トキエア、チャーター事業を拡充へ 堀江貴文氏が取締役に就任

2025年10月15日(水) 配信

トキエアの新経営陣(右から3人目が長谷川社長)

 新潟空港を拠点とする地域航空会社「トキエア」(長谷川政樹社長、新潟県新潟市)は10月6日、東京都内で事業戦略発表会を開き、同月1日付で実業家の堀江貴文氏など3人が経営メンバーに加わったと発表した。新経営体制ではチャーター事業の拡充などに力を入れ、2027年度の黒字化を目指すという。

 グローバルエンターテインメント企業の「LAND」が、トキエアの株式のうち32.34%を取得し「世界をシームレスにする」という企業ビジョンのもと、航空事業領域へ参入することを発表。LANDの和田直希氏が共同代表として、トキエアの代表取締役社長CEO(最高経営責任者)に就任している。堀江氏はHIUインベストメントを通し、LANDの株式の24.7%を取得したことを明らかにした。

記者団の質問に答える和田直希共同代表(左)と取締役に就任した堀江貴文氏

 堀江氏のほか、日本航空(JAL)の取締役や格安航空会社(LCC)スプリング・ジャパンの副社長を務めた進俊則氏がそれぞれ取締役に就任。新潟県燕三条地域でビジネスマッチング事業を手がける斉藤和也氏が執行役員に就いた。

 会見では、新たな経営陣の紹介と少子高齢化による地方の衰退、人口減少といった日本が直面する構造的課題を背景に「新潟を地方創世のモデル都市に」というテーマを掲げ、地方創世・産業再生・グローバル展開の3本柱によるロードマップを発表した。

 法人向けにチャーター便のアプリ「SORA PASS(ソラパス)」の提供を開始することを発表。新潟・名古屋・神戸・札幌(丘珠)を起点に、地方間を自由に結ぶ新たな空のモビリティとして展開される。キャンペーン企画として通常は1路線150万~250万円のチャーター便を先着100社限定で1路線100万円(税別)で特別販売する。今後、2次交通の検索や決済など幅広い機能を提供するアプリの開発にも取りかかるほか、将来は燕三条地域を拠点に小型航空機(LSA)の製造を目指す構想も発表した。

【速報】訪日外客数、過去最速で3000万人突破(JNTO2025年9月推計値)

2025年10月15日(水) 配信

 日本政府観光局(JNTO)が発表した9月の訪日外客数(推計値)は、前年同月比13.7%増の326万6800人と、9月として初めて300万人を超えた。2025年1~9月までの累計では、3165万500人と過去最速で3000万人を突破した。

 夏場のスクールホリデーの直後であり、訪日需要が落ち着く時期であることに加え、東アジアで台風による航空便への影響があったが、「継続的な訪日旅行の人気の高まりがみられた」(JNTO)と分析している。

 東アジアでは中国と台湾、東南アジアではインドネシアとインド、欧米豪では米国とドイツを中心に訪日客が増加。中東地域で単月過去最高を更新したほか、台湾や米国、ドイツなど18市場で9月として過去最高を記録した。

 一方、出国日本人数は同15.0%増の139万4500人と大幅に伸びた。

はとバス×西日本JRバス×JR東海バス 3社の人気バスが鈴鹿サーキットに集結

2025年10月15日(水) 配信

はとバス 2階建てバス「アストロメガ」

 はとバス(武市玲子社長、東京都大田区)と西日本ジェイアールバス(北野眞社長、大阪府大阪市)、ジェイアール東海バス(小笠原均社長、愛知県名古屋市)の3社は12月に、コラボレーション企画を実施する。3社の人気車両が東京・名古屋・大阪から出発し、三重県・鈴鹿サーキットで顔を合わせて走行会などを行う。はとバスは「大きな大きな『つばめ』と『はと』の共演 @鈴鹿サーキットツアー」として、12月13~14日の1泊2日の商品を売り出した。

西日本JRバス 2階建てバス「エアロキング」

 鈴鹿サーキットに3台が集うのは12月14日。「アストロメガ」(はとバス)と国内では生産が終了した「エアロキング」(西日本JRバス)、今年10月から運行開始の1980年代の車両デザインを復元した「レトロバス」(JR東海バス)とバスファンから人気の高い車両がそろって走行する。3台による撮影会も行う。

JR東海バス「レトロバス」

 はとバスのツアーでは、このほか愛知県のトヨタ博物館やリニア・鉄道館にも訪れる予定で、乗り物ファンが楽しめる内容を盛り込んだ。料金は大人・子供とも2人1室利用で3万9800円、大人1人1室利用時は4万900円。販売座席数は36席。

HIS、KOREA MUSIC AWARDS参加ツアー 開場時間より早く入場できる特典付き

2025年10月15日(水) 配信

KGMAのチラシ
 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)はこのほど、11月14日(金)~15日(土)に韓国・仁川にあるインスパイアアリーナで開催される音楽授賞式「2025 KOREA GRAND MUSIC AWARDS(KGMA)」に参加するオフィシャルツアーを売り出した。
 
 KGMAは、韓国の人気音楽のさまざまな部門における功績を称える式典で、専門家の審査員の評価や配信サイトからのダウンロード数、アルバムの売上、ファンからの投票に基づいて選出されている。
 
 HISのツアーでは、通常の開場時間より早く入場することができる特典や、ホテルまでの往復送迎が付いている。出発地は東京、名古屋、大阪、福岡の4都市。
 
 また、チケットのみや、航空券を除いた現地発着ツアーも用意している。

岡山の吉備津神社が10月19日に「奉祝相撲祭り」 本殿・拝殿の再建600年を記念

2025年10月15日(水) 配信

国宝本殿・拝殿

 岡山県岡山市の吉備津神社は10月19日(日)、本殿・拝殿の再建600年を記念し「奉祝相撲祭り」を開く。神事や力士によるエキシビション、ちゃんこ振る舞いなど多彩なプログラムを企画する。

 当日は玉ノ井部屋から玉ノ井親方と力士4人(富士東、本木山、美浜海、東照山)が参加し、エキシビション取り組みや一般参加者との交流相撲、トークセッション、数量限定のちゃんこ振る舞いなどを行う。開催時間は午前10時~午後2時まで。参加は無料。

 同神社は「本殿・拝殿再建から600年という節目に、地域の皆様とともに伝統文化を祝う場として、本奉祝まつりを企画いたしました。相撲は古来より神事として神前に奉納されてきた日本の精神文化の象徴です。力士の一挙手一投足には、神聖な意味が込められており、その所作には深い敬意と祈りがこめられています。力士とのふれあいや体験を通じて、この奉祝まつりが、神社と地域、伝統と未来をつなぐ架け橋となり、世代を超えた郷土愛と文化継承のきっかけとなりますよう願っております」としている。

開業5周年で11月1~3日を無料開放 北海道・白老町のウポポイ

2025年10月15日(水) 配信

「ウポポイ無料開放DAY」

 アイヌ民族文化財団(常本照樹理事長)が運営する、北海道・白老町のウポポイ(民族共生象徴空間)は11月1日(土)~3日(月・祝)まで、「ウポポイ無料開放DAY」を開く。3日間連続の無料開放は初めての試みで、ウポポイ開業5周年の今年だけの特別企画となる。

 期間中は多くの人が楽しめるように、20種類以上ある体験プログラムの回数や定員を増やして実施する。また、キッチンカーや子供が遊べるふわふわ遊具も登場。来場者にはウポポイオリジナルのラバーバンドを全員にプレゼントする。

 なお、入場料は無料だが、駐車料金と一部の体験は有料となる。

11月1日から光のフェスティバル開幕 和歌山マリーナシティで

2025年10月15日(水) 配信

FeStA LuCe~本当のクリスマスに出逢える場所~

 和歌山県和歌山市の和歌山マリーナシティで11月1日(土)から、光のフェスティバル「フェスタ・ルーチェ」が開幕する。8年間で延べ83万人を動員した冬の人気イベント。今年は「Winter Light Magic ~心奪われる、冬の光のWOW!!な夜~」をテーマに掲げる。2026年2月23日までの開催だが、1月5日~2月23日までは土・日・祝日のみの営業。

 見どころは、中央の高さ18メートルにパワーアップした圧巻の「ジャイアントクリスマスツリー」や、幻想的な空間演出の「インフィニティバード」、光と映像のプロジェクションマッピング、光の遊園地など。

 また、県内最大の500機を使ったドローンショー「WAKAYAMA LIGHTS」が期間中の週末に計10回開催される。

 人気の「ランタンフェス」は11月8日と29日、12月13日の3回開催され、とくに11月29日はドローンショーとの同時開催で一夜限りのスペシャル演出を行うという。

 規模を拡大して展開するクルスマスマーケットは、ホットワインや温かい食べ物、スイーツや雑貨が並ぶ。こちらは11月1日~12月25日まで。

 イベントの開催時間は午後5~9時まで。入場料は大人1800円(前売1600円)、子供(3歳以上)が1000円(同800円)。土・日・祝日限定で「ポルトヨーロッパ」の8種類のアトラクションが乗り放題になるパスも販売する。料金は大人子供共通の1800円(前売1600円)。

東武トップツアーズ、地下神殿で新コース ライトアップツアー始動(首都圏外郭放水路)

2025年10月15日(水) 配信

新コースのライトアップシーン

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)は10月11日(土)、国土交通省江戸川河川事務所が管理する治水施設「首都圏外郭放水路」の新コース「地下神殿で幻想空間体験! 流域治水ライトアップコース」の予約受付を始めた。新コースは11月11日(火)、16日(日)、22日(土)に実施する。

 首都圏外郭放水路は埼玉県春日部市に位置し、地底50メートルを流れる世界最大級の地下放水路で、なかでも調圧水槽は「防災地下神殿」とも称される壮大な防災地下施設。同施設の防災ツーリズムにおける8つのパワーアップ計画の取り組みの一つとして、ツアーの基幹コースである「地下神殿コース」をさらにパワーアップさせて提供する。

 今回の新コースは「水害から日常を守る、首都圏外郭放水路とみんなの流域治水」がテーマ。①豪雨の予兆②洪水発生(危機)③首都圏外郭放水路稼働!④晴れ上がり(日常回帰と防災意識向上)――の4つのシーンで構成され、防災地下神殿を魅惑的なライティングと大迫力の音響で幻想的に彩り、普段のたたずまいとはまったく異なる地下空間を演出する。

 同社によると、多くの見学者に楽しく「防災地下神殿での特別な体験」と「災害の自分事化」を身につけてもらえる企画とアピールしている。

 料金は1人1500円。予約や今後の実施予定は、首都圏外郭放水路ホームページから。

キルギスが初めてデスティネーションセミナー開く 新しい旅行先として注目

2025年10月15日(水) 配信

セミナーのようす(登壇者はアイスルー・アバキロワ氏)

 キルギス共和国経済商務省観光局は9月30日(火)、大阪府大阪市内のホテルで日本で初めてとなるデスティネーションセミナーを開いた。旅行会社やランドオペレーター、報道関係者らを招き、大阪・関西万博の視察なども行った。キルギスは「中央アジアのアルプス」と称され、豊かな自然に恵まれている。治安も安定していることから、新たなデスティネーションとして注目される。

 セミナーでは、キルギス共和国経済商務省観光局サスティナブル開発・国際協力部チーフスペシャリストのアイスルー・アバキロワ氏が、9月25~28日まで愛知県で開かれた「ツーリズムEXPOジャパン2025」で、日本旅行業協会(JATA)と観光分野に関する相互協力覚書を結んだと報告。2国間における観光業界の関係強化や観光を通した交流の拡大、さらなる関係の構築へと発展させていくと強調した。

 JATAの原優二副会長も登壇し、6月に開催されたFAMツアーにより今後のツアー造成への期待が高まっているとし、「旅行業界全体で盛り上げていく」と語った。

 キルギス観光開発支援基金チーフスペシャリストのアイザン・アマンゲルディエヴァ氏は、「シルクロードの真珠」と呼ばれるイシククル湖や天山山脈、遊牧民文化、手工芸などキルギスの魅力を紹介。遊牧民文化の1つであるフェルトの手芸品は、日本人にも好まれる商品が多く、首都・ビシュケクでショッピングが楽しめることをアピールした。このほか、来年は2年に1度、中央アジアで開かれる「ワールド・ノマド・ゲームズ(世界遊牧民競技大会)」がキルギスで開催されるという。

 また、昨年に仁川(韓国)―ビシュケク線が新規就航し、アクセスが便利になったことも紹介した。従来からのルートとしては、隣国のカザフスタンからの陸路がある。

【旅行新聞 創刊50周年メッセージ】 国際観光日本レストラン協会 会長 鍔 一郎 氏

2025年10月15日(水) 配信

 本紙は今年、創刊50周年を迎えた。共に歩みを重ねてきた観光関係団体や提携紙のトップから、これまでの労いや今後への期待を込めたメッセージをお寄せいただいた。順不同で紹介する。

                    ◇

「100選」は名物企画

国際観光日本レストラン協会 会長 鍔 一郎 氏

 観光業界の専門紙「旅行新聞」が本年創刊50周年をお迎えになられたとのこと、誠におめでとうございます。

 改めまして、旅行新聞新社の関係各位による、これまでの弛まぬ業界情報の発信と啓蒙活動に対し、心より敬意を表します。

 なかでも「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」はまさに「旅行新聞」の歴史と共に築き上げた名物企画でもあり、ホテル業界、旅館業界各社に対する評価と、それに従事する業界関係者の皆様のモチベーション向上に大きく寄与されてきたものと存じます。

 創刊当時の50年前の旅行業界の状況とインバウンド需要で活況を呈する現在とは、まさに隔世の感がいたしますが、今後とも旅行業界発展のために力を尽くしていただくことを期待するとともに、貴社が業界のリーダーの一員として、ますますご発展されることを心より祈念いたしております。