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JKKが跡見学園女子大学で旅館の魅力語る 山崎まゆみ氏「観光温泉学(温泉と保養)」講義で

2026年6月12日
編集部:飯塚 小牧

2026年6月12日(金) 配信

JKKの3人が登壇(左から山田会長、吉田副会長、野澤委員長)

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の女性経営者の会(JKK、会長=山田佐知・ほてるISAGO神戸女将)は6月11日(木)、東京都文京区の跡見学園女子大学で、同大兼任講師の山崎まゆみ氏が教壇に立つ「観光温泉学(温泉と保養)」で特別講義を行った。山崎氏は約100人の学生を前に「女性が働くリアルを伝えたい」と講義の狙いを語り、山田会長ら3人がゲストスピーカーとして、旅館の仕事や女将の役割、求めるスタッフの人物像などをざっくばらんに語った。

山崎まゆみ兼任講師

 参加したのは山田会長のほか、吉田絹江副会長(吉田屋 和光女将)と野澤奈央委員長(ホテル小柳女将)。冒頭、山田会長がJKKの組織について、全国の宿の女将や女性オーナーの会員90人が情報交換や勉強会を通し、共に学び、成長するコミュニティであると紹介。2024年には20周年を迎えたことや、各種委員会の活動内容などを説明した。

吉田絹江副会長

 3人は各宿の特徴などを語ったうえで、旅館に向いている前向きな気質や、やりがいなどにも触れた。吉田副会長は自館が建つ三重県鳥羽市について、税収の約70%が観光業でまかなわれていることや、人口約1万6000人のまちに年間約160万人の宿泊者がいることなど、背景を説明したうえで、「ここに150軒の旅館がある。差別化をはかるため、12~13年前に素泊まりの宿に変えた」と120年の歴史を持つなかで大きな転換をはかったことを紹介。当初は不安もあったというが、今ではリピーターが多く、「次にまた来てくれることがとても嬉しい」と接客業の魅力を語った。

野澤奈央委員長

 野澤委員長は115年の歴史を有する新潟県・湯田上温泉の「ホテル小柳」の跡取りとして、家業を継ぐことや次世代の育成などについて語った。野澤委員長は「人材不足はない。スタッフの平均年齢は若く、定着率もいい」と人材に恵まれている一方、年齢が若いという理由だけでおもてなしの質を問われる実情なども明かした。学生に向けては、「どんな職場だったら働きたいか」と問うなど、若い世代の声を積極的に受け入れていく姿勢や、やりたいことが実現できる職場である事例も示し、「ぜひ一緒に働きましょう」と呼び掛けた。

山田佐知会長

 山田会長は「人が訪れてくれないと成立しないのが宿。AIがいくら発達しても変わらない」とし、「私はお客様の喜びはもちろんだが、スタッフのモチベーションをいかに上げ、働いてもらえるかに日々注力している。スタッフの笑顔が喜び」とし、人が人をもてなすことで成り立っている産業であるこを強調した。

 最後に、山田会長は学生に対し、「挫折することの方が多いのが人生。思い通りにはならない。でも、やってきたことが先に生きる。苦労は無駄にはならないので、どうかそれを胸に未来へ羽ばたいてほしい」とエールを送った。

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