水明館(岐阜県・下呂温泉)約40人招き、恒例の茶会「初釜」開く

2025年2月19日(水) 配信

お点前を披露する滝景子女将

 岐阜県・下呂温泉の水明館(瀧康洋社長)は2月16日(日)、新年を祝う茶会「初釜」を同館「青嵐荘」で開き、滝景子女将が裏千家の作法でお点前を披露した。

 毎年の恒例行事で、山内登下呂市長ら政財界から40人が招かれ、茶席を楽しみながら交流を深めた。

 重要無形文化財「志野」の保持者で人間国宝の鈴木藏氏や、多治見市の陶芸家・七代加藤幸兵衛氏が手掛けた茶碗、「輪島塗」の茶器が用意され、昨春入社した社員らがお茶やお菓子を招待者に運ぶもてなし役を務めた。

 懇親会では、同館自慢の飛騨料理に舌鼓を打ちながら、江戸時代から地域に伝わる「地歌舞伎」(有形民俗文化財指定)を鑑賞した。

 瀧社長は、「ヨーロッパのお客様に茶会を体験していただき、大変喜ばれた」と紹介し、「今後は茶の湯文化を世界に広めていきたい」と述べた。

H.I.S.ホテルHD、ソラシドエアルーム販売中 機内で使用されたカートやライフベストなど置く

2025年2月19日(水) 配信 

客室となりきり体験のイメージ

 H.I.S.ホテルホールディングス(澤田秀雄社長、東京都港区)は2月14日(金)から、運営する変なホテル東京 羽田(東京都大田区)と変なホテル鹿児島天文館(鹿児島県鹿児島市)で、ソラシドエア(髙橋宏輔社長、宮崎県宮崎市)とコラボレーションした「ソラシドエアコラボルーム」を発売している。

 同客室は、ソラシドエアの機内をイメージして、壁やカーテン、ベッドカバーをデザイン。また、実際に機内で使用されているサービスカートやライフベスト、シートベルト、酸素マスク、安全のしおりのセーフティーデモンストレーションキット、ブランケットなどを置いている。

 客室乗務員の制服のスカーフと、機内サービス時に着用するサービスエプロンも用意しているため、キャビンアテンダントなりきり体験を楽しめる。お土産として非売品のポストカードやボールペン、ソラシドスマイルクラブのステッカーなどをプレゼントする。

 1泊1部屋当たりの料金は朝食付きの場合、2万1300円から。素泊まりは1万9800円からとなっている。

朝日酒造主催「あさひ日本酒塾プレミアム」 3月29日に開催

2025年2月18日(火) 配信

あさひ日本酒塾プレミアム

 朝日酒造(細田康社長、新潟県長岡市)は、日本酒の魅力をより深く楽しんでもらうための特別イベント「あさひ日本酒塾プレミアム」を3月29日(土)、109シネマズプレミアム新宿(東京都新宿区)で開催する。本イベントは、日本酒の製造工程を学びながら、「久保田」のプレミアム銘柄を味わうことができる特別なセミナー。

 あさひ日本酒塾は、一般消費者を対象に日本酒の知識を楽しく学び、日本酒に親しんでもらうことを目的に2000年から開講している。

会場は「109シネマズプレミアム新宿」

 今回の会場は全席プレミアムシートが完備されている「109シネマズプレミアム新宿」。朝日酒造の代表銘柄「久保田」は1985年に発売して以来、今年で40周年を迎える。本イベントでは「久保田」の歩みを紹介するほか、「久保田」のプレミアム銘柄を含めたラインナップをゆっくりと堪能できる。

 また、日本酒が生まれるまでの製造工程を紹介するショートムービーを大スクリーンで上映し、杜氏がその過程を詳しく解説する。日本酒造りの奥深さやこだわりを臨場感あふれる映像とともに学べる。

 セミナー後は、東急歌舞伎町タワー内で、パーティーを実施。日本酒に加えて、朝日酒造が次の100年を見据えて挑戦した蒸留酒事業の新商品「KUBOTA GIN」も特別に提供する。

 参加定員は20歳以上の80人(抽選)。参加費1人7700円(税込)。応募締切は3月5日まで。 応募フォームは、https://cloud-pass.jp/project/7JhFEp8YX4

箱根ロープウェイが窓のないゴンドラを運行 65周年の特別企画

2025年2月18日(火) 配信

オープンエアー型ゴンドラ「ROPESTER」(イメージ)

 小田急箱根(水上秀博社長、神奈川県小田原市)が運行する箱根ロープウェイは3月10日(日)~14日(金)まで、窓のないオープンエアー型ゴンドラ「ROPESTER(ロープスター)」を運行する。今年の9月、箱根ロープウェイが全線開通65周年を迎えることを記念して特別運行する。

 ロープスターは窓ガラスを取り外したゴンドラ。自然と一体化することで非日常感が味わえる。運行区間は桃源台駅から大涌谷駅間の片道限定。4~9月までに約50日運行する予定で、4月以降の運行日は箱根ナビで順次発信する。

 乗車は12歳以上のみ可能で、1回につき最大8人の事前予約制となっている。予約は2月20日(木)から箱根ナビ内の特設ページで開始する。料金は1人5000円。

「結びの宿 愛隣館」(岩手県・花巻温泉郷)、「加賀屋」(石川県・和倉温泉)のスタッフ2人を受入れ

2025年2月18日(火) 配信

 岩手県・花巻温泉郷新鉛温泉「結びの宿 愛隣館」(清水隆太郎社長)は2月1日(土)から、能登半島地震で被災した石川県・和倉温泉「加賀屋」(渡辺崇嗣社長)のスタッフ2人を、出向社員として受け入れている。

 2024年2月からは、休館中の加賀屋の商品を愛隣館の売店で販売するなど、両館の間で協力関係が築かれている。

 愛隣館の清水社長は、「この機会に加賀屋のお二人から良いところを学び、社員それぞれのさらなるステップアップにつなげていければ」と話している。

「子供たちに沖縄やんばる自然体験を」 日旅「トムソーヤクラブ」春休み商品

2025年2月18日(火) 配信

 日本旅行(小谷野悦光社長)はこのほど、子供たちに自然体験プログラムを提供する「トムソーヤクラブ」の2025年春休み商品「沖縄・やんばる奇跡の森を体感する3泊4日」を売り出した。

 トムソーヤクラブは1987年に、次世代を担う子供たちの成長を願い、同社が設立した小・中学生の会員制クラブ。サマーキャンプやスキー教室など、四季折々の自然体験を提供している。

 春休み特別商品では、世界遺産に登録された沖縄県やんばる地区で、亜熱帯に生息するヤンバルクイナをはじめ、絶滅危惧種の保護の実情や、自然文化について学ぶ機会を取り入れている。

 「民泊を体験することで、おじいとおばあから、沖縄の食文化や民謡などを教えてもらうことができる」(同社)ことも特徴だ。

 旅行期間は3月31日~4月3日の3泊4日。対象は小学校1~3年生、定員は20人(最小催行人員10人)。旅行代金は16万500円(国内旅行傷害保険含む)。

中部国際空港セントレアに巨大な「味噌桶」登場

2025年2月18日(火) 配信

巨大な味噌桶が登場

 中部国際空港(犬塚力社長、愛知県常滑市)は2月17日(月)、第1ターミナル国際線到着ロビーに味噌桶を設置した。

 愛知県を代表する味噌蔵「のだみそ」(野田清衛代表、愛知県豊田市)が約90年前から使用している木桶で、「中部地域の空の玄関口」に設置することで外国人旅行者にも、日本の伝統文化に触れてもらいたい考えだ。

 大きさは直径約2㍍、高さは約1・5㍍。

若桜鉄道が3月14日からデジタルスタンプラリー 大賞はカシオの若桜鉄道オリジナル「G-SHOCK」

2025年2月18日(火) 配信

スタンプの一例

 若桜鉄道(上川元張社長、鳥取県・若桜町)は3月14日(金)から、カシオ計算機(増田裕一社長、東京都渋谷区)のアプリ「MEGURUWAY(メグルウェイ)」を使ったデジタルスタンプラリー「若桜鉄道トレインスタンプコレクション」を実施する。集めたスタンプのレア度に応じて賞品がもらえるイベントで、目玉のスーパーレア賞は今年の若桜線開業95周年を記念した、若桜鉄道オリジナルデザインの「G-SHOCK」。

 スタンプラリーは、すべての停車駅9駅と立ち寄りスポットなど計12カ所でアプリの到着ボタンを押したりORを読み取ったり、クイズに答えるとデジタルスタンプが獲得できる。デジタルスタンプは出てくる確立が異なる「ノーマル」「レア」「スーパーレア」に分かれており、全42種類。同じレア度のスタンプが横一列に並ぶと賞品がもらえる。賞品は「G-SHOCK」のほか、鉄道グッズなどを用意する。

 イベント期間は5月31日(日)までだが、賞品の引き換えはなくなり次第終了する。

 同事業は若桜鉄道を運営する若桜町と八頭町が2024年度「デジタル田園都市国家構想交付金」を活用して行う取り組み。カシオは同取り組みのプラットフォームとなるアプリで地域創生をサポートするという。

山梨県・湯村温泉の塩澤寺で「厄除地蔵尊大祭」開く

2025年2月17日(月) 配信

塩澤寺への行列

 年に1度、どんな願いも聞き入れてもらえるという厄除地蔵尊大祭が今年も2月13日(木)~翌14日(金)まで、山梨県甲府市の信玄の湯 湯村温泉にある塩澤寺(えんたくじ)で開かれた。

 同祭は江戸時代から毎年、2月13日正午~14日正午に行われてきた。山梨県の指定文化財塩澤寺の石造地蔵菩薩像が同期間に、「耳を開いて願いごとを聞き入れてくれる。厄年の人は、年の数だけ1円玉やあめ玉などの丸い物をお供えすると厄を免れる」といわれている。

 期間中には甲州だるまや山椒を使用したお菓子切さんしょうなどの地域産品のほか、焼きそばやソーセージなどを売る露店が祭りの開始から終了までの24時間、寺に続く温泉街に出店。土日に開催され、参拝客が多く見込まれる年は、最大で約130軒が並ぶ。このため、年によっては参拝に並ぶ列が最大で約600㍍、待ち時間は約3時間になるという。

 こうしたなか、同温泉街にある常磐ホテル(笹本健次社長)は毎年、塩澤寺に並ばずに参詣でき、一般の参拝者が入れない場所で厄除けのお祓いを受けることができる宿泊プランを発売している。さらなる集客やリピーターが訪れる契機としたい考えだ。塩澤寺は参拝客の増加に期待を寄せる。

護摩焚きのようす

 同プランでは、ガイドが寺の由来や見どころを案内付きで紹介する。露店で商品の割引や増量などの特典もある。天皇や皇族が宿泊した客室や風雅な日本庭園を望める客室などで滞在する。

 常磐ホテルは2026年も、同様のプランを発売する予定だ。来年、同祭は金~土曜日に開催されるため、多数の来場者が見込まれるという。

鈴木おさむ氏が観光活性化にアドバイス 観光活性化フォーラムTOKYO2025を開催

2025年2月17日(月) 配信

 

鈴木おさむ氏

 東京都と東京観光財団(TCVB)は2月12日(水)、東京都内で「観光活性化のヒント~観光地の課題解消と持続可能なまちづくり~」をテーマに、「観光活性化フォーラムTOKYO2025」を開いた。元放送作家でスタートアップファクトリー代表の鈴木おさむ氏が基調講演「ヒットメーカーと考える観光活性のヒント」を実施。鈴木氏は自身の経験から、目線を変えることの大切さなどをアドバイスした。

鈴木勝専務理事

 冒頭、TCVBの鈴木勝専務理事は拡大する訪日観光客への施策として、今年度はナイトタイムに注力していることや、次年度は江戸の伝統文化を活用した観光振興に取り組むことなどを紹介した。

 一方、「観光需要が増えるとき、環境や経済、文化に配慮した持続可能な観光が重要になってくる」と言及。「将来に向かって持続可能な観光を皆さんと共に創り上げていきたい」と語った。

 講演では、鈴木氏が「マグロの刺身からカルパッチョになるように、同じ素材でも別のメニューになるのではないか」と既存のものの見方を変えることを提案した。

 見せ方としては、「綺麗な景色は見飽きている。例えば“365日のうち1時間しか見られない景色を見にきませんか”などの一言を添えて希少性を持たせることが大切」とした。

 また、届けている情報が古くなっていないか、ワクワクするかなどを確認したうえで、そこでしかない体験をもう一度掘り起こすべきだと助言。「企業や地域がPRしたいものと、視聴者の『見たい』やメディアの『おもしろい』が異なることが多い。客観視することが観光では非常に重要ではないか」と強調した。

 フォーラムはこのほか、地域の取り組み事例紹介や観光情報交換会を実施した。