「e-bike」で巡る沖縄県・石垣島、川平湾近くにカウンター開設
2025年10月21日(火) 配信

沖縄県・石垣島でサイクリングツーリズムの定着を目指す「フルーツの森 吉田ルーム川平マエタケ店」(吉田寛店主)は9月、島随一の景勝地・川平湾に隣接する「島の駅カビラガーデン」内に受付カウンターを設け、電動アシスト自転車(e-bike)を活用したガイド付きサイクリングツアー事業を本格化させている。
ガイド付きサイクリングツアーは、八重山諸島の地域資源を生かしたテーマ型ツーリズムを手がける「テマリズム」(石垣市、奥平崇史社長)との協業により展開。すでに今年1月、川平湾近くの「川平マエタケ農園」の敷地内にサロン兼工房を完成させ、事業の基盤を築いている。
ツアーのガイドは、沖縄県文化財保護指導委員でもあるテマリズムの奥平社長が原則ガイド役として同行。各所で歴史や文化に関する丁寧な解説を行うことで、単なる移動手段にとどまらないサイクリングによる新しい体験型観光を提案している。
カビラガーデン内に設けたカウンターは原則常設(スタッフ不在などにより休止の場合あり)で、多くの観光客が集結する人気観光地で直接アプローチをはかる狙いだ。
市街地の史跡や御嶽を訪ねる文化コース、屋良部半島や島北部をめぐる絶景コースなど現在設定しているコースに加えて、今後川平周辺のコンテンツ開発にも力を入れる。
具体的には、底地(すくじ)ビーチや、川平の豪族・仲間満慶山英極(なかまみつけいまえいきょく)を祭る断崖の洞穴にある墓所、西表島を望むパノラマビューなどを網羅するツアーを構想する。
他方、石垣島全体では高級ヴィラなどの開業が相次ぎ、富裕層観光客の需要が増加中。これに対応するかたちで、1日1組限定の「セブンスターリゾート石垣」の室内にツアーをPRする専用ファイルを設置するなど、施設との連携も強める。
滞在先からの送迎や宿泊施設を起点としてプライベートツアーの造成など、ニーズに合わせた柔軟なサービス展開も強みだ。
ツアーは、3時間程度の行程で1人あたり1万5000円〜2万円。使用するe-bikeは、パナソニックやBESVなどの高性能モデルを中心に30台近くそろえる。ツアー中はメカニックも同行し、天候急変時には随行車によるサポートも実施する。


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