今夏も妖怪イベント開催 福岡・柳川藩主立花邸に「妖怪ルーム」出現

2025年6月10日(火) 配信

妖怪ルームイメージ

 藩主の末裔が営む、国指定名勝の料亭旅館・柳川藩主立花邸 御花(立花千月香社長、福岡県柳川市)はこのほど、妖怪をテーマにした毎年人気のアートイベント「妖怪夜行」を今季も開催すると発表した。合わせて、特別な夜を楽しむ客室「妖怪ルーム」と川下り「妖怪舟」の予約も開始した。

 イベントは、八女市で創業200年以上の歴史を持つ提灯づくりの「伊藤権次郎商店」とコラボレーションする企画。同商店の妖怪提灯はすべての工程が手作業で工芸性が高く、今にも動き出しそうな妖怪たちが描かれているのが特徴だという。「妖怪夜行」の展示期間は8月15~17日、8月22~24日の計6日間。

 7月15日~8月31日まで設ける「妖怪ルーム」は大小さまざまな提灯が彩られ、妖怪が描かれた掛け軸、床間には怪しげな花が生けられるなど、装飾にこだわっている。また、「日本の妖怪」をテーマにした書籍も多数用意している。料金は6万5400円~(2人1室利用時)。

 宿泊予約の際にオプションとしてつけられる「妖怪舟」は、妖怪ドリンクを片手に船頭さんの怪談話を聞きながら、夜の“妖怪の世界”が楽しめる。1舟3万円の貸切運航となる。妖怪ルームと同期間の設定だが、妖怪夜行開催中は乗合船のみで、1人4500円となる。

ダイブ、人材一元管理できるSaaSハッサク開発 通常業務の時間確保を支援

2025年6月9日(月) 配信

 宿泊施設へ人材派遣・紹介事業を展開するダイブ(庄子潔社長、東京都新宿区)はこのほど、人材を一元管理できるSaaS(サービスとしてのソフトウェア)「ハッサク」を開発した。現在、特許を出願している。

 全国の観光施設における繁閑差に合わせた業務内容や就業期間などの人材募集情報のほか、スタッフの就業中の管理が紙やエクセルで行われているなか、求人情報の公開から就業中のスタッフの管理までを一元管理できるようにすることで、通常業務の時間確保を支援する。

 ハッサクでは、職種や雇用形態を入力することで、複数の派遣会社にまとめて依頼できる。これによって1社ずつ送っていたメールや電話の回数を削減することが可能になる。

 また、複数社から紹介されたスタッフの雇用形態や期間、職種なども管理でき、延長の申請も可能という。

プラスナリタラボ、館山産牛乳使用のクッキー発売 地域資源と成田空港の相乗効果で地方振興

2025年6月9日(月) 配信

LATTE BERRY

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)のグループ会社プラスナリタラボ(福島健之社長、千葉県成田市)はこのほど、成田空港内のお土産店Fa-So-Laで千葉県館山市産のジャージー牛乳を使用したクッキー「LATTE BERRY」を売り出した。地域の魅力・資源と成田空港の相乗効果で地方活性化をはかる。

 同商品の生地は、化学肥料を使わない牧草を食べて育った牛から取れる館山市産のジャージー牛乳を用いている。イチゴパウダーを加えた甘酸っぱいホワイトチョコを生地で挟む。価格は1300円。

 プラスナリタラボは「ご あいさつやお土産など、大切な人や自分への褒美にもぴったりな商品」とアピールしている。

伝統行事「朝比奈大龍勢」を学び、体験する旅 阪急×藤枝市

2025年6月9日(月) 配信

朝比奈大龍勢イメージ

 阪急交通社(酒井淳社長、大阪府大阪市)は6月9日(月)、静岡県藤枝市の協力で、伝統行事「朝比奈大龍勢(あさひなおおりゅうせい)」の歴史・文化を事前講座で学び、その後実際に見学するツアーを売りだした。事前講座は7月23日(火)、伝統行事は10月18日(土)に開かれる。

 静岡県の指定無形民俗文化財に登録されている朝比奈大龍勢は、筒に火薬を詰め、竹竿に結びつけた「龍勢」と呼ばれるロケット花火を、秋空に龍が昇るごとく打ち上げる伝統行事。戦国時代、今川氏の家臣だった朝比奈氏と岡部氏が用いた、緊急連絡用の狼煙だったと考えられているという。

 全国でもわずか数例しか伝承されていない貴重な行事で、現在は2年に1度開催しており、龍勢連と呼ばれる13の連(チーム)が古来より伝承される技法をもとに、趣向を凝らした龍勢を制作し、打ち上がる高さや美しさを競う。

 事前講座は東京・新宿の阪急たびコト塾で「朝比奈大龍勢の魅力」を7月23日の午後1時から開く。朝比奈龍勢保存会会長を講師に迎え、歴史的背景や文化的価値の魅力を学ぶ。合わせて、藤枝市が観光の魅力を発信する。こちらは参加費無料で、定員は100人。

 ツアー「2年に1度の伝統行事を桟敷席から見る龍が昇る如く!朝比奈大龍勢2日間」の出発日は10月17日または18日で、東京・品川・新横浜・小田原発設定のいずれも1泊2日。出発日により、初日か2日目に朝比奈大龍勢を観覧する。このほか、浜松城の見学やアプト式列車「南アルプスあぷとライン」乗車などを盛り込む。宿泊はホテルクラウンパレス浜松。ツアー料金は4万8900~4万9900円。

国際観光日本レストラン協会「2025親子体験食味学習会」7月12日~8月31日まで

2025年6月9日(月) 配信

参加者募集中

 国際観光日本レストラン協会(鍔一郎会長)は7月12日(土)~8月31日(日)まで、「2025親子体験食味学習会」を実施する。今年で16回目。

 未来を担う国内外の子供たちに、日常学び体験することの少ない、「伝統ある日本の食文化」のさまざまな知識や技術を体験、学習してもらおうと、同協会加盟の全国のレストランや料亭を会場に行われる。

 対象は日本の食文化や食育に興味のある幼児、小・中・高・大学生(店舗により異なる)とその保護者。「お子様には美味しいものを食べ、学び、楽しいひとときを過ごしていただきたい」(同協会)としている。参加費は1人2000~1万2000円。

 問い合わせ=☎03(5651)5601。

JAL、香川の夏フェス「モンバス」に協賛 オフィシャルツアーの販売開始

2025年6月9日(月) 配信

モンバス2025

 日本航空(JAL)は8月23日(土)・24日(日)に香川県・国営讃岐まんのう公園で開かれる音楽フェスティバル「MONSTER baSH 2025」に協賛する。これに伴い、ジャルパックは6月9日(月)から、JALオフィシャルツアーを売り出した。JALはイベントが若年層にとって、まんのう町や香川県の魅力を再発見するきっかけとなることを目指している。

 同イベントは、夏の風物詩として2000年から毎年8月に行われている、四国を代表する野外音楽フェス。「ひまわりの里」として知られる、自然豊かなまんのう町で、音楽とグルメが楽しめる。

 ツアーは「地域とのつながりを深める旅」をテーマに設定。航空券と宿泊、フェスチケット、JAL×モンスターバッシュ初のコラボグッズがセットになっている。チケットは1日券・2日券から選べるなど、参加しやすいよう柔軟性を持たせた。

 コラボグッズは「フライトタグ」を用意。ひまわりをモチーフにした限定デザインで、今後、フェス公式サイトでも販売する。

東武トップツアーズ、バスタ新宿と連携 インフラツアー拡大に向け

2025年6月9日(月) 配信

バスタ新宿

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)は5月28日(水)、「バスタ新宿インフラツーリズム魅力倍増プロジェクト協議会」と施設見学ツアーなどの実施に関する連携協定を結んだ。

 バスタ新宿は、インフラツーリズムの拡大に向けて国土交通省が立ち上げた「インフラツーリズム魅力倍増プロジェクト」のモデル地区として2024年4月に選定。バスタ新宿における社会実験としてインフラツーリズムを実施すべく、バスタ新宿インフラツーリズム魅力倍増プロジェクト協議会から、連携協定事業者として同社が選ばれ、このほど協定を締結するに至った。

 同社は協定締結を契機に今後、バスチケットや観光商材の一元的な販売システムの導入や、バスタ新宿の施設見学ツアーの実施をはじめとしたインフラツーリズムの拡大や地域活性化を進める。

 具体的には、バスタ新宿の知られざる構造や仕組みを発見するインフラツアーの企画・実施や、インフラツアーを契機にバス会社や観光協会などとの連携による地方観光支援に取り組む方針だ。

九重観光ホテル運営「まきのとコーポレーション」、民事再生法の適用を申請(帝国データバンク調べ)

2025年6月9日(月) 配信

 まきのとコーポレーション(小池由明代表、大分県・九重町)は6月3日(火)、大分地裁に民事再生法の適用を申請した。帝国データバンクによると、負債は約29億円。

 同社は1956(昭和31)年1月創業、59(昭和34)年6月に法人改組された。久住連山の麓に「九重観光ホテル」を構え、登山客や観光客、学生団体客などを対象にホテル事業を行っていた。98年には地熱発電事業を開始し、2014年2月期には年間収入高約3億1500万円を計上していた。

 しかし、地熱発電事業が休止やメンテナンスを繰り返すなか、「経費負担が大きく稼働再開に時間を要するなど厳しい資金繰りで推移」(帝国データバンク)していた。その後、16年の熊本地震で被災し、温泉施設や一部宿泊棟の改装を余儀なくされていた。

 18年には新館「泉水」をオープンし稼働率は好転したが、コロナ禍となり、22年2月期の年間収入高は約4000万円に落ち込んだ。金融機関などの支援を受けて経営再建を目指していたが、借入金負担が重荷となっていた。

 なお、現在営業は継続中という。

「ブルーグレイス就航記念割引」 津軽海峡フェリーが販売

2025年6月9日(月) 配信

ブルーグレイス進水式のようす

 津軽海峡フェリー(柏木隆久社長、北海道函館市)は6月9日(月)から、8月8日に新造船「ブルーグレイス」が就航することを記念して、「ブルーグレイス就航記念割引」を売り出した。室蘭―青森航路限定の商品で、6メートル未満の乗用車を乗船する人かつスタンダード利用に限る。

 同商品は新造船に新しく設置された、オーシャンビューの展望浴室など新設備を体験してもらおうと企画した。片道料金は車両が普通車1万6000円、軽自動車1万400円、同乗者は大人が2500円、子供が1250円。

 対象期間は7月14日(月)~12月31日(水)までで、ブルーグレイス就航前まではブルーマーメイドの乗船に適用される。なお、ドライバーを含め8人までで、車の定員を超えての乗車はできない。

ユナイテッド航空 成田-ウランバートル線を開設

2025年6月9日(月) 配信

記念式典での鏡開き

 世界最大級の航空会社・ユナイテッド航空が、成田-ウランバートル線を開設、5月1日(木)から運航開始し、同日午後、成田国際空港で記念式典が行われた。

 この新規路線は季節運航で、5~10月まで週3便運航し、往路は成田国際空港を火・木・日曜日の午後4時30分発、新ウランバートル国際空港に午後8時55分着。復路は新ウランバートル国際空港発を月・水・金曜日の午前9時55分発、成田国際空港午後3時45分着となる(いずれも現地時間)。使用機種は166席のボーイング737-800型機だ。

 記念式典は、成田国際空港第1ターミナルで行われ、ユナイテッド航空グローバルネットワーク計画・アライアンス 上級副社長のパトリック・クエール氏のあいさつのほか、来賓者の祝辞、鏡開きなどのあと、第1便の乗客が搭乗開始した。

 モンゴルは、「草原の国」として日本人にも人気があり、今回の就航での参入でますます便利になったほか、ユナイテッド航空の5つのハブ空港(サンフランシスコ、ロスアンゼルス、ヒューストン、ニューアーク/ニューヨーク、デンバー)から成田経由でウランバートルに行けるようになった。

旅行ライター&エディター 三堀 裕雄