笹かまぼこ製造販売「カネコ橋沼商店」、自己破産申請へ(帝国データバンク調べ)
2026年10月5日(月) 配信

カネコ橋沼商店(橋沼幸造代表、宮城県塩釜市)は9月25日(金)までに事業を停止し、同日付で事後処理を弁護士に一任して、自己破産申請の準備に入った。帝国データバンクによると、負債は約4億5000万円。
同社は、1927(昭和2)年創業、60(昭和35)年8月に法人改組された笹かまぼこメーカー。主力商品の「松島笹」のほか、タイ入り、チーズ入り、牛タン入りなどの各種笹かまぼこを製造し、量販店向けに販売。
また、土産・贈答用として、本社工場やECサイトに加えて、観光物産展や高速道路のサービスエリア、道の駅などでも販売し、94年3月期には年間売上高約7億9000万円を計上していた。
しかし、2011年3月の東日本大震災の津波被害を受け、本店工場や事務所が全壊したため、1年間の休業を余儀なくされ、12年3月期の年間売上高は約600万円にとどまっていた。
12年4月に本店を新築して事業を再開、被災地支援などの復興需要で売上は回復基調となったが、赤字が続いていた。
近年はスーパーマーケット向けの販売が堅調に推移して、24年3月期は年間売上高約4億8500万円を計上。「黒字化を果たしていたものの、過年度の赤字により大幅な債務超過に陥り、借入金の返済などが重荷となり厳しい資金繰りを余儀なくされていた」(帝国データバンク)。
その後も、抜本的な改善には至らず、原材料のすり身や包装資材の高騰から資金繰りが限界に達し、事業の継続を断念した。






