〈この人に聞く〉ホテルメトロポリタン鎌倉 営業企画マネージャー 渡邊智彦さん

2022年4年11日(月) 配信

渡邊 智彦(わたなべ・ともひこ)さん
「靄の凛とした空気の中。ほのかな明かりが灯る段葛。定番の場所だからこそ、早朝や夜に鶴岡八幡宮を訪れてみては」と語る。

 「ホテルメトロポリタン鎌倉」は2020年4月24日、JR鎌倉駅から徒歩2分の場所に開業した。

 緊急事態宣言が発令されているなかでの開業となったが、地元の人からの歓迎の声は多く、オーバーツーリズムに悩む観光協会や鎌倉市役所から観光客の「時間」と「エリア」の分散化を期待されている。

 ホテルのテーマは、「心魅かれる新たな古都へ」。「宿泊していただくことで、『夜』、『朝』ならではの鎌倉の魅力を新たに発見してもらいたいという思いを込めています」。

 「夜」は、昨年和食の「かまくら和久」、フレンチの「レストラン ミッシェル ナカジマ」とコラボし、1泊2食付きのプランを販売。「朝」は寺社仏閣にも協力してもらい、早朝の座禅や写経の体験などを組み込んだプランの造成を検討しているという。

 渡邊さんはこのホテルの使命を「地域に根付き、地元の人と連携しまちを盛り上げる。経済を活性化し、人の動きを生み出すこと」と考えている。また、「ホテルがさまざまなコンテンツを備えていることは、選んでいただくうえで重要なことです」と語る。

 「まちの魅力を発掘することに情熱をかたむけているスタッフが多く、プランに関しては、お客様とのコミュニケーションがきっかけになることもあります」と話す渡邊さん。開業以来、家の建て替えや近場でのリフレッシュなどを目的に、地元の人の利用も増えている。

 「こうした環境にあってこのホテルは『まちに必要な存在』にならなければいけない。旅行者と地域の人に愛され選ばれる存在であり続けたいです」と話す。

市内初の大河ドラマ館 深く鎌倉の歴史を発信

2022年4年11日(月) 配信

撮影で使用した衣装などを展示

 鶴岡八幡宮境内、鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム内(神奈川県鎌倉市)に3月1日、「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」がオープンした。

 撮影で使用した衣装や小道具、鎌倉幕府の当時の中枢を再現したオリジナルのジオラマなどを展示。内容は、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送に合わせて随時更新する。

 「北条時宗」や「義経」などこれまでも鎌倉が関わる大河ドラマが放送されてきたが、市内に大河ドラマ館が設置されるのは初めてだ。

 大河ドラマに地名が入ったのは61作品目にして初。また、今回の主人公が「北条義時」であることから、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」鎌倉市推進協議会は、深く鎌倉の歴史を発信する機会と捉え、設置を決めた。

 期間は、2023年1月9日まで。料金は高校生以上1千円、小・中学生500円。大河ドラマ館開館期間中の土・日には、同館を起点にガイドツアーも実施する。

 入館時に渡されるパンフレットを提示すると、鎌倉国宝館と鎌倉歴史文化交流館に各1回無料で入場できる。両館では「北条氏展」と題し関連企画展を12月まで展開。2館を回ることで1つの展覧会が完成する仕掛けになっている。

 鎌倉歴史文化交流館では6月11日まで「幕府草創を支えた宿老たち」と題し、鎌倉殿を支えた重臣たちが、幕府成立にどのように寄与したか紹介する。
 

 一方の鎌倉国宝館では6月12日まで「武士の姿への憧憬」と題し、鎌倉武士にまつわる画題の浮世絵や屏風絵などを展示する。

  市内では、訪れた人が関連史跡を周遊しやすい環境整備なども進められている。同推進協議会は学芸員とともにゆかりの地21カ所を選定し、解説板を設置した。

 市内にある「ホテルメトロポリタン鎌倉」では、ホテル公式インスタグラムをフォローすると鎌倉武士に愛された「勝色」で染めたホテルオリジナルの手ぬぐいを贈るお得な宿泊プランを販売している。

ホテルが配布するリーフレット

 また、ロビーには、源頼朝と彼に仕えた北条義時ら13人の重臣に焦点を当てそれぞれのゆかりの地を紹介する、スタッフ手作りのリーフレットを用意。人物解説や史跡、寺院などの紹介に加え、周辺のおすすめの飲食店などの情報も記載している。

 

〈観光最前線〉美の深淵は近く遠く

2022年4月10日(日) 配信

雷光と電母

 青森のご当地パン、イギリストースト。過日、秋葉原で偶然見付けてしまい、堪らず購入。なかなか東京では買えない貴重な味。パンを食べていたら、去年旅をした青森のことを自然と想い出し、恋しくなった。

 初めての青森は、猛吹雪。青函連絡船を見ながら「津軽海峡・冬景色」の歌碑から流れる唄に耳を傾け。 前から見たいと想っていた女性初のねぶた師北村麻子さんの作品を観て。移動中常に視界に飛び込んできた雪國特有の重苦しい空と陸奥湾。雪国の美は、寂しさと儚さ、淡い色彩が支えているのだろう。そんなことを考えて。

三嶋大社の櫻

 春になると薄紅の雪が舞い出す。過日出掛けた三嶋大社の境内の、色とりどりの櫻。刹那の泡沫。儚いモノは美しいひ。いつか、その深淵を覗きたい。いや、覗けないから美しいのか。

〈旬刊旅行新聞4月11日号コラム〉木に目が行く―― 調度品の「本物」度合いで宿を選ぶ

2022年4月9日(土) 配信

 運動不足が続くと、休日には川沿いの細い道を数キロ歩く。ただ歩くだけではつまらない。自然と何かに目が行く。その「何か」は、現時点で自分が関心のあるものだ。

 

 最近は、木に目が行くようになった。老人である。

 

 自分が何に興味があるのか、まったく分からなくなることがある。何に対しても興味や関心が湧かない状況は、あらゆる思考や束縛から解放されて、まったくの自由で、心地よさもないではない。しかしながら、新聞記者という生業で、周囲には信じられぬほど「意識の高い」人々に囲まれるなか、さすがの私も「これではマズイ」と思うこともある。そのようなとき、大型の書店に立ち寄る。

 

 脳内は完全なるニュートラルな状態で書店に入る。一生かけても読むことができない大量の本の背表紙や、平台に積まれてある最新刊のタイトルなどを眺めているうちに、自然と手が伸びる本がある。そうすると、止まらなくなり、書店を出るころには、自分が興味を持っているものが明瞭になる。

 

 

 「木に目が行く」というのは、枝先の美しい花や葉ではなく、幹を覆う分厚い皮の質感や、全体のフォルムである。

 

 木に興味が向かう引き金になったのは、我が家に住むヘルマンリクガメの影響が大きい。

 

 彼はまったく言葉を発しないが、毎朝彼が生きていることを確認するだけで、私は勇気をもらえる。小動物の生命など、いつ絶えても不思議ではない。しかも、爬虫類は冬の間は危険だ。常に温かくしてあげているが、動きが悪い。しかし、目の前をノコノコと歩くこんもりとした甲羅を眺めていると、「何一つ不満を言わずに生きること」の幼気さを感じてしまう。

 

 木も同じだ。無言だが、しっかりと生きている。地面から養分や水分をしっかりと吸い取って、光合成の過程で二酸化炭素が固定され、酸素を発生している。街ゆく人々よりも長くこの世界に住み、毎年花を咲かせる。若いころは屋久杉などに関心がなかったが、今は樹齢1千年を超える歴史を刻んだ、その雄大な姿を見上げたいと思う。

 

 

 4月1日からプラスチック資源循環促進法が施行された。歯ブラシなどプラスチックを使ったアメニティグッズの見直しなどを行っている宿泊施設も多いだろう。プラスチック製品は安価で便利なため、「使い捨て」にはぴったりだが、愛着は湧かない。そして大量に廃棄された姿は、美しくない。

 

 

 先日、よく行く骨董屋さんにふらっと入り、大正から昭和初期に作られた大きな欅の箪笥を購入した。金額も決して安くはなかったが、「もう二度とこのような家具と巡り合うことはないだろう」という逸品だった。曲線を織り交ぜた独特のデザインで、100年前の古き良き時代の香りのするものだ。

 

 「ちょっとオシャレで、それっぽく見える」家具をそろえる大型ショップも増えてきたが、それらと比べても、やはり100年の歴史から漂うオーラは、ただ者ではない。

 

 調度品にこだわりのある旅館・ホテルも多い。沖縄・読谷村のリゾートホテル「日航アリビラ」なども、雰囲気のある調度品を置いてある。「木に目が行く」と書いたが、長く滞在するリゾートホテルに宿泊する際には、調度品の「本物」度合いで選ぶ傾向が、最近強くなってきた。

(編集長・増田 剛)

【特集No.608】北海道・札幌観光バス 貸切バスの魅力を消費者へ

2022年4月9日(土) 配信

 札幌観光バス(福村泰司社長、北海道札幌市)は1月14日、旅行新聞新社が取材活動などを通じて見聞きした観光業界の取り組みの中から、創意工夫の見られるものを独自に選び、表彰する「日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2021」の優秀賞を受賞した。乗務員と事務職が1つの「チーム」となり、旅行会社の先にいる消費者に向けて、「バスガイド付き貸切バス旅行の楽しさを伝え、北海道のファンになってもらう」取り組みが評価された。佐藤圭祐常務取締役とバスガイドの丹野有希さんに詳しい話を聞いた。

オンラインバスツアーなど実施、ガイド付きバス旅行の楽しさ伝える

 札幌観光バスは、バスガイド付き貸切バス旅行の楽しさを伝える取り組みに力を入れている。おもな取り組みは、「オンラインバスツアーの開催」「YouTubeチャンネルの運営」「バスガイドによる音声番組(ポッドキャスト)配信」の3つ。オンラインバスツアーは2020年7月、YouTubeチャンネルはその1カ月前の20年6月、音声番組の配信は21年10月にそれぞれスタートした。

 同社は1964(昭和39)年創業の貸切バス専業事業者。「Brighten up Hokkaido~北海道を、輝かせよう~」という言葉をビジョンに掲げ、道内観光の魅力発信に注力してきた。

 しかし、2020年3月ごろから新型コロナウイルス感染症拡大の影響が出始め、一時期売上が前年比10%以下(20年5~7月)まで落ち込んだ。主力の貸切バス事業は、コロナ禍前の19年度と比べて20年度は約25%に。保有する貸切バスを約10台減らすなど事業を見直すなか、21年度は多少回復基調にあるが、変わらず苦境に立っているのが現状だ。

 そのようななかバス旅行の楽しさを伝え、この楽しさを忘れずにいてもらうため「オンライン」などを切り口に、新しい取り組みを始めている。

若年層参加の入口に、オンラインバスツアー

 オンラインバスツアーを始めたきっかけは「コロナ禍で乗務がなくなったバスガイドやバスドライバーたちの活躍の場を検討した」(佐藤常務)ことだった。同時期に香川県の琴平バスがオンラインバスツアーを始めたことを知り、自身もお客として参加。「これは面白い」と思い、ツアーで添乗をしていた山本紗希さんに連絡を取ったことから、北海道でのツアーが実現した。

 オンラインバスツアーを始めるにあたり、配信部屋や機材などの初期投資はなかった。道内の取材撮影は基本スマートフォン。北海道の雄大さを伝える空撮は、ドローン撮影が趣味というバスドライバーが全面協力する。編集や配信の方法は、インターネットなどで調べて運営している。

 「映像に合わせて話すこと自体、これまでなかったので、当初はリハーサルをかなりしました」(佐藤常務)と振り返る。回数を重ねることで基本的な一連の流れを作っていった。

 21年度オンラインバスツアーの催行回数は70~80回。商品ラインナップが少なくても、同じ旅行商品を複数の団体が利用するなどで催行し、1日2本という日もある。エージェントの場合、団体貸切というかたちで実施するケースも多い。

 参加者像を分析すると「意外とバス旅行の経験がない若い人も多い」(丹野さん)など、若年層がバスガイド付きバス旅行に触れる入口として、オンラインバスツアーが一役買っている。

【全文は、本紙1867号または4月15日(金)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】

全旅連青年部、総会前に活動アピール ユーチューブで動画公開

2022年4月8日(金) 配信

星永重部長。「官公庁などに我われの考えを伝えながら、地方を元気にし、宿泊業を日本の基幹産業にしていきたい」と活動への協力を求めた。

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(星永重部長)は4月6日(水)、ユーチューブで星部長が今期の活動を振り返り、方針などを伝える動画を公開した。4月13日(水)の総会を前に、第25代星体制をアピールする狙い。

 星部長は「コロナ禍で(会員の)ほとんどの施設は本来借りない多額の借入金を抱え、今後に不安を抱えている」と現状を報告した。

 また、宿泊産業はさまざまな関連業者と取り引きを行うことに触れ、「絶対に倒れる訳にいかない。コロナ禍を耐え、さらに高みに登れるように、皆様の力をお借りたい」と訴えた。

 今後については、要望活動の一環で、「Go To トラベルキャンペーン」の開始が発表されたことや、宿泊施設の改修工事費を補助する「既存観光拠点高付加価値化事業支援」が創設された成果を挙げたうえで、「官公庁などに我われの考えを伝えながら、地方を元気にし、宿泊業を日本の基幹産業にしていきたい」と力を込めた。

21年期の旅行業、7割減の7241億円 6割が最終赤字に(東京商工リサーチ調べ)

2022年4月8日(金) 配信 

2019-2021年期・旅行業1100社の業績(東京商工リサーチ調べ)

 東京商工リサーチはこのほど、全国の旅行業の業績調査をまとめた。調査によると、国内旅行業1100社最新期決算(2021年1~12月期)の売上高合計は前期比71・2%減の7241億5400万円だった。新型コロナが流行する前から約2兆円の売上が消失し、6割以上の企業が最終赤字となったことが分かった。

 コロナ前の19年は2兆7705億9400万円の売上を計上したことから、19年比でも73・8%の減収となった。

 当期利益の合計は、20年期が66億3000万円の黒字だったのに対し、21年期は1795億2100万円の赤字となった。

 また、最終損益が判明した587社のうち、構成比65・4%の384社が最終赤字に転落した。19年期に400億円以上の黒字を計上したJTBや、10億円以上の黒字となった阪急交通社、クラブツーリズムなどの大手旅行会社も、軒並み赤字に転落。同社は、「大手企業ほど赤字幅が膨らむ傾向が強まった」と分析している。

 日本政府観光局(JNTO)の調査では、21年の訪日観光客は24万5900人で、20年の411万5828人から94・0%減少した。統計開始以来過去最多を記録した19年は3188万2049人だったため、19年比は99・2%減と激減した。

 この調査結果を受けて同社は、移動制限や外出自粛、インバウンド需要消失などがおもな原因とし、「雇調金などの支援措置があったものの、Go Toトラベル再開も未定のままであり、旅行客消失による深刻な経営環境が続いている」と懸念を示した。

 一方、観光庁は4月1日(金)から地域観光事業支援の一環である県民割支援を、地域ブロック内まで拡大することを決めた。国内観光需要の高まりが期待されるが、同社は「国内限定の施策であり、恩恵は宿泊業者や大手旅行業者が有利。旅行業者の95%を占める小・零細企業への効果は見込みにくい」と見ている。

 とくに、小規模事業者は資金力に乏しく、設備投資や海外からの国内への業態変更などの事業転換のコスト捻出が難しいとしたうえで、「事業規模や、国内外の専門事業など、それぞれの状況に合わせた細やかな支援対応が必要」とした。

 「GWが始まろうとしているなかで、各地で人出の増加が見込まれるが、海外渡航は未だ困難な状況。インバウンド需要が回復するまでは我慢の時期が続く」との見方を示している。

トラストバンクなど、新持株会社を設立 食、旅、技で新事業開始

2022年4月8日(金)配信

関係会社社長と記念撮影するAINUSホールディングスの須永珠代社長(写真中央)

 ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営するトラストバンク(東京都渋谷区)などは4月5日(火)、地域経済の活性化を促すため新会社の立ち上げを発表した。同社と、同社の須永珠代会長が代表社員を務める有徳(群馬県伊勢崎市)が共同出資をする持株会社「AINUS(アイナス)ホールディングス」を設立。地域に資金や資源が還流する仕組みをつくり、地域経済の自立と文化の継承・発展を目指す。

 アイナスの代表取締役はトラストバンク会長の須永珠代氏が就き、第1弾として「食」「旅」「技(伝統技術)」を軸にした3つの新規事業を始める。「食」に関しては、自然栽培農家を支援する「ネークル」(菅原信広社長)に出資し、子会社化。「旅」においては、富裕層向け宿泊施設事業を展開する「UI(ユイ)」(黒瀬啓介社長)、「技」は、全国の伝統技術を活用した日本発ラグジュアリーブランド「MIZEN(ミゼン)」(寺西俊輔社長)を新たに設立した。

3つの子会社に出資、地域経済の活性化促す

 「ネークル」は、栽培技術やノウハウの提供、農業機械・器具の貸し出しなどを行い、自然栽培農家を支援。1000万円以上を売り上げる営農者を2000人育て、200億円市場の創出を目指す。

 「ユイ」では、自治体が保有する土地や建物を富裕層向けの宿泊施設としてサービス提供。新たな観光資源の創出とともに、自治体の歳入増をはかる。第1弾として、2023年に鹿児島県・徳之島町に富裕層向けビラを建設予定。

 「ミゼン」は、伝統工芸の職人による技術を未来へ伝承することを目指すとともに、現代のライフスタイルに合わせることで新たな価値を提唱する。富裕層をターゲットに適正な金額で提供することで、職人の地位向上をはかり、地方の経済活性化にも寄与して、伝統産業や文化の維持・発展を目指す。

 なお、同日にアイナスの次期社長を募集することも発表した。次世代を担う若手経営者の発掘・育成を通じて、地方の起業家や経営者を増やし、地域経済の自立と文化の継承・発掘をはかる。

【にっぽん旬旅】~動画で各地の魅力紹介~北海道・小樽市~

2022年4月8日(金)配信

 2022年8月、市制100周年を迎える北海道小樽市はこのほど、市の観光誘致プロモーションビデオ「OUR STORIES : from OTARU」を制作し、公開した。

 フルハイビジョンの4倍の画素数を誇る4K高画質で撮影された作品で、約5分の本編「小樽編」と「北しりべし編」が2本、インタビューなどの約1分の映像が6本、計8本の映像で構成されている。

【小樽編】『青の街』(4分57秒)

國學院大學 観光まちづくり学部、学部全体初めて会す 新入生ガイダンス開く

2022年4月8日(金) 配信

新入生ガイダンスのようす。301人の学生が入学した

 國學院大學(針本正行学長)は4月6日(水)、たまプラーザキャンパス(神奈川県横浜市)で観光まちづくり学部の新入生ガイダンスを開いた。今年度に開設された同学部の全教員と新入生となった1期生の1年生が初めて、一堂に会した。

  同学部は国内外の歴史や自然などを学び、観光を軸とした持続可能な地域の実現を考えていく。301人の学生が入学した。

 西村幸夫学部長はガイダンスの冒頭、「新しい学問『観光まちづくり』を学生と一緒に磨き上げたい。方針などへの意見があれば、教員などへ言ってほしい」と呼び掛けた。

西村幸夫学部長。「新学問『観光まちづくり』を学生と磨き上げたい」と意気込みを述べた

 教員紹介では、全32人の教師が自身の専門分野や経歴、担当科目などを語った。大門創准教授らは改めて、学びの特色や楽しさなども振り返った。

 その後、1クラス15人ほどの演習ゼミ「ルーム」ごとに分かれ、学生が自己紹介を行った。

 新入生は「もともと自動車や電車の車窓から街並みを眺めるのが好で、理想のまちを考えていた。その土地に合った魅力を見つけたい」など、抱負を述べた。