「バス&レール どっちも乗り放題パス2デイ」 備北エリアの高速バスとJR芸備線が2日間乗り放題

2024年3月22日(金) 配信

路線図

 備北交通(山根英徳社長、広島県庄原市)、広島電鉄(椋田昌夫社長、広島県広島市)、西日本旅客鉄道(JR西日本)は4月1日(月)~2025年3月30日(日)まで、備北エリアの高速バスとJR芸備線が2日間乗り放題の企画乗車券「バス&レール どっちも乗り放題パス2デイ “三次⇔東城”」を売り出す。

 高速バス「三次駅前~東城駅前~帝釈(神龍湖)区間、庄原駅~庄原市街地循環~東城駅前区間」と、JR芸備線「三次駅~東城駅区間」が、利用期間内の連続した2日間乗り放題になる。

 利用日の1カ月前の午前10時から当日まで購入できる。

 料金は大人2000円、子供1000円。

 JR西日本観光ナビアプリ北陸・せとうち観光ナビ「tabiwa by WESTER」で発売する。

埼玉県旅行業協会、鬼怒川で業務懇談会開く 浅子会長「小グループ増加へ対応を」

2024年3月22日(金) 配信

埼旅協協定会員連盟や埼旅協特別協定会員連盟の会員も参加した

 埼玉県旅行業協会(浅子和世会長)は3月5日(火)、栃木県・鬼怒川温泉の「日光きぬ川スパホテル三日月」で業務懇談会を開いた。埼旅協協定会員連盟や埼旅協特別協定会員連盟の会員も参加した。

 浅子会長は「今後大きな団体は減り、小グループが増えるだろう。これに対応するため、(2人から旅館に宿泊できる㈱埼旅の商品)らくパックを活用してほしい」と呼び掛けた。

浅子和世会長

 さらに、ツアーの魅力を高めたうえで、「利益を確保してほしい」と話し、高付加価値化が可能な企画旅行に注力することを勧めた。

 埼旅協協定会員連盟には、「我われに合った商品を提供してもらい、今後も相思相愛で頑張っていきたい」と語った。

 埼旅協協定会員連盟の森田繁会長は「物価が上昇するなか、観光施設に我慢をしてでも利用するお客へ、もてなしをより磨かなければならない」との考えを示した。 

森田繁会長

 また、「旅は日々のストレスから解放され、明日への活力を蘇らせるには絶対に必要だ。今後も、埼旅協と一緒に頑張っていきたい」とした。

 埼旅協特別協定会員連盟の酒井禎一会長は「今後も業務のお手伝いに取り組んでいく。(会員には)今後も色々な指導をしてほしい」と話した。

酒井禎一会長

 講演では、「2024年旅行業界の動向」をテーマに旅行新聞新社の石井貞德社長が登壇。

石井貞德氏

 冒頭、石井氏は「埼玉県在住者の約93%が県内のみを巡っている」とし、そのうえで、「県外に出掛けてもらうには、お客の希望を一早く把握し、協定連盟の会員との商談会などを通じて、より魅力的な商品を造成することが最も大事」と語った。「今は観光地であれば、お客が来る時代ではない。旅行のプロとして、地域に訪れなければ体験できない楽しさを発掘し、紹介してほしい」と話した。

 また、埼玉県は県内旅行の比率が高いことから、「身近な魅力的な場所やお祭りを訪れることも集客につながる。大きなことを考えるのではなく、足元を見直すことが明日の活力となる」と語った。

 最後に「旅行会社はツアーでお客に喜んでもらい、受入施設にも好影響を与える。多くの人を幸せにする仕事であることを声高に主張したい」と締めくくった。

GWの海外旅行需要が36%増 人気旅行先はソウル・台北・バンコク(エクスペディア)

2024年3月22日(金) 配信 

エクスペディア調べ

 エクスペディアはこのほど、「2024年ゴールデンウイークの人気海外旅行先ランキング」を発表した。この結果、今年のGWの海外旅行の検索数は、前年比36%増だった。期間中の人気海外旅行先の検索ランキングは、1位ソウル、2位台北、3位バンコクとなった。

 ランキング上位10位のうち6カ所がアジア圏内だった一方で、7位ロサンゼルス、8位パリと、東京から飛行機で10時間以上かかる遠方の旅行先も選ばれた。

 前年と今年のGWの検索数を比較して検索数の伸びが大きかった「海外旅行先人気急上昇ランキング」では、1位香港、2位バリ島、3位グアム、4位ロサンゼルス、5位台北──となった。24年4月から直行便の増便が発表されているグアムなどがランクインした。

 また、「1人旅」で検索された海外旅行先ランキングでは、上位10位のうち8カ所が大都市だった。1位ソウル、2位台北、3位バンコクなど、近場のアジア圏の都市だけでなく、パリやロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンなどがランクインした。観光やエンタメ、グルメなど1人でも楽しめるアクティビティが豊富な大都市に人気が集まっている。

〈観光最前線〉鍋島100周年記念酒

2024年3月22日(金) 配信

富久千代酒造「鍋島」商品ラインナップ

 日本酒が好きで全国各地の地酒を取り寄せては自宅呑みを愉しんでいる。好きな銘柄は幾つもあるが飛び抜けて大好きなのが「鍋島」だ。その鍋島を醸す富久千代酒造が先ごろ創業100周年を記念して、山田錦を使用した純米大吟醸の記念酒を発売した。

 鍋島にはクラシックシリーズとモダンシリーズがあり、違いは酵母だ。クラシックは鍋島立ち上げ当初の酵母、モダンは現在使用している酵母で、今回の純米大吟醸はクラシックバージョンとなる。

鍋島 100周年記念酒 純米大吟醸 Classic

 100周年ということで、ラベルや箱のデザインは酒蔵4代目の飯盛日奈子さんが考案。富久千代酒造が以前に造っていた「富久千代」という銘柄のラベルをオマージュして作ったそうだ。第2弾ではモダンタイプも発売が予定されているので今からとても楽しみである。

【古沢 克昌】

「福岡・大分DC」PR 大分はアート作品展示など 大分県宣伝隊

2024年3月22日(金) 配信

河室幸一次長(右)と髙倉玲子主任

 大分県大阪事務所の河室幸一次長と髙倉玲子主任が3月8日、本紙関西支社を訪れ、同県とJRグループ、福岡県などと共同実施する大型観光キャンペーン「福岡・大分デスティネーションキャンペーン(DC)」をアピールした。

 福岡・大分DCは4月1日―6月30日までの開催。「至福の旅! 大吉の旅! 福岡・大分」をキャッチコピーに、両県の食や温泉、文化の魅力を打ち出し、全国から誘客をはかる。

 DC期間中、両県は「イチ推し」企画を設定。大分は「Oita Cultural Expo!’24」を開催する。国内外で活躍するアーティストの作品を県内各地で展示するほか、地域の食文化や歴史などを生かしたイベントを体験するカルチャーツアーを県内6地域で行う。

 JR九州は新しいD&S列車「かんぱち・いちろく」を4月26日から運行開始する。博多駅(福岡県博多市)から、ゆふ高原線(久大本線)を経由し、由布院駅(大分県由布市)と別府駅(同県別府市)を結ぶ。1日片道1便運行する(木曜日運休)。

 JR券と沿線のこだわりの食事がセットになった旅行商品として、専用ホームページと主な旅行会社で販売する。座席のみの販売は行わない。

 河室次長らは「大分の水族館うみたまごと福岡のマリンワールドのコラボによる、特別な魚朱印も売り出します。この機会にぜひ大分県にお越しください」と話していた。

【土橋 孝秀】

小学生が業務体験 誘客へANA航空教室 橿原市観光協会

2024年3月22日(金) 配信

離着陸や機内サービスなどの業務を体験

 奈良県・橿原市観光協会(中谷昌紀会長)は2月17日、ANAあきんど大阪支店(種村守之支店長、大阪府大阪市)と連携し「ANA航空教室」を実施した。

 関西国際空港や伊丹空港から約1時間の距離にある橿原市の利便性の良さをPRするとともに、橿原神宮や今井町など、歴史の深さを感じる“日本国はじまりの地”と称される同市への観光誘客につなげていくことを目的に行うもの。昨年度に続き、今回が2回目。

 航空教室は、橿原市分庁舎(ミグランス)の屋内交流スペースで開催。小学生が対象で、定員30人に対し、39人の応募があった。このうち7割以上が大阪府など市外からの応募で、なかには埼玉県など遠方からの参加希望もあったという。

 会場では、空にちなんだクイズ大会のほか、現役のパイロットや客室乗務員指導による業務体験を実施。離着陸体験では、段ボールで作ったシミュレータに1人ずつ着席し、パイロットやスタッフのサポートのもと、キャプテン役や副操縦士役となって操縦体験を行った。

 また、機内で実際に使用しているカートを使い、客室乗務員に教わりながら、乗客役の保護者らにリンゴジュースを入れて配るドリンクサービスも体験した。

 参加者のなかには、将来、パイロットや客室乗務員になりたいと考えている子供も少なくなく、業務内容などについて真剣に質問する姿も見られた。

 このほか、子供用のパイロットや客室乗務員の制服を着用しての撮影体験も行われ、子供たちは、それぞれ憧れの制服に身を包み、記念撮影を楽しんだ。

八重山エリアの公共交通で「ANA Pay」決済可能に

2024年3月21日(木) 配信

5月31日までキャッシュバックキャンペーンも

 沖縄県・八重山エリアの対象交通機関で3月19日(火)からVisaタッチの導入が開始された(=既報)。これに伴い、ANA X(驫木一博社長、東京都中央区)が提供するVisaタッチ対応の「ANA Pay」も決済可能になった。同社は利用開始を記念し、5月31日(金)まで「ANA Pay」Visaタッチ決済で公共交通機関を利用した金額に応じて最大1000円分をキャッシュバックするキャンペーンを実施している。

 キャッシュバックはANA Payキャッシュで行われる。対象の公共交通機関で1000円以上支払いをすると最大1000円分が付与され、1000円未満は利用金額分をキャッシュバックする。

 また、ANAトラベラーズダイナミックパッケージを利用して対象エリアに宿泊し、「ANA Pay」Visaタッチ決済で対象の公共交通機関を利用すると、ANA Payキャッシュ1000円分をプレゼントする。

学生対象にアメリカ旅行企画コンテスト実施 JATA、日米観光交流年で若者の海旅需要喚起

2024年3月21日(木) 配信

薦田祥司副部長

 日本旅行業協会(JATA、髙橋広行会長)は3月21日(木)、若者の海外旅行需要喚起策の一環で学生を対象とした「アメリカ旅行企画コンテスト」を実施すると発表した。日米の政府はコロナ禍で落ち込んだ両国間の観光往来の回復に向け、今年を「日米観光交流年2024」に制定。また、今年は海外渡航自由化60周年の節目でもあることから、今秋開催予定のツーリズムEXPOジャパン2024の海外旅行シンポジウムの1プログラムとして展開する。

 JATAが3月21日に開いた定例会見で発表を行った、海外旅行推進部の薦田祥司副部長によると、2023年の日本人海外旅行者数は19年比で47.9%となった。他方、19年のアメリカ(ハワイ・グアムを含む)への日本人渡航者数は約375万人で人気ナンバーワンの海外旅行先だったが、23年のアメリカへの日本人渡航者数は19年比で40.5%と全体平均に比べ下回っているという。

 円安や旅行価格高騰などが主な原因だが、人気の旅行先の回復遅れは旅行業界としては憂慮すべき事態。日米間は464の姉妹都市提携があることから観光交流年を機に、「交流の活発化やコロナ禍で止まっていた交流を再開しましょうと会員からも自治体へ声をかけている」と紹介したうえで、「アメリカの回復が海外旅行市場全体を押し上げる要因になる。JATAとして強く推していきたい」と意気込んだ。

 今回のコンテストの対象は全国の大学、短期大学、専門学校に在籍する学生で、1人でもグループでも、また複数点でも応募できる。学生目線の斬新な発想で同世代の若者のアメリカへの旅行需要を新たに創出、喚起できる実行性のある旅行商品を求む。旅行先地域はアメリカ50州と5準州。

 薦田副部長は「これまでの旅行商品はひょっとすると、今の若い世代にとっては的外れかもしれない。また企画性の面で欧州などに比べて低いのではという懸念もある。ハワイやグアムでも航空券とホテルだけではないプラスの企画や、本土はニューヨーク、カリフォルニアだけではない新しいデスティネーションを求めている」と期待した。

 応募方法は6月3日(月)~7月5日(金)の期間中に所定のプレゼンテーションファイルから作成した企画書を応募フォームに登録する。詳細はJATAホームページから要確認。

 スケジュールは1次、2次審査を経て7月下旬を目途に優秀企画6作品を選出。8月上旬ごろプロによるブラッシュアップを受け、最終的に9月27日(金)開催のツーリズムEXPOジャパンの会場で公開プレゼンテーションを行う。グランプリには応募企画観光地までの旅行費用最大50万円補助のほか、ANAの成田―ホノルル往復航空券2人分などを贈呈。旅費をサポートすることで、企画した旅でのようすをSNSなどで積極的に発信してほしい考え。

 なお、2019年まで実施していた学生を対象とした海外卒業旅行コンテストの実績では300件以上の応募があったことから、「最低でも100点を目標にしていきたい」とし、観光関係以外の学生にも広く参加を呼び掛けていく。

東京観光財団・タイムアウト東京が共同研究 「ポストコロナにおける東京の魅せ方」

2024年3月21日(木) 配信

東京観光財団とタイムアウト東京はこのほど共同研究を行った

 東京観光財団(金子眞吾理事長)とタイムアウト東京(リム・チーワ編集長、東京都渋谷区)はこのほど、「ポストコロナにおける東京の魅せ方 タイムアウトエディターの視点から」について共同研究を行った。

 この研究では、タイムアウト誌の6都市(ロンドン、香港、バンコク、クアラルンプール、シンガポール、東京)を拠点とするエディターたちとオンライン座談会を実施し、事前ヒアリングを含めて意見をまとめたもの。

 インバウンド需要が本格的・急速に回復してきた昨今、訪日客は東京になにを求めてやってくるのか、日本にやってくる理由を考察し、「インバウンド目線」で地域の魅力を改めて深掘りする重要性を主張する。

 最終報告書は、「なぜいま日本・東京へ? インバウンド客のマインド」「東京の魅力深掘り:5つのキーワード」「東京とサステナビリティ」「東京は今後、どのような特徴をアピールしていくべきか」「地域の魅力の深掘りに必要なこと」──の5つの構成でまとめた。

東山動植物園、電子チケットで入場混雑を解消 実証実験で入場待機時間を60%軽減へ(アソビュー)

2024年3月21日(木) 配信

アソビューはこのほど名古屋市東山動植物園で電子チケットサービス実証実験を行った

 アソビュー(山野智久代表、東京都品川区)はこのほど、名古屋市東山動植物園(愛知県名古屋市)で電子チケットサービスを提供し、チケットレス入場の実証実験を行った。この結果、電子チケット利用比率は1日当たり32%となり、入場待機時間を60%軽減するなどの効果がみられた。

 東山動植物園は、コロナ禍前は年間250万人と国内の動物園で2番目に多い入園者数を記録した施設。繁忙期には1日3万人が来園し、有人券売所が混雑するなどの課題を抱えていた。

 電子チケット実証実験は、東山動植物園公式HPと同社が運営する遊びの予約サービス「アソビュー!」上で電子チケットを売り出した。2023年10月1日(日)~12月28日(木)まで販売し、10月11日(水)~12月28日(木)までの利用期間を設けて行われた。期間中電子チケットを利用した人数は、4万2345人となった。

 この結果、期間中の電子化比率では、平均20%、最大32%の電子化比率を実現した。また、電子チケット購入の案内看板や、電子チケット専用レーンを設置したところ、実証前の約1万4000人来園日の券売待機時間が15分であったのに対し、実証中の約2万5000人来園日の待機時間は6分となり、約60%の待機時間解消を実現した。

 同社は、名古屋市が実施する先進技術社会実証支援事業「Hatch Technology NAGOYA」の課題提示型支援事業で実証事業者として採択され、この実証実験を行った。