伝統行事「朝比奈大龍勢」を学び、体験する旅 阪急×藤枝市
2025年6月9日(月) 配信

阪急交通社(酒井淳社長、大阪府大阪市)は6月9日(月)、静岡県藤枝市の協力で、伝統行事「朝比奈大龍勢(あさひなおおりゅうせい)」の歴史・文化を事前講座で学び、その後実際に見学するツアーを売りだした。事前講座は7月23日(火)、伝統行事は10月18日(土)に開かれる。
静岡県の指定無形民俗文化財に登録されている朝比奈大龍勢は、筒に火薬を詰め、竹竿に結びつけた「龍勢」と呼ばれるロケット花火を、秋空に龍が昇るごとく打ち上げる伝統行事。戦国時代、今川氏の家臣だった朝比奈氏と岡部氏が用いた、緊急連絡用の狼煙だったと考えられているという。
全国でもわずか数例しか伝承されていない貴重な行事で、現在は2年に1度開催しており、龍勢連と呼ばれる13の連(チーム)が古来より伝承される技法をもとに、趣向を凝らした龍勢を制作し、打ち上がる高さや美しさを競う。
事前講座は東京・新宿の阪急たびコト塾で「朝比奈大龍勢の魅力」を7月23日の午後1時から開く。朝比奈龍勢保存会会長を講師に迎え、歴史的背景や文化的価値の魅力を学ぶ。合わせて、藤枝市が観光の魅力を発信する。こちらは参加費無料で、定員は100人。
ツアー「2年に1度の伝統行事を桟敷席から見る龍が昇る如く!朝比奈大龍勢2日間」の出発日は10月17日または18日で、東京・品川・新横浜・小田原発設定のいずれも1泊2日。出発日により、初日か2日目に朝比奈大龍勢を観覧する。このほか、浜松城の見学やアプト式列車「南アルプスあぷとライン」乗車などを盛り込む。宿泊はホテルクラウンパレス浜松。ツアー料金は4万8900~4万9900円。