韓国観光公社賞は阪急交通社が受賞 韓国絶景30選商品コンテスト(JATA×韓国観光公社)
2025年12月23日(火) 配信

日本旅行業協会(JATA、髙橋広行会長)はこのほど、アウトバウンド促進協議会(JOTC)東アジア部会(部会長=平井登ジャルパック社長)の部会活動の一環として、韓国観光公社と共同で商品コンテストを行った。12月18日(木)にJATAで表彰式が開かれ、大賞となる韓国観光公社賞に阪急交通社(広島支店)の「【広島空港発】グルメと観光を詰め込んだぎゅぎゅっと釜山・慶州・清州4日間」が選ばれた。
同コンテストは、韓国の地方の魅力を訴求するための企画で今回が3回目。今年は日韓国交正常化60周年の節目であることから、新たに「韓国絶景30選」を選出し、このなかから最低1カ所以上を組み込んだ商品を募集した。対象は4月1日~11月30日まで出発の募集型企画旅行、受注型企画旅行、オプショナルツアーで専用ロゴが付いた商品。従来の韓国グルメ30選・伝統市場の組み込みも推奨した。応募は14社から79商品あり、このなかから、企画内容と実績、販売手法が優れている商品を選出した。
JATAの池畑孝治理事・事務局長は「今年で3年目となり、コンテストが徐々に浸透してきた」とし、韓国旅行の課題である“ソウル一極集中”解消に向け、「30選などでソウル以外のたくさんのいい所へ送客したい」と語った。
韓国観光公社日本地域センター長兼東京支社長の金観美氏は、「今年の日本から韓国への旅行者数は過去最高だった2012年を超え、360万人を上回る見込み」と報告。日本人の海外旅行者数は最盛期からいまだ7割の回復のなかで、韓国旅行者数の占める割合が増えていることを評価した。近年は日本からのターゲット層を男性やファミリーにも拡大しており、コンテストなどを通し、「地方観光の拡大に向けて今後も日本の旅行業界と協力していきたい」と述べた。
JOTC韓国ワーキングの本多寿彦座長は韓国旅行は伸びている一方、ソウル一極集中のほか、個人手配の旅行が増えていることを課題に挙げ、「旅行会社ならではの企画で、旅行会社を通して韓国を楽しんでもらえるように努めていく」と意気込んだ。
韓国観光公社賞を受賞した阪急交通社の商品は、日本の地方と韓国の地方を結んだ点や、韓国のLCC「エアロK」が2025年7月に新規就航した広島―清州路線を活用し、清州インアウトの商品に仕上げた点、またそのうえで、400人以上集客した点などが評価された。金支社長は「地方と地方を結ぶ商品はなかなか難しいのではと思っていたが、うまく作ればできるということが分かった」と感嘆し、「お手本となる商品」と絶賛した。
日本旅行業協会賞は、沖縄ツーリストの「韓国済州島3日:Cコース 絶景!大自然満喫!済州島3日間」。特別賞はエイチ・アイ・エスの「いいとこどりチェジュ島 3・4日間」と、日本旅行の「咸安落火ノリJAPAN DAY と絶景・韓国 グルメを楽しむ釜山・晋州4 日間」。敢闘賞はエイチ・アイ・エスの「《9/20(土)出発》花巻⇔清州エアロ K 直行チャーター便で行く!慶州・釜山・清州4日間」 と阪急交通社の「舞い落ちる火の粉 咸安の落火ノリ(祭り) と晋州南江流灯祭りをめぐる南部韓国4日間」 。







舘林章博副部長、欧陽安首席代表、大森賢一座長、千葉信一担当部長 -120x120.jpg)