「武田の笹かまぼこ」(宮城県塩釜市) 破産手続き開始へ(帝国データバンク調べ)

2025年11月28日(金) 配信

 武田の笹かまぼこ(武田武士代表、宮城県塩竈市)は11月21日(金)、仙台地裁に自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約5億円。

 同社は1935(昭和10)年4月創業、62(昭和37)年8月に法人改組された。自社工場で笹かまぼこを中心とした練り製品を製造し、JR仙台駅構内や道の駅、空港、百貨店などで販売。本店では、団体客を受け入れられるレストランも併営し、2013年3月期には年間売上高約6億1900万円を計上していた。

 コロナ禍以降は、松島に笹かまぼこの自動販売機を導入したほか、宮城の特産品とのコラボ商品を販売。「新東北みやげコンテスト」で最優秀賞を受賞した。

 しかし、コロナ禍以前から競合によって散発的に赤字を計上するなか、新型コロナの影響で観光客が減少し、21年3月期の年間売上高は約7900万円に落ち込んだ。観光客の回復と新商品の開発によって売上は増加傾向にあったが、「支払い利息などが重荷となり、近年は連続で赤字を計上」(帝国データバンク)。11月20日付で事業を停止していた。

宮城・山形の女将の交流会 仙台で7年ぶりに開催

2025年11月28日(金) 配信

参加者全員で記念撮影

 みやぎおかみ会(会長=阿部憲子・南三陸ホテル観洋女将)と、やまがた女将会(会長=岡崎純子・高見屋グループ女将)は11月25日(火)、宮城県仙台市内のホテルで「東北の可能性を語る宮城・山形おかみ交流会」を開いた。2018年の第1回以降、コロナ禍などにより、今回7年ぶりの開催となった。

 当日は両県の女将約30人が参加し、今年7月に就任した吉田昭二東北運輸局局長の「スペイン観光の学びから東北観光の促進」をテーマした講演を聴講、その後の交流会では両県の観光の状況や課題など、活発な意見交換を行い、視点の広がりや横のつながりの意識などを共有した。

 両県の女将会は今後もこのような交流を定期的に行い、広域連携の強化をはかっていく。

星野リゾート、12月11日リゾナーレ下関開業 関門海峡を楽しみ尽くす滞在提案へ

2025年11月28日(金) 配信

ホテルの外観

 星野リゾート(星野佳路代表、長野県・軽井沢町)は12月11日(木)、リゾナーレ下関(山口県下関市)をオープンする。「リゾナーレ」ブランドとして初めて九州・山口エリアに進出する。関門海峡を目の前に臨むロケーションに位置し、客室をはじめ、館内のテラスやプールからも時間とともに変わる景色を楽しめる。「海峡のデザイナーズホテル」をコンセプトに、ロケーションを活かしたアクティビティを通して、“関門海峡を楽しみ尽くす滞在”を提案していく。

 客室は9タイプ、全187室。すべての客室から関門海峡の景色を眺めることができる。愛犬と過ごせる客室も用意する。

 メインダイニング「OTTO SETTE SHIMONOSEKI」では、下関名物のふぐをイタリア料理のフルコースで提供する。コンセプトは「Il Fascino Di Fugu(イル ファッシノ ディ フグ)」。イタリア語で「ふぐの魅力」を意味し、「ふぐの新たな魅力を発見してほしい」想いを込めた。ふぐを前菜からメインまでのメニューすべてに使用し、厚みによって変化する食感や素材本来の旨みを堪能できる。

ふぐのカルパッチョ

 インフィニティプールでは、関門橋や対岸の門司港、関門海峡を行き交う船舶などを眺めながら、寛ぐことができる。全天候型の屋内プールにある全長約30メートルのウォータースライダーは、関門海峡の潮流と同じスピードを体験できる。

インフィニティプール

 アクティビティとして用意する「はじめての関門海峡」では、船に乗って関門海峡の特徴や交通ルールを解説する。ふぐの展示種類数世界一を誇る市立しものせき水族館「海響館」の飼育員から、ふぐについて学んだスタッフによる「海響館講座」を毎晩開く。

下呂温泉観光協会会長の瀧康洋氏が「名誉ソムリエ」に就任 ワインや日本酒などの飲み物の普及に貢献

2025年11月28日(金) 配信 

就任式に臨む瀧会長

 岐阜県・下呂温泉観光協会会長の瀧康洋氏(水明館社長)が2025年11月11日(火)、日本ソムリエ協会(上野文一会長)のソムリエ・ドヌール(名誉ソムリエ)に就任した。

 ワインや日本酒などの飲み物の普及やソムリエの育成に功績のあった国内外の著名人に贈られる称号で、同日都ホテル岐阜長良川で開かれた就任式では、瀧会長のほか、岐阜県知事の江崎禎英氏、衆議院議員の青山大人氏ら5人がマントを身にまとい、同協会から認定証やメダル、バッジが授与された。

 スイスでの留学経験のある瀧会長は「今でも忘れられないのが、当時世界一のランキングだったローザンヌ近郊にある『ジラルデ』の料理と赤ワインの絶妙なハーモニーでした。ワインと料理が完璧にマッチした時には、喉元をワインがおいしい料理と共に何の抵抗もなく通り過ぎる、この感動は忘れられないものになりました」と振り返り、「この賞をきっかけに、新たな感動を求めて活動を開始しようと思います。ボナペティ!」と就任の喜びを語った。

【東武トップツアーズ】役員人事(1月1日付)

2025年11月28日(金) 配信

 東武トップツアーズは11月27日(木)に開いた取締役会で、1月1日付の役員人事を決定した。新たな体制は次の通り(カッコ内は旧職)。

【代表取締役会長執行役員】

 前田隆平

【代表取締役社長執行役員】

 百木田康二

【代表取締役副社長執行役員】

 営業統括本部長 脇坂克也

【取締役執行役員】

 管理統括本部長兼情報セキュリティ最高責任者 徳野浩司

 営業統括本部事業管理・新規事業担当 安原弘文

 営業統括本部 東武沿線事業担当 守都正候

 コンプライアンス室長兼お客さま相談室長 篠原和彦

【常勤監査役】

 秋葉 康彦

 村上義明

【監査役】

 青柳健司

【執行役員】

 管理統括本部人事総務部付 株式会社トップ・スタッフ代表取締役社長 山田徹

 営業統括本部教育事業推進部長 村見拓一

 営業統括本部部長〈営業統括担当〉(執行役員営業統括本部部長)森本丈司

 営業統括本部地域創生事業、スポーツ文化事業推進担当(執行役員営業統括本部地域創生事業、スポーツ事業担当)足立雅彦

 営業統括本部特定イベント・顧客開発担当(執行役員営業統括本部特定イベント・顧客開発担当兼GREEN×EXPO2027統括室長)阿部光太郎

 営業統括本部インバウンド事業推進、在外子会社担当兼インバウンド事業推進部長兼TOPTOUR EUROPE LIMITED社長(執行役員営業統括本部インバウンド事業推進部長兼TOPTOUR EUROPE LIMITED社長)三上佳博

 管理統括本部人事総務部長 白幡泰三

 営業統括本部日光事業戦略担当兼〈出向〉株式会社日光自然博物館(執行役員営業統括本部個人事業推進担当兼D2C事業推進部長)菅原慎一

 営業統括本部企画仕入、個人事業推進、D2C事業推進担当(執行役員営業統括本部企画仕入、子会社・関連会社担当)尾崎利行

 管理統括本部経営戦略部長兼情報セキュリティ対策室長 本間浩一

【管理統括本部】

 人事総務部能力開発室長兼人事総務部副部長 波部圭秀

 財務経理部長 生田目昌明

 IT戦略部長 住本卓巳

【営業統括本部】

 部長〈営業統括担当〉(東京支社東京法人西事業部長)亀嶋昭雄

 未来共創ラボ部長 篠原俊成

 地域創生・ソーシャルデザイン推進部長 坂本光史

 地域創生・ソーシャルデザイン推進部部長〈地域創生担当〉(東武沿線事業推進部長)望月康紀

 地域創生・ソーシャルデザイン推進部部長〈大会・イベントデザイン、宗教文化事業担当〉兼曹洞宗宗務庁分室長(中四国統括部長)植田伸幸

 インバウンド事業推進部部長兼訪日事業部長 草場孝義

 スポーツ事業推進部長 久保地正治

 東武沿線事業推進部長(地域創生・ソーシャルデザイン推進部副部長)村井良子

 D2C事業推進部長(D2C事業推進部副部長)後藤輝大

 国内旅行部長 安川朋子

 海外旅行部長兼エンパイヤ旅行センター長兼新橋発券センター長(海外旅行部課長兼エンパイヤ旅行センター長)福田綾子

 北海道統括部長兼北海道インバウンドセンター長(北海道統括部長)飯田雅晴

 東北統括部長 小松健夫

 首都圏統括部長 田口英之

 東京支社長兼BTM営業部長(副部長)北舘伸哉

 東京支社販売部長兼営業統括本部部長〈コーポレート・マーケティング担当〉兼BTM営業部日揮トラベルデスク営業部長(東京支社販売部長兼BTM営業部日揮トラベルデスク営業部長)吉野伸彦

 中部統括部長兼営業統括本部部長〈愛知・名古屋2026大会担当〉(中部統括部長)吉田俊介

 関西支社長 宮本暁野

 中四国統括部長(中四国統括部広島支店長)小坂正宏

 九州統括部長兼九州業務センター長(九州統括部長)大矢野健

日本旅行業女性の会(JWTC) 創立45周年記念パーティー開く

2025年11月28日(金) 配信

全体集合写真

 日本旅行業女性の会(JWTC、工藤朋子会長、46会員)は11月22日(土)、東京都千代田区の東京ステーションホテルで創立45周年記念パーティーを開いた。

 JWTCは1980年11月27日に創立。目的は、①会員相互の親睦をはかり、旅行文化の向上に寄与する②会員の専門的知識、能力を生かし、社会への貢献をはかる③世界各国の女性旅行業関係者との親善を促進する――とし、主な活動として、ホテルやクルーズの見学会や関連団体との勉強会、会員同士の交流会などを実施している。

 会員やOGのなかには、日本国際ツーリズム殿堂や著書を執筆されているメンバーも多い。

 当日は歴代会長をはじめOG、ゲストを含め46人が参加し、これまでの活動を振り返りながら懇親を深めた。

 記念講演には、日本アイ・ビー・エム常務執行役員の川上結子氏が登壇し、「女性が輝く未来を創る:挑戦を楽しむリーダーシップのカタチ」について語った。

 工藤会長は「女性の会の横のつながりを生かしながら、旅行業界において国内外の多様な視点を持つ女性たちが交流し、新たな発見と成長を目指していきたい」とコメントしている。

12月9日から羽田で期間限定のポップアップ展開 「ディズニーフラッグシップ東京ジャパンツアー」

2025年11月28日(金) 配信

1月5日までの限定

 日本空港ビルデングは12月9日(火)~2026年1月5日(月)まで、羽田空港第1ターミナルで「ディズニーフラッグシップ東京ジャパンツアー」を開催する。期間限定のポップアップで、羽田空港限定のアイテムを過去最大のラインアップで販売する。

 同ポップアップイベントは日本最大のディズニーストアの旗艦店「ディズニーフラッグシップ東京」ならではのコンテンツを取り入れたもの。24年11月に東京(羽田空港)でスタートし、全国9都市を巡回、累計53万人が来場している。

 今回はご当地アイテムをはじめ、羽田空港限定アイテムを多数用意。パイロットとキャビンアテンダント風の衣装を身にまとったミッキー・ミニーのぬいぐるみキーホルダーやキーチェーン、「うるぽちゃちゃん」ぬいぐるみなど限定デザインのアイテムが売り。このほか、季節に合わせたディズニーストアの最新商品から定番商品まで幅広く展開する。

 また、ディズニーストアクラブ会員来店者限定グッズとして、「魔法使いの弟子」に扮したミッキーのぬいぐるみとキーホルダーぬいぐるみを売り出す。購入特典の各開催地名入りチャームは赤を基調とした新デザインで、今回は「HANEDA」となる。

 開催場所は羽田空港第1ターミナル2階のマーケットプレイスで、営業時間は午前9時~午後7時まで。 

金刀比羅宮参道をライトアップ 竹あかりで幻想的に演出

2025年11月28日(金) 配信

竹あかりでライトアップされた金刀比羅宮参道

 香川県・琴平町の金刀比羅宮の表参道が12月25日(木)までの毎晩(午後5時30分から10時まで)、約150基の竹あかりで幻想的にライトアップされている。地元の事業者有志で作る琴平山博覧会実行委員会の主催。

 同実行委員会は、150年前の明治時代に金刀比羅宮で開催され好評を博した「琴平山博覧会」を現代の感性で再解釈し、アートや音楽、食などを軸に関係人口の創出をはかろうと、「琴平山博覧会2025」(2025年9月1日~12月25日)を実施している。ライトアップもその一環で、「琴平×まんのう 竹あかりプロジェクト」として11月9日(日)から実施しているもの。

 「琴平×まんのう 竹あかりプロジェクト」は、琴平町と隣接するまんのう町が連携し、放置竹林の整備と夜間の参道活性化という地域課題に同時に取り組む地域共創型のアートプロジェクト。日本初の竹あかり集団「CHIKAKEN(チカケン)」を率いる池田親生氏がプロデュースを担当し、筒状に切った孟宗竹の側面にデザインされた穴をあけ、中にLEDライトを設置することで、光と影が織りなす幻想的な空間を生み出している。

多言語ガイド付き飲み比べ 愛媛・松山で新感覚体験

2025年11月28日(金)配信

日本酒飲み比べの3種

 観光地向けにオーディオガイド制作などの事業を展開するon the trip(成瀬勇輝社長、東京都港区)は11月15日(土)、愛媛県松山市の水口酒造(水口皓介社長)と連携し、同酒造で展開している日本酒とクラフトビール「道後ビール」を多言語の音声ガイドとともに味わう新しい飲み比べ体験を開始した。

 インバウンド誘客や県内周遊、観光消費額の向上を目指し、県が実施するデジタル実装加速化プロジェクト「トライアングルエヒメ2・0」の一環。

 日本酒の3種飲み比べ(1000円)と、道後ビール3種類の飲み比べ(1200円)の2種類を用意する。日本酒の飲み比べでは、「薄墨桜」、「さくらひめ」、フラッグシップモデルの「NIKITATSU2024」の風味の異なる3銘柄を順にテイスティング。ガイドでは、麹づくりの音や香りの特徴、酒造りに込められたストーリーを紹介しながら味わいを深める。

 道後ビールの飲み比べは、夏目漱石の小説「坊ちゃん」から命名されている「坊っちゃんビール」(ケルシュ)、「マドンナビール」(アルト)、「漱石ビール」(スタウト)の3種を味わう。音声ガイドは夏目漱石をイメージした語り口で、素材や製法、ビール作りに挑戦する水口酒造のチャレンジ精神などを紹介する。

人気の道後ビール

台湾・桃園市と「人財交流に関する基本合意書」を締結 西武プリンスホテルズ、横浜八景島

2025年11月28日(金) 配信

 西武・プリンスホテルズワールドワイド( 金田佳季社長、豊島区)と西武プリンスホテルズの子会社である横浜八景島(竹口豊社長、神奈川県横浜市)は11月24日(月)、台湾・桃園市と「人財交流に関する基本合意書」を締結した。桃園市からのインターンシップ受け入れを強化し、従業員同士の交流を活性化することでグローバル対応スキルが高い人材育成の強化をはかる。

 両社は2015年から桃園市の大学と個別に提携し、インターンシップ受け入れを行ってきたほか、桃園市には横浜八景島が運営する都市型水族館「Xpark」があり、友好関係を深めてきた。今回の締結で、新たに市内の複数の大学との接点ができたことから、交流の拡大が見込まれる。

 西武プリンスホテルズは15年から台湾の大学生インターンシップを約300人受け入れており、スキルアップの機会を提供。インターンシップを通し、約30人が入社し、現在も活躍しているという。同社はグローバルホテルチェーンへの成長に向けて、外国人従業員数を現状の2~3倍にすることを見据え、外国人従業員限定の手当などを制度化している。

 横浜八景島でもこれまで約30人のインターンシップを受け入れてきた。今後はインターンシップを通し、日本の水族館ノウハウを受け継いだ人材を育成することで、開業5周年を迎えた「Xpark」のさらなる発展など、両国の友好の懸け橋を担うことを期待している。