WILLER、新座席「DOME」 東京―名古屋の夜行便で運行

2023年9月22日(金) 配信

「DOME」2列席

 WILLER EXPRESS(平山幸司社長、東京都江東区)は10月6日(金)、新型3列シート「DOME(ドーム)」を搭載した高速バスの運行を始める。1両につき26席、東京~名古屋線の夜行便を上下1本ずつの1日2本で運行する。

 「DOME」は、シェル型のパーテーションを採用し、シェルの中でリクライニングが完結するため、座席背後の空間を気にせずに背もたれを倒せる。あわせて、前方の座席背面にあるフットレストと、レバー操作で引き上げるレッグレストを備え、足を伸ばしてゆっくりとくつろげる。

「DOME」独立席

 シェル外側の色は光沢のあるシャンパンゴールド、シートがベージュの革張り生地を採用し、車内の落ち着いた雰囲気とともに高級感を演出。また、同社初の可動式の腰当てクッションも備え、大型ヘッドレストと併せて使用することで身体の負担を軽減し、心地よい姿勢をサポートする。

カノピーを下ろすと上半身の大半が隠れることが予想できる

 さらに、今年4月に登場した新型4列シート「Prime(プライム)」と同様の大型カノピーを採用。頭上から肩にかけて覆い隠すフードを備え、視線やノイズを遮り、個室感や安心感が向上されている。このため、夜行バスならではの悩みである「すっぴんや寝顔を見られたくない」といったお客を中心に評判が良いという。

 カノピー内側に、「Prime」より上部に取り付け位置を改良したスマホホルダーを設置。夜間も周りの目を気にせずスマートフォンを利用でき、移動時間を快適に過ごすことができる。

カノピー内側にスマホが取り付けられる

 このほか、スマホの充電に欠かせないコンセント、ドリンクホルダー、ちょっとした収納に便利な網ポケット、手荷物などを掛けられる物掛けフックを完備。ブランケット(毛布)の車内貸出サービスもある。

 運賃は片道で2列席6900円から、独立席7400円から。運行開始を記念して、席数限定で11月30日出発分まで2列席4500円、独立席5000円のお試しプランも実施する。予約サイト「WILLER TRAVEL」で販売する。

 なお、同社は年内に「DOME」を搭載した車両2台を追加し、東京~大阪線で運行を開始する予定と説明している。

遮光カーテンを開けた車内のようす

10月から京阪神と山陽・九州間に高速乗合バス運行 大新東

2023年9月22日(金) 配信

使用する高速乗合バス車両例(画像はいすゞガーラ)

 シダックスグループで、貸切バスなどの車両運行事業を行っている、大新東(東京都江東区)は10月5日(木)から、京阪神と山陽・九州を結ぶ高速乗合バス「サン・アンド・ムーン」の運行を開始する。両方面から1日1便で運行する。

 同社は2019年12月、関西を起点に高速乗合バス事業に参入。冬季限定で兵庫・城崎温泉や長野・白馬方面へ運行を行ってきた。また、21年11月には千葉・房総方面、23年7月には東京駅経由の千葉・津田沼方面ルートの運行を開始。今回は5路線目の新規ルートを開拓する。

 運行ルートは関西出発は京都駅を起点に、大阪・梅田、なんばと神戸・三宮を経由し、山口県へ。県内の宇部と小野田、下関の3カ所を経由し、終点の福岡・博多へ向かう。山陽・九州方面は逆ルートを辿る。途中3カ所の休憩を取り、片道11時間で運行する。運転士は2人。

 同ルートの301、302便はフリーWi-Fiや充電USBポートを完備。4列シートでフロントやサイドをカーテンで仕切ることができる。トイレは11月から完備する予定。最大乗車人数は42人。料金は片道1人4900~1万900円(税込)。予約は専用サイト「バスのる.jp」から。

ジャパンショッピングツーリズム協会が10周年 「これからも、熱く、厚く」

2023年9月22日(金) 配信

(左から)新津事務局長、田川会長、菅氏、シュシャン氏、樋渡氏

 ジャパンショッピングツーリズム協会(JSTO、田川博己会長)は9月13日(水)、東京都内で設立10周年記念イベントを開いた。「これからも、熱く、厚くPower of Shopping Tourism」をテーマに、訪日観光客の消費拡大に向け取り組んできた同協会のあゆみを振り返ったほか、研究発表やパネルディスカッションなどを行い、今後の展望を探った。

 あいさつに立った田川会長は「22社と開始したJSTOが108会員と10周年を迎えることができた」と喜びを語った。「訪日客が1000万人に満たない時代に設立したが、幅広い観光分野の皆様と成長してきた。設立時にモノを売るのではなく“日本を売っていこう”と話したが、改めて日本経済における訪日客とショッピングツーリズムの重要さを実感している」と感慨を深めた。

 コロナ後、急速に回復している訪日旅行だが、オーバーツーリズムなど課題も露見している。田川会長は「量から質への新しいフェーズに入った」とし、「JSTOも新たなステージに向け、高い志と厚みを持った強靭な訪日旅行を推進していく」と力を込めた。

 基調講演は「観光再始動 ショッピングツーリズムで日本を元気に」をテーマに、前内閣総理大臣・衆議院議員の菅義偉氏が登壇。菅氏は、「コロナを経ても日本への魅力は薄れていない」とし、「官民が連携し、まだ知られていない地方の伝統工芸品や農産品を紹介していきたい。インバウンドの拡大は地方創生や日本再生につながると信じている」と力強く語った。

 ショッピングツーリズム助成研究では東洋大学准教授の徳江順一郎氏が研究報告を行ったほか、パネルディスカッションは、ゴディバジャパン社長のジェローム・シュシャン氏と前佐賀県武雄市長で樋渡社中社長の樋渡啓祐氏という異色の2人を迎えた。田川会長とJSTOの新津研一事務局長も参加し、「“NEW”を作る交流と共創」をテーマにそれぞれの経験を踏まえて意見交換を行った。

 また、会では和洋折衷バンドの「暁 AKATSUKI」が祝いの演奏を披露して会場を盛り上げた。

JNTOインバウンド旅行振興フォーラム 海外市場の最新動向とマーケ戦略学ぶ

2023年9月22日(金) 配信

会場のようす

 日本政府観光局(JNTO、蒲生篤実理事長)は9月6(水)~7日(木)の2日間、東京都内で、訪日客誘致に取り組む自治体や民間事業者、会員などを対象に「第26回JNTOインバウンド旅行振興フォーラム」を開いた。コロナ禍以降初めて、全プログラムを会場で行った。海外26カ所の海外事務所長・海外事務所設置準備室長が参集し、各市場の最新動向や新たな訪日マーケティング戦略に基づく今後の取り組みを講演した。おもにJNTOが独自にペルソナ化した各市場のターゲットを紹介した。

【台湾市場】特別感や限定性を 「グルメ重視」など

柏木彩氏

 台湾市場は、水際制限が撤廃された2022年10月以降、海外渡航者数が急増している。海外旅行意欲は高い傾向にあり、行き先として日本が圧倒的に人気を集めている。

 海外旅行が活発化する一方で、航空券代や宿泊費用などの値上がりに伴い、海外旅行費用は軒並みコロナ前の約3割高騰している。

 日本台湾交流協会台北事務所経済部主任観光組長の柏木彩氏は、「少なくとも24年1―3月期、長ければ今後2―3年は旅費などの高騰傾向が続く可能性がある」と分析している。

 旅行会社は、コロナ前の6割程度まで業績が回復した。FITは好調な一方で、団体旅行は回復途上にあるものの、高所得者向け商品の需要は高い。

 また、台湾の航空会社は長距離路線や、日本路線が牽引し好調を維持している。しかし、需要が供給を上回っている状態で、航空券料金は高騰しており、座席も不足している。

 JNTOは、さらなる増便・復便には、日本側の空港の受け入れ態勢整備が必要不可欠だと指摘した。

 一般消費者の旅行キーワードは、「グルメ重視」「非日常」「体験・テーマ性重視」「コスパ意識」など。特別感や限定性のあるコンテンツPRが効果的として、新しい情報と定番コンテンツを組み合わせるほか、アクセスなどの具体的な情報も合わせて発信していく必要がある。

 ターゲットとしては、リゾートやテーマパーク、伝統文化・芸能を中心としたコンテンツを、30―40代家族・親族層にPRする。また、即売会としての性質を持つ旅行博において参加型イベントを行うことや、お土産配布などを交えつつ情報発信していく。

 20―40代の夫婦・パートナー・友人層に対しては、豊かな自然、街並み・有名な建築、伝統文化・芸能を中心としたコンテンツを訴求する。さらには、WebやSNSを活用した継続的な情報発信や、参加型イベントの実施などを通じて魅力を伝える。

 50代以上の世帯可処分所得上位40%の夫婦・パートナー・家族・親族層に対しては、食やお酒、ショッピング、暮らし体験、交流コンテンツ、上質な宿泊・飲食施設や、SDGsを意識した文化体験などについて広く周知していく。このほかにも、芸能人など著名人を活用した広告を通じて宣伝し、ターゲットにPRする。

 JNTOは、「台湾はリピーター中心の成熟市場であるため、まだ知らない日本の魅力を発信し、地方分散の促進と、一人ひとりの訪日旅行回数の増加によるリピーターのさらなる訪日を目指す」方針だ。

【香港】座席供給回復の年に 訪日旅行正常化は来年か

小沼英悟氏

 香港人の海外旅行者は19年の6割程度まで回復しており、訪日旅行者は19年と同レベルまで回復済み。香港と日本双方の空港や宿泊施設などで、人手不足による復便・増便や宿泊客受け入れの抑制、航空券の料金高止まり、日本国内の宿泊料金の値上がりなどが訪日旅行における不安要素と言われている。

 香港事務所長の小沼英悟氏は、「昨年22年は日本と香港両政府が規制緩和をした年。今年は航空座席供給数回復が本格化する年だ」と話した。なお、香港の訪日旅行が正常化(19年並みの回復)するのは24年の見込み。

 香港市場のターゲットは、「A30―50代前半の夫婦・パートナー旅行」「B訪日経験者①30―40代前半、友人・1人旅行②30―40代、家族・親族旅行」「C訪日経験者①40代後半以上、友人・1人旅行②60代以上、夫婦・パートナー」「D訪日経験者(過去5年間で訪日経験5回以上)20代、夫婦・パートナー・友人・1人旅行」──の4つに区分した。

 A―Cに当たる30―50代の香港人は、海外旅行において、食事・お酒・ショッピングなどへの興味関心が高いことが共通している。

 また、香港にはファーストフード店が1510店舗あるのに対し、日本料理のレストランは1400店舗も存在している。中国・韓国・フランス・イタリア料理などのレストランの店舗数と比べても、1ケタ多い数字となっており、日本料理への人気と関心の高さが伺える。

 また、1980―90年代には、香港で日本のドラマや漫画、アニメなどが人気を集め、日系の百貨店が出店し、最盛期は合計8社が進出していた背景がある。このことから、小沼所長は「多感な青少年期に日本文化を大量に受容した30―50代が、訪日旅行の有力なターゲットになっている」と説明した。

 Dはその他のターゲットよりも年齢層が若いものの、可処分所得が高い特徴があり、旅行形態は個人手配が9割に達している。

 訪日促進に向け、地方便の運航再開などを支援する航空会社との共同広告を打ち出す方針だ。

【韓国】3分の1が日本へ 「カフェに行く感覚で」

清水雄一氏

 韓国人出国者数は、コロナ前の19年同期比66%まで回復している。このなかで、訪日旅行者は約3分の1を占めている。

 単月で見ると、23年7月の訪日外客数は62万6800人と、19年同月比119・6%増となった。なお、19年7月以降は日韓情勢によって訪日旅行を控える動きがあったことから、訪日韓国人旅行者数が減少傾向だったものの、23年通期は700万人に達する見込みだ。

 韓国人の訪日意欲の高さの理由として、芸能人が日本を旅行しているテレビ番組が放映されていることで、訪日旅行の訴求につながっていることが挙げられる。

 JNTOは、このほかにも、20―40代前半のZ世代・ミレニアム世代が、「プチ贅沢」の括りに日本旅行を入れていることから、人気の理由につながっているとみている。

 ソウル事務所の清水雄一所長は、韓国のトラベルトレンドが「MOMENT」と紹介。「アウトドアレジャー旅行や農村旅行など、ローカル観光が流行しているほか、環境に配慮した旅行、滞在型旅行、趣味旅行といった形態が人気を集めている」とし、「趣味に特化した旅行商品では、20―30%まで若者の利用が増えてきている」と現状を説明した。

 ターゲットはすべて訪日経験が2回以上ある人で、「A40代以上の夫婦・家族・パートナー」「B20―30代の夫婦・パートナー・家族・親族」「C20―30代女性の友人旅行」とした。

 ターゲットCについては、「いわゆる若者層の『女子旅』といわれる旅行。インスタグラムなどSNSの写真映えする場所へ行って写真を撮ることが、非常に重要で価値のあることとしている。日本の精神や伝統文化を学びに行くというような従来の旅行の姿勢ではなく、週末にカフェに行くようなカジュアルな感覚で、SNS映えを狙って日本に訪れている」と分析した。

 高い需要があるものの、日本27空港を就航していた便が、現在では15空港と縮小しており、おもに東日本の一部空港での受け入れが再開していない状況。

 JNTOでは、SNSを中心に地方に魅力を訴求し、地方誘客に力を入れる方針。このほか、テーマを深めるセミナーの開催などで、地方旅行商品の造成を促進する。また、共同広告による地方路線の購入促進に注力する。

【中山理映子理事】各国で「リベンジ旅行」旅行者のニーズを知ること

日々アップデート 日常を知り誘客へ

中山理映子理事

 水際対策が撤廃され、訪日観光が活発化してきたこともあり、今年のJNTOインバウンド旅行振興フォーラムは盛況でした。

 コロナで移動制限があったなか、今こそ海外へ行きたいというリベンジ旅行のようなマインドが働き、それぞれの国においての海外旅行が盛り上がっている印象を受けます。

 コロナ禍を経たうえで、各国の状況やその国の人たちの暮らしぶりを知ることはとても重要です。日々アップデートするその国の日常を知ることで、ライフスタイルを知ることができ、そこで初めて満足度や誘客につなげていけるのだと思います。

中国FITで単月30万人 地方周遊プロモに集中

 8月10日(木)に中国政府による訪日団体旅行・パッケージ商品販売が解禁となりましたが、24日(木)にALPS処理水が放出されたことにより、さまざまな報道が流れました。団体旅行解禁の直後でしたので、本来どのくらい訪日客数が伸びるはずだったのかを数値的に把握することは難しく、8月のデータを待っている状況です。

 一方で、個人旅行ベースでは、既に単月で30万人の中国人訪日客が日本に訪れています。

 現在は、3大都市圏のみに集中し、地方部への宿泊客数が伸び悩んでいます。コロナ前に地方宿泊数の多かった東アジア市場の回復が遅れていることが要因の1つですが、中国をはじめ、韓国・香港・台湾の旅行者に地方を周遊していただけるようなプロモーションを実施していきます。

ATへ大きな期待 各省庁もコンテンツ造成

 高付加価値旅行において、アドベンチャートラベルには大きな期待を寄せています。今回のアドベンチャートラベルワールドサミット2023は、9月11(月)~14日(木)に、北海道で実施します。日本は北と南、それぞれで違う風景が楽しめますし、豊かな自然の中に国立公園もあり、同じ国だと思えないような違った自然を体験できるところが魅力ですので、うまく活用していけたらと考えています。

 観光庁のほかにも、環境省や文化庁、農林水産省など、各省庁が積極的にコンテンツ作りに取り組んでおられるので、非常に心強く思っています。ぜひ省庁横断で取り組んでいただきたいですし、我われもお手伝いできればと思っております。

南阿蘇鉄道でフェス 震災から全線復旧記念

2023年9月22日(金) 配信

イベントのチラシ

 九州運輸局と九州内の鉄軌道会社18社で構成する「鉄道の日」実行委員会は、熊本県南阿蘇を走る南阿蘇鉄道(熊本県・高森町)を舞台に「鉄橋トレインスケッチ大会とトロッコ列車ピクニック」を10月29日に開催する。

 参加費は無料で、10月2日必着で参加者を募集している。

 同鉄道は2016年4月の熊本地震で鉄橋などに大きな被害を受け、約7年間にわたり中松―高森間で部分運転を行い、今年7月15日に立野―高森間で全線復旧し運転を再開した。

 イベントでは、立野橋梁を走る列車が一望できる立野展望所を会場に、スケッチ大会を開催。立野駅発のトロッコ列車を貸切り、「カフェトレイン」も運行する。

 募集人員は40人で、10月2日までにメールまたはハガキで申し込む。宛先は九州運輸局鉄道部計画課「レイルフェスタ九州2023申込」。メールはqst-kyushutetudou@ki.mlit.go.jp

 

9月23日~10月9日に韓国で大百済典開催 歴史紹介する水上ショーやパレードなど実施 (百済文化祭財団)

2023年9月21日(木) 配信

大百済典のポスター

 韓国の百済文化祭財団(申光燮代表理事)は9月23日(土)~10月9日(月)に、錦江新官公園(韓国・公州市)と百済文化団地(韓国・扶余郡)で13年ぶり2度目となるイベント「大百済典」を開催する。

 百済は紀元前18年から660年にあった国。475~538年に現在の公州市である熊津に、538~660年に現扶余郡の泗沘にそれぞれ首都が置かれていた。また、日本をはじめ、現在の中国や東南アジア、インドへ技術や文化の発信を行っていた。当時奈良時代だった日本との交流については、日本書紀に記されているという。公州市と扶余郡にはさまざまな歴史遺跡が残されている。

 両会場では、百済の歴史と文化を水上で紹介するマルチメディアショーや、当時を再現した伝統公演を行う。錦江新官公園では百済の王「武寧王(ムリョンワン)」の功績をミュージカルで紹介。百済文化団地では、現在の公州市である熊津から、現扶余郡の泗沘に首都を移転した際に実施されたパレードを再現する。

 錦江新官公園へはソウル高速バスターミナルから高速バスで約2時間。百済文化団地は、東ソウルバスターミナルから直行バスを利用した場合、2時間40分ほどで行くことができる。会場間はバスで約30分。

平日旅セールで国内線復路888円に マニラ・台北は復路8888円 ジェットスター・ジャパン

2023年9月21日(木) 配信 

ジェットスター・ジャパンはこのほど、「パ!パ!パ!平日旅セール」を始める

 ジェットスター・ジャパン(片岡優社長)は9月22日(金)から、「パ!パ!パ!平日旅 キャンペーン」の第2弾として、往復購入で復路が888円になる「パ!パ!パ!平日旅セール」を始める。同社は、ピークシーズンの旅行を避ける平日旅は、「費用対効果(コスパ)」や「時間効率(タイパ)」、「期待価値(バリュパ)」への満足度が向上するとして、今年8月からCPを行っている。

 国内線の往復航空券を購入すると、復路が88席限定(曜日限定)で888円になる。また、マニラや台北路線の復路が8888円となるセールも実施する。

 期間は9月22日(金)午後5時~25日(月)午後5時まで。

 搭乗期間は、国内線が10月31日(火)~12月21日(木)。マニラ路線が10月19日(木)~12月15日(金)。台北路線が24年1月9(火)~31日(水)。

訪日欧米人旅行者から注目される地域 人気急上昇エリアを分析 ナビタイムジャパン

2023年9月21日(木) 配信

欧米各国の人気急上昇トップ10を比較、複数のローカルエリアに着目(ナビタイムジャパン調べ)

 ナビタイムジャパン(大西啓介社長、東京都港区)はこのほど、訪日外国人旅行者のなかでも欧米人に人気が急上昇している地域の分析結果をまとめた。

 調査はコロナ前の2019年3月1日(金)~7月31日(水)と、コロナ後の23年3月1日(水)~7月31日(月)で、訪日外客向けのナビゲーションアプリ「Japan Travel by NAVITIME」の利用状況から、米国・イギリス・ドイツ・フランス・スペイン・イタリアの旅行社の滞在増加率を比較した。

 米国では1位が茨城県坂東市、2位長野県・坂城町、3位福島県・泉崎村、4位山形県新庄市、5位福井県大野市。

 イギリスは、1位が秋田県・小坂町、2位広島県大竹市、3位愛知県長久手市、4位高知県・東洋町、5位東京都・檜原村。

 ドイツは、1位が宮城県石巻市、2位山梨県・身延町、3位福島県郡山市、4位愛媛県・上島町、5位山形県長井市。

 フランスは、1位が愛知県長久手市、2位群馬県・草津町、3位青森県・野辺地町、4位青森県・六ケ所村、5位熊本県菊池市。

 スペインが1位新潟県長岡市、2位岩手県盛岡市、3位群馬県・草津市、4位福岡県・篠栗町、5位山形県鶴岡市。

 イタリアが、1位が群馬県・草津町、2位長野県・小川村、3位岐阜県美濃市、4位熊本県・益城町、5位兵庫県淡路市。

 愛知県長久手市がイギリス・ドイツ・フランス・スペインのトップ10にランクインしているため、22年11月にオープンしたジブリパークが影響していると同社は推測している。

 また、フランス・スペイン・イタリアの3カ国で草津市が急上昇していることから、温泉文化への関心の高さが伺える。

 ランキングによると、空港からの距離もあり、交通利便性のあまり高くないローカル地への訪問が注目されている。刀匠の街である長野県・坂城町や、秋田犬で有名になった秋田県小坂市、城下町が保存され大洲城の宿泊ができる愛媛県大洲市など、魅力的な観光資源を持っている地域がランクインしている。

 東京や京都などの人気の高い地域だけではなく、日本のローカルに興味を持つ旅行者が増えていることが分かった。

日本バス協会、コロナ禍で路線4000億円の赤字 深刻な人手不足と燃料高も

2023年9月21日(木)配信

清水一郎会長

 日本バス協会(会長=清水一郎・伊予鉄グループ社長)は9月19日(火)、東京都内で通常理事会を開いた。清水会長は「コロナ禍3年間で路線バスだけでも4000億円の赤字。コロナ前からバスは厳しく、少々需要が回復するぐらいでは4000億円を返すどころかドンドンと膨らんでしまうぐらい厳しい。加えて、人手不足、燃料高と追い詰められている状況」と、バス業界の苦しい現状を訴えた。

 とくに人手不足の問題により、全国的に路線バスの減便や廃止などが相次いでいると説明したうえで、運転者不足の解消に向けた賃金の値上げが不可欠と強調。このための財源確保としても、定期的な運賃改定の検討を呼び掛けた。

 路線バスの補助制度については、赤字額と補助金には大幅なギャップがあると指摘。これは補助金算出のコストが、地域ブロック平均単価とされていることが問題であるとして、国も地方自治体も補助金を算出する際、この地域ブロック平均単価により抑えられてきていたと説明した。路線バスの維持のため、実勢コストによる補助制度に改めることが喫緊に必要との考えを示した。

 団体旅行の激減で苦しむ貸切バスについて、清水会長は「質の確保が非常に大事」と述べたうえで、貸切バスが安心安全な運行管理であると証明することが必要と語る。具体的には、点呼時の動画撮影、画像データの保存機能を有するアルコール検知器やデジタルタコグラフの義務化など、来年春の施行を目指して取り組むとした。

 このほか、今年度中の「貸切バス事業者安全性評価認定制度」の全面的な見直しの検討や、来年度のEV(電気自動車)バスの補助金増額に向けた活動、全国的なキャッシュ化の加速を目指すと話した。

 なお、「バス危機突破総決起大会」と臨時総会の開催が決議され、11月8日(水)に自由民主党本部で行われると決定した。

神戸空港で「空の日イベント2023」 10月22日に開催

2023年9月21日(木) 配信

空港や航空機に親しんで

 関西エアポート神戸は10月22日(日)、神戸空港で「空の日イベント2023」を開く。就航航空会社によるブース出展やグッズ販売、仕事体験、ワークショップなどを企画するほか、普段は立ち入れない飛行場周辺の道路をバスで巡る「空港場内バスツアー」などを行う。

 9月20日の空の日を記念して、空港や航空機に親しんでもらうために企画した。空港場内見学ツアーのほか、事前応募制の管制塔見学ツアーも実施する。応募は同社ホームページから。

 時間は午前10時~午後4時まで。神戸空港ターミナルビルやスカイマーク格納庫などで開く。