和歌山日高エリア 「梅システム」学ぶ モニターツアーを実施
2025年10月3日(金) 配信

和歌山県中部の日高エリアで教育旅行の受け入れを推進する御坊日高教育旅行誘致協議会と、紀州体験交流ゆめ倶楽部は8月、登録10周年を迎えた世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」をテーマにした新しいコンテンツの造成をはかろうと、同エリアの小・中・高校生を対象に「体験型観光のまち・ひだか」モニターツアーを行った。

ツアーには小学生15人、中学生9人、高校生1人の計25人が参加した。一行はみなべうめ振興館で「梅システム」の概要や歴史に関する説明を受けたあと、奥みなべ梅林にある受領会館で梅染めや梅を使った料理づくり体験を行った。ほかに、島ノ瀬ダムや南高梅の母樹の見学なども実施した。
それぞれの活動は単発のものではなく、持続可能な梅の生産方法である「梅システム」に結びついており、子供たちは地域で守り継がれる知恵を五感で学んだ。
参加者からは「梅の歴史や特徴についてよく分かった」「ダムの中に入ることはなかなかできないのでワクワクした」など好意的な声が寄せられた。時間配分や内容についての意見もあり、今後のコンテンツ磨き上げに活用していくという。
同エリアでは行政主導の「御坊日高教育旅行誘致協議会」と、総合窓口機能を持つ民間団体「紀州体験交流ゆめ倶楽部」が連携し、地域資源を活用した体験コンテンツと家庭的な交流を提供する民泊を組み合わせた受け入れを進めている。



