JATA、西安城壁ウォーキングイベント開催へ 中国旅行の完全復活目指す
2025年8月7日(木) 配信
日本旅行業協会(JATA、髙橋広行会長)は11月7日(金)、中国・西安でアウトバウンド促進協議会(JOTC)の東アジア部会中国ワーキンググループの活動の一環として、中国駐東京観光処と西安城壁ウォーキングイベントを共同開催する。
8月7日(木)に開いた会見で同グループの大森賢一座長(阪急交通社東日本営業本部メディア営業三部長)は、2025年1~6月における主要旅行会社9社による中国へのレジャー商品の送客数がコロナ禍前の18年同期比で2割ほどだったことを説明した。
海外旅行全体では6割程度まで回復するなか、「中国への需要の戻りは遅れている。送客増加に向けてワーキンググループでは、会員各社に商品造成を促すため、イベントを企画した」と語り、中国への関心を集めつつ、完全復活につなげていく考えを示した。さらに、「この企画を契機に各社で中国商品の造成が加速することを目標にしている」と述べた。
JATAは会場周辺に漫画「キングダム」の舞台となった秦の始皇帝陵と兵馬俑坑のほか、歴史遺産「シルクロード:長安−天山回廊の交易路網」があり、幅広い年齢層をターゲットにした周遊商品を造成しやすいことや、地方活性化に貢献するため西安で開催することを決めた。
8月7日(木)現在、参加する会社はJTBや阪急交通社、エイチ・アイ・エス、クラブツーリズム、読売旅行など10社。集客目標である250人を達成するため、JATAは参画会社を募集している。海外旅行推進部の千葉信一担当部長は「全国旅行業協会の会員の旅行会社にも各社で企画されたツアーを代理で販売し、送客に協力してほしい」と呼び掛けた。
西安城壁ウォーキングイベントは14世紀に築かれた高さ12メートル、周囲13.7キロの西安城壁をスタンプラリー形式で歩くイベント。3キロの短距離から1周すべて歩く長距離までのコースを設定。海外旅行推進部の舘林章博副部長は「安全にも十分配慮するため、コースにある4カ所の門ではスタッフや緊急用の車両などを配備する」と説明した。
中国駐東京観光代表処の欧陽安(オウヨウ・アン)首席代表は「西安の歴史や文化のほか、人の温かさに触れることで、満足度を高めることができる」とアピールした。






