東武トップツアーズ、バスタ新宿と連携 インフラツアー拡大に向け

2025年6月9日(月) 配信

バスタ新宿

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)は5月28日(水)、「バスタ新宿インフラツーリズム魅力倍増プロジェクト協議会」と施設見学ツアーなどの実施に関する連携協定を結んだ。

 バスタ新宿は、インフラツーリズムの拡大に向けて国土交通省が立ち上げた「インフラツーリズム魅力倍増プロジェクト」のモデル地区として2024年4月に選定。バスタ新宿における社会実験としてインフラツーリズムを実施すべく、バスタ新宿インフラツーリズム魅力倍増プロジェクト協議会から、連携協定事業者として同社が選ばれ、このほど協定を締結するに至った。

 同社は協定締結を契機に今後、バスチケットや観光商材の一元的な販売システムの導入や、バスタ新宿の施設見学ツアーの実施をはじめとしたインフラツーリズムの拡大や地域活性化を進める。

 具体的には、バスタ新宿の知られざる構造や仕組みを発見するインフラツアーの企画・実施や、インフラツアーを契機にバス会社や観光協会などとの連携による地方観光支援に取り組む方針だ。

九重観光ホテル運営「まきのとコーポレーション」、民事再生法の適用を申請(帝国データバンク調べ)

2025年6月9日(月) 配信

 まきのとコーポレーション(小池由明代表、大分県・九重町)は6月3日(火)、大分地裁に民事再生法の適用を申請した。帝国データバンクによると、負債は約29億円。

 同社は1956(昭和31)年1月創業、59(昭和34)年6月に法人改組された。久住連山の麓に「九重観光ホテル」を構え、登山客や観光客、学生団体客などを対象にホテル事業を行っていた。98年には地熱発電事業を開始し、2014年2月期には年間収入高約3億1500万円を計上していた。

 しかし、地熱発電事業が休止やメンテナンスを繰り返すなか、「経費負担が大きく稼働再開に時間を要するなど厳しい資金繰りで推移」(帝国データバンク)していた。その後、16年の熊本地震で被災し、温泉施設や一部宿泊棟の改装を余儀なくされていた。

 18年には新館「泉水」をオープンし稼働率は好転したが、コロナ禍となり、22年2月期の年間収入高は約4000万円に落ち込んだ。金融機関などの支援を受けて経営再建を目指していたが、借入金負担が重荷となっていた。

 なお、現在営業は継続中という。

「ブルーグレイス就航記念割引」 津軽海峡フェリーが販売

2025年6月9日(月) 配信

ブルーグレイス進水式のようす

 津軽海峡フェリー(柏木隆久社長、北海道函館市)は6月9日(月)から、8月8日に新造船「ブルーグレイス」が就航することを記念して、「ブルーグレイス就航記念割引」を売り出した。室蘭―青森航路限定の商品で、6メートル未満の乗用車を乗船する人かつスタンダード利用に限る。

 同商品は新造船に新しく設置された、オーシャンビューの展望浴室など新設備を体験してもらおうと企画した。片道料金は車両が普通車1万6000円、軽自動車1万400円、同乗者は大人が2500円、子供が1250円。

 対象期間は7月14日(月)~12月31日(水)までで、ブルーグレイス就航前まではブルーマーメイドの乗船に適用される。なお、ドライバーを含め8人までで、車の定員を超えての乗車はできない。

ユナイテッド航空 成田-ウランバートル線を開設

2025年6月9日(月) 配信

記念式典での鏡開き

 世界最大級の航空会社・ユナイテッド航空が、成田-ウランバートル線を開設、5月1日(木)から運航開始し、同日午後、成田国際空港で記念式典が行われた。

 この新規路線は季節運航で、5~10月まで週3便運航し、往路は成田国際空港を火・木・日曜日の午後4時30分発、新ウランバートル国際空港に午後8時55分着。復路は新ウランバートル国際空港発を月・水・金曜日の午前9時55分発、成田国際空港午後3時45分着となる(いずれも現地時間)。使用機種は166席のボーイング737-800型機だ。

 記念式典は、成田国際空港第1ターミナルで行われ、ユナイテッド航空グローバルネットワーク計画・アライアンス 上級副社長のパトリック・クエール氏のあいさつのほか、来賓者の祝辞、鏡開きなどのあと、第1便の乗客が搭乗開始した。

 モンゴルは、「草原の国」として日本人にも人気があり、今回の就航での参入でますます便利になったほか、ユナイテッド航空の5つのハブ空港(サンフランシスコ、ロスアンゼルス、ヒューストン、ニューアーク/ニューヨーク、デンバー)から成田経由でウランバートルに行けるようになった。

旅行ライター&エディター 三堀 裕雄

フィールドデザインのしごと「b」展 長野市で6月25日~7月2日に開催

2025年6月9日(月) 配信

フィールドデザインのしごと「b」展

 観光業界に特化した制作サービスを提供するフィールドデザイン(林光太朗代表・宮下義弘代表、長野県長野市)は、会社設立から10年目の今年、会社として初めての展示、フィールドデザインのしごと「b」展を開催する。入場無料。

 テーマは「フィールドデザインのb面」。同社はWebや映像に隠れがちであるが、実はチラシやポスターなどのグラフィックデザインの仕事も数多く行っている。

 そこで今回はフィールドデザインのb面=グラフィックデザインに特化した展示を企画した。過去10年間で制作した実績を中心に、デザイナー、フォトグラファーの自主制作作品も展示する予定だ。

 開催期間は2025年6月25日~7月2日まで(※6月30日は会場が休館のため除く)。

 会場はR-DEPOT 2F(長野県長野市南長野西後町610-12)。車での来場の際は、近隣のコインパーキングの利用を呼び掛けている。

 問い合わせ=☎026(227)8955。

【国土交通省】人事異動(6月9日付)

2025年6月9日(月) 配

 国土交通省は6月9日付の人事異動を発令した。

 出向〈外務省在インド日本国大使館参事官〉(総合政策局社会資本整備政策課社会資本整備戦略推進官)松野憲治

JTB、歴史を音声ARで 第1弾「決戦!関ケ原」発売

2025年6月9日(月) 配信

歴史体感シリーズ第1弾「決戦!関ケ原」が発売

 JTBは、ソニーマーケティングと連携した持続可能な観光地づくりに向け、音声AR(拡張現実)サービス「Locatone(ロケトーン)」を活用した観光体験「歴史体感シリーズ」を展開する。戦国や城、武将、偉人などの歴史をエンターテインメント化した第1弾商品として、音声コンテンツ「決戦!関ケ原」を6月4日(水)から販売を始めた。

 第1弾の「決戦!関ケ原」は、岐阜県・関ケ原町の古戦場エリアを舞台に、音声AR体験を提供する。史跡を巡ると位置情報に連動して、武将たちの話し声や刀がぶつかり合う音、鉄砲の轟き、馬のいななきなどの臨場感あふれる音声が自動的に再生される。ソニーのモーションサウンド技術により、参加者の動きに合わせて甲冑の音が鳴り、スマートフォンを振ることで刀を振る体験も可能にしているという。

左からトップ画面イメージ、ARカメライメージ、散策マップイメージ

 さらに、特定のスポットでは武将ARが出現し、ARカメラで武将との記念撮影ができる。撮影した画像をSNSなどに投稿してもらい、観光地のPRにもつなげたい考えだ。これらの機能により、実際の古戦場で従来の街歩きを超えた没入感あふれるインタラクティブな体験を楽しめる。

 両社は共同でロケトーンを活用することで、観光地が抱える持続可能な運営に向けた収益の確保や、認知度が低いといった地域課題の解決に取り組む。位置情報と連動した音声コンテンツによって、地域が保有する魅力を新たな旅の楽しみ方に発展させつつ、地域内の周遊促進につなげる。

 所要時間は約45分で、日本語と英語に対応。料金は税込500円、JTBサイトでは岐阜関ケ原古戦場記念館入場券(大人500円)とのセット券1000円も販売する。

7月12日「熱川ゆけむり夜市ビール列車」を運行 熱川バナナワニ園×伊豆急

2025年6月9日(月) 配信

台湾の雰囲気が楽しめるビール列車

 熱川バナナワニ園(静岡県・東伊豆町)は伊豆急行と協力し、7月12日(土)に「熱川ゆけむり夜市ビール列車」を運行する。熱川バナナワニ園の数量限定「クラフトビール」と、「熱川に、九份が灯る。」まちづくり協議会が主催する「熱川ゆけむり夜市」が楽しめる。

 伊豆熱川駅周辺では現在、約1300個の台湾提灯が飾られ、幻想的な風景が楽しめる。月に1度、伊豆熱川駅からほど近い「熱川花はなぱぁ~く」では「熱川ゆけむり夜市」が開かれており、今回のビール列車はこれに合わせて運行する。

 電車はリゾート21「キンメ電車」を使用。車内の一部照明を消灯し、台湾提灯で彩るほか、車内では「二胡の演奏会」を開き、台湾の雰囲気を演出する。

 クラフトビールは、熱川バナナワニ園と醸造所の反射炉ビヤが伊豆の活性化を目指し、2021年から開始したプロジェクトで作っているもの。今回は、台湾のパイナップルと紅茶、バナナワニ園で開園以来栽培してきた、台湾バナナを使った「バナナパイナップルIPA」(アルコール度数6.5%)と「バナナミルクティーSHAKE」(5%)を提供する。

 ビールのほか台湾おつまみやパイナップルケーキなど土産もつく。代金は伊東駅乗降の場合、1人3900円(大人・小児共通)・伊豆高原駅乗降の場合、1人3500円(同)。運行時刻は往路が伊東駅発午後4:45ごろ、往路が伊豆熱川駅発午後8:08ごろとなっている。

 募集は伊豆急のホームページで行っており、募集人員は先着150人。

HISとMysurance、キャンセル保険発売 他社の旅行予約も対象

2025年6月9日(月) 配信

商品のイメージ
 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)と損害保険ジャパンの子会社で少額短期保険業を営むMysurance(マイシュアランス、清水廣臣社長、東京都新宿区)は5月28日(水)から、旅行代金のキャンセル料を全額補償する「HIS Travelキャンセル保険」の販売を始めた。HIS以外の予約も対象となる。
 
 同保険では、急な体調不良での通院・入院やイベントの中止・延期などで旅行をキャンセルした際に発生するキャンセル料を補償。同行者の理由による取消も対象になる。9000円のバスツアーの旅行代金の場合、保険料は230円。申し込みはウェブサイトで受け付けている。保険金の請求手続きもネットで完結する。
 

手書きの原稿で「舞姫」を味わう 森鴎外記念館が7月4日~9月30日まで展覧会

2025年6月9日(月) 配信

「森鴎外自筆 舞姫草稿」(複製) 跡見学園女子大学刊

 東京・文京区立森鴎外記念館は7月4日(金)から、コレクション展「小説『舞姫』をよんでみよう!」を開催する。細かな推敲の跡が残る、草稿複製全28枚を一挙に展示。手描き文字の「舞姫」を読むことができる。

 森鴎外が1890(明治23)年1月、雑誌「国民之友」に発表した「舞姫」は、鴎外にとって創作小説の第1作目だが、高等学校国語科の教科書に採用されたことなどから、代表作として知られている。「舞姫」はドイツから船で帰国途中の青年の回想として描かれており、青年の恋愛や学問、将来への葛藤や悩みが綴られている。

 展覧会では、掲載された雑誌や書籍のほか、創作の背景にあった鴎外自身のドイツ留学などに関する館蔵資料を展示。発表直前の1889年末に執筆した自筆草稿(複製)の全28枚を紹介する。草稿には至る所に推敲の跡が残り、発表まで文章を練り続けた鴎外のようすがうかがえる。

 自筆草稿はいくつかの所蔵者を経て、2015年から跡見学園女子大学の所蔵となった。資料保護と研究活用の観点から、原寸大のカラー複製を制作している。

 同記念館は「複製だからこそ実現できる草稿の一挙展示です。名作『舞姫』全編を手書き文字でよみ、鴎外が吟味を重ねた言葉を味わってください」とコメントしている。

 展覧会は9月30日(火)までの計83日間で、期間中は特定の休館日あり。観覧料は一般が300円、中学生以下は無料。