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西武ホールディングス アウトドア事業に参入 西武HDの経営改革の柱に

2021年9月30日
営業部:後藤 文昭

2021年9月30日(木)配信

後藤社長(左)、丹埜代表

 西武ホールディングス(後藤高志社長)は9月28日(火)、アウトドア事業への参入を発表した。10月1日(金)、同HD連結子会社の西武造園(大嶋聡社長)とアウトドア事業などを手掛けるR.project(丹埜倫代表)が合弁会社ステップアウトを設立する。公園を舞台に手軽にできるバーベキュー体験などを通じアウトドアに気軽に触れる機会を提供。その後西武グループの私有地でのキャンプ体験にステップアップしてもらうことで、日本のアウトドア市場の拡大と新たな層の取り込みをはかるのが狙い。

 2025年には国内30拠点以上の公園でのアウトドア事業の展開を予定する。私有地では22年度から最初のキャンプ事業を開始し、30年までに5拠点以上のキャンプ場を用意。両者をバランスよく成長させ、30年には自社関連施設の利用者数年間100万人を目指す。さらに中長期的には、外部の遊休地などの不動産を所有する人や投資家を含めてアウトドアのトランスフォーメーション、共創基盤も広げていくという。

 同日開かれた会見で西武HOの後藤社長は、アウトドア事業への参入を「コロナ禍を奇禍に、クライシスが起こらなければなかなかできない思い切った経営改革を進めるための大きな柱の1つ」と説明。R.projectと組み西武グループが持つ豊富な資産、なかでも十分に活用できていない遊休地を活用するとしたうえで、「ウィズコロナの中でアウトドアの価値が大きく、今まで以上に再認識されていることは事実。我われが持つ豊富なハードと、R.projectが持つきわめてレベルの高い、DX戦略に基づいたソフトコンテンツを掛け合わせることによって、シナジーを強大化させるとともに、西武HDの経営改革の柱にする」と力を込めた。

 一方R.projectの丹埜代表は、「数十年後に振り返った時に、ステップアウトがアウトドア業界にとってのパイオニア的な取り組みになっていると評価をいただけるよう頑張っていく」との思いを語った。

後藤修久氏

 また、会見内でステップアウトの社長に西部造園経営企画部部長アウトドア事業担当の後藤修久氏が就任することも報告した。

 後藤氏は、「公園活用は西武造園の得意分野として進めてきたが、R.projectのキャンプ事業と組み合わさることでより良い活用方法が提案できる。事業の大きな柱として考えているので、行政にも良い提案をして進めていきたい。また、西武グループはよい資産をたくさん持っているが使い切れていないと感じているので、西武グループ各社とともに連携し、遊休地の活用にも挑戦したい」と就任にあたって抱負を語った。

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