NAA、航空燃料SAFを地産地消へ 原料栽培・抽出する実証実験スタート
2025年10月2日(木) 配信

成田国際空港(NAA、藤井直樹社長)はこのほど、植物「スイートソルガム」を成田空港周辺の用地で栽培し、持続可能な航空燃料SAFの原料となるバイオエタノールを抽出する「SAFの地産地消に向けた実証実験」を始めた。将来的には、スイートソルガムの栽培を拡大し、SAFの製造から使用までを地域内で完結させる地産地消モデルを構築することで、脱炭素と農業振興を目指す。
同社は「サステナブルNRT2050」を策定し、成田空港から排出されるCO₂を削減することで脱炭素化をはじめとした持続可能な社会の実現を目指している。とくに排出量が大きい航空機からの削減をはかるため、持続可能な航空燃料SAFの導入を推進。この一環で、今回の実証実験をスタートした。
SAFの原料は現在、主に廃食油などが使われている一方、2030年以降にSAFの需要の増加に伴い、今後新たな原料の必要性が高まるという。スイートソルガムは、温帯エリアの本州でも生育可能であり、搾汁液からSAFの原料の一つであるバイオエタノールを製造することができる。




