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NAA、国際線外国人客151万人に 10月として過去最高

2019年11月29日
編集部:木下 裕斗

2019年11月29日(金) 配信

田村明比古社長

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)がこのほど発表した2019年10月の国際線外国人旅客数は、前年同月比1%増の151万7494人で過去最高となった。韓国線旅客は減ったが、ラグビーW杯効果などで前年を上回った。

 総旅客数では同1%減の356万8104人。国際線の旅客数は同0・5%減の297万2547人だった。このうち、日本人旅客数は前年とほぼ同じで118万7217人となった。

 国内線旅客数は同4%減の59万5557人。国際線・国内線で台風による欠航が影響した。国内線では、バニラエアとピーチ・アビエーションの経営統合に伴う運航便数の調整による減便も旅客数減少の一因となった。

 総発着回数の全体は同4%減の2万1122回となった。このうち、国際線は同4%減の1万6822回だった。国内線は同5%減の4300回となった。

 11月23日(土)時点の11月の速報値では、総発着回数が前年同期比3%増で総旅客数は5%増加した。

 田村社長は11月28日(木)に開いた会見で「発着回数におけるバニラエアとピーチ・アビエーションの便数調整の影響は一時的。今後はさらに増便する予定だ」と語った。

韓国線減少は落ち着いた可能性」との見方示す

 11月23日(土)までの11月の韓国線における発着回数は、前年同期比16・9%減となった。旅客数は同22・6%減少した。一方、10月の発着回数は、同20・1%減。旅客数は、同28・3%減だった。

 田村社長は「韓国線の減少傾向は、下げ止まった可能性がある」と話した。

長距離線の新規就航を促進へ

 同社では、20年1月1日(水)から3月31日(火)まで、長距離路線を新たに就航した航空会社に着陸料を3年間無料にする「国際線長距離ボーナス」を導入する。対象は7千㌔以上の地点を結ぶ路線を新規就航する航空会社。同空港に就航する北米路線が来年3月、相次いで羽田空港に移管することを踏まえ、長距離路線の新規就航を促す狙い。

 成田空港のインセンティブは13年からスタートした。これまで、アジアを中心とした短中距離路線の新規就航は増加した。一定の成果が上がったという。

 7千㌔以上にある空港は、アメリカのラスベガスやマイアミのほか、ドイツのミュンヘンなども含まれる。同キャンペーンを初めて活用することが決まった航空会社は、イスラエルのエルアル航空。同社はテルアビブ(イスラエル)までの路線を20年3月11日に、就航する予定となっている。

 田村社長は「成田国際空港の強みである『多様なネットワーク』を維持するためにスタートする」と意気込んだ。

台風での滞留者踏まえ関連事業者と連携強化

 同社はこのほど、10月に発生した台風被害の課題点を踏まえ、成田国際空港BCPを作成した。ターミナルの滞留者抑制と利用者が滞留した場合に多言語での情報提供をしていく。基本方針の柱は3つ。利用者の安全安心の確保と、航空ネットワークの維持・早期復旧、地域貢献となる。

 これまで各事業者が個別に動いていたが、10月の台風により、国土交通省や地元自治体などの官公庁、電力会社や鉄道事業者などの47者(19年10月時点)で構成される「関連事業者」を組織した。BCPは関連事業者と合意し、策定。情報の集約と共有し、災害時の迅速な方針決定をはかる。

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