九州産交バスなど6社、タッチ決済さらなる普及へ 運賃20%割引CP実施中

2025年9月3日(水) 配信

 九州産交バス(岩﨑司晃社長、熊本県熊本市)と産交バス(小栁亮社長、同)、熊本電気鉄道(中島敬髙社長、同)、熊本バス(河地信明社長、同)、熊本都市バス(高田晋社長、同)、熊本市交通局(井芹和哉交通事業管理者、同)は9月1日(月)から、クレジットカードのタッチ決済のさらなる普及に向けて割引キャンペーンを実施する。

 タッチ決済は、国内外で展開されている国際標準のセキュリティ認証技術を活用した決済方法。対応端末に国際ブランドのタッチ決済対応カードまたは、同カードが設定されたスマートフォンなどをかざすことで、支払いが完了する。利用可能な店舗はコンビニや飲食店、スーパーなどの商業施設や公共交通機関となっており、拡大傾向にあるという。

 九州産交バスと産交バス、熊本電気鉄道、熊本バス、熊本都市バスは2025年2月24日(月)、タッチ決済を導入。5社におけるタッチ決済の利用率は初月の7.9%から、7月には10.5%へ拡大した。 

 同CPは、タッチ決済を利用した利用客に通常運賃を20%割り引く。期間は10月13日(月)まで。高速バスや路線バス、電鉄電車、熊本市電などタッチ決済導入路線はすべて対象。事前登録は不要となっている。

ロッテ日韓で新会社「LOTTE HOTELS JAPAN」設立 10年で国内20ホテル目指す

2025年9月3日(水) 配信

(左から)ロッテホールディングス 玉塚元一社長、LOTTE HOTELS JAPAN 福井朋也社長、ホテルロッテ ジョン・ホソクCEO

 ロッテホールディングス(玉塚元一CEO、東京都新宿区)は9月1日(月)に東京都内で会見を開き、韓国ロッテグループのホテルロッテ(ジョン・ホソクCEO、韓国ソウル市)と共同で、日本でのホテル事業拡大のため、新会社「LOTTE HOTELS JAPAN」(福井朋也社長、東京都新宿区)を設立したと発表した。2034年までの今後10年で、日本国内に20ホテル・4500客室の展開を目指す。

 ロッテグループは1973年に韓国でホテルロッテを設立してホテル事業に参入。79年には当時の韓国で最高層を誇るロッテホテルソウルを開業するなど、韓国を中心に拡大し、現在は世界7カ国で計39ホテル・1万4135室を展開している。日本では東京のロッテシティホテル錦糸町、新潟のロッテアライリゾートの2施設がある。

 同グループは2022年から、「ONE LOTTE」をスローガンに掲げ、グローバル戦略を推進。ホテル事業でも日韓で新会社を設立することとなった。新会社はホテルロッテが展開してきたラグジュアリーな世界観を継承し、リゾートホテルやライフスタイルホテル、ラグジュアリーホテルなど多彩なタイプのホテルを日本市場に合わせたカタチで展開する。直営のほか、ホテルオーナーとのパートナーシップを推進し、マネジメント・コントラクト(MC)方式を軸にホテルを拡大していく方針で、国内の主要都市や観光都市に今後10年間で既存含む20ホテルの展開が目標。

 ブランド戦略では、グループが手掛けるオリジナルの美容アプリや健康食品などを活用した「身体のウェルネス」や温泉などを味わう「心のウェルネス」、周辺散策や農業体験などの「社会的つながりのウェルネス」をはじめ、ウェルビーイング体験を滞在中に提供し、ロッテブランドの価値向上を目指す。

 新会社の福井社長は「私たちは、地域と日本文化に根ざし、『一期一会』とセレンディビティ(思いがけないうれしい偶然)に満ちたホテルを目指したいと考えている。皆様から“お口の恋人”として親しまれてきたロッテが、ホテルという舞台で、心がほどけるような、記憶に残る滞在体験を提供していく」とコメントした。

女性営業職の活躍を推進 JALなど6社が「働きやすさNEXTプロジェクト」始動

2025年9月3日(水) 配信

働きやすさNEXTプロジェクト

 日本航空(JAL、鳥取三津子社長)と電通(佐野傑社長)、ENEOS(山口敦治社長)、日本マクドナルド(トーマス・コウ社長兼最高経営責任者)、富士フイルムホールディングス(後藤禎一社長・CEO)、三井不動産(植田俊社長)の6社はこのほど、「働きやすさNEXTプロジェクト」を始動した。営業職の女性が抱える課題を当事者の声を起点に幅広い関係者で議論し、女性活躍の推進や女性管理職比率の向上を目指す社会へ提言を行っていく。

 厚生労働省の2024年度雇用均等基本調査によると、管理職などに占める女性の割合はマネージャー職以上で13.1%という。また営業職では「働く女性のロールモデルが少ない」、「家庭との両立が難しい」などを理由に挑戦や職務継続が難しくなっている。

 こうした課題に対し、業界の枠を超えて知見を共有し、課題の解決策を模索しようと、かねてより対話や情報交換を重ねてきた6社が連携した。プロジェクトでは、営業職の女性社員を中心に、各社の男性営業職社員や経営層なども巻き込み、課題の可視化や施策を検討する。生成AIやアンケート調査を活用した定期的なワークショップなどを通じて、営業職における女性の活躍を推進するための課題摘出や、具体的アクションプランを策定する。25年度内を目途に、女性営業職の特有の課題とその解決案をまとめた提言を公開する予定だ。

 6社は営業職に対する固定概念の見直しをするとともに、営業職における女性活躍の新たなモデルを提示し、誰もが生き生きと能力を発揮できる働きやすい環境づくりを推進していきたい考え。

H.I.S.ホテルHD、たい焼き作り体験プラン 変なホテル浅草で発売中

2025年9月3日(水) 配信 

たい焼き作りのようす

 H.I.S.ホテルホールディングス(澤田秀雄社長、東京都港区)は8月29日(金)から、変なホテルプレミア東京 浅草田原町(東京都台東区)で日本の和菓子や文化を感じることができる宿泊プランを発売している。

 同プランでは、浅草たい焼き工房 求楽(東京都台東区)で約50分間、1人6個のたい焼き作りを体験する。生地の調理から行い、あんは粒あんやクリーム、キーマカレー、チーズなどから選ぶことができる。体験後は店内で食べることが可能になっている。

 宿泊する客室は、6月から販売している吉徳(山田德兵衞社長、東京都台東区)とコラボレーションした「侍ルーム」。1泊1部屋の料金は朝食付が2万7400 円から、素泊まりは2万3000 円から(いずれも税・サ込)。

「平和学習」は京都・舞鶴へ 舞鶴市が教育旅行に力 戦後80年、次世代による継承を

2025年9月3日(水) 配信

中高生の語り部たち。(左から)原田昊征さん、石角晴花さん、池田実奈さん、池田莉奈さん

 1945(昭和20)年8月の終戦から80年が経過した。戦争経験者が少なくなるなか、戦後、海外からの引揚者を受け入れた京都府北部の港町、舞鶴市(鴨田秋津市長)は、平和の尊さを訴えようと「次世代への継承から、次世代による継承へ」に取り組んでいる。舞鶴は旧ソ連で強制労働を強いられた「シベリア抑留者」の引揚者が多かったことから、市は1988年にこれらを伝える「舞鶴引揚記念館」を開館。2015年には収蔵資料570点がユネスコ「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録され、「平和学習」のために訪れる学校も増えてきた。同館を中心に、市が近年誘致に力を入れている教育旅行の素材を紹介する。 【飯塚 小牧】

同世代交流も可能「舞鶴引揚記念館」

「舞鶴引揚記念館」

 第2次世界大戦の終結に伴い、海外に残された日本人約660万人を帰国させる国の事業「引き揚げ」により、軍港だった舞鶴港をはじめ、全国18港が引揚港として指定された。

 このうち、舞鶴港だけが13年間全期にわたり受け入れを行い、引揚船346隻、全引揚者の約1割に及ぶ約66万人が帰国。市民は戦後で生活が苦しいなか、茶や芋を振舞うなど、手弁当で引揚者を歓迎したという。

 舞鶴の引揚者の約7割を占める約46万人がシベリア抑留者だが、戦後40年を過ぎたころにはその記憶も薄れ始める。危機感を覚えた体験者や関係者の要望で、史実を継承するための施設として、「舞鶴引揚記念館」が開館した。総工費約2億4千万円のうち、7400万円は体験者や市民からの寄付によるもの。2012年からは運営を指定管理から市の直営施設に変更し、学芸員を配置するなど展示の質の向上をはかっている。

 14~17年度には全面改装を行い、18年に「次世代体験型施設」としてグランドオープンした。市の直営後、初代館長に就き、現在は館長補佐を務める山下美晴氏は改装時の想いについて、「戦争の悲劇だけではなく、平和への願いや希望が持てる施設にしたかった」と語り、明るい施設づくりに努めた。「教育旅行でも観光でも来館のきっかけは何でもいい。入口を広げて、多くの人に訪れてもらうことが大切だ」と力を込める。

教育旅行では実際の防寒着などに触れられる

 教育旅行での館内の基本プログラムは90~120分で、見学前の講話や、実際に当時の防寒着を試着する体験、語り部による館内説明などを用意する。学芸員による事前学習「出張講座」も実施しており、希望があれば後学習やオンライン講座なども行う。

 また、同館の大きな特徴は「学生語り部」の存在だ。館内では「語り部養成講座」を修了した語り部が展示の案内をしてくれるが、一般のほかに、中学生から大学生の学生が語り部として活躍している。25年度は中学生22人、高校生16人、大学生8人の計46人が所属し、自らの言葉で歴史を伝えている。

学生語り部による案内のようす

 長期休み期間中が中心となるが、教育旅行では学生語り部による館内の案内やワークショップ、リモート交流など同世代交流も対応可能だ。

 館内を案内してくれた語り部となって4年目、高校2年生の石角晴花さんは「少しでも平和に貢献できたら。同世代の人に話すことで、聞いた人が自分にとっての平和や、身近な幸せを考える機会になれば嬉しいです」と話していた。

近代史を体感  日本海側唯一の軍港

舞鶴赤れんがパーク1号棟の「赤れんが博物館」

 昭和以前に、舞鶴市はその稀有なリアス海岸の地形が見込まれ、1901(明治34)年に旧海軍の舞鶴鎮守府が置かれた。開庁以来、日本海側唯一の軍港都市として栄えてきた。

 鎮守府に合わせ、海軍倉庫として集中的に赤レンガ施設が建てられた。このエリアは「舞鶴赤れんがパーク」と呼ばれ、今でも12棟の赤レンガの建物が残されており、集積率は日本一。ほかの全国4カ所の鎮守府とともに日本遺産に認定されているほか、近代化遺産、国の重要文化財に指定されている赤レンガ倉庫もある。

 明治、大正の雰囲気が味わえる同エリアでは、さまざまな映画やドラマの撮影が行われており、ロケ地巡りを楽しむ人も多いという。

 現在、1~5まで番号がふられた棟はイベントホールや各種ショップなどが入居し、土産なども購入できる。

 このうち、1号棟は世界で唯一のレンガを専門とする博物館「赤れんが博物館」となっており、教育旅行にもおすすめ。「教科書にでてくるれんが」として、世界の遺跡で使われたレンガや、日本のレンガの歴史などが学べる。原爆ドームやアウシュビッツ強制収容所で使われた実際のレンガなど、貴重な展示も見ることができる。

海軍ゆかりの港めぐり

遊覧船から眺める迫力の護衛艦

 博物館の目の前には遊覧船の乗り場があり、「海軍ゆかりの港めぐり遊覧船」が運航されている。同クルーズでは、沿岸にある海上自衛隊舞鶴地方総監部の各種施設周辺を航路で巡る。その日により、艦艇の停泊状況は異なるが、運が良ければ人気の護衛艦などを間近で見ることができる。

 遊覧船のチケットは博物館内で購入できる。貸切運航も可能となっており、団体についての予約は海の京都DMOまたは舞鶴観光協会へ要相談。
新たなコンテンツ海上自衛隊と連携

 今年度から、舞鶴地方総監部の協力で、教育旅行で訪れる学校に対し、自衛隊の船内を公開するプログラムを開始した。自衛官が船内を案内してくれるもので、特別感があるのが魅力。今年度は2校の利用を予定する。

 舞鶴地方総監部は自衛隊の活動を広く発信するため定期的に一般向けのイベントを催しており、基地内や艦艇内を一般開放している。教育旅行の受け入れもその一環。

 舞鶴市産業振興部観光振興課の松岡恵美主幹は海上自衛隊との連携プログラムについて「年間10校の受け入れを目指したい」と意気込む。

 このほか、野原漁港での海洋プラスチック体験学習や干物作り体験、かまぼこづくり体験、地引網体験なども提供できる。松岡主幹は「オーダーメイド型で、要望によりさまざまな体験を用意できる。丁寧に対応するのが強み。舞鶴ならではのストーリーを感じてほしい」とアピールする。

 市内に大型の宿泊施設はないため、首都圏から京都への教育旅行2泊3日のうち、まずは日帰りで舞鶴に訪れてもらうことを狙う。

 群馬県からは、東京経由ではなく高崎から北陸新幹線を利用し、敦賀からバスに乗るという新たなルートも考えられるため、地域ごとに多様な選択肢を提案していく。

ランチは全国唯一の「あいがけカレー」で

「GOROSKYCAFEnanako」のカレー(手前があいがけカレー)

 舞鶴商工会議所は2017年から、舞鶴地方総監部と市と協力し、「まいづる海自カレー」を展開している。海上自衛隊では毎週金曜日の昼食にカレーが食べられていることにちなみ、市内の飲食店で舞鶴在籍の艦艇・部隊・学校が認定した16種類のカレーを販売している。各店舗がそれぞれ艦艇や部隊などの調理員から直接指導を受けており、店舗ごとに異なる種類を提供している。

 これに加えて、今春から新たに「まいづる海保カレー」がスタートした。第八管区海上保安本部や海上保安学校の協力を得て実現したもので、4種類のカレーが市内の4つの飲食店で味わえる。海保カレーの開始に伴い、全国でも海自と海保がある舞鶴にしかない取り組みとして「あいがけカレー」を開発。海保カレー提供の4店舗で食べられる。あいがけカレーの価格は1500~2300円。

東京都内で9~11月のキャンペーン周知  岩手県

2025年9月3日(水) 配信

いわて銀河プラザでイベント開く

 岩手県は8月30(土)、31日(日)の2日間、東京・東銀座の同県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」で9~11月まで東日本旅客鉄道(JR東日本)とともに展開する秋季キャンペーン「秋は短し 旅せよ 岩手」の周知イベントを開いた。

 初日には酒造組合が岩手の酒蔵と酒蔵フェアの紹介、試飲販売、大船渡市が今春の山林火災からの復興PR、山田町が山田まつりやカキ小屋の紹介を、2日目には花巻市や遠野市が秋に開催するまつりの紹介、平泉町が岩手でラジオ番組も持つ中尊寺と毛越寺の2人の住職が観光法話を行った。

 また、両日ともオリジナルグッズをプレゼントするじゃんけん&クイズ大会も行われた。

 秋季キャンペーンは花巻まつりや遠野まつり、みやこ秋祭り、盛岡秋まつり、久慈まつり、山田祭りなど県内各地のまつりをメインに、みちのく潮風トレイルや紅葉、酒をキーワードに展開、JR東日本も各まつりに合わせて観光列車を運行する。

【第50回旅館100選】岩手県・松倉温泉 「悠の湯 風の季」

2025年9月3日(水) 配信

上品なしつらいのロビー

四季折々の自然のなかで、ゆったりとした季を過ごす

 季節のうつろいを美しく魅せてくれる花巻南温泉峡。なかでも「悠の湯 風の季」は、シックな空間が非日常のくつろぎへといざなってくれる宿だ。2022 年8 月に10 周年を迎え、ダイニング、客室、浴場をリニューアルした。

ダイニング「山の風」

 ダイニング「山の風」では、掘りごたつ席のほかテーブル・椅子席が新設。音と香りがダイレクトに伝わるオープンキッチンで、出来立てあつあつの料理を味わえる。

料理一例(イメージ)
露天風呂「かわみの湯」(女性)

 たっぷりの湯がたたえられた自慢のお風呂は、100%源泉掛け流しで、美肌効果が高いと評判。露天風呂「昇陽の湯」は、檜風呂に生まれ変わり、檜の香りに包まれながら癒しのひとときを過ごすことができる。

洋室スーペリアツイン

 客室は、ワンランク上の贅沢な空間が広がる「和風スーペリア」や「露天風呂付和風スイートルーム」のほか、新たに洋室スーペリアツインが誕生した。

おすすめのお土産「折りくず餅」


 白山水系の清らかな水で炊き上げた上質の葛で、ほんのり塩味のこしあんを挟んだ折りくず餅。暑い夏には、冷やすとより一層美味しくいただける。お土産にも人気の一品だ(12個入680円、21個入1,100円)。

 

交通:《車》東北自動車道花巻南ICから車で約15分、P80台(無料)
《電車》JR東北新幹線新花巻駅から車で約30分、または東北本線花巻駅から車で約20分
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕・朝食》ダイニング
部屋:全50室(和室38室、露天風呂付客室2室、和風フロアツイン10室)
風呂:男女別大浴場各1、男女別露天風呂各1、男女別半露天風呂各1
泉質:アルカリ性単純泉
料金:1万2,000円~2万1,800円

〒025-0244 岩手県花巻市湯口松原36-3
☎0198(38)1125 FAX0198(38)1126
https://kazenotoki.jp/
Wi-Fi:一部使用可 外国語対応:韓

 

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

温泉旅館「臥龍の郷」(岐阜県高山市) 破産手続き開始へ(帝国データバンク調べ)

2025年9月2日(火) 配信

 温泉旅館「臥龍の郷」(山本益巳代表、岐阜県高山市)は8月19日(火)、岐阜地裁高山支部から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約2億円。

 同社は2011(平成23)年9月に設立され、温泉旅館「臥龍の郷」を運営していた。手ごろな価格設定に国道41号線沿いの好立地もあり、名古屋方面から飛騨高山への観光客や、地元の個人顧客に広く利用され、2018年12月には賃借していた旅館緒土地・建物を約1億4000万円で購入していた。

 しかし、20年に入って新型コロナの影響で来客数が減少し、同年10月期の年間収入高は約1億円にとどまり、赤字を計上。コロナ禍収束後は売上が回復し、黒字転換していたものの近時は光熱費の高騰や、人手不足による人件費の上昇で販管費が重荷となっていた。「本店不動産の購入に伴う借入金の返済が不可能となったことから、2025年4月より休館。6月には旧本店不動産を売却していたが資金繰りが限界となり、実質的に事業を停止していた」(帝国データバンク)という。

温泉宿泊施設「湯屋天神」2026年春開業へ、島根県松江市中心部に(山陰中央テレビジョン)

2025年9月2日(火)配信

施設外観イメージ図

 山陰中央テレビジョン(田部長右衛門社長、島根県松江市)は8月27日(水)、2026年春に同市中心部の天神町商店街に開業する温泉施設「天然温泉 湯屋天神」のティザーサイトを公開した。

 湯屋天神は、「まちごと湯ったり、商店街にひたろう。」をコンセプトにした日帰りもできる天然温泉と本格サウナを備えた宿泊施設。客室はダブル8室、ツイン1室のほか、手軽に泊まれるドミトリー29床を備える。

 夕食の提供は行わず、利用者に商店街など周辺の飲食店を利用してもらうことで、地域の活性化をはかる。

 施設のロゴやスタッフが着用するオリジナル法被は、セレクトショップを運営するビームス(東京都渋谷区)の「BEAMS DIRECTORS BANK」チームが監修。デザインはアパレルブランド「A BATHING APE®」のグラフィックデザイナーを務めたハイロック氏が手掛けた。

 施設のシンボルとなるキャラクターも設定。名称は今後、山陰の子供たちを対象に公募する予定。

 【ティザーサイト】

https://yuyatenjin.com/

なぜ交通インフラのトイレは混むのか? 「第41回全国トイレシンポジウム」(11月10日)

2025年9月2日(火) 配信

 日本トイレ協会(山本耕平会長)は11月10日(月)、「第41回全国トイレシンポジウム」を開く。テーマは、「すべての人に優しい鉄道・空港・高速道路・道の駅などのトイレを考える」。

 基調講演に、国土交通省道路局の小山健一氏や、中央大学の秋山哲男氏を迎え、交通インフラにおけるトイレの課題を多角的に議論する。 

 なかでも、多くの人が日常的に不満を感じている「トイレの混雑・行列問題」に焦点を当てた企画セッションでは、SNSで話題のインフルエンサーらを交え、その解決策を徹底討論する。

 午後1時からのセッション1では、女性トイレに偏る行列や、多機能トイレの目的外利用、設備数のアンバランスなど、混雑の根本原因を多角的に分析する。

 午後2時からのセッション2では、原因分析を踏まえ、AIによる混雑予測、利用実態に即した最適な個室配置、誰もが使いやすいユニバーサルな設計など、ハード・ソフト両面からの具体的な解決策を探る。

 開催日時は11月10日午前10時~午後4時。

 会場は、機械振興会館地下2階多目的ホール(東京都港区芝公園3-5-8)。

 参加形式は、会場参加(定員240人/事前申込制)、オンライン視聴(人数制限なし/事前申込制)。参加費無料。

 参加申込サイト:https://eventregist.com/e/sympo41

 問い合わせ=第41回全国トイレシンポジウム実行委員会事務局 Eメール sympo41@j-toilet.com