訪日客の「どこから・どこへ」が見える化 デジプラで新機能公開、日観振

2026年4月9日(木) 配信

「訪日外国人流動分析」ダッシュボード公開

 日本観光振興協会(菰田正信会長、東京都港区)は4月1日(水)から、運営する観光DMP「日本観光振興協会デジタルプラットフォーム(デジプラ)」で訪日外国人の流動データを多角的に分析・可視化できる新機能「訪日外国人流動分析」ダッシュボードを公開した。訪日客の「どこから・どこへ」が見える化する。

 2025年の訪日外国人客数は過去最高を記録する反面、自治体やDMOはエビデンスに基づく政策立案(EBPM)の観点から、より高度なデータ活用が求められている。一方で、訪日客の国籍別の移動ルートや流動実態の把握には膨大な手間がかかることから、より効果的な観光施策の立案支援のため、情報可視化ツールのダッシュボードの提供を始めた。今回は観光ビッグデータ分析を手掛ける、オープントーン(佐藤大輔社長、東京都千代田区)の支援をもとに、現場の担当者が直感的にデータを読み解き、施策に活用できるツールを実現した。

 「訪日外国人流動分析」は、訪日客の移動・流動に関する統計データを6つの分析ビューで可視化するダッシュボード機能で、デジプラの基本機能上で提供する。韓国・中国・台湾・ASEAN・ヨーロッパなど8区分の国籍・地域別データと空港・港・鉄道・バスなどの交通機関別データを掛け合わせることで、地域ごとの動向を多面的に把握できる。

 データは国土交通省の訪日外国人流動データ「FF―Data」と法務省出入国在留管理庁が公表する「出入国管理統計」を搭載。この2つの公的統計を組み合わせることで、都道府県別の来訪者数や国籍別シェアを一覧で把握できる概要ダッシュボードや、出発地と目的地の移動パターンをフローマップで視覚的に確認できる地域間流動分析まで、訪日外国人の「流れ」が直観的に理解できる。

 また、国籍別分析や交通機関分析、旅行者属性分析、時系列トレンド分析など、複数の視点を、直観的な画面操作で切り替えながら分析できる。「どの国籍の訪日客が、どの交通手段を使い、どのような年代・性別で構成されているか」を把握できる。比較基準年を任意の年に設定することで、コロナ前後の回復状況の把握も可能。

 さらに、画面横に常時表示できる「分析ガイド」機能を備える。従来のダッシュボードでは、「数字は見えるが、どう読み解けばよいかわからない」という声が多いことから、分析ガイドは各グラフの主な指標の定義や読み解くポイント、活用シーンを同時に表示。データ分析に不慣れな担当者でも、グラフを見ながら自然に読み解ける設計にした。

あしかがフラワーパーク、4月11日から大藤まつり 大藤は昨年より1週間早い開花

2026年4月9日(木) 配信

うす紅藤の橋 ライトアップ

 足利フラワーリゾート(早川公一郎代表、栃木県足利市)が運営するあしかがフラワーパークは4月11日(土)から、「ふじのはな物語~大藤まつり2026~」を開始する。大藤は昨年から1週間程度早く、4月8日(水)に開花。見ごろ時期も全体的に早まることが予想され、夜間ライトアップの開始日は4月15日(木)からに繰り上げる。

 同園では、絵巻物のように各藤の見ごろが移ろうことから、「ふじのはな物語」として展開する。うす紅藤は4月6日(月)に昨年から1週間早く開花した。あと数日で見ごろを迎えるとみており、例年よりも早まる予想。

 栃木県指定天然記念物の大藤は、例年4月下旬~5月上旬ごろが見ごろだが、こちらも例年より1週間早く開花している。

 同じく県指定天然記念物の八重黒龍藤は、珍しく八重咲きの花房をつける大藤で、例年よりも見ごろが早まる見込み。

 白藤も県指定天然記念物で、例年の見ごろは5月上旬ごろ。長さ80メートルの白藤トンネルが楽しめる。きばな藤の例年の見ごろは5月上旬~5月中旬だが、いずれも早まる見通し。

 このほか、園内では5000株以上のツツジも咲き誇る。4月中旬~5月上旬に楽しめるが、こちらも見ごろは早まりそうだ。

 なお、大藤まつり期間限定のフードメニューは軽食から本格的な食事まで幅広く用意。藤のデザートスタンドや、藤ソフトなどスイーツも多数販売する。

「今行ける能登」応援CP活用した旅行商品の販売開始 ビーウェーブ

2026年4月9日(木) 配信

4000円分電子クーポンで食べて買って応援しよう!

 ビーウェーブ(笹井建次郎社長、大阪府大阪市)はこのほど、石川県が実施する「今行ける能登 団体旅行応援キャンペーン」に対応した能登観光ツアーを売り出した。2024年の能登半島地震や同年9月の豪雨で被害を受けた、能登地域の観光需要の回復と地域での消費促進が目的。参加者1人につき、1日4000円分の電子クーポンを付与する。

 金沢駅発着で気軽に参加できる日帰りバスツアーは、千里浜なぎさドライブウェイや、花嫁のれん館、能登食祭市場を巡り、現地で買い物をして応援する旅。期間は4月11日~7月31日までの出発日限定。旅行代金は7800円。

 1泊2日のツアーは日帰りバスツアーと宿泊を組み合わせたもので、東京・関西の発着で設定する。1日目に能登バスツアー、2日目は金沢市内を1日フリー乗車券で自由散策できる。出発日は5~7月までの8日間を設定する。代金は東京発が1人4万800円~(2人1室利用時)、関西発が同3万4200円~。

 また、8人以上の団体向けには、オーダーメイドプランを用意。社員旅行や研修旅行、サークル旅行などに対応する。和倉温泉宿泊や、氣多大社昇殿参拝などを組み可能で、バス代の助成もある。1泊2日で2日間とも能登12市町を周遊の場合、クーポンは最大8000円分となる。

蜃気楼ロードで初開催 謎解き宝探しイベント 魚津市

2026年4月9日(木) 配信

海岸エリアで初開催

 富山県魚津市で4月24日から、海岸線「蜃気楼ロード」を舞台にした初の謎解き宝探しイベント「ロード・オブ・ザ・蜃気楼」が実施される。沿線の魅力を満喫しながら、地元にちなんだ謎解きにチャレンジ。正解数に応じて、宿泊券や紅ズワイガニなどの豪華賞品が抽選で当たる。実施期間は6月30日まで。

 「蜃気楼ロード」は、魚津市の海岸線沿いを南北に走る延長約8キロの街道。日本風景街道やナショナルサイクルルートにも登録され、県内でも有数のドライブ、サイクリング、ジョギングコースとして親しまれている。沿線には、魚津水族博物館やミラージュランド、埋没林博物館など多くの観光スポットが点在しており散策にぴったり。3月下旬から6月上旬にかけては、気象条件が整うことで、蜃気楼を見ることもできる。

蜃気楼ロード沿線には魚津埋没林博物館などの観光スポットが多数点在

 同イベントの参加方法は、魚津駅観光案内所や観光施設などで配布される宝の地図が掲載された冊子を入手し、冊子に記載されたQRコードをスマートフォンで読み込み、LINEのゲーム専用アカウントを友達登録してゲームサイトへアクセスすれば準備完了。

 参加者は、まず冊子の問題と地図を参考に、蜃気楼ロード沿線で宝箱を探索。宝箱を見つけて中に入ったキーワードをゲームサイトに入力すると、蜃気楼や漁業など、地域に関連した問題が出題される。正解すると豪華賞品の応募に必要なポイントが入手でき、獲得ポイント数に応じて専用サイトから応募できる。問題は全8問。正解を導き出すには、柔軟な発想力も必要で、子供でも楽しめる内容となっている。

 抽選は、イベント期間終了後に実施。当選者には、魚津漁業協同組合が運営する一棟貸の宿泊施設「渚泊魚津丸」の宿泊券をはじめ、紅ズワイガニ、海産物加工品セット、魚津水族館や魚津埋没林博物館の無料招待券、EVトゥクトゥクの無料乗車券など、豪華賞品をプレゼントする。

 問い合わせ=魚津観光まちづくり TEL:0765(55)2500。

HIS、旅育テーマのグアムキャンペーン 現地の文化や英語に触れる体験など用意

2026年4月9日(木) 配信 

CPのイメージ
 エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀太社長)は4月1日(水)、子供に人気のキャラクター「しまじろう」と一緒に楽しみながら学ぶ「旅育」をテーマにした「しまじろうと思い出づくり!わくわくグアム」キャンペーンを行っている。
 
 海外旅行は子供の感性を育む一方で、移動や環境の変化に不安を感じる保護者もいることから、同社は、しまじろうのサポートを受けながら現地の文化や英語に触れるアクティビティなどで「旅育(たびいく)」を実現し、海外デビューを後押しするグアム旅行を提案している。
 
 同CPでは、「サンドキャッスル カレラ」で、アイランドダンスやココナッツ削りり、ヤシの葉工作などグアム伝統の体験や英語でのコミュニケーションを含む8つのプログラムを用意。4種類以上体験した人には、水筒とシールをプレゼントする。
 
 グアムの見どころや英語、クイズなどを掲載した、しまじろうのオリジナルガイドブックのほか、旅先での発見や思い出を書き込める旅の思い出ノートと6色の色鉛筆もプレゼントする。
 
 また、滞在をサポートするHIS LeaLeaラウンジ内に、フォトスポットを設置。さらに、しまじろうチャームが付いた「LeaLeaサンダル作り」も体験も用意した。
 
 1日1部屋限定でホテル・ニッコー・グアムに設けた、しまじろうの世界観に包まれて過ごせる専用ルームを販売。宿泊者は帽子、ハンドタオル、歯磨きセット、カトラリーセットの限定ノベルティが贈られる。
 
 CPの実施期間は2027年3月15日(月)まで。対象出発日は7月17日(金)~2027年3月28日(日)となっている。

ネモフィラの満開は4月16日(木)ごろ 国営ひたち海浜公園が見ごろ発表

2026年4月9日(木) 配信

見ごろ(満開)のようす

 茨城県はこのほど、国営ひたち海浜公園の「ネモフィラ」の見ごろが例年より2日早く、4月11日(土)に7分咲き、16日(木)ごろに満開を迎える見込みと発表した。7日(火)時点では5分咲きとなっている。

 約4.2ヘクタールの「みはらしの丘」に530万本のネモフィラが咲き、まるで青の絨毯のような光景が広がるネモフィラ畑と、青い空、また先に広がる海の風景は、まさに“青の絶景スポット”。今では国内外から注目を集める。

 例年、見ごろのピークは1週間から10日ほどという。同園は「愛情をこめて育てたネモフィラが織りなす青の絶景を、ぜひご覧ください」とアピールする。

 また、園内の飲食店ではネモフィラグルメも多数提供しており、ババヘラアイス「ネモフィラ」(550円)やネモフィラブルーソフト(550円)など、食べ歩きも楽しめる。

たまごの森フラワーガーデン(2026年4月8日撮影)

 ネモフィラのほか、同園の「たまご森のフラワーガーデン」では、4月11日にチューリップが見ごろを迎える見通し。昨年より25品種・約1万本多い320品種・約28万本のチューリップが25日(土)ごろまで楽しめる。

【国土交通省】人事異動(4月8日付)

2026年4月9日(木) 配信

 国土交通省は4月8日付の人事異動を発令した。

 出向 内閣官房内閣審議官〈内閣官房副長官補付〉(港湾局付)松良精三

 大臣官房技術調査課建設セキュリティ分析官(大臣官房付)有村真二

 総合政策局情報政策課AI活用推進企画官(総合政策局付)佃千加

 鉄道局国際課海外高速鉄道プロジェクト推進室長(鉄道局付)青山紘悦

 出向 内閣府総合海洋政策推進事務局参事官〈海洋開発等重点戦略担当〉(港湾局付)濵口信彦

【サービス連合2026春闘】賃上げへ「粘り強く協議を重ねている」 誰もが働きたい産業の実現目指す

2026年4月8日(水) 配信

櫻田あすか会長

 サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(櫻田あすか会長)は4月8日(水)、2026春季生活闘争の中間報告を行った。櫻田会長は「社会的地位の向上に向け、誰もが働きたい、働き続けたいと思える待遇の実現が重要だ。このため、他産業との賃金格差を縮めることが欠かせない」と語った。今春闘では「(賃上げに向けて)労使で粘り強く協議を重ねている組合が多い」と交渉状況を報告した。

 同連合では、日本の基幹産業として誰もが働きたい、働き続けたい思える産業の実現に向けて今年の春闘において6%以上の賃金改善を前衛的に求めている。

 今春闘では3月31日(火)時点で要求書を提出した78組合中、21組合が賃金改善で合意した。平均改定率は5.77%。一時金については68組合のうち、25組合が妥結した。年間一時金は3.10カ月、夏季は1.43カ月となっている。

 また、総実労働時間の短縮へ26組合が要求を掲げ、このうち8組合が休日数の増加や所定労働時間の短縮などを引き出した。

 櫻田会長は「物価が上昇するなか、今後も暮らしの豊かさを実感できるような労働条件を要求していく。このために必要な適正な価格転嫁も求めていく」と語った。

重点政策を発表 観光を基幹産業へ

 同連合はこのほど、2026年度の重点政策を発表した。同政策は毎年、加盟組合から集約した職場や政策の課題をまとめたうえで、旅行業と宿泊業、フォワーダー(国際航空貨物)で働く人の立場で提言する「サービス連合の政策」から、早期に実現を目指すべき事項と、重要度合いが高い内容が抽出されている。

 今年は新たに、観光立国推進基本計画(第5次)で「働いて良し」の目標が掲げられたことから、一層踏み込んだ観光政策を推進してもらおうと、観光産業を基幹産業として明確に位置付け、産業へ成長投資することを求める。中東情勢を踏まえて世界平和の実現も盛り込んだ。

 このほか、価格転嫁の推進、長時間労働の是正を通じた生産性向上、従業員のプライバシー保護、育児休業取得率の向上、フォワーダーの認知拡大なども記載している。

 櫻田会長は「今後の政党や省庁、業界団体などへの要請活動で、地位向上の必要性を理解してもらい、政府が観光業を基幹産業として位置付けるよう提案していく」と語った。

近畿日本ツーリスト、修学旅行の体調不良に オンライン診療を活用へ

2026年4月8日(水)配信

オンライン診療・服薬指導サービス「SOKUYAKU」を導入

 近畿日本ツーリスト(永﨑安基社長、東京都新宿区)は4月8日(水)、修学旅行中の生徒の急な体調不良に迅速に対応するため、新たな取り組みを発表した。ジェイフロンティア(中村篤弘社長、同渋谷区)が提供するオンライン診療・服薬指導サービス「SOKUYAKU(ソクヤク)」を導入し、オンラインで迅速かつ適切な医療サポートを受けられる体制を整えた。

 「SOKUYAKU」の活用により、体調不良が起きたその場で、タブレットなどを通じて医師のオンライン診療を受けられる。夜間や休日も対応。医療機関を探す手間や移動の負担、旅行行程への影響を最小限に抑えられる。

 診察の結果、薬が必要な場合はオンライン服薬指導を受けたうえで、宿泊先や近隣薬局で薬を受け取れる。最短当日の受け取りにも対応する。

 また、診療や服薬指導には、保護者や学校が遠隔で参加できる三者間通話も可能。既往歴や基礎疾患などを共有しながら診療を進められ、生徒や保護者も安心感が高まり、教職員の負担軽減にもつながるとしている。

観光庁、富山県西部を視察 サステナブルな旅アワード大賞で

2026年4月8日(水)配信

夕日に照らされる美しい散居村

 観光庁は3月2日(月)~3日(火)の2日間、第3回「サステナブルな旅アワード」で大賞を受賞した富山県の「カイニョお手入れツアー~次世代へ紡ぐ、散居村保全と循環型社会の再生~」を視察した。同ツアーは、富山県西部観光社水と匠(富山県砺波市・南砺市)が企画したもの。視察を通じて、高付加価値の旅行商品化に向けた議論を行い、今後の課題を整理した。

 今回の視察には観光庁のほか、旅行会社のワールド航空サービス、日本旅行作家協会など計7人が参加。砺波エリアを中心に富山県西部の観光資源を精力的に視察した。

 大賞を受賞したツアーは、砺波平野に広がる日本最大級の散居村に点在する伝統的古民家・アズマダチと屋敷林(カイニョ)の景観保全と循環型社会の再生をはかるツアー。カイニョ整備の活動参加や剪定枝のアロマ抽出見学などを通じて、富山の自然と人がともにつくり合ってきた景観や暮らし、知恵に触れ、旅人自身の再生と地域の価値を未来へつなげる狙い。

アズマダチを改修した農家レストラン大門

 水と匠は、富山県西部の観光資源について、現地の受入態勢から大量集客を前提とした販売促進ではなく、高付加価値層を有する旅行会社との連携を優先したい意向を示していた。こうした経緯から、国内外の高付加価値旅行商品を長年手掛けてきたワールド航空サービスに声をかけ、今回の現地視察が実現した。

 視察全体を通じて、砺波エリアのツアー化に向けた多角的な議論が展開された。版画家・棟方志功や、浄土真宗と井波彫刻、アズマダチといったこの地の文化的背景を前面に打ち出すことで、より奥行きのあるツアー造成が可能になるとの共通認識が得られた。とくに瑞泉寺と善徳寺の歴史や規模、文化的背景から国内外でさらに脚光を浴びるべき資源であるとの評価で一致した。

 また、高山から富山へのルートや、白川郷・白山・立山・氷見といった周辺観光地との広域周遊に組み込み、より深みのある旅程の核となり得るとの意見も示された。近郊イベントと散居村を組み合わせ、季節ごとに異なる商品価値が生み出せるとの指摘もあった。

 旅行会社の立場からは、高付加価値旅行市場における水と匠の事業コンセプトや料金設定の明確さが評価された一方、国内の類似施設と比較した際のハード面の競争力や客室数の少なさ、商品説明の難易度など、積極的な商品化に向けては複数の課題があることも率直に共有された。今後はこれら課題を整理しながら、商品化の可能性を継続的に検討するとした。