JTB、歴史を音声ARで 第1弾「決戦!関ケ原」発売
2025年6月9日(月) 配信

JTBは、ソニーマーケティングと連携した持続可能な観光地づくりに向け、音声AR(拡張現実)サービス「Locatone(ロケトーン)」を活用した観光体験「歴史体感シリーズ」を展開する。戦国や城、武将、偉人などの歴史をエンターテインメント化した第1弾商品として、音声コンテンツ「決戦!関ケ原」を6月4日(水)から販売を始めた。
第1弾の「決戦!関ケ原」は、岐阜県・関ケ原町の古戦場エリアを舞台に、音声AR体験を提供する。史跡を巡ると位置情報に連動して、武将たちの話し声や刀がぶつかり合う音、鉄砲の轟き、馬のいななきなどの臨場感あふれる音声が自動的に再生される。ソニーのモーションサウンド技術により、参加者の動きに合わせて甲冑の音が鳴り、スマートフォンを振ることで刀を振る体験も可能にしているという。

さらに、特定のスポットでは武将ARが出現し、ARカメラで武将との記念撮影ができる。撮影した画像をSNSなどに投稿してもらい、観光地のPRにもつなげたい考えだ。これらの機能により、実際の古戦場で従来の街歩きを超えた没入感あふれるインタラクティブな体験を楽しめる。
両社は共同でロケトーンを活用することで、観光地が抱える持続可能な運営に向けた収益の確保や、認知度が低いといった地域課題の解決に取り組む。位置情報と連動した音声コンテンツによって、地域が保有する魅力を新たな旅の楽しみ方に発展させつつ、地域内の周遊促進につなげる。
所要時間は約45分で、日本語と英語に対応。料金は税込500円、JTBサイトでは岐阜関ケ原古戦場記念館入場券(大人500円)とのセット券1000円も販売する。