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おふろCaféブランド展開する温泉道場が、ユニークビジネスモデル賞に

2018年8月24日
編集部:平綿 裕一

2018年8月24日(金) 配信 

式典で盾を受け取る山崎社長(右側)

 

船井財団(長澤房男理事長)は8月23日(木)に東京都内で、第9回「グレートカンパニーアワード2018」の授賞式を行った。このなかのユニークビジネスモデル賞に、温浴施設の事業再生・運営などを行う温泉道場(山崎寿樹社長)が選ばれた。カフェを併設した温浴施設「おふろcafé」ブランドを展開し、人気を博している。山崎社長は同日の式典で「創業当初からの取り組みが評価されて非常に嬉しい。従業員の励みにもつながる」と受賞を喜んだ。

 同社は2011年に創業し、現在はグループを合わせて300人ほどが働いている。13年には第1弾となる「おふろcafé utatane」を開業。「カフェにお風呂がある」をコンセプトに、浴室以外の部分に力を入れた。

 おふろCaféでは、読書ができるラウンジやワークスペース、ボルダリング施設など、客が好きに過ごせるよう空間づくりに工夫を凝らしている。

 受賞時には「顧客の滞在時間が長いカフェ部分に集中投資することで、温浴施設では珍しく短期間で投資を回収。経営を軌道に乗せた」などと評価された。船井財団はこれまでさまざまな業種を表彰してきたが、観光産業からは同社が初めてだという。

 創業期から大事にしていた想いは「おふろから文化を発信する」こと。客に新しい楽しみ方や寛ぎ方を提供し続けてきた。

 そもそも、山崎社長は既存の温浴施設の在り方に疑問を感じていた。全国2千カ所以上を巡ったなかで「ゆっくりとできる利用者目線のところが少ない」と気付き、「利用者目線に立った温浴施設を作ろう」と考えたのが始まり。

 「お客様にはおふろに入りに来たというよりも、レジャー施設で遊ぶ感覚で来てもらっています」と笑顔で語る。

 もう1つの特徴はローカライズだ。「おふろcafé 白寿の湯」では、地元の老舗の醤油メーカーと手を組み、“麹”をテーマにメニューを開発した。もちろん、食材は地産地消に取り組んでいる。単なる温浴施設の枠を超え、事業を行っている。

 今後はさらに視野を広げる。「おふろcaféのフランチャインズのモデルを作っている。全国各地域にローカライズしたおふろCaféを全国展開していく」と山崎社長は意気込みを語った。 

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