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“環境と経済が共鳴”、コウノトリ復活のまち紹介、豊岡市

2009年12月1日
編集部

 兵庫県豊岡市(中貝宗治市長)は11月10日、東京・六本木のベルサール六本木で「豊岡エキシビジョン」を開いた。「なくした大切なものを取り戻す。そして守り、育て、伝える」をテーマに、コウノトリ復活のまち・豊岡市の歴史や食、伝統、文化などを首都圏のマスコミや旅行会社などにPRした。

 第1部の「コウノトリ悠然と舞うふるさと」では、中貝市長が「一度日本の空から絶滅したコウノトリを自然界に再び帰す」という豊岡市の壮大な取り組みを紹介した。

 日本のコウノトリは、1971年に豊岡市を最後に日本の空から姿を消した。同市は65年から粘り強く人口飼育に取り組み、05年に放鳥に成功した。現在、137羽のコウノトリが生息し、38羽が自由に飛んでいるという。コウノトリは現在、世界でわずか2500―4千羽程度まで減少している。

 中貝市長は「コウノトリの野生復帰の取り組みの過程で環境と経済が共鳴し発展することに気づいた」とし、「環境という資源を生かし経済的に自立する地域づくりを目指す」と語った。

 パネルディスカッションでは、俳優で、日本野鳥の会会長、コウノトリファンクラブ会長の柳生博氏がコーディネーターを務め、環境創造型農業(コウノトリ育む農法)の開発者や生産農家の代表者による取り組みの発表や、城崎温泉の紹介を行った。城崎温泉旅館協同組合理事の高宮浩之氏は、城崎温泉では旅館内に売店を設置せず、旅行者にまち歩きをさせる取り組みを語った。また、浴衣を着れば、現金を持たなくても買い物や飲食、外湯での入浴ができる「ゆかたクレジット」の導入に向けた取り組みなどを紹介した。

 第2部「豊岡のチャレンジ」では、ブランド米「コウノトリ育むお米」や但馬牛、出石皿そば、津居山かになどの試食に加え、地域ブランド「豊岡鞄」などがブース出展し、積極的にPRした。

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