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和食文化の継承・促進へ、顧問・指南役に道場氏など(日本旅館協会)

2013年11月1日
編集部

顧問・指南役へ委嘱状を

 日本旅館協会(近兼孝休会長)はこのほど、全国各地での日本料理の開発研究・継承を後押しするため、6人の著名な料理人に「日本料理指南役」を委嘱し、同協会会員が気軽に相談できる体制を整備した。さらに、日本料理の第1人者である道場六三郎氏と大田忠道氏に「日本料理顧問」を委嘱し、日本料理・和食文化の継承について指導を受ける。

 ユネスコの事前審査を経て、日本食文化は「和食 日本人の伝統的な食文化」と題して世界無形文化遺産へ登録される見通しとなった。すでに登録されているのは、「フランスの美食術」「地中海料理」「メキシコの伝統料理」「トルコのケシケキの伝統」の4つ。日本旅館協会ではこの機会を捉え、さらなる日本料理・和食文化の国内外への発信強化を目指す。

 指南役への無料相談に加え、旅費などの負担はあるが指南役による現地指導も可能。また、顧問などによる料理講習会なども計画する。会員が日本料理に関して気軽に相談できる体制を整備することで、各会員施設のサービス向上と人材育成をはかっていく。

 10月15日に行われた指南役と顧問への委嘱状交付で、近兼会長は「観光庁や文化庁とも協力して日本料理を世界へ発信していきたい」と語り、観光庁の清水一郎観光戦略課長は「訪日外客数の拡大には、日本料理の力が大きい。和食には日本のおもてなしが詰まっており、日本文化の心。観光庁も発信に注力していきたい」とバックアップを約束した。

 また、道場日本料理顧問は「おもてなしは旅館が原点」と旅館の魅力を語り、「食材の旬を知る人が少なくなっている。食材そのものの味を生かす日本料理を継承していきたい」と意気込みを語った。

 日本料理顧問と日本料理指南役は次の各氏。

 【日本料理顧問】道場六三郎(懐食みちば主人)▽大田忠道(天地の宿奥の細道館主)

 【日本料理指南役】藤井修一(定山渓温泉章月グランドホテル総料理長兼白浜温泉白良荘グランドホテル総料理長)▽隈本辰利(穴原温泉吉川屋料理長)▽原口義昭(マホロバマインズ三浦料理長)▽井上明彦(湯村温泉佳泉卿井づつや料理長)▽梶本剛史(湯田温泉松田屋ホテル料理長)▽佐藤文昭(ダイニングすずしろ料理長)

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