大瀬館(沼津市)、特別清算開始へ(帝国データバンク調べ)
2025年3月13日(木) 配信
大瀬館(代表清算人=安田幸則氏、静岡県沼津市、登記面=東京都千代田区)は2月6日(木)、東京地裁から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約2億5000万円。
同社は1963(昭和38)年7月に設立された旅館の運営業者。旅館「大瀬館」は、首都圏や中京圏からのダイバーの宿泊利用を主体とするほか、ダイビング機材のレンタルや関連備品の販売も行っていた。
2004年6月からは本店近隣で姉妹旅館「山さくら」の運営を開始し、06年5月期には年間収入高約1億8000万円を計上。10年8月に旅館「山さくら」を他社に賃貸し、同社は同旅館の運営から撤退した。
同時期に本店旅館を「シーサイドイン大瀬館」に改称し、引き続きダイビング愛好家の宿泊と機材レンタルの需要を捉えていた。
しかし、新型コロナの影響で業況は悪化。存続会社としてネイチャーイン大瀬館(沼津市)が設立され、24年1月17日に同社に事業を移管。大瀬館は同年5月31日開催の株主総会の決議により解散していた。
なお、ネイチャーイン大瀬館により、旅館およびダイビング機材レンタルともに「ネイチャーイン大瀬館」の屋号で運営は継続されている。