「仙庄館」(宮城県・中山平温泉)、破産手続き開始へ(帝国データバンク調べ)

2025年10月30日(木) 配信

 仙庄館(加藤敏宣代表、宮城県大崎市)は10月16日(木)、仙台地裁から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約3億円。

 同社は、1937(昭和12)年11月に設立された温泉旅館。「仙庄館」の屋号で、長年の業歴から鳴子温泉郷の中山平温泉では、相応の知名度と実績を有していた。宴会場を構え、大人数の団体客の受け入れなどを可能とし、93年3月期には年間収入高約8億5000万円を計上していた。

 しかし、当地への観光客の減少によって、宿泊客数が年々減少するなか、コロナ禍で休業を余儀なくされ、24年3月期の年間収入高は約8000万円に落ち込んだ。「25年3月末から無期限の休業となり、その後事業の継続を断念した」(帝国データバンク)という。

【国土交通省】人事異動(10月24日付)

2025年10月30日(木) 配信

 国土交通省は10月24日付の人事異動を発令した。

 内閣府大臣官房・出向(大臣官房付)柳瀬孝幸

 大臣官房付(内閣府政策統括官〈防災担当〉付参事官 〈被災者生活再建担当〉宇佐美智康

中国庭園燕趙園へ芍薬を寄贈、開園30周年記念で植樹式、山陰花めぐり協議会

2025年10月30日(木)配信

(左から)山陰花めぐり協議会の桑垣一成アドバイザー、山陰・山陽花めぐり街道協議会の門脇栄一会長、山陰花めぐり協議会の山口康介会長、中国庭園燕趙園の松浦稔園長

 山陰花めぐり協議会(会長=山口康介・とっとり花回廊園長)は10月23日(木)、会員施設である中国庭園燕趙園(鳥取県・湯梨浜町)の開園30周年を記念し、同園に芍薬(しゃくやく)を寄贈して植樹式を行った。

 式典には、燕趙園の松浦稔園長や山口会長、同協議会のアドバイザーを務める桑垣一成氏、山陰・山陽花めぐり街道協議会の門脇栄一会長らが出席した。

 寄贈した芍薬は、島根県松江市八束町産の5品種25本で、記念プレートも合わせて贈呈した。芍薬の開花時期は一般的に5~6月。同園の「牡丹園」では毎年4月下旬から5月にかけて大輪のボタンが咲き誇ることから、協議会は「牡丹につながる新たな春の風物詩になれば」と期待している。

 同協議会は鳥取、島根両県の花の施設への観光誘致を進めることを目的に2009年3月に発足。現在、松江市と鳥取市、松江フォーゲルパーク(島根県松江市)、日本庭園由志園(同)、しまね花の郷(同県出雲市)、中国庭園燕趙園(鳥取県・湯梨浜町)、とっとり花回廊(同県・南部町)の7団体で構成している。

植樹式のようす

【第50回旅館100選】三重県・磯部わたかの温泉 「風待ちの湯 福寿荘」

2025年10月30日(木) 配信

庭園露天風呂「風待ちの港」

島の良質な治療泉と魚釣りでのんびり過ごす、「新・湯治」加入の宿

 対岸から渡し船に揺られること3分、伊勢志摩の離島にある「福寿荘」は、ちょうどいい非日常感に心癒される島の宿。環境省の「新・湯治」に加入し、良質な治療泉での湯治と、島の豊富な地域資源を活かした「楽しく、元気になるプログラム」を実践。長期滞在しやすい宿泊プランづくりを行っている。

貸切露天風呂「海」
2024年4月にリニューアルした「和室(禁煙)和モダン」。琉球畳のイ草の香りが心地よいミニテラス付きの新客室

 宿オススメの過ごし方は、まず自慢のお風呂。豊富な湯量に感動するバラエティ豊かな庭園露天風呂のほか、展望露天風呂や貸切風呂、足湯などがある。自家源泉の療養泉は飲用もでき、胃腸を活性化させる効果がと言われている。

季節の会席料理(一例)。名産の伊勢エビをはじめ、松阪牛、秋冬は的矢カキ・安乗ふぐ、春夏は黒鮑など旬の海の幸を堪能したい

 また、ストレス解消抜群な「魚釣り」もオススメ。わたかの島は季節を問わず様々な魚種が釣れる人気スポット。宿の前の静かな港で波の音を聞きながら、のんびりと魚が釣れるのをただじ~っと待つ優雅なひととき。釣り道具のレンタルや朝に釣った魚を焼いてくれるサービスも。

近隣の姉妹館「はいふう」の特別室「ゆうゆう」の客室露天風呂。「はいふう」は、アジアンリゾート風の全室露天風呂付客室の宿。学生やファミリー層に人気の姉妹館、海水浴場前の「海辺のホテル はな」もある

島全体がハートの形「わたかの島」

 わたかの島は、そのハートの形から「恋人の聖地」に選ばれたパワースポット。島でのふれあいや体験を通して、自然とあたたかいハートになるだろう。海釣りのほか宿のオススメは、初心者も可能なSUPやシーカヤックツアー、海を臨むヨガ体験、周囲7kmの島歩き、水平線まで広がる満天の星空ウオッチングなど多彩。

交通:《車》伊勢自動車道 伊勢西ICから賢島方面へ約60分、渡船で3分、P100台(無料)
   《電車》近鉄賢島線 鵜方駅から送迎バスで15分(予約制)、渡船で3分
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕・朝食》レストランまたは宴会場(個人)、宴会場(団体)
部屋:全63室(和室17室、洋室14室、和洋室32室)
風呂:庭園露天風呂、内湯、打たせ湯、歩行湯、泡風呂、桶風呂、足湯など12カ所、展望大浴場2
泉質:ナトリウム・カルシウム塩化物泉
料金:1万8,500円〜3万3,000円

〒517-0205 三重県志摩市磯部町渡鹿野517
☎0599(57)2910 FAX0599(57)2211
https://www.fukujyuso.co.jp/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英・中・ベトナム語

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

HIS、空飛ぶクルマ運営のAirXと業務提携 1月にフランスなどでヘリコプターサービス開始目指す

2025年10月29日(水) 配信

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長、東京都港区)はヘリコプターやプライベートジェットなど、空の交通デジタルプラットフォームを開発するAirX(手塚究社長、東京都千代田区)と業務提携を結んだ。日本を含めた世界各国でヘリコプターや空飛ぶクルマを活用した観光地コンテンツの開発を行う。来年1月にはフランスやスイスなどでヘリコプター利用サービスの提供開始を予定している。

 AirXは、2015年に創業したヘリコプターやプライベートジェットのほか、「空飛ぶクルマ」と呼ばれる次世代航空機(eVTOL)の仕入れや販売、ヘリポートの設置・運営などを行っている。

 両社はヘリコプターとeVTOLを運航する航空会社の選定、機体整備、予約システムの提供、旅行商品の提案、販売などを連携して行う。HISは来年1月、フランス、スイス、モナコ、ニュージーランドでヘリコプター利用サービスの提供を予定している。都市間移動をヘリコプターでつなぐことで、移動時間を大幅に短縮し効率性を追求した旅を提案する。

 効率的で上質な非日常体験の両立を求めるハイエンド層をターゲットに、ワイナリーの壮大な景観を空から堪能できる遊覧飛行や、利用者が望む場所に直接アクセスするプライベートチャーターも提供する。

JTB、「かげろひ」始動 没入型文化体験の新ブランド

2025年10月29日(水)配信

「かぎろひ」コンセプトムービーの一場面

 JTB(山北栄二郎社長、東京都品川区)はこのほど、文化、空間、食を融合させた没入型体験である新たなイベントブランド「かげろひ」を立ち上げた。食をテーマとした新規事業「Living Auberge(リビングオーベルジュ)」の一環として、日本ならではの魅力を世界に発信し、地域に根差した物語の継承と発展を目指す。

 「かげろひ」は、文化人やアーティスト、料理人など多彩な表現者とともに、日本各地を舞台に日本の精神性や文化に根差した美意識を具象化させるイベント。クリエイティブディレクターとして参画する田中孝幸氏をはじめとしたアーティストを迎え入れ、各地の風土や文化を丹念に掘り下げた「かげろひ」独自の演出と体験を創出する。

 第1弾として、12月13日に神奈川県鎌倉市の報国寺で、小説家・川端康成をテーマにした没入型体験イベント「虚空~川端康成と鎌倉の美~」を実施する。

 実施時間は午後4~8時。定員は14人。料金は税込14万4000円。申し込みは「かげろひ」公式サイトから。

【第50回旅館100選】三重県・本浦温泉 「サン浦島 悠季の里」

2025年10月29日(水) 配信

「外の宮」温泉露天風呂

湯にふれ緑を愛でる風 趣豊かなひととき

 生浦湾が一望できる和風旅館、自家源泉の宿「サン浦島 悠季の里」。2024年3月にはレストランダイニングが、7月にはロビー&ライブラリーがリニューアルオープンした。湯元ならではの2つの源泉を楽しめる大浴場には、多彩な湯船が揃いゆったりと流れる時を感じることができる。

2024年7月にリニューアルしたロビー&ライブラリー(イメージ)
「7階温泉露天風呂付特別室 露天風呂」

 全室露天風呂付客室 別邸「水の星」では、雄大な青い海を望むプライベートダイニングで贅沢な食事を堪能。バリアフリータイプの温泉露天風呂付特別室、2019年にオープンした本館6階から最上階9階のオーシャンビュールーム8タイプも揃い、海のやすらかな情景に癒されるだろう。

2019年オープン客室

 そして、伊勢志摩の魅力はなんといっても新鮮な魚介類。伊勢エビ、アワビ、カキなど、季節に合わせた贅沢な食材がずらりと並ぶ。旬を彩るこれらの会席料理は、ここでしか味わえない至高の逸品だ。

「季節の夕食一例」

おすすめのお土産「悠季カレーとみかづき」

 おみやげ処「野花亭」では、伊勢志摩・鳥羽、三重県下の名産品やオリジナル商品を販売している。なかでもおすすめが、「悠季の里 まかないカレー」と、お茶菓子「御潜(みかづき)」。どちらもオリジナルの商品で、ここでしか買えない人気商品だ。
●まかないカレー 「ふつう口」450円(税込) 「辛口」760円(税込)
●オリジナルお茶菓子 「みかづき」810円(税込)

交通:《車》伊勢自動車道 伊勢ICから伊勢二見鳥羽ライン、パールロードを経由し25km、P50台(無料)
   《電車》近鉄鳥羽線 鳥羽駅から送迎バスで20分(要予約)
チェックin15:00 out11:00
食事:《夕食》部屋食または個室ダイニング(個人)、宴会場(団体)
部屋:全32室[悠季の里本館23室(温泉露天風呂付8室、和室ダイニング付ベッド付6室、和室ベッド付8室、洋室温泉付1室)、別邸水の星9室(全室温泉露天風呂付部屋ダイニング付4室、個室レストラン食事5室)]
風呂:男女別大浴場、男女別露天風呂(うたせ露天、岩露天、大涌あつ湯、丸型ぬる湯)、貸切風呂3
泉質:アルカリ性単純泉
料金:2万7,720円〜8万5,800円

〒517-0025 三重県鳥羽市本浦温泉
☎0599(32)6111 FAX0599(32)5233
https://www.sun-urashima.co.jp/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

プレスリリースアワード2025発表 岐阜県飛騨市や信州上田観光協会、おてつたびなど10部門、11件を表彰 PR TIMES

2025年10月28日(火)配信

表彰を受ける岐阜県飛騨市ふるさと応援課の堀辺洸介主査(右)

 プレスリリース配信サービスを運営するPR TIMES(山口拓己社長)は2025年10月28日(月)、東京都内で「プレスリリースアワード2025」の受賞プレスリリースを発表し、「『伝説のおっちゃん』ふるさと納税で“借りられる”時代へ。伝説の鮎釣り名人が鮎釣りを伝授!飛騨でしか味わえないふるさと納税を体験せよ!」(岐阜県飛騨市)など、11件を表彰した。

 事業はプレスリリースの可能性拡大に貢献した企業と担当者を讃えるもの。今回が5回目。PR TIMESの利用有無は問わず、1年間(24年8月1日~25年7月31日)に配信されたプレスリリースを募ったところ、過去最多となる4573件がエントリー。10人の審査委員会で⼀次審査を経てノミネートされたプレスリリース101件が「Best101」として最終審査に進み、最終審査会で10部門11件のプレスリリースを選んだ。

 飛騨市のプレスリリースは、「地域の外から新たな関係人口を創出するだけでなく、住民にとってもまちへの愛着を深め、つながりを確かめるきっかけになる」(審査委員会)ことから、発信と活用により地元の魅力を内外へ広げることに最も貢献した「ローカル賞」を受賞した。授賞式に臨んだ飛騨市ふるさと応援課の堀辺洸介主査は、「これからも現場の声や、そこから生まれる価値、そして飛騨市の魅力を多くの方に伝えられるよう取り組みます」と、受賞の喜びを伝えた。

 観光関連ではこのほか、「長野県上田市の“ディープなB面”を紹介するプロモーショ『ニュー・ウエダ』第4弾。上田のスナック旅をお得に楽しく「ナイトパスポート」 販売開始」(信州上田観光協会)と、「『おてつたび』シニア利用者増|50代・60代が地方の人手不足解消に貢献|動機は“新しい経験”や“日本各地への旅”」(おてつたび)が、ともに特別賞を受賞した。

【レジャー白書2025】24年の余暇関連市場規模は5・6%増の75兆2030億円 2010年以降最大に

2025年10月28日(火) 配信

日本生産性本部 余暇総研の長田亮上席研究員

 日本生産性本部は10月31日に「レジャー白書2025」を発行する。これに先立って、10月28日(火)に東京都内で概要説明会を開いた。

 これによると、24年の余暇関連市場規模は、前年比5・6%増の75兆2030億円と、2010年以降で最大規模となり、コロナ禍前の19年比でも4・0%増となった。インバウンド効果で好調を維持する「観光・行楽部門」の市場規模が同9・9%増の12兆4160億円と、全体を押し上げた。

 日本人の24年の余暇活動では、「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」が4680万人と、3年連続で首位となった。 前年の4740万人から60万人減少した要因について、同本部余暇総研上席研究員の長田亮氏は「物価高騰の影響や、コロナ禍後の外出への意欲が落ち着きをみせたため」と分析する。

 2位は「動画鑑賞(レンタル、配信を含む)」で3690万人。前年から90万人増加し、順位も3位から1つアップした。

 3位は「外食(日常的なものは除く)」(3450万人)、4位は「読書(仕事、勉強などを除く娯楽としての)」(3280万人)、5位は「ウォーキング」(3060万人)――の順。

 動画鑑賞や読書、音楽鑑賞など、場所を問わないコンテンツ系種目は、コロナ禍以降も引き続き高い順位を占めた。

 また、外食や映画、動物園、植物園、水族館、博物館など外出を伴う種目も上位にランクインした。一方で、「多くの種目で参加人口は前年同程度、もしくは減少の傾向にある」(長田上席研究員)と指摘した。

ミキ・ツーリスト、ディズニークルーズのECサイト改修 日本市場での商品展開強化で

2025年10月28日(火) 配信

ディズニー・アドベンチャー

 ミキ・ツーリスト(日根克巳社長、東京都港区)はこのほど、ディズニークルーズラインのECサイトをリニューアルオープンした。世界中で人気のディズニーの世界観を洋上で楽しむことができるディズニークルーズラインは、日本のファミリー層に支持を得ていることから、2026年3月にシンガポールでデビューする約20万トンの新造船「ディズニー・アドベンチャー」を中心に、日本市場での商品展開を強化する。

 ディズニー・アドベンチャーは総トン数20万8000㌧、乗客定員約6700人、乗務員数約2500人を擁する、アジアで過去最大の客船。シンガポールのマリーナベイクルーズセンターを母港とし、3泊または4泊のクルーズを通年で運航する。

 ミキ・ツーリストは今後、さまざまなプロモーション活動も展開していく。さらに、旅行代理店を通じた販売拡大をはかり、団体旅行の問い合わせや旅行代理店からの相談を受け、利便性の高いオンライン予約システムなども構築する。