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「スイスイ旅」で観光需要分散 4者連携、中央自動車道で実証実験

2022年11月18日
編集部:馬場遥

2022年11月18日(金) 配信

「スイスイ旅」アプリ操作画面(イメージ)

 芝浦工業大学、やまなし観光推進機構、八ヶ岳ツーリズムマネジメント、中日本高速道路八王子支社など4者は11月19日(土)から2カ月間、中央自動車道で実証実験を行う。混雑や渋滞などで旅行者の損失している時間を有効な滞在時間へと転換することで、地域での消費拡大と、中央道の渋滞削減を目指す。

 観光施設・店舗などの観光情報や混雑情報と、「中央道 渋滞減らし隊」で提供するAI(人工知能)渋滞予測情報を、芝浦工業大学が開発したアプリ「スイスイ旅」を通じて提供する。

 課題解決のビジョンとして、「中央道 渋滞減らし隊」で提供する渋滞予測情報を「スイスイ旅」に連動させ、旅行者の帰宅時間分散をはかり、交通集中渋滞を軽減しながら、現地滞在時間を増やす。

 また、やまなし観光推進機構や八ヶ岳ツーリズムマネジメントと連携して、施設の混雑度や魅力に関する情報を「スイスイ旅」にインプットする。これにより、渋滞や混雑による損失時間を「消費時間」に変え、予定にない寄り道による発券型観光を促進してリピーターを獲得する狙い。このほか、アプリを用いたポイント制などを導入する。

「スイスイ旅」の活用図

 実証実験には「スイスイ旅」をスマートフォンにインストールすることで、誰でも参加することができる。

 芝浦工業大学土木工学科モビリティ・インフラ研究室は、「アプリから提供されるお店の混雑情報や帰り道の渋滞予測を参考にすることで、旅行者は混む時間帯を避けることができ、空いている他施設に立ち寄るなどの回遊行動につながる」としている。

 同アプリはこの実証実験のほかにも、「リアルタイムの情報提供による自律的な不便益回避と観光行動の誘発に関する実証実験」、「観光混雑回避に向けた自発的行動変容を促すゲーミフィケーション導入に関する実証実験」、「鎌倉市におけるパーク&ライドの利用促進に向けた実証実験」、「名護市におけるMaaS事業促進に関する実証実験」などに使用されている。

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