講師を歴任。グリーフセラピー(悲しみのケア)や巡礼、色彩心理学などを研究。

九州産業交通HD、人吉・球磨PRするラッピングバス運行 アニメ「夏目友人帳」とのコラボで

2025年7月4日(金) 配信 

ラッピングバスのイメージ

 九州産業交通ホールディングス(岩間雄二社長、熊本県熊本市)は7月1日(火)から、TVアニメ「夏目友人帳」とコラボレーションした熊本地域応援プロジェクトの一環として、熊本県の人吉と球磨の観光PRを兼ねたラッピングバスを運行している。

 夏目友人帳は、累計1800 万部を突破した漫画。2008年からTVアニメとして放送されている。小さい頃から妖怪を見ることができた少年「夏目貴志」が、祖母レイコの遺産である友人帳に書かれた妖怪と触れ合う物語。

 ラッピングバスには人吉と球磨の風景のほか、夏目友人帳のキャラクターとくまモンが描かれた。貸切バスツアーや熊本発福岡行きの高速バスなどで使用される。

全国女将サミット2025開く 「交流の場、学びの場に」(国際ツーリズムトレードショー)

2025年7月4日(金)配信

「全国女将サミット2025in国際ツーリズムトレードショー」に約30人の女将が集った

 「全国女将サミット2025in国際ツーリズムトレードショー」(主催=旅行新聞新社)が6月25日(水)、東京ビッグサイトで開かれた。同日~27日(金)まで開催した「iTT─国際ツーリズムトレードショー」を会場に、全国から約30人の女将が参加。久しぶりの再会を喜び、会話に花を咲かせた。

石井貞德社長

 開催にあたり、旅行新聞新社の石井貞德社長は観光業界の深刻な現状を訴えつつ、宿泊施設それぞれが抱えている課題が異なる認識を示した。女将に向けて「皆様一人ひとりが解決していかなければならない。今日集まった女将たちは、この大変な時期を乗り越えられる」とエールを送った。

 続けて、今回の開催は昨年同様、国際ツーリズムトレードショーを主催するRX Japanの協力のもと実施できたと報告し、RX Japanの山田舞主任を紹介した。山田主任は「観光・宿泊業の課題解決につながるヒントを得られるような場をつくっていきたいと思い、(国際ツーリズムトレードショーを)年1回開催している。この貴重な時間を皆様の交流の場や、学びの場にできたら嬉しい」と述べた。

「元湯陣屋」の宮﨑知子女将

  交流会では、神奈川県・鶴巻温泉にある老舗旅館「元湯陣屋」の宮﨑知子女将が登壇し、「無駄省く『デジタル化』で、ワンランク上の『もてなし』を」と題したトークセッションを行った。旅行新聞新社の鈴木克範営業統括部部長が聞き役になり、宿泊施設のデジタル化について、宮﨑女将がDXや働き方改革に取り組み、共有情報で“もてなし力”を高めることに成功した経験や工夫を女将目線で話した。

 宮﨑女将は「デジタル化でバックヤード業務を圧縮し、そこから捻出した時間と労力を表の接客に使う。これを常日ごろからやっていくことが重要」と、デジタル化に合わせた働き方の習慣化が不可欠と語った。

トークセッションのようす

 交流会終了後は、各自展示会場の見学や専門セミナーを聴講するなど、施設運営の参考となる知見を深めた。

 夕方からは、東京タワーの麓に構える豆腐会席料理店「東京 芝 とうふ屋うかい」で懇親パーティーが開かれ、盛会裏に終わった。

懇親会も盛会裏に終わった