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NAA、8月の発着61%減 国内は旅客も改善傾向に

2020年9月25日
編集部:長谷川 貴人

2020年9月25日(金)配信

田村明比古社長が空港運用状況を説明した

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が9月24日(木)に発表した8月の発着回数は、前年同月比61%減の9415回、旅客数は同91%減の38万284人と大幅に減少した。国際線は新型コロナウイルス感染拡大の影響で発着回数、旅客数が大幅減となった一方、国内線はどちらも2カ月連続で改善傾向がみられた。

 発着回数の内訳は、国際線が同67%減の6098回と引き続き落ち込む一方、国内線は38%減の3317回と前年同月比は先月よりも改善した。

 旅客数でも、国際線が同97%減の11万2959人。このうち、外国人旅客数は同97%減の3万8139人だった。国内線は同66%減の26万7325人と大幅減だが、発着回数と同様に前年同月比は先月よりも改善した。

 田村社長は国内線の改善傾向について、LCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーションが釧路線、宮崎線の新規就航や、夏季休暇などに伴うLCC各社の復便が改善を後押ししたとの考えを示唆。8月は「前月比で発着回数は1.6倍、旅客数は1.4倍に増加している」と好調に推移していることを報告した。

 同日には、9月1~19日までの発着回数と旅客数も発表した。発着回数は国際線が前年同期比84%減の1547回、国内線は同61.5%減の1101回。旅客数は、国際線が同97%減の2万5900人、国内線は月次集計のため未算出とした。

 さらに、田村社長は9月19~22日までの4連休を集計した速報値を報告した。「第3ターミナル(LCC専用)の国内線の出発旅客数は4日間の合計で2万1千人、1日平均は5250人。前年同月は2回の3連休があり、それぞれ1日平均が7290人と、6700人だった。比較すると一定の回復がみられる」と振り返った。

第1ターミナル施設、10月25日から一部再開

 同社はあわせて、10月25日(日)から第1ターミナルの国内線エリアの供用を再開すると発表した。4月20日(月)から閉鎖していたターミナル施設のうち、ピーチ・アビエーションが第3ターミナルから第1ターミナルに移転することに伴うもの。

 田村社長はこのほかの閉鎖施設の供用再開日については、再開の目途が立ち次第改めて伝えるとした。

支援措置の延長決定、来年4月まで

 同社は、9月まで実施していたテナントや着陸料、搭乗橋使用料などの支払猶予措置を、来年4月までの6カ月間延長すると決めた。

 田村社長は「国内線は少し回復基調がみられるが、依然として本格的な回復はない状況。引き続き関係者に対する支援が必要だ」と措置延長の趣旨を説明した。

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