全旅連女性経営者の会 「幸福度」や「心理的安全性」を調査 「安心して能力を発揮できる職場へ」
2025年1月24日(金) 配信
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全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の女性経営者の会(JKK、高橋美江会長)は、宇都宮大学特任助教の川面充子氏と協力して、組合員を対象に「ワークエンゲージメント」「幸福度」「心理的安全性」に関するアンケート調査を実施した。分析結果では、「男女の性差などさまざまな傾向が表れた」(高橋会長)と報告した。
調査の対象は女性経営者の会会員69人、青年部員90人の計159人。
安心して働ける環境を示す心理的安全性については、職場で「ミスをすると、そのことが後で問題にされることがある」「他のメンバーが自分と異なる意見や立場を持っていると、受け入れられないと感じることがある」などの項目では、女性の方が男性よりも、かなり高い結果となった。
職場において、女性の方がよりストレスを強く感じ、「発言がしづらい」といった環境にあることが伺えるため、川面氏は「働き方や職場環境を変えていくときに、女性が相談しやすい環境づくりに目を向けてほしい」とアドバイスする。
一方で、仕事への熱意やモチベーションを示すワークエンゲージメントでは、「仕事に没頭しているとき、幸せを感じる」「自分の仕事に誇りを感じる」などの項目で、女性が男性よりも強く感じていることがわかった。
「男性も職場で悩みを言えない状況もあり、性別を問わず『安心して能力を発揮できるような職場』を考えるきっかけになれば」と川面氏は語る。
高橋会長は「青年部員にも協力をいただき、とても意義深い調査を実現できたことに感謝している。結果を踏まえ、自社でも『より働きがいが感じられる環境』への改善につなげていきたい」と話す。