山手線の観光列車「東京まるっと山手線」5月10日(土)外回り一周の旅 4月10日から販売開始

2025年4月2日(水) 配信

東京まるっと山手線

 東日本旅客鉄道(JR東日本)首都圏本部は5月10日(土)、「東京まるっと山手線」を運行する。東京の山手線を貸切の観光列車として運行し、現役車掌・駅社員による案内で約1時間の山手線一周の旅を案内する。

 24年3月2日に運行を開始した「東京まるっと山手線」は5回目で、今回も午前と午後の2回、外回りで運行する。また、静かな車内環境で「東京まるっと山手線」を楽しめると好評な、大人(中学生以上)のみが乗車できる「大人限定プラン」も用意。

 さらに、乗客限定でホテルメトロポリタン(池袋)提供の「東京まるっと山手線乗車記念クッキー」を数量限定で販売する。

 集合場所はJR池袋駅 メトロポリタン口(改札外)。運行時間は【午前コース】池袋駅発(10時55分ごろ→池袋駅着(12時01分ごろ)、【午後コース】池袋駅発(14時28分ごろ)→池袋駅着(15時34分ごろ)

 料金は、通常プラン:大人(中学生以上)2500円(税込)、子供1250円(同)。未就学児は大人1人に付き2人まで無料。子供(小学生以下)のみの乗車は不可。大人限定プラン:大人(中学生以上)3000円(税込)。

 定員は午前コース:通常プラン240人、大人限定プラン50人。午後コース:通常プラン240人、大人限定プラン50人。乗車の号車については当日受付で知らせる。

 JRE MALL チケット首都圏本部ショップで、4月10日正午から販売を開始する。

第103回「全旅連全国大会」6月17日(火)、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)で開催 

2025年4月2日(水) 配信

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(井上善博会長)は6月17日(火)の午後2時から、東京都千代田区のホテルニューオータニで第103回「全旅連全国大会」を開催する。

 同大会は、全国から1000人を超える宿泊観光事業者が集い、業界のさらなる発展に向けて、相互の連帯感を高めることを目的としている。

 午後6時30分からは懇親会を予定している。

HIS、5年ぶりに黒字化(24年度連結決算) 経常益105億円、日本発の海外旅行好調で

2025年4月2日(水) 配信

矢田素史社長

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)が3月31日(月)に発表した2024年度(23年11月1日~24年10月31日)連結決算によると、売上高は前年同期比36・1%増の3433億3400万円、営業利益は同563・8%増の108億5400万円、経常利益は同534・7%増の104億5100万円、当期純利益は87億1700万円(前年同期は26億2800万円の損失)と、5年ぶりの黒字となった。

 コロナ禍からレジャー市場が本格的に回復し、活況なビジネス環境だったことから、日本発の海外旅行が好調に推移した。

 旅行事業は、売上高が同40%増の2839億7200万円、営業利益は同812%増の93億200万円。このうち、日本では収益性の高い欧州方面の添乗員付ツアーを先行的に強化し、シニア層の受客が伸長した。海外法人は、夏に日本からの受客が増えた。ハワイでは大型団体、個人旅行が回復した。

 ホテル事業は訪日客を中心とした宿泊客の増加で、高稼働が継続し、客室単価も上がった。韓国の変なホテルソウル明洞では、HISからの送客が業績向上に貢献した。コロナ禍で力を入れた細かなコスト削減も続けた。この結果、売上高は同28・2%増の229億8900万円、営業利益は同527・5%増の30億4700万円となった。

 25年度通期は、売上高が同13.7%増の3900億円、営業利益は同10.6%増の120億円、経常利益が5.3%増の110億円、当期純利益は同11.7%減の77億円を見込む。

 このため25年度は、旅行事業において、旅券の取得を促進する新パスポートキャンペーンを展開し、送客数全体の底上げをはかる。さらに、夏先ドリキャンペーンを2週間前倒しし、受客につなげる。

 ホテル事業では、コロナ禍で停止した新規ホテルの開発を再開する。未進出の政令指定都市を中心にHISの旅行部門とのシナジーも考慮しながら出店を決めていく。

 矢田社長は、24年11~25年1月の出国者数が前年同期比16%増の327万4000人だったことを説明。「人数ベースで伸び代がある。海外旅行のさらなる需要獲得を目指していく」と語った。

 なお同社は、子会社のナンバーワントラベル渋谷が雇用調整助成金を不正に受給したことを受けてグループ全社を調査したため、決算を延期していた。同日に発表した調査結果によると、15社が故意でないが申請に誤りがあった不適正受給、3社が虚偽の申請書で支給を受けていた。返還額は計84億2800万円を見込んでいる。今後、厚生労働省労働局が確定する。

 このため、受給を始めた20~23年度の決算を修正。返納を見込んだ引当額として、今年度は2400万円を反映した。25年度は600万円を計上する。

 今後、再発防止に向けて、コンプライアンス意識の醸成やグループガバナンスの強化、労務管理の徹底、内部監査体制の見直しをはかる。

 矢田社長は「多くの皆様にご迷惑をお掛けしお詫び申し上げる。全社を挙げて再発防止を徹底し、信頼の回復に努める」と述べた。

旅館「あゆっこ」(北秋田市)、破産手続き開始へ(帝国データバンク調べ)

2025年4月2日(水) 配信

 阿仁川あゆセンター(萩野秀実代表、秋田県北秋田市)は3月19日(水)、秋田地裁大館支部から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約2億5600万円。

 同社は1975(昭和50)年創業、98(平成10)年11月に法人改組された。秋田内陸縦貫鉄道の米内沢駅近くで、温泉浴場や宴会場、宿泊施設を備えた複合施設「あゆっこ」の運営を主体に、アユの養殖・加工品の販売も手掛けていた。

 「あゆっこ」は、鮎の養殖のために掘削した際に湧き出た温泉を利用した施設。温泉入浴や地元の食材を使った料理が楽しめることで知られ、2012年3月期には年間収入高約2億4800万円を計上していた。

 しかし、その後は地域の人口減少や施設の老朽化などから集客に苦戦。減収とともに赤字決算が続いていた。

 20年以降は新型コロナの影響でさらに収入が落ち込み、宴会部門の縮小などに取り組んだ。「コロナ禍が沈静化した以降も集客は回復せず」(帝国データバンク)、24年3月期の年間収入高は約9200万円に落ち込んだ。

 今期に入ってからも光熱費や食材の高騰も重なり、資金繰りが限界に達したことから事業の継続を断念し、25年3月3日に事業を停止していた。

【あぶらや燈千】(長野県・湯田中)「日帰り温泉×アフタヌーンティー」で贅沢な時間を

2025年4月2日(水) 配信

桜パフェと抹茶マカロンの春爛漫アフタヌーンティー

 長野・湯田中渋温泉郷の日帰り観光複合施設「YUDANAKA BREWERY COMPLEX U」を運営する「あぶらや燈千」(湯本孝之社長、長野県・山ノ内町)は、同施設内カフェレストランで「桜パフェと抹茶マカロンの春爛漫アフタヌーンティー」を売り出した。

 上段を飾るのは、桜と苺とクランベリーのパフェ。オパリーヌ、デギゼ、シュトロイゼルなど、さまざまな食感と味わいが重なり合う贅沢な一品。

 中段には、抹茶と桜のバタークリームのマカロンと、選べるスイーツを用意。選べるスイーツは、桜の花をあしらったシガレットと、マスカルポーネクリーム、チョコレートのビスキーを組み合わせた、上品なデザート。

 下段は、信州牛のミニバーガーとポテトフライ。こだわりの食材を使用した本格的な味わいを楽しめる。

 ドリンクは、おかわり自由(コーヒー・紅茶・カモミールティー・ローズヒップティー・ジャスミンティー・リンゴジュース・オレンジジュース・ウーロン茶)。

 平日は1人2800円(税込)、土・日・祝日は3300円(同)。

 「YUDANAKA BREWERY COMPLEX U」には、完全個室のプライベートで温泉を楽しめる「日帰り露天風呂付客室」がある。アフタヌーンティーはルームサービスとしても注文可能。

 「アフタヌーンティーを楽しむだけでなく、温泉でのリフレッシュもできる、より贅沢でリラックスできる時間を過ごしていただけます」(あぶらや燈千)とコメントしている。

阪急交通社、25年度の新入社員86人を迎える 酒井社長「新しい時代ともに」

2025年4月2日(水) 配信

入社式であいさつをする酒井社長

 阪急交通社(酒井淳社長)は4月1日(火)、大阪府大阪市のヒルトンプラザウエスト・オフィスタワーで2025年度入社式を開いた。酒井社長は、新入社員86人を前に訓示を述べた。

 酒井社長の新入社員へのあいさつは以下の通り。

                  ◇

 皆さん、入社おめでとうございます。

 今年は、4月13日より大阪・関西万博が開幕します。当社で受注している万博関連業務のテストランが今週末に実施されるほか、当社の「各地発の大阪・関西万博見学ツアー」も 順調に集客が進んでいます。皆さんは、入社1年生として、こうしたイベントにも目を向け、実体験しながら健康第一で楽しく1年を過ごしていただきたいと思います。

 まず、昨年度の旅行市場ですが、国内旅行の市場は順調であったと言えます。訪日旅行は、皆さんもニュースでご存じのように、毎月過去最高人数を記録している状況で、OTAを利用する個人のお客様が相当伸びていると考えられます。一方、海外旅行市場においては、円安やインフレのほか、航空会社の直販とダイナミックプライスの導入、また、インバウンドの急増による航空運賃が上昇傾向にあるなか、コロナ前の65%程度というデータもあります。日本人のパスポート保有率も17 %強で、海外旅行のリピーター顧客が市場を牽引していると言っても過言ではありません。先週3月24日に外務省が「新パスポートの発行開始」を発表しましたが、私たち旅行業界も「もっと海外へ」のキャンペーンを開始しています。こうした状況下、旅行業界も各社が市場環境に応じて変容しつつあります。

 当社の柱となる5つの事業は、「国内募集型企画旅行」「海外募集型企画旅行」「訪日旅行」「法人団体・教育旅行」「MICE・ソリューション事業」です。コロナ期間中に、当社は「国内旅行、海外旅行とも、グループツアーでNo.1」を目指し、体制を整えてきました。当社には、長年にわたるリピーター顧客に支えられているということに加え、「旅行づくりのプロがたくさんいる」という強みがあります。

 お客様の多様化に対応し、付加価値の高い商品開発や、とくに国内旅行では自治体と連携した商品開発、取組みなどを継続的に進めることで取り扱いの拡大をはかっています。訪日旅行は、海外からの富裕層市場開拓も強化すべく、豪華クルーズ船のチャーター企画をまもなく販売します。法人団体・ソリューション事業は、法人団体旅行、MICE、教育旅行のほか、官公庁や自治体と連携した課題解決型業務を行い、社会に貢献する新たな事業基盤の確立を目指しています。これらの事業部門を支える管理部門、オペレーション部門、カスタマーサービス部門など全社が一丸となってコロナ禍からの回復を遂げ、今に至ります。さまざまな変化への適応力やスピード、創意工夫に富んだ商品の開発カは、当社を象徴する活力であります。  ぜひ先輩社員の行動から感じていただきたいと思います。

 当社は、今後、さらに新しい高みに向かって進んでいきたいと考えています。

 ぜひ、皆さんには、阪急交通社の一員として、一つひとつの経験を通して、さまざまな知見を吸収してほしいと思っています。当社の社会的な役割についても理解いただき、新しい時代をともに歩んでいきましょう。

ユネスコ無形文化遺産の「古川祭」 4月19、20日の週末に飛騨市で開催

2025年4月2日(水) 配信

起し太鼓のようす

 岐阜県飛騨市の古川町で4月19日(土)、20日(日)に春の訪れを告げる「古川祭」が開かれる。ユネスコ無形文化遺産に登録され、国重要無形民俗文化財に指定されている伝統的な祭り。両日ともに週末の休日開催となるのは2014年以来、約11年ぶりという。

 同祭は気多若宮神社での厳かな神事と時代絵巻の神輿行列、豪華絢爛な屋台行列の“静”の行事と、さらし姿の男性らがもみ合う勇壮な「起し太鼓」の“動”の行事で構成される。

 起し太鼓は19日の午後8:30ごろから、まつり広場の祝いの唄「若松様」の合唱とともに大太鼓の乱れ打ちによる「打ち出し」で始まる。高張提灯と丸子提灯を持った老若男女、子供たちの賑やかな提灯行列に先導された行列が、20日午前零時過ぎまで市街地を練り歩く。通りの十字路から突っ込んでくる「付け太鼓」と呼ばれる小太鼓との激しい攻防は迫力そのもの。付け太鼓をくくりつけた約3.5メートルの棒を垂直に立て、一番上で繰り広げらる曲芸「とんぼ」も見どころ。

 屋台は19日の朝、全9台が屋台蔵から曳き出されてそれぞれの町内を巡り、翌20日の早朝にまつり広場に曳きそろえられる。獅子舞やからくり人形、子供歌舞伎の奉納もあり、時代絵巻を紐解いているかのように艶やかという。祭りのフィナーレは「夜祭」が開かれ、夕刻になると屋台が提灯を灯しながら厳かに町内をまわる。

「赤福」関西唯一の喫茶店舗4月8日(火)オープン 「あずきコルネ 和三盆クリーム」初の常設店舗販売へ

2025年4月2日(水) 配信

あずきコルネ 和三盆クリーム

 創業1707(宝永4)年の老舗和菓子店「赤福」(濵田朋恵社長、三重県伊勢市)は4月8日(火)から、高島屋大阪店(大阪市中央区難波)地下1階西ゾーンに、関西唯一の喫茶店舗をオープンする。

 定番の「赤福餅」や焼き立てのお餅が入った「赤福ぜんざい」に加え、全国の百貨店催事で話題の「あずきコルネ 和三盆クリーム」、季節限定のフルーツ大福などを、抹茶やコーヒーとともに用意する。コルネは初の常設店舗販売となる。

 また、それぞれ赤福の抹茶とほうじ茶を使った「抹茶ラテ」「ほうじ茶ラテ」、あずきの風味豊かなフラッペにふわふわホイップとつぶあん、サクッとした「おかげ犬サブレ」をのせた「ふらっ茶 あずき」は、伊勢以外で初の常設販売となる。さらに、開店を記念し、期間限定の「紅白餅」も登場する。

「おかげ横丁」を紹介するブース

 店内は79席のゆったりとしたスペースを完備。壁面の大型ビジョンには、伊勢神宮門前町の美しい四季の移り変わりや、活気ある祭りのようすが、情緒豊かな町並みとともに映し出される。

 年間来訪者数約500万人を誇る赤福グループ運営の「おかげ横丁」を紹介するブースも設置。伊勢の風情をより身近に感じられる場を提供する。

 大阪・関西万博を控え、同社は「国内外の観光客に向けて、伊勢の伝統文化や和菓子の魅力を発信する拠点として、多くのお客様に楽しんでいただける場を目指します」とコメントしている。

阪急交通社が公式アプリをリニューアル 4つの新機能を追加

2025年4月2日(水) 配信

アプリ画面イメージ

 阪急交通社は4月1日(火)、利便性の向上をはかるため、公式アプリをリニューアルした。旅の思い出を記録できる機能や、クイズやウォーキングを楽しむ機能など、新たに4つの機能を追加した。

 クイズ機能は、日本・世界各地の観光を楽しく学べるもので、毎日挑戦できる「旅クイズ」に回答すると、同社のスマホポイントが付与される。また「ハンキューウォーク」は起動して歩くことで、日本や世界の名所の知識が得られるほか、ゴール到着時にはスマホポイントも獲得できる。

 旅の記録機能は、アプリ内のアルバムに写真や感想を登録するだけで簡単に旅の思い出を記録できるという。

 さらに、国内添乗員付きツアーでは、添乗員や同社スタッフが参加者の位置情報を確認でき、不測の事態でも迅速な対応が可能になった。

アウトドア専門店「山渓」、破産手続き開始へ(帝国データバンク調べ)

2025年4月2日(水) 配信

 山渓(伊東志郎代表、大分県大分市)は3月24日(月)、大分地裁に自己破産を申請し、26日に破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は3億2300万円。

 同社は1968(昭和43)年11月創業、81(昭和56)年1月に法人改組された。九州エリアにおける登山・アウトドア専門店の古参として愛好家からの知名度は高く、小売店舗は大分県内を中心とした東九州エリアで高い集客力と数万種類におよぶ品ぞろえで、固定客を有していた。

 2020年9月期以降は、コロナ禍を背景にキャンプなどのアウトドアレジャーの人気が高まり、ネット販売にも乗り出したことで21年9月期には、年間売上高約16億円を計上していた。

 しかし、その後、「ネット市場での価格競争が激化し、計画通りの収益を確保できず業績は低迷。消費者の購買形態もコロナ禍前後で大きく変容し、実店舗の来客数も落ち込んだ」(帝国データバンク)。24年9月期の年間売上高は、約3億5000万円に減少していた。