JTB連結決算、3期連続で売上1兆円超 事業や人材に積極投資
2026年6月1日(月)配信

JTB(山北栄二郎社長)が発表した2025年度(25年4月~26年3月)連結決算によると、売上高は前年同期比5.6%増の1兆1332億9900万円と3期連続で1兆円を超え、増収増益を達成した。営業利益は同2.2%減の145億3400万円、経常利益は同4.2%増の173億4500万円、当期純利益は同40.6%増の120億7000万円。営業利益は前年を下回ったが、計画値の120億円は上回った。
同日に開いた記者会見で、山北社長は「25年度は当初の予定通り、将来にわたって大きく成長を成し遂げるための基盤を構築する1年と位置づけ、M&Aを通じたグローバル事業への投資や人材投資、システム投資を積極的に進めた。これら投資は、JTBグループが2035年に向けて描いた長期ビジョンの実現に向けて変革を進める布石となった」と話した。
25年度は、事業拡大と収益性向上とともに、中長期的な成長に向けた投資を実行した。世界的な人流拡大を受け、グローバル旅行(訪日・第三国間旅行)が伸長。旅行の高付加価値化による収益性が向上し、MLB観戦や海外企画商品、教育旅行が好調に推移した。
一方、旅行外の取り扱いも拡大し、MICE事業の競争力が向上。大阪・関西万博関連事業でグループ総合力を発揮したパビリオン運営や催事運営などを行ったほか、商事や決済事業が引き続き堅調に推移した。
このほか、中長期の成長に向けた経営基盤の強化を継続し、グローバル戦略の加速に向けた成長投資を行った。
部門別の売上高は、国内旅行が4246億円(同3%減)、海外旅行が2439億円(同9%増)、訪日旅行が752億円(同21%増)、第三国間旅行が1286億円(同15%増)。旅行全体が同5%増の8725億円で売上高全体を占める割合は77%、旅行外が同9%増の2608億円で割合は23%を占め、旅行外が旅行全体を上回る伸びを見せた。
□26年度の通期見通し、飛躍に向けた重要な年
26年度の通期見通しでは、売上高は1兆2450億円、営業利益は165億円を目指す。長期ビジョン「OPEN FRONTIER 2035」と、新たな中期経営計画の初年度であり、グローバルへの飛躍に向けた重要な節目の年と位置づけた。世界の人流拡大や企業イベントが活況の潮流を捉え、高付加価値型の旅行プランやソリューションを提供することで、事業拡大と収益性の向上を目指す。また、M&A投資に加え、AI技術の活用と事業への実装を推進する方針だ。
今後、長期ビジョン達成に向けた経営基盤の強化を目指し、①グローバル戦略加速への成長投資②人財への投資③データドリブン経営への投資④価値共創のカルチャー構築への投資――の4つに取り組んでいく。山北社長は「新交流時代のフロンティア企業となるために、引き続き変革に取り組んでいきたい。同時に社会から支持され、信頼される企業であり続けるため、サステナビリティへの取り組みを強化し、企業価値の向上を目指す」と語った。






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