プレシャスパートナーズ 新たな雇用創出を DX支援の子会社を設立
2020年10月2日(金) 配信
□沖縄で「ワーケーション」推進
採用コンサルティング事業を行うプレシャスパートナーズ(髙﨑誠司社長、東京都新宿区)は2020年10月1日、完全子会社としてデジタルトランスフォーメーション(DX)支援を行うプレシャステクノロジーズ(門垣伸哉社長、沖縄県那覇市)を設立した。有効求人倍率が全国平均を下回る沖縄県で、新たな雇用創出に取り組むだけではなく、近年新しい働き方として注目が高まる「ワーケーション」を推進するという。髙﨑社長に展望を聞いた。
【鈴木 克範】
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新会社では新しいデジタル技術の活用で、中小企業の支援を行う。沖縄県内に加え、県外からのU・Iターン採用にも力を入れ、25年までに200人体制を目指す。
設立時は本社を那覇市内のシェアオフィスに置くが、体制強化に合わせ、来年から自社で事務所を構える。その際、「ワーケーション」を行えるコワーキングスペースを整備し、東京などに本社を置く企業に「新しい働き方」としての場を提供したい考えだ。
取り組みを後押ししたのは「顧客の声」だ。採用コンサルティングを行うなか、企業ブランディングや福利厚生の一環として、「働く場所の自由」へのニーズが高まっていると実感した。システムエンジニアなど、仕事場が会社に限定されない職種も多くある。さらに、コロナ禍で「オンライン」によるやり取りが加速した。
既に導入企業の目途も立っていて、ワーケーションを行う際の滞在メニューも提供する。近隣ホテルとの提携、さらに自社での宿泊施設運営も視野に入れている。「『リゾート地で働く』が身近な環境になるよう、取り組みたい」と話す。