藤枝市の伝統行事「朝比奈大龍勢」を学ぶ 阪急たびコト塾で講座開く

2025年7月28日(月) 配信

実物のロケットを使って詳しく説明

 阪急交通社(酒井淳社長、大阪府大阪市)はこのほど、静岡県藤枝市の協力で、伝統行事「朝比奈大龍勢(あさひなおおりゅうせい)」の歴史・文化を事前講座で学び、その後実際に見学するツアーを売りだした。その事前講座を7月23日(水)、東京・新宿の阪急たびコト塾で開き、朝比奈龍勢流保存会会長が実演を交えながら朝比奈大龍勢について解説した。

 静岡県の指定無形民俗文化財に登録されている朝比奈大龍勢は、筒に火薬を詰め、竹竿に結びつけた「龍勢」と呼ばれるロケット花火を、秋空に龍が昇るごとく打ち上げる伝統行事。戦国時代、今川氏の家臣だった朝比奈氏と岡部氏が用いた、緊急連絡用の狼煙だったと考えられているという。

 全国でも4例しか伝承されていない貴重な行事で、現在は2年に1度開催している。龍勢連と呼ばれる13の連(チーム)が古来より口伝で伝承される技法をもとに、趣向を凝らした龍勢を制作し、打ち上がる高さや美しさを競う。

 講座では、大龍勢の歴史や手作りロケットの作り方、打上までの段取りなど、実物の大きなロケットを用いて詳しく説明した。また、打上の際にのべる口上を、特別に講座のために作成し、実演すると、迫力ある口上に参加者から大きな拍手が挙がった。

 参加者は、大龍勢の名前の由来やロケットの再利用・発射後の回収などについて積極的に質問するなど、熱心に耳を傾けていた。

 ツアー「2年に1度の伝統行事を桟敷席から見る龍が昇る如く!朝比奈大龍勢2日間」の出発日は10月17日または18日で、東京・品川・新横浜・小田原発設定のいずれも1泊2日。出発日により、初日か2日目に朝比奈大龍勢を観覧する。このほか、浜松城の見学やアプト式列車「南アルプスあぷとライン」乗車などを盛り込む。宿泊はホテルクラウンパレス浜松。ツアー料金は4万8900~4万9900円。

猪苗代町の観光周遊バス「ひでよくん号」11月9日(日)まで1日6便運航中

2025年7月28日(月) 配信

「ひでよくん号」出発式のようす

 福島県・猪苗代町の観光地を周遊するバス「ひでよくん号」が7月19日(土)から、11月9日(日)までの土・日・祝日に運行している。

 猪苗代町から委託を受けた猪苗代観光協会(神田功会長)が会津乗合自動車と連携して、1日6便、JR猪苗代駅、野口英世記念館、長浜、いわはし館、アクアマリンいなわしろカワセミ水族館、土津神社、亀ケ城公園、道の駅猪苗代の町内8施設を周遊する。

 運航初日には、猪苗代観光協会の神田会長が出発のあいさつを行った。

 運賃は中学生以上の大人が1回500円、小学生250円。入場料割引などの特典が付く1日フリー乗車券は大人1200円、小学生600円。

 チケットは、猪苗代観光協会、バス車内、スマホアプリ「RYDE PASS」で販売している。

湯治と体験で「シン湯治」 静岡県・舘山寺温泉

2025年7月28日(月) 配信

舘山寺での写経体験

 静岡県浜松市の舘山寺温泉観光協会は、ナトリウム・カルシウム・塩化物強塩温泉で保温、循環効果がある特徴を生かして、温泉での湯治と滞在中の各種体験で心身ともリフレッシュできる温泉地として今年6月、「シン・湯治」宣言をした。

 「シン・湯治」とは美容(温泉)、食、絶景、ふれあい、自然・遊び、文化・体験などさまざまな体験や体感で新たな滞在温泉として取り組みを実施していく。

 文化・体験では温泉内にある舘山寺での座禅・写経体験や弘法大師ゆかりの穴地蔵、縁結び地蔵などの文化に触れる。

 自然・遊びでは眼前に広がる浜名湖でのSUPやジェットボートなどのマリンスポーツや海水浴、地引網、サイクリングなどアクティビティコンテンツが充実している。

 絶景では大草山や舘山、サンビーチ、しぶき橋など山海の景色を堪能する。

 ふれあいでは温泉内にある遊園地、浜名湖パルパルや浜名湖遊覧船、かんざんじロープウエイ、浜名湖オルゴールミュージアム、そして徒歩圏内のはままつフラワーパークや浜松市動物園などを楽しむ。

 食では「カンザンジ・ウミノメグミ」をキーワードに「カ」は牡蠣、「シ」はシンバ(クロダイ)、「ザ」はアサリ、「ン」はスッポン、「シ」はシラス、「ウ」はウナギ、「ミ」は幻のかにと言われるガザミ、「ノ」は海苔、「メ」はメヒカリ、「グ」はとらふぐ、「ミ」は地産地消や食育、健康など未来への取り組みなどを示し、地産の新鮮な食材で身体整う料理を提供する。

 なお、観光協会ではシン・湯治のスタート企画として、来年の2月28日まで利用できる温泉内の飲食・観光施設で1枚につき500円の割引などが受けられる6枚つづりクーポン(3000円相当)を宿泊施設のフロントで宿泊者には2100円、日帰り客には2400円で販売している。

9月13・14日に「埼玉キャンピングカーフェア」 さいたまスタジアム隣接地で

2025年7月27日(日) 配信

フェアのイメージ

 埼玉キャンピングカーフェア実行委員会(八重洲出版内)は9月13日(土)~14日(日)に埼玉県さいたま市の大門上池調節池広場(さいたまスタジアム2002隣)で「埼玉キャンピングカーフェア」を開く。全国から有名ビルダーのキャンピングカー・キャンピングトレーラーが集結し、さまざまな種類のキャンピングカーを一度に比較することができる。

 今回のイベントは初開催となり、話題の軽キャンパーから欧米の最新モデルまで多彩な車両展示を予定する。購入や買い替えを検討している人はもちろん、入場無料のため「ちょっと気になる」「一度見てみたい」という人まで気軽に楽しめる展示商談会という。実行委員会は「災害時の避難手段としても注目されており、エコ志向の高まりやプライベート空間の確保といった観点からも、幅広い層に支持されています。ファミリー層からセカンドライフを楽しむシニア世代まで、いま注目のキャンピングカーをぜひ体験してください」とアピールしている。

 車両展示のほか、アウトドア製品などの車中泊グッズ販売を行う。また、キッチンフード出展や、巨大段ボール迷路など子供用のイベントコンテンツも用意する。時間は両日とも午前10時~午後5時まで。雨天決行。

こんにゃくパークが「夏フェス」開催 8月9~17日まで

2025年7月26日(土) 配信

こんにゃくパークの夏フェスイベント

 ヨコオデイリーフーズ(横尾浩之社長、群馬県・甘楽町)が運営する、こんにゃくパークは8月9日(土)~17日(日)に「夏フェス」を開く。今回は新イベントとして、「かき氷食べ放題」などを実施する。

 期間中は参加費500円で楽しめる「かき氷食べ放題」や、GWイベントでも好評だった「キャベツ抱え放題」を企画。また、果物・野菜詰め放題、スイカ早食い大会、板こんにゃく積み大会なども実施する。名物のこんにゃくバイキングでは、こんにゃくそうめん流しを実施。入場時には、「凍らせてスティックシャーベット」(シャインマスカット味)を無料配布する。

 かき氷企画は9日から、それ以外は10日から17日まで実施するが、いずれも12日は除外日となるので要注意。

アイコニア・ホスピタリティ、地域の魅力を「油屋熊八」像に描く 第1弾は亀の井ホテル九十九里(千葉県旭市)

2025年7月25日(金) 配信

匝瑳高校美術部と熊八像

 アイコニア・ホスピタリティ(代田量一社長、東京都港区)はこのほど、全国に展開する「亀の井ホテル」で、地域の魅力を同ホテルの創業者「油屋熊八」の像に描き、地域とのつながりを発信する「アートプロジェクト」をスタートした。利用客に地域の新たな魅力を発信するほか、地元住民に地域への親しみを深めてもらう。

 同PJでは、地元高校の美術部の学生が油屋熊八の像に地域を象徴するデザインを描く。第1弾は、千葉県立匝瑳高等学校の学生が亀の井ホテル 九十九里(千葉県旭市)に設置する像に、旭市の農産物や海産物、海、花火、地元の風景などをデザインした。

 7月12日(土)には、除幕式が開催され、地元食材を販売するマルシェやブラスバンドによる演奏も行われた。

東武トップツアーズ、能登半島の子供たち 大阪・関西万博に招待(7月26日・生中継)

2025年7月25日(金) 配信

被災地域の子供たちに将来の希望つなげる狙い

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)は7月25日(金)~8月19日(火)までの期間、大阪府から「能登半島地域の子ども大阪観光招待事業」の委託を受け、能登半島地震や豪雨災害で被災した地域の子供たちを大阪・関西万博と大阪観光に招待する。未来社会を体験して将来の希望につなげてもらうとともに、観光を通じて大阪の都市魅力を発信する狙いだ。

 同事業の趣旨に賛同した企業や個人からの寄附を財源として実施している。対象は奥能登地域の小学5、6年生と中学生やその保護者。全6班に分けて、夏休み期間に万博を含む2泊3日の大阪観光を招待する。

 7月26日(土)には、レポーターを希望した子供たちが能登に向けて、万博会場からレポートする生中継を配信する。配信時間は午前10時30分~午後1時ごろまで。会場内のほか、「アメリカ館」や「PASONA Natureverse」のパビリオンを訪問。中継は配信URL(https://tabisuke.tv/tour/6515304)から事前登録をすると、無料で視聴できる。後日、見逃し配信も行う。

「あわら湯かけまつり」8月8日(金)、9日(土)開催 「温泉文化」ユネスコ無形文化遺産登録へ署名活動やPRも

2025年7月25日(金) 配信

「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録へ強力にPRする

 福井県・あわら温泉は8月8日(金)、9日(土)の2日間、あわら市の夏の風物詩となった「第20回あわら湯かけまつり」を開く。

 あわら温泉の宝である「温泉」を活用した市民が創り上げていく活気あふれる祭りで、豊富な温泉に感謝の気持ちを込めながら、あわら市の観光発展を祈願する。

 とくに今年は、「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録の推進に向け、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部の取り組みに賛同し、署名活動や出展ブースを展開して、全国に向けて力強くPRする。

 メイン会場は、あわら温泉湯のまち広場。会場周辺では湯かけ神輿なども登場する。

HIS、陸上の田中希実選手とパートナーシップ締結 スポーツ通じた新たな価値創造へ

2025年7月25日(金) 配信

田中希実選手

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)はこのほど、陸上競技の田中希実選手とパートナーシップ契約を結んだ。

 田中選手は、2023年9月の大会「ダイヤモンドリーグブリュッセル」の5000メートル、25年2月に実施された117th Millrose Gamesニューヨークの3000メートルでそれぞれ日本記録を樹立。HISは田中選手のひたむきに走る集中力と、自身の選択した道で必ず結果を出す強い意志に深く共感し、スポーツを通じた新たな価値創造に挑むべく今回のパートナーシップを締結した。

 HISは今後、田中選手によるストレッチレッスンやフォームづくり、交流会などを開催する。

【第5次観光立国推進基本計画】関係団体から意見聴取 課題や要望など意見求め

2025年7月25日(金)配信

観光庁(写真はイメージ)

 観光庁は7月25日(金)、第5次観光立国推進基本計画の策定に向けて、第51回交通政策審議会観光分科会を開いた。今回の分科会では、観光関係団体や観光事業者、交通関係団体からの意見聴取を行い、現状や課題、要望などの意見を求めた。

 第5次観光立国推進基本計画は2026~30年度の5カ年。石破茂首相の指示を踏まえ、30年の訪日外国人旅行者数6000万人、その消費額15兆円のほか、「地方創生2.0」の実現につながる施策の検討を進めている。現行の第4次計画の期間が25年度末までのため、新たな第5次計画を策定し、25年度末までに閣議決定する方針だ。

 冒頭あいさつで、観光庁の村田茂樹長官は「現在の好調な状態を維持しながら、観光をより良いものにしていくためにも観光を担う業界をはじめ、多くの皆さんの意見をしっかりと計画に反映させることが重要」との考えを述べた。そのうえで、各業界のボトルネックや課題について、報告や意見を述べてほしいと参加者に呼び掛けた。

 観光分野からは、日本観光振興協会、日本旅行業協会、日本ホテル協会、全日本ホテル連盟、日本旅館協会、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会が参加。訪日旅行客の地方分散、海外旅行拡大による双方向交流の実現と若者の国際教育強化、国内旅行需要の平準化、人手不足の問題などに向けた意見が多く挙げられた。

 交通分野では、人手不足のほか、地方誘客の強化などに向けて空港や鉄道、バス、タクシー、クルーズ船のそれぞれの有識者が意見を述べた。

 今後、25年度末までの閣議決定に向けて複数回の議論を経て、計画の具体化を進めていく。