神姫しらさぎ会 「新たな市場開拓を」 会員限定送客CPは継続
2025年8月1日(金) 配信

神姫観光(兵働忠志社長、兵庫県姫路市)の協定施設および共同案内所で組織する神姫しらさぎ会(会長=西村総一郎・西村屋ホテル招月庭社長)は7月16日、姫路市内のホテルで2025年度通常総会を開いた。新年度は、会員限定の送客促進キャンペーンを継続。神姫バスグループと会員とのさらなる連携強化をはかり、送客拡大を目指す。
西村会長は「大阪・関西万博が追い風となる一方、足元では物価高騰など、業界を取り巻く環境は厳しい。旅行需要を牽引する団塊の世代が今後、縮小していくなか、新しい市場や需要の開拓は不可欠。万博やIRの需要などもうまく取り込みながら、地方への送客を促進し、皆で未来を切り開いていきたい」とあいさつした。
神姫バスの三谷康夫専務は、神姫バスグループの25年3月期決算について報告。売上高は約530億円、営業利益は約35億円、当期利益は約25億円とコロナ前の水準に戻ったとし、「インバウンド需要につながる新たな取り組みなどを通じて、皆さんに価値を提供していきたい」と述べた。
兵働社長は、神姫観光の24年度実績について「売上高は前年度比で約14%増。貸切バス事業は運転手不足が常態化し、稼働率は約15%減少したが、23年度秋の新貸切運賃導入の効果で増収増益。国内旅行事業は、増収増益だったが、インバウンドは第2四半期以降、苦戦を強いられ、増収減益となった」と報告した。そのうえで、「今年度第1四半期は、貸切バス、旅行事業ともに万博関連の需要が伸びており、営業利益は約30%増と好スタートを切れた。物価上昇や人件費増、国際取引の変化など不安要素は多いが、皆様と共にこの苦難を乗り越え、新たなビジネスチャンスを掴んでいきたい」と語った。






