文化タクシー(八戸市)、破産手続き開始へ(帝国データバンク調べ)
2025年8月18日(月) 配信

文化タクシー(盛田英明代表、青森県八戸市)は7月30日(水)に、青森地裁八戸支部から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約2億5000万円。
同社は1953(昭和28)年7月に設立されタクシー運行業者。八戸市内に2カ所の営業拠点を構え、営業車両約50台体制で、タクシー事業や観光向けのジャンボタクシー事業、福祉タクシー事業を行っていた。
運転免許を持たない高齢者の買い物客や、通院患者などが利用客の中心で、介添えや荷物運びといったサービスを付加した「コンビニタクシー」サービスも手掛け、2004年3月期には年間収入高約7億1700万円を計上していた。
しかし、地元の人口減少による業容の縮小に加え、コロナ禍で利用客数が減少。「その後も業績の改善が進まず、先行きの見通しが立たない」(帝国データバンク)ことから、25年4月に同業者への事業譲渡を取引先に通知し、7月24日付で従業員を解雇していたという。



