「テーマ極め、宿が個性発揮」日本の旅文化を創る会

2018年3月22日(木) 配信 

佐藤和志会長(鶴の湯温泉)が冒頭のあいさつ

朝日旅行「日本の旅文化を創る会」(佐藤和志会長、381会員)は3月14日(水)、東京・新宿の京王プラザホテルで2018年度通常総会を開いた。「テーマ旅行」を強みとする朝日旅行と協調しながら、各宿が個性をより一層発揮していくことを確認した。

 佐藤会長は「少子高齢化によって国内の旅行市場が縮小していくなかで、どうやってお客様にお越しいただくか。宿の個性や長所をいかに発揮して伸ばしていくかが問われる」と力を込めた。さらに「インバウンドが拡大するなかで、『旅文化を創る』ということが最も求められてくる」と述べ、「『もう少し積極的にアピールした方がいい』と外部の方々からの指摘もある。これまでずっと我われと丁寧な旅行商品を企画してきた朝日旅行と協力し、ともに伸びていこう」とあいさつした。

朝日旅行の鶴田隆志社長

 朝日旅行の鶴田隆志社長は「温泉や源泉湯宿、音楽、美術、文化遺産など『テーマ旅行』が当社の中核で、この想いは全社員が共有している」と強調。「他社が真似できない商品をつくり、新しいマーケット開拓しながらテーマ旅行を極めていきたい」と語った。

 今年度も引き続き“資質向上・仲間づくり・心豊かな人材の育成”を基本理念に、事業承継など、各種研修会を実施する。また、自立した会の運営のために収益事業にも重点を置く。大学とも連携し、学生時代から宿経営を目指す教育や、実践できる環境づくりの研究にも取り組む姿勢だ。

 総会では、「日本の宿を守る会」(20会員)、「日本秘湯を守る会」(177会員)、「日本文化遺産を守る会」(26会員)、「日本源泉湯宿を守る会」(44会員)など各部会の活動報告も行った。日本秘湯を守る会は、スタンプ10個で無料招待する「スタンプ帳システム」を、来年4月から365日除外日なく全会員宿が招待客を受け入れるようにする。

 佐藤好億名誉会長は「日本の旅文化を創る会は、『人をつくる』会。皆さんとともに旅の創造を夢見て、一歩一歩進んでいきたい」と語り、締めくくった。

 総会後には、国際医療福祉大学大学院リハビリテーション学分野教授の前田眞治氏が登壇。「温泉の適応症はどのようにして決まるのか」をテーマに講演した。

春の長崎、グランピングとエンタメ系リゾートに注目

2018年3月22日(木) 配信

カナダ・モントリオールのマルチメディア・プロダクション「MOMENT FACTORY」が提供する「LUMINA」。アイランドナガサキでも楽しめるようになる(同社報道資料より)

長崎県では今春、期間限定のグランピング施設「Glam Beach(グランビーチ)」と、エンタメ系リゾート「i+Land nagasaki(アイランド ナガサキ)」がオープンする。自然を存分に体験できることが魅力だ。

 対馬と九州に挟まれた壱岐島にオープンする「Glam Beach」は、3月22日(木)~4月22日(日)の期間限定企画。オーシャンビューとともに、BBQやマリンスポーツを楽しむことができる。宿泊はテントとペンションから選択でき、調理道具から寝具まで必要なギアもすべて用意。20~30歳代を中心に人気を集めるグランピングスタイルを取り入れた企画となった。春限定の体験として、「うに割」や「薪割り」、「五右衛門風呂」を楽しめるほか、シーカヤックやパドルボート、シュノーケリングも無料で提供する。4月の壱岐島の平均気温は13~16℃。一足先に夏の気配を感じることができそうだ。

 長年地元で親しまれてきた「やすらぎ伊王島」がリニューアルオープンし、エンタメ系リゾート「i+Land nagasaki(アイランド ナガサキ)」に生まれ変わる。手掛けるカトープレジャーグループは熱海ふふなどの高級宿でも有名だ。「i+Land nagasaki」では。BBQや、マリンスポーツを充実させるだけでなく、日本初上陸のエンタメも取り入れる。複合型のリゾート施設として期待が厚い。ナイトウォークと称し、プロジェクションマッピングを駆使した夜間型エンタメコンテンツを用意。カナダ・モントリオールのマルチメディア・プロダクション「MOMENT FACTORY」と提携したもので、自然と技術が融合した体験型アートコンテンツ「LUMINA」を提供する。

弘前市×JALコラボ 100周年のさくらを羽田ラウンジで

2018年3月22日(木) 配信

弘前公園のさくら

青森県弘前市は、日本航空(JAL)とのコラボレーション企画として、2018年3月24日(土)から3月30日(金)の期間、「弘前のさくら」をひと足早く開花させて羽田空港JAL国内線ラウンジに展示する。

 日本三大桜の名所にも選ばれている弘前公園では、約2,600本ものさくらが咲き誇り、4月下旬から5月初旬に開催される「弘前さくらまつり」では毎年200万人を超える来園者を魅了する。

 今年100周年を迎える「弘前さくらまつり」に先立ち、羽田空港JAL国内線ラウンジで一足先に弘前の春を演出する。

開催概要

場所:羽田空港JAL国内線ラウンジレセプション(南北2カ所)

    (ダイヤモンド・プレミアラウンジ、サクララウンジ)

期間:2018年3月24日(土)~3月30日(金)まで

弘前公園のさくらの特徴

 さくらは枝を切らないのが一般的と言われるが、弘前市では、弘前公園内の約2,600本のさくらを日本一の生産量を誇るりんごの剪定技術を応用して管理している。

 りんごの木は収穫しやすいよう、また、良い実が成るように、横に枝を伸ばしていく。この技術をさくらにも応用しているので、弘前公園のさくらは低い位置でボリュームある花を咲かせる。また、本体のさくらの木のために剪定された枝は、すぐにその価値を失ってしまうものではなく、室内などで適切な温度管理をすることによって、見事なさくらの花を咲かせる。

さくらの木一つひとつと向き合う“桜守(さくらもり)”

 弘前公園のさくらは、さくらを愛する人々の心と、さくらの木一つひとつと向き合う“桜守”の手により、毎年美しい花を咲かせている。

 桜守は、数年から、数十年というさくらの成長を見据えて剪定作業を行う。寿命60年といわれるソメイヨシノだが、弘前公園では樹齢100年を超える木も多く、元気に花を咲かせている。

100周年を迎える弘前さくらまつり

 1918年(大正7年)に第1回観桜会としてはじまった「弘前さくらまつり」は、2018年で100周年を迎える。

 今回は会期を延長し、4月21日(土)から5月6日(日)まで開催するとともに、花筏のプロジェクションマッピングやさくらを満喫できる桟敷席の設置などさまざまな催しを企画している。

美味しい旅の強い味方 ハワイ・台湾グルメ本の決定版発売中

2018年3月22日(木) 配信

付録のグルメマップは、16ページのボリューム

ハワイ・台湾グルメ本の決定版となる1冊――。JTBパブリッシングは現在、ムック本の新刊「ハワイ 朝から夜までおいしいもの250」、「台湾 朝から夜までおいしいもの250」を売り出している。 

 同書は、海外旅行の人気目的地「ハワイ」「台湾」のグルメ情報に特化。これまでJTBパブリッシングが培ってきた現地取材・編集ネットワークを駆使し、王道の名店から最新の話題店まで、ハワイと台湾のとっておきのグルメ情報をまとめている。本には取り外し可能で現地交通情報も網羅した「グルメMAP」がついており、持ち歩きにも便利。

 概要

掲載内容:

ハワイ 朝から夜までおいしいもの250

ハワイグルメ24H(モンサラットアベニューでアサイボウルの朝食、スターシェフのレジェンドディナーなど)、フォトジェニックグルメ、ハワイ人気グルメコート、ハレアイナアワード2018、1dayグルメトリップ(カイルア/ハレイワ)など

台湾 朝から夜までおいしいもの250

台湾グルメ24H(早起きして台湾定番の朝ごはんを食す!、お昼は小籠包の名店をはしごする!、食後はカラフルかき氷をSNSにアップ!など)、あの名店に会いに、台北へ、こだわりたっぷり♥最旬カフェ、夜の安旨フルコースなど 

定価:900円(税別) 

住宅宿泊事業者の届け出全国で31件 自治体は窓口対応多く

2018年3月22日(木) 配信 

3月20日に国土交通省内で、観光庁長官会見が開かれた

 

住宅宿泊事業(民泊)の手続きが3月15日(木)に始まったこと受け、観光庁は3月20日(火)の会見で状況を報告した。住宅宿泊事業者の届け出は全国で31件のみと動きは鈍かった。Airbnb(エアビーアンドビー)などの仲介業の登録申請は8件で、管理業の登録申請は112件となった。いずれも書面の手続きは16日(金)時点、システム上は19日(月)時点の数を合わせた数値。主要な自治体では窓口対応が多いとの報告もあり、田村明比古長官は「(施行日の)ぎりぎりにならないと、本格的に増えてこないのでは」と述べた。

 民泊ポータルサイトのアクセス数は16日時点で、約2万5千回となった。閲覧は事業者の手続き方法や自治体関連ページに集中した。コールセンターには、事業者と管理業について700件ほどの問い合わせがあった。「引き続きポータルサイトなどを通じて周知し、円滑に手続きが進むよう努める」(田村長官)とした。

「女将のこえ208」中島 ルミ子さん、ホテル黒部(富山県宇奈月温泉)

2018年3月21日(水) 配信

中島ルミ子さん ホテル黒部

旅先の我が家

 全客室から望める黒部渓谷。手が届くような目前に構える山は、冬は凛と白く、春夏はさわやかな緑、秋には赤く染まって出迎えてくれる。緑と赤の季節には、対岸を走るトロッコ電車の乗客と手を振り合う楽しみもある。宇奈月温泉の最上流に建つホテル黒部ならではの光景は、老若男女の思い出となることだろう。

 ルミ子さんの前職は地元のフリーアナウンサー。東京の短大を卒業してUターンし、FMで番組を持ったり、テレビリポーター、結婚式の司会などで活躍していた。

 ターニングポイントは2000年。淡路花博で富山県のPRイベントを行うに当たり、司会者に抜擢されたのだ。その時、観光協会のリーダーとして同行したのが、夫で現社長の勝喜さんだった。花博に向かう観光バスの6時間、初対面の2人の会話は途切れることがなかった。そして、7カ月後に結婚。

 16、13、4歳と3人の息子に恵まれた今も、愛情と尊敬は変わらないどころか高まっているという。笑顔のルミ子さんに、個人的にも大いに学ぶところがあったのだった。

 ルミ子さんは、顧客一人ひとりへの声がけを大切にしてきた。宴会なら必ず全員にあいさつして回る。「うちは『旅先の我が家』がモットーですし、それ以前に、素敵なお客様に出会えてたくさん話せるこの仕事が趣味なんです」と、まったく無理を感じさせない。

 とにかく愛する人と働くこの仕事が大好きで、大女将には「素敵な息子さんに育ててくださってありがとうございます」、夫には「あなたのお陰で大好きな仕事をさせてもらえます」と、折に触れて伝えているという。感謝を言葉にするのは幸せの秘訣の1つだろう。

 今年2月1日、ホテル黒部は世代交代し、勝喜さんは代表取締役社長に、ルミ子さんは若女将から女将になった。社内に向けた就任あいさつでルミ子さんは、「みなさんの心と体の健康を守ります」と宣言した。

 2人は数年前から意識と働き方改革を推進中だ。我が家の家族である全スタッフを信じ、経営計画書をもれなく配布。理念や全員の個人目標を共有し、売上高からお皿一枚の値段まで公開している。実際、お皿の割れる枚数が激減するなど、意識が変わってきているという。

 休館日も増やしており、今年1―3月はそれぞれ7日間、繁忙期を前にした4月は4―13日を休む。

 我が家の母親役として、ルミ子さんは結婚当初から描いてきた「リピーターでいっぱいの宿」をこれからも目指していく。

(ジャーナリスト 瀬戸川 礼子)

住所:富山県黒部市宇奈月温泉7▽電話:0765-62-1331▽客室数:43室(220人収容)、一人利用可▽創業:1965(昭和40)年▽料金:1泊2食付15,000円~(税別)▽温泉:弱アルカリ単純泉▽大浴場・露天風呂ともに、山と渓谷を望むことができる。地産地消の料理。日帰り入浴・日帰りプランも。

コラムニスト紹介

ジャーナリスト 瀬戸川 礼子 氏
ジャーナリスト・中小企業診断士。多様な業種の取材を通じ、「幸せのコツ」は同じと確信。働きがい、リーダーシップ、感動経営を軸に取材、講演、コンサルを行なう。著書『女将さんのこころ』、『いい会社のよきリーダーが大切にしている7つのこと」等。

 

「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(3月号)

2018年3月21日(水) 配信

http://zoomjapon.info
クロード編集長

〈巻頭言〉

 先日までフランスでのもっぱらの話題は、各地を覆った大雪でしたが、今はすっかり寒さも緩み始めました。この頃になると、さっそく気になるのが夏のバカンス。家族連れならなおさら、この時期に行き先を決めて、各種予約手続きを行うことは、決して早すぎることではありません。パリでは毎年この絶妙なタイミングで、国際旅行博が開催されます。本誌は、4日間で13万人の入場者を動員するこのイベントのメディアパートナーとして、フランス人の関心がますます高まっている「北海道」の魅力を3月号全頁で紹介します。

(編集長 クロード・ルブラン)

特集 「北海道特集」

阿寒でアイヌ工芸品店を営む元写真家の男性

 函館朝市や十勝ワインなど北海道グルメを特集してから、早6年。今回は、もっと大きな枠でこの地方を紐解いてみた。■地方紙を読むとその地域が見えてくるという観点から、100年以上の歴史を持つ通称「道新」こと北海道新聞社を訪問。50に及ぶ道内外の支社・支局や、海外駐在所の中心となる札幌本社にて、この地方紙の独自性や、近接するロシアとの領土問題、そして道内の各産業状況について話を聞いた。■夕張市長インタビュー。巨額の赤字を抱えて2007年に自治体として国内初の財政破綻をした夕張市。2013年に市長に就任し、市民とともに奇跡の再建の道を歩む若きリーダーが語ったその覚悟と画策。■アイヌ民族の文化やアイデンティティーを守り続ける人々の思い。■北海道出身の作家・池澤夏樹氏が見た日本の現代史における北海道。■帯広市、世界唯一のばんえい競馬。迫力のレースの歴史や見どころを解説。■十勝の手作りナチュラルチーズ。農場内の放牧牛のミルクから丁寧にこだわりの生産者を取材。■グルメ:ジンギスカン鍋。なぜ北海道郷土料理といわれるのか、そのルーツを探る。■道東の旅:知床半島、摩周湖、釧路湿原など、北海道の大自然を紹介。■今号だけでは、この壮大な北の島の魅力は伝えきれていないが、これをきっかけに読者にはぜひ現地に赴き、各地を巡りながら「未知の日本」に触れてほしい。

〈ZOOM・JAPON 編集部発 最新レポート〉数字で見るフランスの観光産業

やはり一番人気はルーブル美術館

 フランス地方観光局の発表によると、2017年にパリを首府とする地域圏のホテル利用者数は過去最高の3380万人。民泊なども加えれば、合計4800万人になると推測。この数の中には、とくに増加が目立った中国人や日本人観光客のほか、フランス人客も含まれているものの、観光産業が復興の傾向にあることは明らか。国全体でみた昨年の外国人観光客数(未発表)は、8900万人に達しているだろうとも言われています。2020年の訪日外国人旅行者数の目標を4000万人とする日本に対し、観光大国フランスは「治安回復」を要に、2024年パリ・オリンピックに向けて1億人の誘致を目指しています。

フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旬刊旅行新聞 編集部〉

 

明和町(群馬県)とJTB関東が協定 移住や観光消費額拡大へタッグ

2018年3月20日(火)

明和町の冨塚基輔町長(左)とJTB関東の木下恵部長

群馬県・明和町(冨塚基輔町長)と、JTB関東(今枝敦社長)は3月20日、地域総合交流協定を結んだ。同町への移住・定住の促進や、交流人口、観光消費額の拡大に向けて、両者が相互協力する。   

 東京都内で行われた協定調印式で、冨塚町長は「群馬県の東南端に位置する明和町は、県内で一番東京に近い町」と紹介。「一部上場企業の工場や、米、梨など美味しい農産物も豊富。JTBさんの力を借り、人口減少から社会増で人口拡大へと転換していきたい」と語った。移住・定住者には、さまざまな奨励金制度を設けていることもアピールした。

 JTB関東の地域交流グローバル事業担当部長の木下恵氏は、明和町について「首都圏へのアクセスを生かした企業誘致により、雇用環境が整っている。高品質なフルーツの産地でもあり、潜在力の高さを実感している」と評価。「JTBの専門分野である“旅の力”を生かしながら、多面的な取り組みで交流人口の増加につなげていきたい」と話した。

 今後、JTBグループのノウハウを結集し、課題を一つずつ解決しながら、観光やイベントによる魅力発信を強化する。また、町内の企業や梨農家などと協力して、「雇用+移住」を念頭に各種ツアーを実施していく。町の特産品のブランド化や、国内外への販路拡大などにより、観光消費額の拡大にも取り組む。

〈観光最前線〉浅間酒造観光センター30周年

2018年3月20日(火) 配信

浅間酒造の純米大吟醸「秘幻禮(れい)」

 群馬県・長野原町の「浅間酒造観光センター」が今年3月1日でオープン30周年、新店舗になって20周年の節目を迎えた。これを記念してキャンペーンや新商品の発売を開始している。

 今回の30周年記念商品で一番注目しているのは、精米20%という浅間酒造最高峰の純米大吟醸「秘幻禮(れい)」だ。限定1千本で価格は720ミリリットル1万円(税込)というから、浅間酒造の中でも別格のプレミアム日本酒であることに間違いない。これは一度呑んでみたい。

 このほか、自分で作りながら食べる「どら焼き食べ放題」(制限時間30分)や平日個室利用で板前が目の前で揚げる「天ぷら食べ放題」、売店商品3千円以上購入でオリジナルトートバッグがもらえるなど企画多数。来年2月28日まで実施する。

【古沢 克昌】

宿の負担を解消へ AIで多言語化支援(talkappiボット)

2018年3月20日(火) 配信

AIを活用し、多言語化を支援する(写真はイメージ)

 多言語コミュニケーションツールを開発するアクティバリューズ(陳適社長、東京都渋谷区)はこのほど、多言語接客アプリなどで蓄積したノウハウを活用した宿泊施設向けAI(人工知能)チャットボット「talkappiボット」の提供を始めた。搭載言語は英語と中国語(繁・簡体字)韓国語、日本語の5言語。観光情報案内など旅行者のタビマエ、タビナカを支援するとともに宿泊施設が抱える多言語対応への課題と負担、人手不足を解消する。

 「talkappiボット」は、ラインやフェイスブック、メッセンジャー、ウィチャットといったSNS(交流サイト)に対応しており、利用者は専用アプリをダウンロードすることなく手軽に使用できる。現在搭載されている主な機能は、自動応対や受付、観光情報案内など。観光案内では、宿泊施設周辺の観光スポットや体験施設などのおすすめ情報の提供ができる。

 館内業務の多言語化にも対応。モーニングコールや部屋の掃除依頼、館内施設の予約などを自動で受け付ける。館内レストランや売店などのサービス案内をいつでも滞在中の宿泊者に送信でき、館内消費も促せる。

 また、宿への問い合わせ内容を自動的に判別し、予約前だと判断した場合は自社予約サイトに誘導する機能も搭載されている。これにより、自社予約比率を向上させることも可能になるほか、今後は予約自体をチャットボットとのやり取りだけで完結できるようにしたい考え。