港町の魅力を体感、千葉みなとモニターツアー(千葉市観光協会)
2025年1月21日(火) 配信

千葉県の千葉市観光協会はこのほど、東京から1時間圏内の「千葉みなと」の魅力を体験してもらうため、旅行会社向けに「エモいぃ~千葉みなとモニターツアー」を実施した。東京湾を望むゲストハウスやレストラン、千葉都市モノレール車両基地、千葉市美術館さや堂ホールなどを見学。見晴らしの良い施設や歴史的建造物を商品造成で活用してほしいと呼び掛けた。
千葉市は、成田国際空港や東京から電車で30分、東京国際空港(羽田空港)からバスで55分とアクセスが良い。冒頭の説明会で、千葉市観光協会は「国内外の人流を取り込むポテンシャルがある」と力を込めた。
千葉市観光振興検討会議によると、2023年は市の延べ宿泊者数が全体でコロナ禍前の約98%まで回復。一方、インバウンド(訪日外国人旅行)に限ってみると34.72%と、成田市(61.11%)や浦安市(120.09%)に比べ、回復率で遅れをとっている。そこで魅力を広く発信するため、同観光協会がモニターツアーを造成した。
□海を一望できる式場、大水槽の飲食施設も
日本三大貿易港の「千葉港」は、港湾区域の広さが全国1位、取扱貨物量が全国2位の規模を誇る。隣接するケーズハーバー(旅客船ターミナル等複合施設)には、レストランやカフェ、ダイビングショップなどがあり、千葉港発着の高速ジェット船ツアーや季節のイベントが造成され、千葉みなとでの賑わいづくりの拠点となっている。
はじめにケーズハーバー近くにある、海辺に佇むゲストハウス「アマンダンセイル」を訪れた。結婚式や宴会の会場として利用され、東京湾側が全面ガラス張りのため、チャペルのほか、メインダイニングやラウンジからも海を一望できる。また、少人数から大規模なイベントや会議、セミナーなどの会場としても提供している。

続けて、ケーズハーバー内のシーフードレストラン「PIER-01(ピアゼロワン)」を見学した。高さ8メートルを超える巨大水槽をメインに、店内には生簀を完備。吹き抜けの2階席は半個室、テラス席では夕方のサンセットを見ながらの食事を堪能でき、さまざまな用途に合わせられる。
□懸垂型を間近で見学、モノレール車両基地

千葉市を代表する、懸垂型で世界最長の営業距離(15.2キロ)としてギネスに認定されている「千葉都市モノレール」の車両基地も潜入した。車両を間近で見ながら、走行の仕組みや非常脱出装置などの説明を受ける貴重な体験だった。車両基地見学は、貸切列車利用者の限定オプションとして提供している。
□千葉市美術館の1階、さや堂ホールを視察

千葉市美術館の1階にある、市指定文化財の旧川崎銀行千葉支店を保存・修復した「さや堂ホール」を視察した。戦前の銀行建築で当時多く見られたネオ・ルネサンス様式の重厚感あるホールでは、会議やイベント、パーティなどの会場として利用できる。最上階に備える講堂も利用可能。
このほか、オークラ千葉ホテルや千葉ポートタワーなどを巡り、旅行商品や会場に利用してほしいとアピールした。