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【特集No.522】 イレズミ(タトゥー)温泉問題 歴史を理解し、多文化共生へ

2019年5月10日
編集部

2019年5月10日(金)  配信

 2019年にはラグビーワールドカップ、20年には東京オリンピック・パラリンピックが開かれ、訪日客数の増加が見込まれる。日本での温泉入浴は、外国人にも人気が高いが、ホテル・旅館などの温浴施設などでイレズミ(タトゥー)に対する新たな問題がでてきている。文化人類学者で都留文科大学の山本芳美教授は、即効性のある解決策はないが、イレズミの歴史を紐解きながら、多文化共生の必要性を提唱する。 

【聞き手=編集長・増田 剛、構成=木下 裕斗】

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日本のイレズミ発祥から江戸時代まで
 日本のイレズミの始まりは縄文時代や弥生時代。山本教授は「出土した土偶や埴輪の彫刻に習慣が存在したと推定される」という。また、「古事記」(712年)と「日本書紀」(720年)には辺境の民の習慣や刑罰などで用いる習慣があったことが言及されている。アイヌの女性も唇の周辺や手などにイレズミを入れていた。また、沖縄県の女性も「ハジチ」と呼ばれるイレズミを指先から肘にかけて入れる習慣があった。

 その後、1千年の期間、イレズミの習慣はなくなった。山本教授は「肉体美よりも着衣や香りなど、暗い室内でも、映える美しさを偏重したと考えられる」と説明する。

 江戸時代にはイレズミが復活した。刑罰での利用や、遊女と客の間で、永遠の愛を誓う意味で手や腕に入れたり、町の消防の役割を担っていた「トビ」などがイレズミを入れるようになった。カゴカキや飛脚など、肌をみせる仕事をする習慣の人は、「地肌を晒すのは恥ずかしい」との考えから、浮世絵のようなイレズミを身にまとった。

 トビの場合、イレズミを入れるお金がない若い人には、親方衆がお金を出し合っていた。背景には町の相談役やガードマンとして働き、「町の看板」という意識があったという。

 一方、武士は儒教の思想が浸透していたこと、服装が決められていたため、文化は広がらなかった。さらに、刑罰として利用していた背景から、イレズミを嫌う人もいた。幕府は規制をしたが、効果は薄かった。そして、江戸の町なかではイレズミを彫っているトビが多かった。……

【全文は、本紙1753号または5月15日(水)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】

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