シルバーバックスに浅草のゲストハウス譲渡 こまちテラス
2026年7月31日(金) 配信

こまちテラス(浅枝真貴子社長、東京都港区)は7月31日(金)、運営する東京・浅草のゲストハウス「グランピング東京浅草(Glamping Tokyo Asakusa)」をシルバーバックス・プリンシパル(日野洋一社長、東京都渋谷区)に譲渡した。
同日、両社はグランピング東京浅草でM&A成約式を開いた。浅枝社長はさらなる事業の成長をはかるためのM&Aと位置付けており、「新しい運営会社の知見と運営力が加わることで、施設とチームのさらなる発展を期待する」と述べた。
一方、宿泊や飲食業などを幅広く展開する、シルバーバックス・プリンシパルの日野社長は同社の理念について、「本質的な価値」を追求し、単なるサービス業ではなく“日本型ホスピタリティ”を提供することを目指していると紹介。「日本の根底的な文化や精神性に重きを置いており、M&Aにおいても相互繁栄を大切にしている」と述べた。
今回、浅草の宿を譲受した理由については、インバウンド需要のさらなる取り込みを挙げた。「浅草は世界中の人が訪れる観光地であり、海外のお客様のニーズや知見を得るのに最も適している」とし、今後、全国で展開する同社の施設への共有をはかる。同時に、グランピング東京浅草ではこれまでの同社グループのノウハウを生かすことで互いの強みを生かし、グループ事業全体の向上を狙う。
□宿泊業では成長戦略としてのM&Aが増加傾向
今回、仲介を行ったのはM&A大手のM&Aキャピタルパートナーズ。同社によると、ホテル・旅館業界では経営課題解決や事業成長を目的としたM&Aが急増している。M&A件数自体も2025年は過去最多を更新し、26年も過去最多ペースで推移している。
インバウンド需要は順調に拡大するなか、慢性的な人手不足や物価高騰など経営環境は厳しく、単独で成長投資を続けることが難しい事業者が増えている状況だ。こうしたことから、宿泊事業者が大手ホテルチェーンや異業種企業、投資ファンドなどのグループに参画し、経営資源を活用するケースが増加。同社は、事業継承だけではなく、成長戦略としてのM&Aがさらに加速するとみており、「地域に根差した宿泊施設が大手グループの経営資源を活用しながら競争力を高め、地域観光全体の活性化につながる事例も一層増えていくことが期待される」とする。







