楽天トラベルアワード2024 総合1位はホテル近鉄ユニバーサル・シティ

2025年3月3日(月) 配信

受賞した宿泊施設の代表者など

 楽天トラベルはこのほど、国内の登録宿泊施設を表彰する「楽天トラベルアワード2024」を発表した。「Hotel & Ryokan of the Year」の全国総合1位に、ホテル近鉄ユニバーサル・シティ(大阪府大阪市)が選ばれた。

 楽天トラベルアワードは、全国の楽天トラベル登録宿泊施設を対象に、過去1年間で顕著な実績を上げ、高い評価を得た施設を表彰する制度。今回は、ゴールドアワード110施設、シルバーアワード110施設、ブロンズアワード592施設が選出された。さらに、ゴールドアワ―ド受賞施設の中でとくに高い評価を得た10施設へ、「Hotel & Ryokan of the Year」を贈った。

 また、リゾートホテルや旅館などのレジャーカテゴリに含まれる宿を対象にした「日本の宿アワード」では188施設を選び、各都道府県1位の「日本の宿アワードTOP47」で47施設を表彰した。

「Hotel & Ryokan of the Year」受賞施設

▽1位・ホテル近鉄ユニバーサル・シティ

▽2位・グランドニッコー東京ベイ 舞浜(千葉県浦安市)

▽3位・富士山の見える温泉旅館 大池ホテル(山梨県・富士河口湖温泉)

▽4位・ホテルエミオン東京ベイ(千葉県浦安市)

▽5位・ホテル瑞鳳(宮城県・秋保温泉)

▽6位・ホテル川六 エルステージ高松(香川県高松市)

▽7位・三井ガーデンホテル プラナ東京ベイ(千葉県浦安市)

▽8位・リーベルホテル大阪(大阪府大阪市)

▽9位・ホテルエピナール那須(栃木県・那須温泉)

▽10位・カフーリゾートフチャク コンド・ホテル(沖縄県・恩納村)

「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(2月号)」

2025年3月3日(月) 配信

https://zoomjapon.info

特集&主な内容

 本誌2月号では、自然をテーマとした記事を集めました。自然の脅威であった能登半島地震から1年、昨年お話を伺った方々と再会しました。奥能登の米の産地として知られる当目や、1年経ってもまだ地震の痕跡が残る輪島の現状をリポートしています。そして、自然の素晴らしさという点からは、自然と密接につながっている漫画を紹介しました。まずは、日本の次に日本の漫画がよく読まれているフランスでもまだ余り知られていない「釣り漫画」に焦点を当てました。ジブリ作品についても、そのスピリチュアルで日本的な自然観を解説しています。そして、これも日本以外ではまだ余り知られていない“仮面ライダー”の生みの親、石ノ森章太郎の自然観も紹介しています。旅行ページでは、埼玉県のトトロの森を紹介しています。

〈フランスの様子〉ルーヴル美術館の改修計画

エマニュエル・マクロン大統領が新たにグラン・ルーヴルを始動(1月29日付Le-Figaro紙)

 マクロン大統領は1月28日、ルーヴル美術館の大改修を発表した。◆コロナ禍以降の世界的なオーバーツーリズムの前から、ルーヴル美術館入口は長蛇の列で、モナリザがある場所も常に混雑していた。◆現在のメインエントランスであるガラスのピラミッドは、30年以上前、ミッテラン大統領の時に建築されたが、当時の想定は年間400万人の入場者だったが、現在は900万人、さらにこのままでは1200万人を超えるという想定もある。◆大改修のポイントは2つ。完全にモナリザだけの展示スペースを新設し、モナリザだけを見るための入場券も作る。そして美術館の東側にも新しい入口を作ること。◆これらは、大量の入場者による建物の劣化や美術品の保存状態を改善するために、ルーヴル美術館が国に求めていたことだ。◆今回の改修では、新しい入口とモナリザの展示案を公募し、年内に決定、2031年に完成する流れだ。◆パリ市もこの機会に、観光客だけではなく、パリ市民のために美術館周辺の歩道や緑地を拡大することも考えているという。

ズーム・ジャポン日本窓口 
樫尾 岳-氏

フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旅行新聞 編集部〉

〈観光最前線〉大阪で出張輪島朝市

2025年3月2日(日) 配信

当日は輪島の特産品が勢ぞろい

 大阪・船場の複合施設「船場センタービル」で3月29日、能登半島復興支援を目的とした「出張輪島朝市」が開かれる。同ビルを運営する大阪市開発公社が、1200年以上の歴史を持つ輪島朝市の灯火を絶やしてはいけないと、大阪市の後援、新日本海商事の協力を得て実施するもの。

 当日は、輪島塗の漆器や干物、海産物など、輪島の特産品を扱う各店舗がブースを出店。大阪市による大阪・関西万博PRブースや新日本海商事による北海道物産品販売、防災パネル展も行う。このほか、今年で55周年を迎える船場センタービルのイベント「春のせんびるまつり2025」も同時開催する。

 出張輪島朝市の会場は、船場センタービル2号館1階。時間は午前10時から午後5時まで。お近くの方は、ぜひ。

【塩野 俊誉】

【特集 No.666】加賀屋グループ 26年度冬に「新旅館」開業目指す

2025年3月1日(土) 配信

 「加賀屋グループ」(石川県七尾市)は、旅行新聞新社が取材活動などを通じて見聞きした観光業界の取り組みのなかから、創意工夫の見られるものを独自に選び表彰する「日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2024」(2024年12月1日号発表)のグランプリを受賞した。24年1月1日に発生した能登半島地震に被災し、和倉温泉にある4ブランドの旅館は休業中だが、26年度冬の新館開業に向けて前進を始めている。グループ全体の「リブランディング」を目指す加賀屋の渡辺崇嗣社長に将来ビジョンなどを聞いた。

【本紙編集長・増田 剛】

和倉を拠点に「大改革」へ 宿のリブランディングに着手

 ――能登半島地震により本業の旅館業が休業するなか、昨年(2024年)1年間はどのような事業の方向性を打ち出されましたか。

 誰も予想ができなかった1月1日の大地震に、スタッフは宿泊客の対応に全力を尽くしました。地域の方々やマスメディア、SNSもスタッフの頑張りを認めていただき、それが私たちへの「応援のメッセージ」として大変励みになりました。
 お客様のお見送りが無事に終わったあと、早い段階で建物の被害状況の確認を建設会社にお願いをしました。
 しかしながら、和倉温泉にある加賀屋グループ4ブランド7棟をしっかり診断するには、掘り起こしの作業なども必要で、想定よりも多くの時間がかかりました。出てきた診断結果も大半がグレーゾーンで、判断が難しい状態でした。
 加賀屋本店については、雪月花、渚亭、客殿、本陣の4棟うち、築年数が比較的浅い雪月花、渚亭を軸にどのように立て直すか、議論をスタートしました。
 既存の建物を残した場合の改修費用と、新館建設に掛かる費用の比較など、夏以降は両睨みで検討を続けました。さらに建設関係の人件費や資材の高騰などの影響もあって工期と費用の見積もりにも時間を要しました。

 ――従業員の雇用維持などは。

 被災により自宅での生活ができない従業員も多く、また、さまざまな申請手続きなどもあり、まずは各家庭の対応に専念してもらいました。
 少し落ち着いた従業員から「旅館の片付けなど協力します」と出社してくれましたが、館内は立ち入り禁止状態だったため、作業を進めることが難しい状況でした。調理スタッフは避難所で率先して炊き出しを行うなど、少しでも地域に貢献できることに専念しました。
 従業員は最初の数カ月は自宅待機してもらい、それから出向というかたちで対応しました。
 1年間延長となった雇用調整助成金をベースとしながら、当社グループ内の宿泊施設「金沢茶屋」や、全国8カ所に出店しているレストランも含め、約1100人の従業員のうち、現在約160人が出向しています。
 ありがたいことに全国の宿泊施設や、食品会社、スーパー、物販事業者など約40社からも当社スタッフの出向受け入れのお声掛けをいただきました。
 一方、当社グループのレストランなどは人手不足により、これまで機会損失を発生させていた店舗もありましたが、従業員を手厚く配置することが可能になりました。
 先日、慣れない地で仕事や生活をしているスタッフの激励に行きました。新しい仕事に挑戦しているスタッフの目は輝き、「今得ている経験やノウハウをいずれ和倉に持ち帰ってチャレンジしたい」と話す言葉がとてもうれしかったですね。
 他社で学んできたかけがえのない経験を、しっかりと発揮できる環境をつくることが経営者の役目だと、改めて認識しました。

 ――昨年末に新旅館開業の発表がありました。

 雪月花、渚亭を改修する案が困難だと判断した段階で新旅館建設へ思い切って舵を切りました。
 震災から1年近くが経ち、社員も不安になりますから、「年内には方向性を示したい」という想いがありました。開業は26年度冬(27年3月まで)を目指しています。
 「あえの風」「虹と海」「松乃碧」については、……

〈旅行新聞3月1日号コラム〉――お土産 大切な人への「思いやり」の心の表れ

2025年3月1日(土) 配信

 日本交通公社が発行した「旅行年報2024」によると、23年の日本人の旅行平均回数は、「国内宿泊旅行」全体では1人当たり2・26回とのこと。この中には、観光・レクリエーションや、帰省・知人訪問、出張・業務も含まれている。これを見ると私は職業上、旅行回数は平均値を大幅に上回っている。

 旅行回数が増えると、旅行に対する姿勢が多少なりとも日常に近づいていく。「旅慣れている」といえば熟練度が高まったように聞こえるが、「感動の度合いが平板化している」と表現し直すと、寂しく感じる。  

 旅先ではあまりお土産を買わない性質だ。「荷物を増やしたくない」というのが、わりと大きな理由であるが「感動の度合いが平板化している」からなのだろうと思う。旅先で土産物店に入って、あちこち見回すのだが、今一つ熱くなれない。

 先日北九州に行った息子が、明太子や筑紫もち、小倉銘菓「ぎおん太鼓」など、山のようにお土産を買って帰ってきた。北九州には私の実家があり、明太子やぎおん太鼓は慣れ親しんでいるのだが、お土産として手に取ると、やはり美味しい。「荷物も増えて重たかっただろうに、よくこれだけのお土産を買って来たなぁ」と感心した。

 先週は小田原に日帰り旅行をした。「鈴廣かまぼこの里」でかまぼこを買うのが目的の一つだったので、箱根ビール3本セットや、わさび漬けなども買って、家でお酒と一緒にかまぼこを楽しんだ。

 鈴廣で目にしたのが、買い物カゴが山になるほど商品を詰め込む観光客の姿だった。男性よりも女性の方が断然勢いがあった。彼女たちが1年間にどれくらい旅行をしているのか知る由もないのだが、その熱量に圧倒され、清々しい心地よさを感じた。私は他人の豪快な買い物に感動する人間なのだ。

 人はそれぞれ価値観が違う。だから他人と自分の欲しいものは一致しない。「そんなものにそれほどお金を使う?」という場面に出会うたびに、無上な面白さを感じる。

 旅先の飲食店でも、あまり思い切った料理メニューを選ぶことができない。

 新鮮な魚介類の産地であったとしても、「旅先だから豪勢にいこう!」という勢いが足りない。最近は観光地の飲食店も高い。それも意を介さぬように、隣の席でハレの「特上」御膳などを豪快に楽しんでいる観光客を横目に、「並」か「上」の寿司で満足してしまう。「せっかく旅をしているのだから……」と奮発して「特上」を注文する熱量が不足しているのだ。

 「自分は旅に一体何を求めているのだろう」と思うことがある。安宿に泊まり、美味しいものにもそれほど興味を示さず、土産物店も素通りしてしまう。通りすがりの観光客が山ほどお土産を買い込んでいる姿を見ると、身を乗り出すほど感動してしまう、つまらぬ旅の者。

 旅先で自分のために食べる料理メニューなど、この際どうでもいい。しかし、ようやくこの歳になって分かったのは、お土産は大切な人への思いやりの心の表れだということだ。そういえば小学校の修学旅行では、私も純粋な気持ちで家族へのお土産を選んだ。この気持ちは旅への純真さにもつながっている。そうすると、山ほどお土産を買って帰る人が、妙に輝いて見えてくる。心を入れ替えようと思う。

(編集長・増田 剛)

東武鉄道など3社、旅行グッズを貸出 沿線の観光体験向上へ

2025年2月28日(金) 配信

実証期間は3月1日午前9時~5月31日午後5時まで

 カメラなど旅行グッズのレンタルサービスに関する実証実験「トレンタル」が、栃木県日光市の東武日光駅と鬼怒川温泉駅の各ツーリストセンターで3月1日(土)から開始する。実証は東武鉄道と東武トップツアーズ、シェアリングプラットフォームを運営するアリススタイルの3社が手掛ける。

 トレンタルは、デジタル一眼カメラや高級ドライヤーなど、旅先での観光体験や利便性を向上させるアイテムを駅構内で貸し出し、レンタルサービスの需要や本実施に向けたオペレーションを検証する。旅行者の「電車移動では荷物をなるべく減らしたい」「使ってみたいが高額で気軽に買えない」というニーズに応え、東武鉄道沿線の観光地での利便性や満足度の向上を目指す。

 利用者は、専用Webサイトで利用日の前日までに申し込みと決済を行う。利用日の当日には、東武トップツアーズが運営する「東武日光駅ツーリストセンター」または「鬼怒川温泉駅ツーリストセンター」でレンタル物品を受け取れる。

 実証期間は3月1日(土)午前9時~5月31日(土)午後5時まで。予約は同30日(金)終日まで受け付け、翌31日(土)は当日貸出と返却のみ。

 レンタル料金は当日利用980~1980円、1泊以降は追加料金が発生する。専用Webサイトではインスタントカメラ用フィルムやSDメモリーカードも販売する。

「JAL特製オリジナルビーフカレー」販売累計100万食突破! 記念キャンペーンを実施へ

2025年2月28日(金) 配信

「JAL特製オリジナルビーフカレー」100万食突破で松下奈緒さんがトークイベント

 日本航空(JAL、鳥取三津子社長、東京都品川区)とJALUX(高濱悟社長、東京都港区)は3月3日(月)から、「JAL特製オリジナルビーフカレー」販売累計100万食突破を記念して、さまざまなキャンペーンを開始する。商品購入やマイルの特典交換でオリジナルスプーンがもらえるほか、特別イベントを実施する。

 キャンペーンは3月3日~5月6日までの対象期間に「JALショッピング JAL Mall店」や「JALとっておきの逸品」でJAL特製オリジナルビーフカレーを10食分購入、またはマイルでの特典交換ごとに非売品のオリジナルカレースプーンを1本プレゼントする。さらに抽選で10人にラウンジカレー皿JALロゴ付きペアセットが当たる。

 また、同期間中にJAL公式Xアカウントをフォローし、「#JALカレー」「#JALカレー100万食記念」の2つのハッシュタグをつけて、同カレーの写真と感想をXに投稿した人のなかから抽選で10人に「JAL特製オリジナルビーフカレー&JAL LOUNGEカレーまん」をプレゼントする。

 記念イベントとして、JALに搭乗する機会が多いという俳優の松下奈緒さんが同カレーの魅力などを語るトークイベントを3月末日に東京都内で開催する。観覧募集などは3月6日にキャンペーンWebサイトで案内する予定という。

 このほか、3月27日(木)、28日(金)の2日間限定で、東京都世田谷区の二子玉川蔦屋家電で、カレーのほか「JAL SELECTION」で人気の商品を販売する。

グランプリは「劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』×北海道函館市」 観光振興の功績評価 第15回ロケーションジャパン大賞表彰式開催

2025年2月28日(金) 配信

グランプリの表彰を受けた永岡智佳監督(前列左から2番目)や大泉潤市長(同3番目)

 第15回ロケーションジャパン大賞の表彰式が2月20日(木)、東京都内で行われ、「劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』×北海道函館市」がグランプリに選ばれた。

 2024年の映画興行収入が158億円を超えてトップとなったことや、函館市と共にグッズ販売、ロケ地マップの作製、スタンプラリーの実施などでさまざま施策を展開し、観光振興に貢献したことが高く評価された。

 大泉潤函館市長は「大変精密に函館の風景が描かれており、何度も映画を見た市民が多い。聖地巡礼で訪れた人も大変楽しんだと思う」と喜びを語った。

 同賞は、地域活性プランニング(藤崎慎一社長、東京都港区)の発行するロケ地情報誌「ロケーションジャパン」が主催するもので、①支持率②撮影サポート③行楽度④地域の変化――4つの指標と約2万人の一般投票を基に審査された。今年は、2023年11月1日~24年10月31日に公開、放送された映画・ドラマ・アニメ40作品・61地域がノミネートされた。

 部門賞のうち、支持率部門では「大河ドラマ『光る君へ』×京都府宇治市、福井県越前市、滋賀県大津市」が選ばれた。

 NHKの番組をインターネットで視聴できるサービスNHKプラスの平均視聴数が、37.9万ユニークブラウザと歴代の大河ドラマで最高だったことや、「#光る君へ」がXの国内トレンドで1位になったことが評価された。

 表彰式では松村淳子宇治市長と山田賢一越前市長、佐藤健司大津市長に壇上で表彰状が授与された。

 藤崎社長はロケーションジャパン大賞について、「(受賞で)メディアが取材に来る。これによって、地元をはじめ全国に成果が知れ渡る」とさらなる地域活性化につながることを強調した。

 同日、「ロケツーリズムアワード」の授賞式も行われ、地域大賞に千葉県旭市、企業大賞に北海道中央バスがそれぞれ輝いた。

 同アワードはロケツーリズム協議会に参画する地域・企業のなかからロケ実績を活用し成果を上げた地域と企業を観光庁が選定・表彰している。

 旭市は、ドラマ「孤独のグルメ」で特産品を紹介されたこと、全国初の「ロケ弁グランプリin旭市」で市の魅力の認知度向上に取り組んだほか、ドラマなどの露出で23年のふるさと納税寄付額が前年比で約2倍だったことが受賞につながった。

ロケツーリズムアワード地域大賞を受けた米本弥一郎市長(前列左から4番目)など

 米本弥一郎市長は「ロケツーリズム事業には、官民一体となりオール旭で取り組んできた。これが評価され、非常に嬉しい」と感想を述べた。また、「市を紹介する際は、『銚子市の隣の街』と説明し、理解してもらっていた。ロケの町『旭』といわれるよう力を尽くす」と力を込めた。

 北海道中央バスは、グループで運営する小樽天狗山(北海道小樽市)において撮影されたドラマ「First Love 初恋」などさまざまなロケ実績を活用し、国内外からの観光客増加につなげた点や、グループ連携で聖地づくりに注力し、小樽市の活性化に貢献した点が受賞につながった。

 総評で、山田実希編集長は「受賞した制作者と地域は作品公開後の再開の場として、関係をより深めてほしい」と呼び掛けた。さらに、「(授賞式に出席している)地域は撮影の対応力が抜群に高い。(表彰式が)制作者と地域は交流をはかり、新たな作品の誕生に向けた出会いになれば」と話した。

日本旅行、「新潟県と北陸の復興へ」義援金贈呈

2025年2月28日(金) 配信

小谷野悦光社長(左)と、花角英世会長(新潟県知事)

 日本旅行(小谷野悦光社長)は2月25日(火)に新潟県庁で、昨年3月に発表した能登半島地震復興応援企画「旅して応援 北陸・新潟」を通して集まった義援金の贈呈式を行った。

 赤い風船「旅して応援 北陸・新潟」は、旅行代金の収益の一部(1人当たり500円)を義援金として、新潟県観光協会、石川県の和倉温泉観光協会、輪島市への寄付を目的とした企画。

 販売開始の2024年3月から約3カ月で256万7000円が集まった。新潟県と北陸の復興に役立ててもらうため、同社の小谷野社長が新潟県観光協会の花角英世会長(新潟県知事)に手渡した。

 小谷野社長は「これからもお客様と共に、旅を通して地域活性化や復興支援に貢献していきたい」とコメントしている。

北海道室蘭市が地域おこし協力隊を募集中 新たな観光企画でまちおこしを!

2025年2月28日(金) 配信

室蘭市地域おこし協力隊の活動のようす

 北海道室蘭市(青山剛市長)は3月24日(月)まで、観光によるまちおこしを担う人材、「地域おこし協力隊」を1人募集している。業務は新規観光コンテンツの企画や既存観光コンテンツの磨き上げ、室蘭市の各種SNSでの観光情報発信などで、任期は3年間。

 同市は工場群の景観「工場夜景」が人気を集めているほか、「地球岬」など自然の景勝地も多く、外海ではイルカウォッチングも楽しめる。ご当地グルメでは、「室蘭やきとり」や「室蘭ラーメン」などがおすすめという。

 一方、登別と洞爺湖に挟まれる立地のため、通過型観光が主流になっているのが課題。そこで、新たな地域おこし協力隊とともに、滞在観光を促進していきたい考え。

 主な活動計画は、新しい観光プログラムの企画立案と実現に向けた外部交渉や運営、既存体験型観光コンテンツ「手ぶらdeフィッシング」や「白鳥大橋主塔登頂クルーズ」などのPR強化、周辺自治体などと連携した観光プロモーションなど。

 求める人材は、人との関わりやコミュニケーションを取ることを大切にし、積極的に地域住民や団体と協力しながら、地域協力活動に取り組む意思がある人で、SNSなどを活用した業務に携わっていた経験などを歓迎する。

 応募条件は生活の拠点を三大都市圏や札幌市など都市地域から室蘭市に移し、住民票を異動できることや、活動期間終了後も室蘭市に定住する意思があること、普通自動車免許を持っていることなど。

 任用期間は採用日~2026年3月31日まで。年度末までを1区切りとし、最長36カ月を超えない範囲で会計年度ごとに任用する。身分は室蘭市会計年度任用職員で月額給与は17万4700円。家賃補助や通勤手当相当分なども用意する。賞与は6・12月で、24年度の基準は4・6カ月。勤務時間は週30時間で、週5日勤務か週4日勤務。土・日曜日、祝日は休日となる。共済組合、厚生年金、雇用保険に加入する。なお、協力隊の活動に支障がない範囲で副業も認められている。

 詳細や応募方法などは室蘭市移住情報サイトへ。