産交バス、天草~阿蘇くまもと空港線新設 初日は全便無料で運行

2025年7月31日(木) 配信

 産交バス(小栁亮社長、熊本県熊本市)は10月1日(水)から、天草~阿蘇くまもと空港線と、阿蘇~高千穂線の2つの新たな路線バスを開設する。熊本県の主要観光地である天草と阿蘇のほか、宮崎県・高千穂へのアクセスを向上させ、地域活性化をはかる。多くの人に新路線の魅力を体験してもらおうと、運行開始初日は、全便の運賃が無料(事前予約制)となる。

 2路線のうち、天草~阿蘇くまもと空港線は、1日2往復運行。所要時間は約2時間40分。天草産交から阿蘇くまもと空港までの運賃は3000円。阿蘇~高千穂線については、便数が1日3往復。同区間を1時間50分程度で結ぶ。運賃は阿蘇駅前~高千穂バスセンターが3000円。

 全便の料金が無料となる運行開始初日の予約は、「熊本県観光予約サイト くまもっと旅行社」で受けている。なお、電話での受け付けは行っていない。

【国土交通省】人事異動(7月31日付)

2025年7月31日(木) 配信

 国土交通省は7月31日付の人事異動を発令した。

 大臣官房付・即日辞職(国土技術政策総合研究所副所長)山下英和

 国土技術政策総合研究所副所長(住宅金融支援機構理事)成田潤也

 辞職(大臣官房付)髙桒宏之

 辞職(総合政策局付)土居佳以

 辞職〈7月30日付〉 住宅金融支援機構理事(住宅局住宅総合整備課長)浦口恭直

 住宅局住宅総合整備課長(住宅局市街地建築課市街地住宅整備室長)勝又賢人

 住宅局市街地建築課市街地住宅整備室長(住宅局建築指導課建築物事故調査・防災対策室長)松井康治

 住宅局建築指導課建築物事故調査・防災対策室長(大臣官房付)福井武夫

【岐阜県高山市】E-BIKEで日本の原風景へ 貸出エリア続々と

2025年7月31日(木)配信

風を感じながら走り抜ける

 「日本一大きな市」として名をはせる岐阜県高山市の面積は約2178平方㌔。東京都に匹敵する大きさを誇るが、実に90%以上が森林で、山や川、渓谷など、自然豊かな地形が特徴だ。定番観光スポット「古い町並」から足をのばすと、どこか懐かしく心温まる日本の原風景が広がっている。

 飛騨高山の大自然を満喫できるおすすめのアクティビティが、電動アシスト機能付き自転車「E-BIKE(イーバイク)」。澄んだ空気と北アルプス(飛騨山脈)の壮大な風景の中を駆け抜ければ、気分もそう快だ。貸し出しエリアも続々と増えている。おもな貸し出し場所やエリアの魅力を紹介する。

のどかな里山に石仏が点在(丹生川町)

 丹生川町(にゅうかわちょう)は、江戸中期から昭和にかけて安置された石仏が多数見られる。田園や飛騨特有の昔ながらの民家とともに、ひっそり佇む石仏をめぐるのもおすすめだ。

貸出期間:4月1日~11月30日までの平日
貸出場所:高山市丹生川支所(岐阜県高山市丹生川町坊方2000)
予約電話:0577-78-2345(飛騨乗鞍観光協会)

電動ファットバイクで森林浴(久々野町)

 久々野町(くぐのちょう)で楽しめるのは、旧アルコピアスキー場からあららぎ湖に至る、片道約6・4㌔のコース。太いタイヤが特徴の電動アシスト付きファットバイクは、安定感はもちろん見た目も抜群だ。森林浴を楽しみながら、写真映えするスポットを探してみたい。

貸出場所:株式会社MGM(高山市久々野町無数河4141)
予約電話:0577-52-2202

サイクリングガイドツアー人気(国府町)

 宇津江四十八滝などの名所や絶景ポイントが点在する国府町(こくふちょう)では、サイクリングガイドツアー「Flying Peaks(フライング ピークス)」が人気だ。森林の香りや鳥のさえずり、住んでいる人や暮らしを五感で感じることができる。

絶景めぐってリフレッシュ(奥飛騨温泉郷)

 奥飛騨温泉郷には落差64メートルの平湯大滝や絶景スポットの北アルプス大橋など見どころが盛りだくさん。イーバイクで風を感じながら走り抜ければ、心身ともにリフレッシュできる。イーバイク「ナビちゃり」の貸し出し(要予約)は、奥飛騨温泉郷観光協会で。

貸出場所:奥飛騨温泉郷観光協会事務所(高山市奥飛騨温泉郷村上1689-3)
予約電話:0578-89-2614

トラベロカ、韓国LCCジンエアーのセール実施中 最大15%オフや1000円割引クーポン

2025年7月30日(水) 配信

CPのイメージ

 東南アジアを中心に展開するOTA「トラベロカ」(シーザー・インドラ社長、シンガポール)は8月12日(火)まで、韓国LCCジンエアーと連携し、日本発韓国行きの路線を対象に最大15%の割引運賃や1000円オフクーポンを配布する「ジンエアー特別セール」を実施している。

 割引運賃は、8月16日(土) ~ 11月30日 (日)までの旅行が対象。ソウル(仁川)行きは、成田と関西、中部、福岡、札幌、沖縄、北九州、高松発、釜山行きは成田、大阪、名古屋、福岡、札幌、沖縄発の便を割り引いている。1000円オフクーポンについては、トラベロカのアプリで2万5000円以上の航空券を予約した先着200人が対象となっている。

名鉄、中日ドラゴンズ応援タクシーを運行 地域盛り上げる

2025年7月30日(水)配信

6台に採用されるラッピング車両のデザイン

 名古屋鉄道(愛知県名古屋市)は名鉄タクシーホールディングス(同)と共同で、「中日ドラゴンズ応援タクシー」を8月8日(金)から運行する。

 プロ野球・中日ドラゴンズとのオフィシャル・パートナー契約に基づく取り組みの一環であり、地域のシンボルであるドラゴンズの応援機運を高め、地域を盛り上げる。

 同タクシーは2種類のデザインを施したラッピング車両を計7台、内装も特別仕様となり、名古屋市や一宮市近郊を走行予定。ドライバーは中日ドラゴンズのユニホームを着用して運行する。

1台のみマスコットのドアラ仕様に

 運行会社は名鉄交通第一、名鉄交通第三、名鉄交通第四、名鉄名古屋タクシー、名鉄西部交通の5社。乗車料には車両指定配車料金1000円が別途必要となり、予約は電話から受け付けるとした。

 なお、応援タクシーに乗車した希望者から先着で、オリジナルトレーディングカードを配布する。全5種類からランダムで封入され、9月上旬から配布を始める予定。

 予約方法や詳細については今後、名鉄タクシーホールディングスから順次発信していく見通し。

登別グランドホテル「涼をプレゼントCP」でソフトクリーム割引券

2025年7月30日(水) 配信

ソフトクリームの割引券をプレゼント

  登別グランドホテル(中牧昇一社長、北海道・登別温泉)は8月1日(金)~20日(水)まで、暑い夏に少しでも「涼」を感じてもらえるようにと、「夏企画! 涼をプレゼントキャンペーン」を実施する。

 期間中の宿泊客を対象に、「ソフトクリーム100円割引券」を配布する。ソフトクリーム割引券は、館内の1階カフェ「ユーカラ」と2階居酒屋「松前」の2カ所で利用できる。

 1階カフェ「ユーカラ」が提供するソフトクリームは、「北海道らしい濃厚な味わいで、当館オリジナルブレンドコーヒーに合うようご準備いたしました」(同ホテル)という。

 2階居酒屋「松前」では、「お酒の後でも食べられるよう、後味の軽いまろやかなソフトクリームをご用意しております」(同)とアピールする。

HIS、閉場中の国立劇場で舞踊など体験 訪日客向けに日本文化ツアー販売

2025年7月30日(水) 配信

歌舞伎公演「仮名手本忠臣蔵」の案内

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は7月30日(水)から、日本芸術文化振興会と連携協定による事業として、訪日客向けに国立劇場での日本舞踊または邦楽体験と、新国立劇場での歌舞伎公演鑑賞を組み合わせた日本文化体験ツアーを発売している。

 国立劇場は歌舞伎や文楽、舞踊、邦楽、雅楽など日本の伝統芸能の保存と振興の場として、長年さまざまな公演や、伝統芸能を未来へつなぐため伝承者の養成などを行う拠点として活用されてきた。施設老朽化への対応とバリアフリー化のために建て替えが決定し、2023年10月末に閉場した。

 HISは24年7月、日本芸術文化振興会と国立劇場の再開場までの期間中、施設を有効活用する事業の実施において連携協定を締結。25年1月、一般には公開されていなかった国立劇場の舞台裏見学と新国立劇場での初春歌舞伎公演を鑑賞する日帰りバスツアーを訪日客に向けて販売して以降、連携事業を展開している。

 今回発売するツアーは、 国立劇場で日本舞踊または邦楽の体験型ワークショップで日本の伝統的な身体表現や音の世界に触れ、その後新国立劇場の一等席において歌舞伎公演「仮名手本忠臣蔵」を英語イヤホンガイドで鑑賞する。料金は大人1人6万円。定員は各日15人。

高知県活性化プロジェクト「どっぷり高知旅in大丸東京店」 8月6~19日に全館開催

2025年7月30日(水) 配信

高知かるた(メインビジュアル)

 大丸東京店では、日本全国の魅力を東京駅から発信する「Think LOCAL PROJECT」を推進中。日本各地に店舗を構えている「大丸松坂屋」が、それぞれの地域のまちや人々の課題をお客と一緒に考え、応援していく社会貢献活動を行う。

 日本最大の人口を抱える「東京都」には大きな旅行マーケットがあり、東京駅がハブとなって都会と地方をつなぐ役割を果たすことが地域経済の活性化につながると考え、自治体・地元企業・大丸松坂屋が連携。大丸東京店全館を巨大な体験型広告媒体として日本全国の魅力を広く発信し、間接的・直接的に地域の観光支援に取り組むことが大丸東京店のThink LOCAL活動だという。

 8月6日(水)~19日(火)の14日間、大丸東京店全館(各階拠点)で高知県活性化プロジェクト「どっぷり高知旅in大丸東京店」を開催する。特定エリアの活性化を目的とした全館挙げてのプロジェクトとしては、初の試みとなる。

 大丸東京店の集客力と情報発信力を生かし、高知県の魅力を全館販促として打ち出すことで、東京駅を利用する1日100万人のお客が旅行先として「高知県」を選択する機会の拡大をはかっていく。

 なぜ「高知県」なのか。2022年に「高知大丸」がリニューアルを迎えたものの、高知県の人口は67.5万人と日本で3番目に小さく、大丸松坂屋が店舗を構える都道府県の中では最小の商圏という。高知県と地域共栄をはかることで同社の持続的成長と地域社会の発展を同時に遂行するのが狙いという。

 高知大丸の今後の成長に向けて他県からの観光客の取り込みが必要不可欠と認識するものの「日本人が旅行したことがない都道府県ランキング」2位が高知県であり、高知県をいかに旅行先として選択してもらえるかが重要な課題だ。

しあわせミルクサブレ

 高知県の魅力を伝えるキーワードは「豊かな自然」「グルメ」「人」を3つの柱に、「高知県の魅力を東京都内だけでなく全国のお客様に対しても広く普及していきたい」(大丸東京店営業2部・笹孝志マネージャー)と説明する。

 メインビジュアルでは、高知の食や暮らし、文化など、高知県あるあるが盛り込まれた「高知かるた」を前面に打ち出し、全館縦断のラリーイベントも計画している。

 各階の主な取り組みとして、1階の「まるごと高知POPUP」では、銀座・有楽町にあるアンテナショップ「まるごと高知」をはじめ、高知県を象徴する食品を集約販売。特別企画として高知県生まれのイラストレーター柴田ケイコさんとコラボした大丸松坂屋開発オリジナル菓子「しあわせミルクサブレ」のローンチや高知県の廃材(木材の端材・宝石サンゴ・酒瓶・プラスティックの4種類)をアップサイクルした雑貨の販売、よさこいグッズの販売を予定。

高知県で採れた木材の端材をアップサイクルした雑貨

 地階のイベントスペース「ShikokuブランドPOPUP」では、高知県のおいしいものを知ってもらう物販イベントとともに、和洋酒売場では高知県の地酒「酔鯨」「司牡丹」の試飲販売なども行う。

 10階美術画廊では高知県の伝統文化である土佐和紙を使った「日本画の新作展」を開催する。その他の各階においても期間中は高知県に関する商品の限定販売やワークショップなどを多数企画。

 さらに対象売場での買上条件を満たした方を対象に、高知県内10施設のホテル・旅館宿泊券プレゼント(27組54人予定)、イベントアンバサダー花琴いぐささんとのコラボ企画(コラボ商品、ノベルティ、ライブトーク企画など)も計画している。

鹿之子温泉(神戸市)、自己破産申請へ(帝国データバンク調べ)

2025年7月30日(水) 配信

 鹿之子温泉(大東佳春代表、兵庫県神戸市)は7月16日(水)付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。帝国データバンクによると、負債は推定2億円としている。

 同社は1997(平成9)年11月に設立。神戸市北区で天然温泉「民話の温泉 かのこの湯」と「六甲の恵み からとの湯」の名称で、2店舗を運営していた。

 多種の浴槽や露天風呂、サウナ、岩盤浴のほか、食堂やリラクゼーションコーナーを備え、食堂は自社、リラクゼーションコーナーは委託で運営し、2011年3月期には年間収入高2億4700万円を計上。

 しかし、その後は近隣にスーパー銭湯が相次いでオープンしたことで顧客獲得競争が激化し、収入は減少。「リピーター獲得のため割引券を多用したことで利益確保も難しく、散発的に赤字を計上していた」(帝国データバンク)という。

 さらに、2020年春以降は、新型コロナの影響で来客数は落ち込み、21年3月期の年間収入高は約1億4000万円に減少していた。

「温泉文化」国民会議(青柳正規会長)が設立 「温泉文化」ユネスコ登録へ、保護措置の責任持つ団体に 広く入会を呼び掛ける

2025年7月29日(火) 配信

7月29日、「温泉文化」国民会議が設立した。青柳正規会長(中央)を囲んで記念撮影

 「温泉文化」の適切な保護や、その継承を目的とした「『温泉文化』国民会議」が7月29日、設立した。会長には青柳正規氏(元文化庁長官、多摩美術大学理事長)が就任、温泉文化の調査・研究や、普及啓発、情報発信などに取り組む。

 会長代行は全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の井上善博会長が担い、副会長には日本旅館協会の桑野和泉会長、日本温泉協会の多田計介会長が就任した。

 同日、全旅連本部会議室で開いた「温泉文化」国民会議の設立準備会で、発起人を代表して全旅連の井上会長は、「最短で2028年に『温泉文化』のユネスコ無形文化遺産登録に向けて、さまざまな活動に取り組んでいるが、温泉文化の定義や、担い手の整備に加え、保護措置に責任を持つ団体の設立が必要だった」と新組織設立の目的を説明。

 そのうえで、「このたび多くの方々のご協力によって、設立の運びとなり、ユネスコ登録に向けて、概ね準備が整った」と謝辞を述べた。

 温泉文化の定義や担い手については、「温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録に向けた検討会」(青柳正規座長)を中心に、文化庁、観光庁、環境省、厚生労働省の4省庁がオブザーバーとして検討会に参加してとりまとめている。

 青柳氏は会長就任のあいさつで、「温泉文化を適切に保護し、その継承を推進することを会の目的としている。多くの温泉に携わる人々とともに、温泉文化の歴史や伝統を重んじ、持続可能な発展を促進していくことに寄与していきたい」と抱負を語った。

 今後、会の活動に賛同する旅館・ホテルなどは正会員に、観光団体や企業などは賛助会員に、自治体などは特別会員へ、入会を幅広く呼び掛け、温泉文化のユネスコ登録へ一層の弾みを付けたい考えだ。