上海で海外旅行販売の許可取得、旅悟空 国際旅行社

 旅悟空国際旅行社のグループ会社「上海 旅悟空国際旅行社有限公司」(吉田達也社長、中国・上海)はこのほど、中国政府から上海において、現地日系旅行社として初めて中国国内で中国人の訪日旅行を含む海外旅行販売のライセンス(出境許可)の認可を受けた。

 同社は2006年から上海で、在中国の日系企業・在留邦人向けの航空券、ホテル、国内旅行に加え、日本からの訪中旅行者のホテルや現地旅行手配を手がける手配を中心に事業を展開してきた。今回の許可を受けて、同社は中国国内で中国人観光客、企業の訪日旅行、海外旅行の主催・販売が可能となった。

無料入浴など特典満載、「おもて那須手形」好評発売中

お・も・て・那須手形
お・も・て・那須手形

 栃木県北の5市町(那須塩原市、大田原市、矢板市、那須町、塩谷町)の温泉や観光施設など計132カ所で無料入浴や割引などの特典が受けられるお得なクーポン冊子「おもて那須手形」が好評発売中だ。

 価格は1冊1080円(税込)で、有効期間は購入日から1年間。やすらぎの栃木路共同宣伝協議会と同那須地域分科会が、各施設の協力のもと、観光客のリピーター獲得を目的に企画した。

 21施設で無料入浴が可能で、1冊で7カ所まで1回ずつ利用できる。このほか17カ所の入浴施設、28カ所の観光・体験施設、43カ所の飲食店、23カ所の土産物店で割引や特典がある。ポケットに入るA4判三つ折りサイズで全63ページ。付録として県北地域の見やすい大判地図も付く。

 5市町の観光協会や一部の利用施設などで購入できる。

 問い合わせ=塩原温泉観光協会 電話:0287(32)4000。

ネットワークの輪 124会員に拡大、10月のピンクリボン月間に新冊子10万部発行

全国の会員が参加して開かれた第3回総会
全国の会員が参加して開かれた第3回総会
畠ひで子会長
畠ひで子会長

ピンクリボンのお宿ネットワーク第3回総会開く、畠ひで子会長が再任

 「ピンクリボンのお宿ネットワーク」(略称:リボン宿ネット、会長=畠ひで子・匠のこころ 吉川屋女将、事務局=旅行新聞新社)は7月29日、東京都港区の浜松町東京會舘で第3回通常総会を開いた。設立から3年目を迎えネットワークの輪は全国各地に広がり、会員数は124会員となった。今年度も10月のピンクリボン月間に合わせて「ピンクリボンのお宿」の新冊子を発行するほか、全国の病院や医療機関、乳がん患者団体と連携し、セミナーや勉強会なども開催しながら受入環境を整えていく。

 畠会長は「12年7月10日に50会員でスタートしたが、皆様のご協力と関心の高さで会員数も2・5倍まで拡大した」と総会の冒頭、あいさつした。「昨年10月に10万部発行したピンクリボンの冊子を全国約800カ所の病院に配布しているが、手にとっていただいた方々から『ずっとあきらめていた旅行に行くことができた』など感謝の手紙が数多く届いている」と報告。今年も15年度版の新冊子を10月のピンクリボン月間に合わせて10万部発行する予定だ。「今後もシンポジウムや勉強会などを開催しながら、旅館・ホテルで快適な宿泊や温泉入浴ができる環境に向け努力していきたい」とし、業界だけでなく、広く社会に向けて啓発の輪を広げていくことの重要性を語った。

 また、畠会長は「冊子に宿の情報を掲載したからたくさんのお客様が来なくてはいけないという考えではなく、それぞれのお宿の特徴や情報を載せることによって、一人でも多くの乳がん患者や経験者が温泉で元気になって帰っていくということが私たちもうれしく、ありがたいと思う気持ちを大切にしたい」と述べた。

 任期満了にともなう役員改選では、畠女将の会長再任を決めた。

多くの来賓が出席
多くの来賓が出席
大山正雄氏
大山正雄氏

 来賓の日本温泉協会会長の大山正雄氏は「社会には乳がんだけでなく、さまざまなかたちで傷を負った方々がいる。日本温泉協会としても、ピンクリボンのお宿ネットワークが今後さらに発展し、幅広い役割を果たしていってほしい」と期待を寄せた。

 13年度は、12月17日に鹿児島県・指宿温泉「ホテル秀水園」で第2回ピンクリボンのお宿シンポジウムを開いたほか、12月3日には長野県・諏訪温泉の「すわ姫会」でピンクリボンセミナーへの協力などさまざまな勉強会を実施した。今年度も第3回ピンクリボンのお宿シンポジウムをはじめ、さまざまな勉強会を予定している。このほか、旅行新聞ホームページ「旅行ネット」内に開設した「リボン宿ネット」も拡充し、情報発信を強化していく。

 14年7月29日現在の施設(宿)会員は98、団体会員は8、企業会員は14、賛助会員は4の合計124。

懇親会のようす
懇親会のようす

藤田久子氏
藤田久子氏

「目立たない工夫を」、藤田久子氏が講演

 ピンクリボンのお宿ネットワークの総会終了後には、乳がん経験者で、社労士、産業カウンセラーでもあるキャンサー・ソリューションズの藤田久子氏を講師に招き、「今、お宿ができること」をテーマに講演会を開いた。

 藤田氏は「乳がん患者は脱衣所や洗い場に仕切りなど目隠しになるものがあるかをすごく気にしている。浴用のタオルは長めの方がありがたい」と述べた。また、「特別扱いをされるより、目立たない工夫をしてほしいと思っている」など宿にアドバイスをした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

銀座NAGANO しあわせ信州シェアスペース、10月26日オープン決定

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 東京・銀座に開設する長野県の信州首都圏総合活動拠点「銀座NAGANO~しあわせ信州シェアスペース~」の開業日が10月26日に決定した。

 銀座NAGANOは当初8月下旬に開設する予定で、内装工事の一般競争入札が6月に行われたが、資材や労務単価高騰などが原因で予定価格と応札価格が見合わず入札は不調に終わった。今回、建材や設計の見直しで予定価格を変更し、8月1日に再入札され、北野建設(長野市)が1億2千万円(税抜)で落札した。予定価格は1億2301万円(同)で、東京都や県内の業者3社が参加した。北野建設は8月6日に長野県と正式契約を交わし着工する。

 10月26日のオープン当日には記念セレモニーのほか、10月27日―11月2日の期間にはオープニングウイークスペシャルイベントを開催する。詳細は銀座NAGANOの公式ホームページ等で近日公開する予定。

【9/18】福島教育旅行誘致へ、セミナー参加者募集中 9月4日まで

 福島県観光物産交流協会は9月18日、東京都千代田区の都道府県会館で、学校関係者や旅行会社を対象に「福島県教育旅行誘致セミナー」を開く。基調講演では「放射線被ばくと健康影響」をテーマに高村昇・長崎大学教授が県内の安全性を説明するほか、教育旅行を実施した学校が事例発表などを行う。

 開催時間は午後2―6時。定員は100人で、参加費は無料。9月4日まで受け付ける。

 問い合わせ=電話024(525)4024。

下の協会ホームページに参加案内、申し込み書を掲載しています。
HP:福島県観光物産交流協会観光部・セミナー開催の御案内

2015年度版「プロが選んだ日本のホテル・旅館100選」書籍発売!

15年度版100選本、8月から全国書店発売

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 2015年版「プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿」の書籍が、8月から全国の書店で発売されました。定価 は2,160 円(本体 2,000 円 + 税8%)、A4変形判、オールカラー 176ページ。発売元は自由国民社(東京都豊島区)です。

 今年1月に発表した「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」入選施設と、選考審査委員特別賞「日本の小宿」を受賞した歴代の宿、計112軒をセレクト。料理やもてなし、温泉など、各施設の魅力をカラー誌面でご紹介しています。一部の宿で「2次元バーコード」も掲載したほか、弊社が事務局を務める「ピンクリボンのお宿ネットワーク」加盟施設はロゴマークを付けてご紹介しています。

 巻末には「総合100選」のほか「もてなし」「料理」「施設」「企画」各100選の入選施設一覧をリストとして掲載しました。まさに、ホテル・旅館のガイドの決定版!といえる本です。ぜひお手にとってご覧ください。

 全国の書店、当ホームページ上部の「刊行物お申込み」から購入できるほか、
アマゾンや楽天
(自由国民社様の本書紹介ページへリンクしています)でもご購入いただけます。

まるごと旅情報 『西九州特集』 公開

まるごと旅情報 『西九州特集』 を公開いたしました。

第1551号掲載(2014年7月11日発行)
『西九州特集』の紙面がご覧いただけます。

詳細はコチラから!(弊社の『西九州特集』ページへリンクしています)

 
☆まるごと旅情報とは☆
弊社の「旬刊旅行新聞」にて掲載した全国の観光情報に関する特集記事をご紹介しています。
過去1年間分の紙面の一部をご覧いただける旅の情報ページです。

まるごと旅情報 『熊本特集』 公開

まるごと旅情報 『熊本特集』 を公開いたしました。

第1551号掲載(2014年7月11日発行)
『熊本特集』の紙面がご覧いただけます。

詳細はコチラから!(弊社の『熊本特集』ページへリンクしています)

 
☆まるごと旅情報とは☆
弊社の「旬刊旅行新聞」にて掲載した全国の観光情報に関する特集記事をご紹介しています。
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No.378 14年度市場別訪日プロモーション方針 - 潜在・将来層も主要ターゲットに

14年度市場別訪日プロモーション方針
潜在・将来層も主要ターゲットに

 2014年上半期(1―6月)の訪日外客数は前年同期比26.4%増の626万人と過去最高のペースで推移している。観光庁はこのほど、4月に新設した「マーケティング戦略本部」で初めて外部専門家の知見を入れ、より科学的・合理的な分析のもと、14年度の市場別訪日プロモーション方針を策定した。従来からの主要ターゲットのボリューム層に加え、潜在的・将来的ボリューム層も主要ターゲットに位置づけた。各市場の動向やターゲット層、訴求コンテンツなどを紹介する。

【伊集院 悟】

 
 
 
ターゲットを明確に、効果的なコンテンツを訴求

 久保成人観光庁長官は7月23日の会見で、新プロモーション方針について、「これまでは訪日数の多い層をボリューム層としてターゲットにしてきたが、マーケティング戦略本部の分析のもと、潜在的ボリューム層を位置づけ、将来の訪日数拡大に向け、プロモーションなどに取り組んでいきたい。さらに、より長期的な視点で将来的ボリューム層も考え働きかけていく」と報告した。…

 

※ 詳細は本紙1553号または8月7日以降日経テレコン21でお読みいただけます。

食を堅守 ― 今より豊かな観光立国の姿に

 賞味期限切れの肉を供給していた中国の食肉加工工場の映像は衝撃的だった。流通されていたハンバーガーショップやコンビニエンスストアはあまりに身近な存在であり、今後拡大される食品流通のグローバル化を考えると、食の危険性が高まっていることを感じる。

 約1カ月間におよぶサッカーワールドカップブラジル大会が終わった。日本は残念ながらグループリーグで敗退したが、世界の強豪国と言われる国同士が対決する試合は激しく、見応えがあった。サッカーの醍醐味の一つに相手の守備陣を切り崩す華麗な組織的なパスワークや、天才と呼ばれる選手の誰にも真似できない神業的な個人技による得点シーンがあるだろう。そして上位に勝ち上がる国には、“ワールドクラス”と評されるフォワードが存在する。

 今回のワールドカップでも幾つかの華麗で、神業のようなゴールに目を奪われた。しかし、それよりも深く、胸が揺さぶられたのは、ディフェンダーやゴールキーパーたちの献身的な守備であった。守備陣だけではない。攻撃的な役割が大きいフォワードやミッドフィルダーたちの身を張った守る姿勢が良かった。今大会の日本の守備は強固だったとは言えない。オールスター戦や、チャリティーマッチなら「ノーガードの打ち合い」は面白い。しかし、勝敗が最優先のW杯では堅守でなければ勝ち上がることはほぼ不可能だ。つまり、堅守が前提にあり、そのうえで堅守を破る華麗なパスワークや、神業的な個人技が必要なのだが、日本にはW杯で戦うための最低条件である「堅守」が備わっていなかった。

 かつて日本の自治体は産業の誘致に熱心だった。しかし、産業の誘致もリスクが大きい。工場ができても、より人件費などのコストが安い中国や東南アジアに移転したり、国際競争で敗北すれば、工場の規模縮小や閉鎖なども行われる。その後、多くの自治体の首長は観光による地域振興の大切さに気づき、今では観光客誘致に熱心ではない自治体を探す方が難しい。

 バブル期には、巨額の予算を投入して観光客誘致を看板に「トンデモナイ」ものを作り、財政が破綻してしまう自治体も見られたが、今は大規模なテーマパークなどを作る予算の余裕もなく、むしろ地元で採れる果物や野菜、米などの農産物や魚介類などのブランド化に取り組み、観光客誘致につなげようと努力している。地に根差したこの動きを歓迎したい。

 TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉の成り行きによっては、今後食のグローバル化が一気に加速するだろう。今以上に日常的にスーパーや外食チェーン、食卓に、目の届かない海外からの加工品などが並ぶ。日本国内の食料自給率はカロリーベースで40%弱という状況がどのように変化していくのか。

 産業の輸出に関しては、日本は“ワールドクラス”であるが、食料自給という「守備」は堅く守られているだろうか。産業の輸出と合わせて、日本の食を守る農業、漁業、水質資源を「堅守」することも必要だと思う。文化高きフランスも農業国である。ワインも美味しい。日本の多くの知事や市町村長がもっと、「農業立県」「農業立市」と胸を張ってアピールするようになってほしい。そのときには、日本も今より豊かな観光立国の姿に近づいているのではないか。

(編集長・増田 剛)