「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(2月号)」
2025年3月3日(月) 配信

□特集&主な内容
本誌2月号では、自然をテーマとした記事を集めました。自然の脅威であった能登半島地震から1年、昨年お話を伺った方々と再会しました。奥能登の米の産地として知られる当目や、1年経ってもまだ地震の痕跡が残る輪島の現状をリポートしています。そして、自然の素晴らしさという点からは、自然と密接につながっている漫画を紹介しました。まずは、日本の次に日本の漫画がよく読まれているフランスでもまだ余り知られていない「釣り漫画」に焦点を当てました。ジブリ作品についても、そのスピリチュアルで日本的な自然観を解説しています。そして、これも日本以外ではまだ余り知られていない“仮面ライダー”の生みの親、石ノ森章太郎の自然観も紹介しています。旅行ページでは、埼玉県のトトロの森を紹介しています。
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□〈フランスの様子〉ルーヴル美術館の改修計画
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マクロン大統領は1月28日、ルーヴル美術館の大改修を発表した。◆コロナ禍以降の世界的なオーバーツーリズムの前から、ルーヴル美術館入口は長蛇の列で、モナリザがある場所も常に混雑していた。◆現在のメインエントランスであるガラスのピラミッドは、30年以上前、ミッテラン大統領の時に建築されたが、当時の想定は年間400万人の入場者だったが、現在は900万人、さらにこのままでは1200万人を超えるという想定もある。◆大改修のポイントは2つ。完全にモナリザだけの展示スペースを新設し、モナリザだけを見るための入場券も作る。そして美術館の東側にも新しい入口を作ること。◆これらは、大量の入場者による建物の劣化や美術品の保存状態を改善するために、ルーヴル美術館が国に求めていたことだ。◆今回の改修では、新しい入口とモナリザの展示案を公募し、年内に決定、2031年に完成する流れだ。◆パリ市もこの機会に、観光客だけではなく、パリ市民のために美術館周辺の歩道や緑地を拡大することも考えているという。
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樫尾 岳-氏
フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旅行新聞 編集部〉