かわにしの丘しずお農場(北海道士別市)など2社、特別清算開始命令受ける(帝国データバンク調べ)
2026年7月21日(火) 配信

かわにしの丘しずお農場(代表清算人=今井優子氏、北海道士別市)と、親会社のしずお建設運輸(同代表清算人、北海道士別市)は6月23日(火)、旭川地裁名寄支部から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は2社合計で約25億3300万円。
かわにしの丘しずお農場は2004(平成16)年2月に、農業の6次産業化を目的として設立された。国内最大規模の作付面積を有して、ビートやトマト、トウモロコシ、馬鈴薯など幅広い農産物を生産するほか、羊のサフォーク種の肥育も行い、ラム肉を自社運営のレストラン「プレミアムサフォークダイニングShizuo」で提供。同社のラム肉は、航空会社のファーストクラスの機内食に採用されるなど相応の知名度を得て、15年1月期には年間売上高約4億1800万円を計上していた。
しかし、その後は出荷頭数が伸び悩み、22年1月期の年間売上高は約2億500万円に減少。肥料価格の高騰などから採算も低迷し、5期連続で当期純損失を計上、債務超過額は約6億7000万円に拡大していた。
この間、親会社のしずお建設運輸などの支援により事業を継続していたが業績は改善せず、24年6月に事業をペコラファームへ承継し、同社は25年1月31日に開催した株主総会の決議により解散していた。
しずお建設運輸は1968(昭和43)年1月創業、71(昭和46)年4月に法人改組された。公共工事を主体に、道路工事や河川・護岸工事、基盤整備などを手掛けるほか、貨物自動車運送も行い、2015年1月期には年間売上高約18億6800万円を計上。この間、04年2月に、かわにしの丘しずお農場を設立し、同社の農場設備や各種施設の建設を手掛けるなどグループ一体での展開を行っていた。
しかし、24年1月期の年間売上高は約5億5600万円にとどまるなか、「かわにしの丘しずお農場の経営不振から受注工事に関する多額の未収金を抱え、先行きの見通しも立たなくなった」(帝国データバンク)。このため、新設分割により24年5月1日に設立された、しずKTECへ同社の土木事業と、同事業に付随する権利義務を承継、同社は25年1月31日開催の株主総会の決議により解散していた。
負債は、かわにしの丘しずお農場が22年1月期末時点で約14億6900万円、しずお建設運輸が24年1月期末時点で約10億6400万円だが、帝国データバンクは「その後変動している可能性がある」としている。
なお、かわにしの丘しずお農場が運営していた「プレミアムサフォークダイニングShizuo」は、事業を承継したペコラファームの運営のもと、店名を変更し現在も営業を継続している。



