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2月から新ブランド展開、環境変化を前に商品戦略、ANA

2009年11月21日
編集部

 全日本空輸(ANA)は2010年2月の成田―ニューヨーク線の新造機・ボーイング777―300ER機の導入を機に、新プロダクト・サービスブランド「Inspiration of Japan」の展開を開始する。ハード面からサービスまで、新ブランドコンセプトに基づいて全面的にリニューアルし、空の旅の新しい発見や体験の提案を目指す。長距離の欧米線から導入し、順次拡大していく予定。

 11月10日に開いた会見で伊東信一郎社長は「2010年、首都圏空港の利用量拡大で航空業界を取り巻く環境は大きな変化を迎える。この激変する時代を前に、商品戦略を成長戦略の一つの柱に位置付けた」とし、「これまでの、人が織りなすANAブランド『あんしん、あったか、あかるく元気!』をベースに、新ブランドサービスで強みを発揮したい。アジアナンバーワンのステージから、よりグローバルなステップアップを目指す。その原動力になるのが新ブランドだ」と構築の経緯を説明した。会見にはCMキャラクターで俳優の本木雅弘さんも登場した。

 新ブランドのキーワードは「イノベーティブ」「際立つ個性」「モダンジャパン」の3つで、新しい発見やワクワクする体験、期待を超えた歓び、日本発の技術や細部への心遣い・こだわりの提供を目指す。

 具体的なサービスは、機内外のサービスがホームページ「ANA SKY WEB」で新ページの開設や、ファーストクラス・ANAダイヤモンドサービスメンバー対象で専用チェックインサービス「ANA SUITE CHECK―IN」(10年秋開始予定)の導入、個室感の高いパーソナルルームの新設など、空港ラウンジをリニューアルする。このほか、オリジナルのアロマやサウンドを開発するなど「五感に響く体験」も提案していく。

 機内のサービスは、各クラスで新シートや新機内食を導入する。全クラス共通の新エンターテイメントサービスは、映画やビデオ、音楽、ゲームなど約160のチャンネルや機内販売などをタッチパネルで操作できる画面を装備。ファーストクラスとビジネスは画面から機内食や飲み物などを、自分の好きな時間に注文できる(10年4月開始予定)。

 また、新サービスの目玉のビジネスクラスはシートに国内初のフルフラットシートの採用や、互い違いの配列で居住スペースの拡大、全席通路側設計などが特徴。機内食は料理家の栗原はるみさんが監修したものなど、和・洋の30種類のメニューからアラカルトで選ぶことが可能だ。

 なお、新ブランドの開発コストは約150―170億円。毎年、約50億円の増収を見込み、3―4年での回収を目指す。

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